Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

古文に親しもう 3

2011-09-27 00:46:55 | 国語
 どんな内容を書くのか,「季節」「その風物詩」「なぜそれが好きか」というプリントにまとめるようにすれば,更に分かりやすい。

 何点か書き,自分の気に入った自信作を1点選び,清書させるようにする。

 ペンネームなどをつけると気分も盛り上がるだろう。
 ただ,これは最後に指示した方がよいだろう。
 ペンネームを何にしようかということばかりに気を取られ,肝心の随筆が進まない子が出てくることが予想される。

 ここまでが3時間目である。

 4時間目は,できた作品をクラスで読み合う活動となる。
 清書したものを印刷しておき,みんなで帳合して製本する。

 お互いの作品を読み合うことで,自分では気がつかなかったことを題材にしている友達のよさに気づいたり,随筆の素晴らしさに触れたりすることができればよい。

 ところで,3時間目が研究授業となるのだが,この内容だけで45分を取ったのでは,子どもたちは飽きてしまう。

 普段の授業で,1つの内容だけで45分間授業するということはしたことがない。

 今回は最初に漢字スキルを使った学習を入れたい。
 それが普段通りだからである。
 毎回同じ活動からスタートすることで,子どもたちは安定する。
 研究授業だからといって変えることはしない。
 時間にして5分ほどであろう。

 場合によっては,百人一首を行うことも考えている。
 これも5分ほどであろう。

 このように複数のユニットから1時間を構成することで,テンポよく授業が進み,子どもたちの集中力も持続するのではないかと考えている。

古文に親しもう 2

2011-09-26 01:43:39 | 国語
 指導計画は次の通りである。

1次
・古文を音読して,内容の大体をつかむ。(1時間)
・解説文を読んで,現代の自分たちのものの見方や感じ方と比べる。(1時間)
2次
・「春はあけぼの」にならい,簡単な随筆を書く。(1時間)
・できた作品をクラスで読み合う。(1時間)

 3時間目の随筆を書く時間が,研究授業の時間となる。

 3時間目であるから,それまでに「枕草子」の音読に十分に親しませておく必要がある。
 教科書では,「春はあけぼの」の冒頭部分,「九月つごもり」「ふるものは」の3篇を取り上げている。

 しかし,1・2時間目に「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮れ」「冬はつとめて」とまとめて取り上げておくようにする。
 これが3時間目の随筆を書く活動につながるからである。

 1・2時間目では音読と大体の意味をつかむことに主眼を置くようにする。
 全員が意味をつかんで,自分の感じ方との違いや共感できるところを捉えられればそれでよい。

 本時の指導は,音読から入る。
 きりりと張った声で読ませるようにする。

 そして,教師が作った「続・枕草子」を提示する。
 教師の作った「春はあけぼの」のパロディである。

 導入時に,学習のゴールを示すわけである。
 そのことによって,どんな活動をするのかという見通しが明確に持て,「自分も作ってみたい」という意欲も喚起できる。

 次に,書く活動に入るが,どんなことを書いていいか分からないという児童も多いはずである。
 そこで,次のように発問していく。

 どの季節が好きですか。

 その季節のどんなものが好きですか。

 なぜそれが好きですか。


 この発問に沿っていけば,「枕草子」のパロディが完成する。

 まずは1人に指名して,発問していく。
 これが示範になる。
 説明だけが続けば,特に支援が必要な子にとっては何が何だか分からなくなっていく。
 示範によって例示すれば,具体的に何をすればいいのかイメージがわきやすい。

 そして,その内容を板書に整理するようにする。

古文に親しもう 1

2011-09-25 01:39:33 | 国語
 9月29日(木)に国語の研究授業を行うこととなった。

 当初,研究授業は21日に予定されていたが,私が体調不良で休暇を取ったために延期になった。

 単元は「資料を読んで考えたことを書こう」を予定し,指導案もほぼ完成していた。
 しかし,この授業は没にする。
 全てをやり直す。
 
 理由のひとつは,授業内容が学年部のテーマとかけ離れているからである。
 テーマは「リズムや響き,情景・心情などを味わい,自分の思いを表現する児童の育成」である。
 古文・漢文などの伝統的な言語文化を想定したテーマである。
 これは当初7月に研究授業を行う予定で,その進度に合わせてテーマを設定したのである。
 しかし,諸事情によって7月の授業はできなくなり,進度とずれたためにテーマと無関係のような内容で行うことになってしまった。
 研究主任に相談したところ,「それでもやむを得ない。とにかく授業をしなければいけない」と言う。
 確かにそうなのであるが,自分勝手なことをして学年部の統制が取れなくなるのは避けなければならない。
 そこで,下巻の1月教材「古文に親しもう」を行うことにする。
 そうすれば,テーマとの矛盾点もクリアーできる。

 2つ目の理由は,「資料を読んで考えたことを書こう」の授業案が,自分でしっくりこなかったことである。
 自分で納得できないまま授業に掛けることは避けたい。

 3つ目の理由は,学期末であるということである。
 私の行った授業を,同学年の先生が追試し,それを自分の研究授業として行うつもりのようである。
 学期末の押し迫った時期に研究授業を行うのは無理である。
 本人も困るが,周囲の先生方も困る。
 本来は1月の教材なのであるから,1月に授業を行えばよい。

 ということで,単元を大幅に変更して「古文に親しもう」の授業を行うことにする。
 題材は「枕草子」である。

側方倒立回転の授業 2

2011-09-24 13:36:28 | 体育
 次は手を「左→右」あるいは「右→左」の順に着いて「ト・トーン・トン」である。
 驚いたのは,手が逆になる子がほとんどいなかったことである。

 動きが小さく腰が伸びていない子が多い。
 「空中にいる時間を長くするようにしなさい」と指示して,再度行わせた。

 この時間の最後は,足も「左→右」あるいは「右→左」に着く「ト・トーン・トン・トン」である。
 フィニッシュのときは,反対側を向いているということを強調した。
 
 先程と同様に,動きが小さい子が多いので,「膝を伸ばしなさい」と指示した。

 ここまでで個別評定をしたかったのだが,時間がなくなってしまった。

 人数は把握できていないが,概ねできていたと思う。
 積み重ねもなく突然行ったのでは,きっとうまくいかなかっただろう。
 これまでの準備運動での積み重ねが生かされたのだと思われる。
 
 最後に上手にできているK君の動きを観察させた。
 「どこが上手ですか」というと,「腰が伸びている」「手と手の間を見ている」「リズムが『ト・トーン・トン・トン』に合っている」などの意見が出された。
 
 次回は,跳び箱を外しての動きやゴム紐を張って足を引っ掛ける動きなどを行っていくようにする。

側方倒立回転の授業 1

2011-09-23 11:33:31 | 体育
 5年生で側方倒立回転の授業を行った。
 他の単元と組み合わせて行ったので,20分ほどの指導時間である。
 授業は,浜井俊洋氏,根本正雄氏の追試である。

 準備運動の中に,次のような動きを取り入れていった。
 逆さ感覚・腕支持感覚を育む動きである。

・かえる倒立
・かえるの足打ち跳び
・かえるのダンス
・壁登り倒立

 これらは側方倒立回転の基礎技能にもなる。
 4月から継続してきているので,だいぶ定着はしてきている。
 かえるのダンスでは,既に側方倒立回転の動きになっている子も何名かいる。
 
 まずは,マットと跳び箱を出して,場づくりを行った。
 マットを6枚,跳び箱1段目を5台である。
 このような場を2か所設置した。

 お互いに見えるようにと考え,ステージ側から行うグループと,反対側から行うグループとに分けたが,これは失敗だったかもしれない。
 示範を見たときに,右手から行うのか左手から行うのかなどの動きが,分からなくなってしまうグループが出るのである。

 まずは両手を同時に着き,両足を同時に着く動きである。
 「トン・トン」と声を掛けて行わせた。
 基本的にかえるのダンスと同じ動きであるので,よくできていた。
 
 調子に乗って,羽目を外した動きをしている子がいたので,注意した。

被災地ボランティア 4

2011-09-22 01:29:27 | 教師修業
【第3部】
○蒲生被災地(中野小学校周辺)
・津波被災地の視察

 最後は車で仙台市宮城野区蒲生地区の津波被害状況を視察した。
 先程訪問した仮設住宅のみなさんが住んでいらっしゃった地域である。

 海沿いに近づいてくるにつれ,だんだんと被災状況がひどくなっていくのが分かった。
 瓦礫はほとんど片付けられているが,津波の被害によって骨組みだけになってしまった家がところどころに残っていた。
 明らかに2階以上の高さまで津波が襲ってきたことが分かる。

 中野小学校付近を過ぎると,全て更地状態である。住居の基礎部分だけが虚しく残っている状況である。
 かつて日本で一番低い山だった日和山は,すっかり流され,その痕跡すらなかった。

 もう一度中野小学校に戻り,車から降りて視察した。
 通常は避難場所として指定されている体育館は無残な状態になっていた。
 体育館に避難していた方は,8名が命を落としたという。
 
 以前は,校舎の中に車が突っ込んでいたが,今はすっかり片付いている。
 だが,悲惨な光景が残っていることには変わりがない。
 2階の窓ガラスも割れている。
 その高さまで津波が来ているのである。
 
 校舎の時計は,2時46分で止まったままであった。

被災地ボランティア 3

2011-09-21 01:27:57 | 教師修業
【第2部】
○高砂1丁目公園仮設住宅での活動
・自治会長さんへの取材
・音楽に合わせての体操(荒谷)
・楽スト・体ほぐし(根本)

 初めに,仮設住宅の集会所で高砂1丁目公園仮設住宅自治会長の佐藤政信氏に取材した。

 特に印象に残ったのは,今まで住んでいた土地は国が買い上げ,新しい土地を買うことになるが,国の買い上げの金額は被災後の地価になるのでわずかな額にしかならないということ。
 そして,仮設住宅の住民が求めているのは,笑いであることという話であった。
 
 今後の我々の活動として,次のような案が出された。

・Yosakoiソーランの披露
・和太鼓の披露
・ストレッチなどの体のケア
・炊き出し(芋煮会)
・お笑いなどの芸の披露

 実現できるように動いていきたい。

 次に外に出てのストレッチである。
 仮設住宅の住民5名が参加してくださった。
 普段あまり体を動かすことがないので,このような活動があると嬉しいとおっしゃっていた。

 根本氏による「涙そうそう」に合わせた楽スト,きゅうりの塩もみが行われ,最後は再び「涙そうそう」で終了した。

被災地ボランティア 2

2011-09-20 00:25:39 | 教師修業
 恭子氏が行ったのは,スキンシップを取り入れたリズムに合わせての体ほぐし,なべなべそこ抜け,万能ステップによるリズムダンスであった。
 参加者をのせ,引き込んでいく技術はさすがであった。
 2人→4人→8人→全員と人数を増やしていってのなべなべそこぬけでは,歓声が上がった。



 根津氏は,体を揺らしてのストレッチ,体ほぐしであった。
 「体の中の水を揺らす」というように指示により,イメージが明確になった。



 荒谷氏による絵本の読み聞かせ,震災復興カルタもあり,笑顔あふれる2時間の活動となった。

被災地ボランティア 1

2011-09-19 01:23:21 | 教師修業
 9月18日(日),被災地でのボランティア活動を行った。

 きっかけは根本正雄氏よりボランティア活動として,高齢者向けのストレッチなどをしてみたいという打診があったことである。
 県内でも最大の被害があった場所のひとつである石巻市では避難所の撤収や他団体のボランティア活動との日程的な重なりなどがあって,企画が進まなかった。

 開催が暗礁に乗り上げていたが,北海道から被災地支援で赴任された荒谷卓朗氏の尽力で実現に漕ぎつけることができた。感謝である。

 活動には,根本氏に加え,鈴木恭子氏,根津盛吾氏にも参加していただけることとなった。

 活動は,3部構成で行った。

【第1部】
○田子市民センターでの活動「体を動かして元気になろう」
 ・絵本の読み聞かせ(荒谷)
 ・体ほぐし・楽スト(根本)
 ・震災復興カルタ(荒谷)
 ・体ほぐし・リズムダンス(恭子)
 ・ストレッチ・体ほぐし(根津)
 
 総勢20名での活動となった。

 根本氏は,ヨガ,きゅうりの塩もみ,ソフトバレーボールとバケツを使った体ほぐし,フラフープを使った体ほぐし,「涙そうそう」に合わせたストレッチ(楽スト)を行った。
 心と体を解放させる活動的な体ほぐしと,ヨガ・ストレッチなどの静的な活動を組み合わせた内容であった。体を動かすことで,参加者の心もほぐれてきた。

状況判断力を培うティーボール 2

2011-09-18 01:21:19 | 教師修業
 授業としてはある程度の手応えはあったが,参観されている方には今一つ伝わらなかったかもしれないと思った。

 今回のような狭い場で,4対4で行うというのは難しかった。
 狭いために守備での中継プレイやバックアップの必要性があまりなかったからである。
 3対3にしてもよかった。

 根本正雄氏からは,次のような講評をいただいた。

・ルールはよい工夫であった。
・今までにない教材を紹介してくれた。
・一緒に走る,黒板で説明する,「行くよ,いいよ」と言わせる,できていなければやり直しをさせるなどのマネージメントがしっかりとできていた。
・学習技能を高めていかなければよい授業はできない。
・習得と活用がしっかりと意識されていた。
・得点板を,打者が自分でめくるようにすればよかった。そうすることで達成感を味わわせることができる。
・「困ったことはありませんか」「工夫した方がよいことはありませんか」という発問はとてもよい。子どもの不満が解消されていく。
・「どこでアウトにするか」という思考力,話し合いによる言語活動,コミュニケーション能力が意識されていた。