Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

佐藤式工作「パクパク人形」

2011-08-28 00:01:55 | 図画工作
  
 図工の時間,佐藤式工作「パクパク人形」を制作した。

 これまで1・3・4年生で実践したことがある。
 5年生での実践は初めてであったが,子どもたちは大変楽しそうに取り組んでいた。

 最初,私が作り方を説明しながら基本形を提示すると,「なんだか面白くなさそうだな」というつぶやきが聞こえた。
 この発言は無視したが,その子も作り始めると夢中になって取り組み,完成後は楽しそうに遊んでいた。

 「佐藤式工作公式サイト」によると,佐藤式工作の題材の基本的な考え方は,下記の3点である。

(1)目的の明確化
(2)方法の単純化
(3)子どもが喜ぶ

(1)目的の明確化
 作ったら,遊ぶ,飾る,使うなど作る目的がはっきりしている。
 教科書の教材では,何のために作っているのかが分からないものがある。廃材を使ってガラクタを作っているような感がするものもある。
 その点,今回の「パクパク人形」は遊ぶという目的が明確である。

(2)方法の単純化
 これまで難しいと思われてきたものでも,簡単な方法でできるようにしている。しかも,最低限身につけなければならない技能は押さえている。
 また,時間も多くは掛からない。今回も1時間程度でほとんどの子が完成した。

(3)子どもが喜ぶ
 子どもが夢中になって遊んだり,飾ったら楽しくなったりするようなものを題材としている。
 どの子もみんな笑顔であった。

節電チャレンジシート 3

2011-08-27 00:19:53 | 教師修業
 僕たちの家族は,みんなで声を掛け合い,電気を消しています。特に必要だと思ったのがエアコン,テレビです。夏なのでエアコンを使う人が多いと思いますが,高めでやってきました。もっともっと多く節電すれば,電力の回復に役立ちます。(H)

 僕は節電してよかったと思いました。理由は,節電すると電気をたくさん使わなくて済むし,地球にもエコで地球温暖化にもやさしいからです。これからも節電を続けていきたいと思います。(T)

 辛抱でした。家は計画停電で暗かったです。これからもできるか分からないけれど,やってみたいです。(S)

 私は去年の夏より節電に気をつけて夏休みを過ごしたと思います。私の家では,ゴーヤで緑のカーテンを作りました。エアコンをするとき,少しでも節電になるというので緑のカーテンを作りました。実になって味も楽しめるので,楽しく節電ができました。来年も節電に楽しく取り組みたいと思います。(A)

 エアコンはうっかりしていると温度を下げがちだ。僕はしっかりと28℃を心掛けている。(T)

 僕は地震があってから,節電を心掛けている。これからも扇風機をあまり使わないようにする。()

 私は節電に取り組んで,電気の大切さを知りました。地震の時もそうだったのですが,電気がないといろいろなことができなくなります。地震の時は水やガスの大切さも知ることができました。いろいろなところに出掛けてみると,様々なお店が節電していました。みんな節電を心掛けているのだなとつくづく思いました。私も普段から節電に取り組もうと思いました。(S)

 私は節電をしてみて,よかったなあと思ったことが2つあります。1つ目は,家族で協力できたことです。家族みんなで取り組むようなことはあまりないので,よい経験になりました。2つ目は,無理なく節電をすることができたことです。気を付けていたつもりでしqが,消費電力が上がっていました。7月31日の消費電力は下がっていたので,無理なく節電できたと思いました。私は節電してみて,停電なったりしなければいいと思いました。(N)

 私の家では,エアコン,照明,冷蔵庫で節電に取り組んでいます。今回,節電に取り組んで思ったのが,「身近なことでも節電できるんだなぁ」ということです。ちょっとしたことでも,これから続けるように心掛けたいです。(R)

 私は節電をしました。節電はいろいろありました。例えば,使っていないコンセントを抜く,エアコンではなく扇風機を使うなどです。こんなにたくさんの節電の仕方があったとはびっくりしました。実際に節電してみたら,すごく難しく,最高6.2kwも使ってしまいました。びっくりして節電したら,最低4.7kwでした。それでも使い過ぎだと思うので,節電はとても難しいと思いました。これからも節電していきたいなと思います。(M)

節電チャレンジシート 2

2011-08-26 00:25:12 | 教師修業
 引き続き,子どもたちの作文を紹介する。

 3月11日の地震で,原発や東電の問題で改めて電気の大切さを知りました。僕は節電のため,無駄な電気を消すなどの工夫をしました。こういう簡単そうなものが意外と大変で,四苦八苦しました。けれど,節電をやめてしまったら,生活が困難になってしまいます。だから,こういう努力をして停電を避けることができるなら頑張ろうと思いました。(K)

 節電に取り組んで,こんなに電気を使うものがあるんだと思って,急に節電をするようになりました。たまには使いすぎもいいやと前まで思っていたのですが,節電をしないと電気が足りなくなるということが本に書いてあって,本当に電気が足りないんだと気づき,節電をするようになりました。節電をしたことで,電気がどのように使われているかがよく分かり,とても楽しかったです。(M)

 僕は夏休み中に節電できる工作をしました。どんなものを作ったかというと,ミニ扇風機です。家にあったモーターなどを使って,電池で動く扇風機を作りました。工夫したところは,豆電球をつけたことです。モーターと豆電球を直列つなぎするとパワーが落ちるけれど,僕は工夫して豆電球とモーターを並列つなぎにしてパワーが落ちないようにしました。節電工作はとても楽しかったです。(T)

 私の家では扇風機をあまり使わないようにしています。暑いときはつけるけれど,少しの時間だけ使うようにしています。このようにして節電に取り組んでいます。(A)

 私は夏休み中,節電を心掛けました。夏や冬は特に電気を使います。無理をしすぎずに節電をするのは難しいです。夏は節電のためにクーラーやエアコンや扇風機などを全くつけないと,熱中症になってしまいます。1人が大きく節電しても大して変わりはありませんが,みんながエアコンを28℃に設定するなどすると,大きな節電になることがわかりました。少しずつの節電を大切にしていくといいことがわかってよかったです。(M)

 私は夏休みに節電に取り組みました。注意して取り組んだことは,テレビや冷蔵庫です。今まではテレビを見ていない時につけていたり,冷蔵庫を長い間開けていたりしたけれど,テレビを見ていたないときは消して,冷蔵庫を開ける時間を減らして,節電するようにしました。今まで節電に取り組んでいなかったので,このようなチェックシートを使うと,節電に取り組めるのでとてもいいと思いました。(M)

 僕は地震が来る前は,エアコンもすごく使っていました。地震が来てからは,使う回数が少なくなってきました。あまりエアコンを使わず,扇風機で涼しくしていました。地震になる前はあまり節電していませんでしたが,地震が来てからは節電をするようになりました。早く復興してほしいです。(K)

 私は,夏休み,毎日節電をしてきました。私がすごく頑張ったと思うのは,冷蔵庫の節電です。冷蔵庫の開け閉めを少なくすることです。2つ目は扇風機での節電です。扇風機の設定を弱にしたり,リズム設定にしたりしました。3つ目はエアコンでの節電です。エアコンの温度設定は,必ず28℃になっていることを確認してきました。夏休み中に節電を毎日していたので,これからも忘れないで活動しようと思います。(C)

節電チャレンジシート 1

2011-08-25 23:23:18 | 教師修業
 夏休みが明け,授業が再開された。
 
 夏休みの宿題として「節電チャレンジシート」に取り組ませた。
 宿題の回収の中で,最も楽しみにしていたのがこれである。
 同時に「しっかりと取り組んでいただろうか」と不安でもあった。

 子どもたちは,自分なりに節電に一生懸命取り組んでいたようである。
 作文からもその様子が分かる。
 家族で役割を決めて取り組んでいるところもあり,家庭の協力もあったようである。

 子どもたちの作文は次の通りである。


 節電というのはとても大事で,これからもやらなきゃいけないなと思いました。今までは思っていなかったけれど,この節電チャレンジシートに取り組んで,とてもよく分かりました。これからも取り組んで頑張りたいです。エアコンではなく扇風機をつけるなどして,節電というのはとても大事で,これからもやらなきゃいけないと深く知ることができました。(K)

 震災があってからは,以前よりテレビは自分の好きな番組以外は消したり,電気は日中消しておいたりするようにしています。あとゲームをするので,充電の時間を短くしたりして取り組んでいます。(K)

 僕は今年節電したことが2つあります。1つ目はエアコン28℃を心掛けることです。2つ目は,トイレの便座の電気を切ったことです。エアコンを28℃にしてみても結構涼しかったです。トイレの便座を切った感想は,夏ならいいかなあと思いました。これからも続けてみようと思いました。(T)

 今までは節電しようと思ったことはありませんでした。だけど,節電のことを学んで,使っていない部屋の電気を消したり,テレビの主電源を切ったりしました。これからはまめに電気を消したいと思います。(K)

 私は実際に節電に取り組んでみてよかったと思いました。理由は2つあります。1つ目は節電をしたことによって電気の無駄を少なくすることができ,停電にならなかったことがよかったと思いました。2つ目は,電気代が去年の8月に比べて6000円も減ったことです。これからも,自分のことばかりで考えないで,コンセントを抜いたり電気をこまめに消したりして,節電をするように心掛けたいです。(H)

 僕はおばあちゃんの家で節電に取り組みました。必要のないときにテレビを消すというのは簡単だったけど,エアコンの節電は気温などが関係しているのでうまくできないことがありました。でも,頑張ってすることができてよかったです。それでも,できない節電もあったので,節電は難しいと思いました。(R)

 僕はおばあちゃんの家に行って,いっぱい節電しました。例えば,エアコンを28℃に設定したり,扇風機を使わないようにしたりして節電しました。雨の日には窓を少し開けて,冷たい風が来るようにして,全然エアコンとかを使わないようにしていました。僕は節電をしてよかったと思いました。なぜかというと,家族みんなで節電して,電気代も減ったからです。(Y)

TOSS授業技量検定システム全国巡回セミナー青森 3

2011-08-19 22:53:41 | 教師修業
 検定の結果は次の通りである。
 また,前回の点数とも比較してみる。

                     前回  今回
 授業の始まり(1分程度)         11.5   13
 子どもへの目線              7.5   7.5
 声の明るさ,さわやかさ          8    7
 子どもへの対応,応答           7.5   7.5
 指示発問の明確さ             7.5   7.5
 授業の流れ,リズム            9.5   12.5
 単元としての授業の組み立ての明確さ    9    9
 合計                  60.5   64
 認定級                 14    14

 前回と比べて「授業の始まり」が1.5点,「授業の流れ,リズム」が3点伸びている。

 20点満点で配点の大きなところは,今回は特に意識して授業をつくった。
 だから,この2項目で点数が伸びたのは嬉しいことである。

 下がったのは「声の明るさ,さわやかさ」である。
 ここが下がったのは想定外であった。
 何が原因であったのかをしっかり分析しなくてはならない。

 問題なのは「単元としての授業の組み立ての明確さ」である。
 前回同様9点,10店満点に換算すれば4.5点である。
 C表を突破するには70点を取って12級にならなければならない。
 7割の点数を取るべきところで4割5分しか取れない「単元としての組み立て」は大きな課題である。
 「単元としての組み立て」とは何なのかを,もう一度勉強し直す必要がある。
 ここを何とかしない限り,C表突破など見えてこない。

 今回は昇級ならなかった。
 しかし,これは決して失敗ではない。
 昇級への道が困難なだけである。
 失敗と困難は違う。

 登山では頂上が近付くほど苦しさも増す。
 困難が増すのである。
 これも同じである。
 成功に近づけば近づくほど,困難が増すのである。

TOSS授業技量検定システム全国巡回セミナー青森 2

2011-08-18 22:52:15 | 教師修業
 「もうきっと全員跳べます」というと,「えっ?」という反応であった。

 「最初に跳ぶのは黄色でしょうか,緑でしょうか」と発問した。
 これは「分からない」という答えが一番多かった。
 本来なら,試させるところであったが,残り時間が少なくなっていたため,「最初に跳ぶのは黄色です。黄色だけ見て跳びます。緑は関係ありません。黄色だけ見るんですよ」と説明してしまった。
 これでは知的な組み立てには程遠い,教え込みの授業である。

 最初の1人が跳ぶと,歓声が上がった。
 2人目,3人目…と順調にクリアーした。
 1人縄に入るタイミングが遅れ,跳ぶことができなかったが,時間が迫っていたのでやむなく切り上げた。

 「ほとんどの人が跳べました。素晴らしいです。次回は2回跳び,3回跳びと進めていきましょう」と言って授業を終えた。

 星野裕二氏から次のような講評をいただいた。

「太田先生は長年にわたってTOSS体育を勉強してきている先生です。
 できない子をできるようにするというのは,向山型体育でも根本体育でも共通することです。それを事実で示した点はよかったです。
 『黄色を見る』と言っても,できない子もいると思います。そういう子への指導法はどうすればいいのか,ということを考えていってください」

五十嵐勝義氏からの講評は次の通りである。

「ダブルダッチでは回す方が大切です。回し方をもっと練習しておく必要がありました。
 先程のコメントでも言いましたように,先行実践をどれぐらい学んだかというのが大切です。指導案には根本正雄先生と私のサークルの表克昌先生の実践が分析してあります。根本先生と表先生の実践はどちらが先だかご存知ですか。(表先生です。)そうですね。ですから,根本先生の実践も表先生の実践と似通っている部分があります。では,その表先生の実践は誰の実践をもとにしたものかご存知ですか。(分かりません。)上越教育大学の太田昌秀先生の実践です。太田先生が体育セミナーに来られたのです。
 話が少しずれますが,そのとき向山先生もいらしていて,煙草を巡ってちょっとした論争があったのを覚えています。太田先生は『そこに灰皿があるからタバコを吸うのだ』,向山先生は『いや,そうではない』と…。
 今日の授業と指導案とでは,やや展開が変えてありますが,指導案だと『くぐり抜け』の後に『遮断機』をしています。これは習熟過程からいって反対の方がいいでしょう。遮断機が先に来るのではないでしょうか。
 ダブルダッチは1回,2回,3回という展開にしてありますが,1回の次は3回の方がいいのではないでしょうか。2回だと抜ける方向が逆になりますから」

TOSS授業技量検定システム全国巡回セミナー青森 1

2011-08-17 22:50:04 | 教師修業
 8月14日,「TOSS授業技量検定システム全国巡回セミナー青森」が青森県観光物産館アスパムで行われた。
 D表からA表まで38名もの受検者がおり,100名近い参加者であった。

 私はC表検定を受検した。
 授業内容は「ダブルダッチは誰でもできる」である。
 事前に送った指導案とは,ガラッと組み立てを変えて行った。
 次のような展開である。

(1) かぶり縄くぐり抜け
(2) かぶり縄1回跳び
(3) かぶり縄屈曲跳び
(4) むかえ縄三角回し跳び
(5) むかえ縄1回跳び
(6) ダブルダッチ1回跳び
(7) ダブルダッチ2回跳び
(8) ダブルダッチ3回跳び

 指導案にあった遮断機,大波小波は,これはできるものであるという前提でカットした。

 会議室で行う体育である。
 無理を言って会場の後方にスペースを設定していただいた。
 そこにマーカーコーン,ケンステップ,ロープを置いて,場の設定をした。

 名前を呼ばれ,いよいよ出番である。
 緊張感はあまりなく,平常心で授業に臨むことができた。

 初めに子役8名の募集を行った。
 「長縄のかぶり縄を跳べる方」ということで募集した。
 できれば女性の先生にも入っていただきたかったが,全員男性であった。

 「集合!ダブルダッチをします。自身がある人?ない人?
 大丈夫です。きっとほとんどの人が跳べるようになります」
 これが第一声であった。

 参加者は全員自信がない方に挙手した。
 それでも「大丈夫」と私が言い切ったのは,決して大げさに言ったのではなく,跳ばせる自信があったからである。

 岡氏に縄を回していただき,かぶり縄くぐり抜けからスタートした。
 1人抜けるたびに,周囲の参観者から拍手が聞こえてきた。
 これは思いもよらぬ反応であった。
 「すごい」「うまい」「ナイス」と言葉を掛けていった。

 ほとんどの方が体験したことがないと思われる屈曲跳び。
 できると「おー」という声や拍手が聞こえてきた。
 会場全体の視線が集中してきているのを感じた。

 三角回しでは引っ掛かる方がいたが,私が「こういうときは“ドンマイ”です」というと,会場の方の中にも「ドンマイ」と声を掛ける方がいた。

 ダブルダッチの中核的技能となるむかえ縄1回跳びは個別評定するはずだったが,全員跳べたので評定は略した。 

 いよいよダブルダッチである。