Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

木村重夫氏DVDからの学び 2

2009-12-31 00:06:04 | 教師修業
■対応の技術
 発達障害の子役に対して,次のような対応が見られた。
 笑顔とユーモアのある対応によって,子役をムードメーカーに仕立て上げていく。
 そして,ときには毅然とした対応や無視によって,授業にしっかりと参加させている。

・「小野君,席に着け」→活動させてから座らせる
・「小野君,座る」→座った後,すぐ質問して授業に巻き込む
・「まだだよ」
・「もう1回やって」という言葉を無視し,次の活動に進む
・「小野君,見えないから座る」→「えらい」とほめている
・「小野君が座ったのでサービスでもう1問」
・「残念だな。見ていないからもう1回」
・「難しくない。大丈夫」と言って,不安な子を安心させる
・「僕,縄跳び跳べん」という言葉を無視
・「縄跳び問題」という勝手な発言に「シーッ」と言ったあと,点数を付け,評定していく
・「ノート忘れた」という発言に対し,「忘れたじゃない。出す」「プリントの裏か何かに書け」と毅然と対応する
・「○ってどんな○?」という質問に対し,「こんな○」と言って,具体的に図示する。
・「いま立とうとした子まででおしまい」と指示する。「立っている子」ではなく,「立とうとした子」としている
・「僕と野網と一緒」という言葉に対し,「小野・野網式ね」とネーミングする
・「小野君,あれ書くの」
・「よーし,座れ,よーし,座れ。あれを書く,あれを書く」
・「とりあえず席に着け」
・「よーし,あとで来い」
・「味噌と醤油とどっちが好き?」という質問に対し,「どっちかね」と軽くあしらう

木村重夫氏DVDからの学び 1

2009-12-30 23:55:16 | 教師修業
 木村重夫氏のDVDを観た。「第4回W木村塾in淡路」での発達障害の子役付き模擬授業である。

 さまざまな教育技術が駆使されていると感じた。


■授業導入の技術
 いきなり「20玉そろばん」と言って,授業に入った。
 余計な言葉は一切なしである。

 子役の復唱が揃っていないのでやり直しをしている。
 途中でそろばんをはじくのをストップし,いい加減に言わないように歯止めをかけている。

 また,最後の玉をはじかずにじらして集中させている。じらして集中させている。

 子役の小野氏が立ち歩いているが,最初に「座りなさい」というような指示はしていない。
 全体が優先であり,あとで対応している。
 最初に対応していたのでは,テンポが一気に濁ってしまう。

 このようにして,一気に授業に巻き込んでいく。


■多様な考えを出させる技術
 「これはどんな問題か」と発問し,子どもの考えに次々と点数を付けていく。
 個別評定によって,正答に近づけていく。
 
 ノートに考え方を書かせて,教師のところに持ってこさせる。
 そして評価していく。
 時間があれば黒板に書かせていく。


■授業を盛り上げる技術
 発達障害の子役を生かしながら,授業を盛り上げていく。
 子役をムードメーカーに仕立て上げている。
 笑顔やユーモアのある対応をし,ときには拍手をして盛り上げていく。


■授業を組み立てる技術
 発問・指示が明確である。
 何をやったらいいのかがはっきりしている。
 「発問・指示」→「作業」→「評価・評定」のサイクルになっている。


■学び方を身につけさせる技術
 「○○が○つ多い」という言い方を20玉そろばんの段階で徹底させている。
 これが本時を貫くポイントになる。
 
 上下に○と△をそろえて書かせ,「おでん」と言って線を引いていく。
 この書き方が「どちらが何回多いですか」という問題の基本型になる。
 基本型はしっかりと示し,教えている。

1・2年合同体育 4

2009-12-25 00:29:42 | 体育
★昨日は金曜日の太田先生の授業と同じ流れでやってみました。
 ①準備体操
 ②短縄
 ③跳び箱
という流れです。
 活動内容もほぼ同じです。

 今日も反省点が多いです。
 
①準備体操
 「太鼓のリズムに合わせて」「太鼓の音が止まったら,その場に止まりましょう。」という指示をしなかったため,流れがスムーズにいかず指示が多くなってしまいました。
 指示の出し方がうまくいきませんでした。


■そんなことはありません。
 スムーズに流れていました。
 太鼓の音が聞こえにくかった場面がありました。
 マイクが太鼓の音を拾っていなかったのだと思います。
 指示が通らないと感じたのは,その時ではないでしょうか。

 「太鼓が指示を出す」と根本先生は言っています。
 教師の言葉ではなく,太鼓の音によって子どもが動くというイメージです。


★どんなときに,どんな音で,どんなリズムで音を出していくか,リズムがうまくいきませんでした。

■これは慣れです。
 私は放課後に太鼓を鳴らしていて,子どもたちや先生方に見つかったことが何度もあります。



★②短縄
 ③跳び箱

 特に跳び箱は授業の組み立てが難しかったです。
 何となく流しているだけという風になってしまいました。
 どうステップを踏んでいけばいいのかよく分からないまま授業に臨んでしまいました。
 運動のポイントをおさえた指示,何をどうするのか具体的に示す,難しかったです。


■跳び箱で難しいのは,一人一人の技能に差があることです。
 簡単に跳べる子は,得意になってどんどん跳んで,動きが雑になっていきます。
 なかなか跳べない子は,だんだん嫌になってきます。
 そこをどう埋めていくかが難しいです。
 場づくりの工夫,個別評定,向山A式・B式などが考えられます。

 今回のNさんの授業では,場づくりに工夫がありました。
 マットに3本のビニールテープが貼ってありました。
 どこまで跳べるかという目標を設定したのです。
 1番手前のテープまで跳べたら10点,2番目のテープまで跳べたら50点,3番目のテープまで跳べたら100点と,点数を設定しました。
 これは素晴らしかったです。
 子どもたちのねらいは遠くに跳んで高い得点をとることです。
 一方,教師のねらいは,高さ感覚を身につけさせることや,向山A式の動きで遠くに着地させることによって腕支持感覚を身につけさせることにあります。
 ねらいにずれが生じたときに,楽しい授業になります。
 ビニールテープによって子どもたちのめあてが明確になり,1人1人の技能差を埋める授業となりました。

1・2年合同体育 3

2009-12-24 20:22:42 | 体育
★③跳び箱
 ・上に上って両足で着地
 ・ジャンプして着地するまでに何回手を叩けるか
 ・後ろ向きでジャンプして着地
 ・両手を着いて正座
 ・跳び箱をまたいで座り,両手で体を持ち上げロケット発射   などの活動。


■この流れは,桑原和彦先生のDVDから学びました。
 「後ろ向きでジャンプして着地」は予定していませんでしたが,2年生のH君がやっていたので,急遽取り入れました。



★上手な子どもに演示をさせ,(教師が演示する悪い例と比較させながら)よい動きを考えさせていました。
 
 降りるときひざをトンと曲げて着地すること。
 跳ぶとき「トン」とジャンプして跳ぶこと。

 テクニカルポイントに気が付いた後の,子どもたちの動きの変化に驚かされました。考えさせたことで,きちんと自分のものになっていました。イメージ化して伝えることで子どもの動きが変化していきました。


■特にの「助走→踏み切り」ができていない子が多かったです。
 踏み切り板を置かなかったのが問題だったのかもしれません。せめて目印にケンステップでも置いておけばよかったです。

 演示をさせるので,誰がよい動きをしているか見ていました。
 2年生では見つけられなかったので,1年生のSさんにやってもらいました。
 前回,向山B式で跳べるようになり,自信もついてきているので,この子にしました。
 1年生で行ったときは,踏み切りができるかどうかだけで個別評定しました。
 今回は時間がなくなってきていたので,省きました。



★全体を通して
 太鼓の合図で,自然に活動が始まり,自然に活動が終わる。
 よけいな言葉がなく,流れるように授業が展開されていました。
 また,子どもたちがのびのびと活動している様子,教師の発問,指示で子どもたちの動きがどんどん変化していく様子に引き込まれました。


■前述したように,ネタはほとんど追試です。
 有田和正先生は「材料7分に腕3分」と言っています。ネタを生かす腕を持っているかどうかが問題です。私はいい腕をしていませんが…。

 体育では「マネージメント」と言われます。
 片々の教育技術です。
 体育のマネージメントは,根本先生から学びました。体育セミナーに出掛けていって,吸収しました。
 本では『体育授業技術入門』に,まとめられています。
 これは,私のバイブルとなっています。
 現在絶版ですが,内容は『新卒教師のための体育授業技術入門』にほとんど収められています。

1・2年合同体育 2

2009-12-23 22:18:14 | 体育
★金曜日,太田先生の授業を見せていただくことになりました。

 ①準備体操
 ②短縄
 ③跳び箱(3段)
という流れです。


■他のクラスでの授業は,あまりしたことがありません。
 さらにNさんが見ているのですから,サークルの代表として失敗は許されない状況でした。
 そのためドキドキしました。

 休み時間のうちに体育館に行き,準備をしました。
 まず,マイクのスイッチを探しました。放送機器は操作したことがないので,必死で探しました。マイクのセッティングができ,とても安心しました。
 マイクがなければ,この授業は失敗に終わったと思われます。
 本当ならマイクなしでも声が通らなくては駄目なのでしょうが,機器に頼りました。

 次に跳び箱を並べました。
 壁にピタッとくっついていて出しにくいので,使うものだけ手前に引き出しておきました。



★①準備体操
 ・リズム太鼓に合わせたフリーラン
 ・後ろ向き走りで移動
 ・足を支点にした腕立てまわり
 ・スキップで移動
 ・かえるの足打ち跳び
 ・くまさん歩きで移動
 ・かえるのダンス
 ・壁のぼり倒立
 ・ブリッチ   などの活動。

 60名ほどの子どもたちを体育館いっぱいに自由に走らせていたことに衝撃を受けました。自由に走らせたら,遊びが入って,群れができるのではという先入観があったからです。
 
 太田先生は「手を伸ばしてくるくる回りましょう。手がほかの人とぶつからなかった人は…」(確かこんな感じでした)と指示を出していました。指示を聞いて,子どもたちは程よい間隔で活動することができていました。


■これらの方法は,全て根本正雄先生から学びました。
 フリーランは,自己意思決定の力を育てる意味があると,根本先生が何かの機会に言っていました。

 太鼓を鳴らしたら,子どもたちが思いっきりダッシュしたので,「太鼓に合わせて走るんです」と言って,やり直しさせました。

 今回はやりませんでしたが,自由に広がったあとに2人組を作らせると,近くの子と組まざるを得ないので,いろんな友達と組むことができます。
 それでも,特定の子としか組もうとしない子もいますが…。



★②短縄
 ・頭の上で(右手・左手)
 ・身体の横で(右手・左手),
 ・8の字
 ・前とび
 ・後ろとび
 ・あやとび
 ・交差とび   などの活動。

 何を何回やったら座るという指示が明確であったので,よけいな指示が入らずにどんどん次の技へと活動が進んでいきました。


■これらの方法は向山洋一先生から学びました。
 2007年に向山先生による模擬授業を体験しました。

1・2年合同体育 1

2009-12-22 20:11:01 | 体育
 サークル員のN氏のクラスと私のクラスで合同体育を行った。
 N氏からメールで授業の記録と分析が送られてきた。

 以下★はN氏からの報告
 ■が太田のコメント



★先週の木曜日,金曜日,そして昨日,太田先生のクラスと合同体育をさせていただきました。
 1年と2年という不思議な組み合わせの合同体育です。
 木曜日は私がT1,金曜日は太田先生がT1,昨日は私がT1をしました。

 木曜日,私は太田先生の「風船を使った体ほぐし」の追試をしました。

①準備体操
②「風船を使った体ほぐし」
 【6人組・風船1個】
  ・打つ場所を指定してラリー
  ・風船運び

という流れです。

 今回私は,初めて合同体育のT1をしました。
 60人もの子どもたちを前に,緊張…。

①準備体操
 「1年生と2年生で2人組みを作ります。」と指示を出しました。
 普段接点のない,初めての人同士でペアを組ませることに無理があったようです。
 「いつもと違う」ということで子どもたちはかなり興奮していました。
 自分から声をかけてペアになれない子も8人ほどいました。


■なかなかペアを組めなかったために,授業のテンポ・リズムが濁ったことは確かです。
 しかし,子どもたちにこういった経験をさせることも大切です。
 誰とでもペアを組めることは,コミュニケーション能力を身につけることにもつながります。




★②「風船を使った体ほぐし」
 6人組みになったことで子どもたちの興奮状態はさらにヒートアップ。

 声が通らない,指示が通らない…。どうにもならなかったです。
 撃沈。


■これは,原因は2つです。
 1つは,体育館が寒すぎたことです。
 準備運動で汗をいっぱいかくぐらいに動かしておくとよかったです。
 主運動の体ほぐしも激しい動きではないので,子どもにとって厳しかったと思います。
 早めに授業を終わりにしたのは,正解でした。

 もう1つは,体育館が広すぎることです。
 声が通らず,聞き取りにくかったです。
 子どもたちも普段と違う状況に興奮し,おしゃべりをしていたので,なおさらです。
 私の場合は,普段体育館は半分しか使っていません。全面使うということはほとんどありません。

 もうひとつ気づいたことは,体ほぐしにホイッスルは合わないということです。
Nさんのホイッスルは,サッカーのレフェリーのような高音のものなので,なおさらそう感じたのかもしれません。

風船を使った体ほぐしの運動 3

2009-12-11 22:47:12 | 体育
風船を使った体ほぐしの運動を,習得・活用・探究の流れでみると,次のように言える。

■習得  打つ・とるなどの活動
■活用  「習得」した内容を,場所や人数を変えて行う活動
■探究  自分で(仲間と一緒に)動きを考えて行う活動


 また,新指導要領の重点事項である,「論理的思考」「コミュニケーション力」「言語活動」との関連は,次のように図られている。

■論理的思考
 ・どんな取り方があるかを考えさせる。(2)(7)(10)(15)
 ・どうすれば風船が落ちる前にキャッチできるか考えさせる。(25)(27)

■コミュニケーション力
 ・2人組~10人組での活動を通して,自然と笑顔になり,誰とでも仲よく活動するようにしていく。

■言語活動
 ・同時にキャッチするような活動で,「せーの」と自然に声掛けするようになる。
 ・グループで統一したポーズを考えさせる。
 ・互いにアドバイスし合いながら活動に取り組ませる。


風船を使った体ほぐしの運動 2

2009-12-10 21:07:29 | 体育
【2人組】
(20) さっきと違う2人組みになります。
(21) 上に投げて,手のひら同士でとりましょう。[習得]
(22) 人差し指同士でとりましょう。[習得]
(23) 背中同士でできるかな。[習得]
(24) いろんな場所でやってみよう。[探究]
(25) 1人が風船を落として,もう1人はその人のまわりを1周してからキャッチします。[習得]
(26) できた人は2周にチャレンジします。[活用]
(27) 1人が風船を落として,もう1人は壁にタッチしてから戻ってきてキャッチします。[習得]
(28) できた人は距離を伸ばしていきます。[活用]
(29) 風船でラリーします。風船を打つときに,次の人が打つ場所を指定します。[活用]

【6人組】
(30) 6人組になりましょう。
(31) 1から6まで番号を決めましょう。
(32) 番号の順番にいろいろな場所を使ってラリーしていきましょう。[活用]
(33) 今度は打つ場所を指定してラリーしていきましょう。[活用]
(34) 風船落としをします。
   円陣になって座ります。風船をはじいた人は円の外側を走って元の場所に戻ります。
   落ちてきた風船はほかの人がはじいて,同じように行います。風船は床に落とさないようにします。[活用]

【10人組】
(35) 10人組をつくりましょう。できたら,手をつないで輪になって座ります。
(36) 手をつないで風船運びをします。床に落とさないようにいろんな場所を使ってラリーします。フラフープの中に風船が入ったらゴールです。手は絶対に離してはいけません。どのチームが速いかな。[活用]
(37) 風船を2個に増やしてみます。[活用]
(38)風船を使ってリレーをします。
   1組目は人さし指ではさんでコーンを回ってきます。
   2組目は背中ではさんでコーンを回ってきます。
   3組目はラリーしながらコーンを回ってきます。
   4組目は新聞紙に乗せてコーンを回ってきます。
   5組目は新聞バットでラリーをしながらコーンを回ってきます。[活用]
(39) だれが何組目になるか30秒で話し合いましょう。
(40) 風船集めをします。ビニール袋の中に風船をたくさん集めたチームの勝ちです。

風船を使った体ほぐしの運動 1

2009-12-09 20:59:13 | 体育
 『楽しい体育の授業』の連載,「新指導要領で体育授業はこう変わる」3月号のテーマは「体ほぐし」である。

 私のサイトに「心も体もリラックス 風船を使った体ほぐしの運動」「風船を使った体ほぐしのネタ100」がある。鈴木恭子氏の実践を参考にして作成したものである。http://homepage2.nifty.com/kenkayo/fusen.html

 これを「習得」「活用」「探究」に当てはめると,次のようになる。

【1人で】
(1) 風船を上に向かって打つ。[習得]
(2) 体のいろいろな場所を使って打ってみましょう。[活用]
(3) 1人で上に投げてキャッチします。[習得]
(4) 1番高いところでキャッチします。[習得]
(5) 地面すれすれのところでキャッチします。[習得]
(6) 背中でキャッチできるかな。[習得]
(7) ほかにはどんなとり方があるかな。3つ見つけたら天才。4つだったらスーパーマン,5つだったらウルトラマンです。[探究]

【2人組】
(8) 2人組になりましょう。
(9) 2人でパスしあって同時にキャッチします。[習得]
(10) いろんなとり方でやってみよう。[探究]
(11) 今度は同時に上にはじきつづけます。  5回続けてできたら仲良し。7回できたら超仲良し。10回できたらウルトラ仲良しです。[活用]

【3人組】
(12) 3人組をつくりましょう。
(13) 上にあげたら,右隣の人の風船をキャッチします。[活用]
(14) 一番高いところでキャッチします。[活用]
(15) 今度はいろいろなとり方をしたり,ポーズをつけたりしてみましょう。[探究]
(16) グループでポーズを統一してみましょう。[探究]

【みんなで】
(17) ラインを中心に2チームに分かれます。
(18) 相手チームの陣地に向かって風船を投げたり打ったり蹴ったりします。30秒後に自分の陣地に風船が少ないほうのチームが勝ちです。[活用]
(19) 負けたチームはお尻や足で風船を割りましょう。

TOSS授業技量検定 3

2009-12-08 23:16:21 | 教師修業
 高橋薫氏からの講評は次の通りである。

■しゃべり,語りが長い。
 作業させて,評価するようにするとよい。
 教師がしゃべっている間は,子どもの思考が止まる。

 これはその通りである。
 「はてな?」を考えさせる場面を,教師の説明で解決する展開にしたため,説明が長過ぎたのである。
 

■言い回しに違和感があったところがあった。
 「断髪令に従ったか」の発問のときのまとめ方がおかしい。
 「従わない人が多かったです。3割の人しか従いませんでした」と言ったのが変である。
 
 これは全く気付かなかった。「従わない人が多かったです。7割もの人が従いませんでした」とすべきだったのである。
 
 そして,次のようなメールをいただいた。

******************************************************
 評価が厳しくなったのは,もちろん純粋に授業の始まり15秒が弱かったのもありますが,C表を意識したものかどうかも,大きかったのです。
 ぜひとも,大風呂敷を広げて,大きな視点の授業に挑戦されてほしいと思います。
******************************************************

 既に22級を取得し,D表は突破している。
 自分としては,今回はC表を強く意識したつもりであった。
 内容としては,相当深い授業であるという自負があった。
 しかし,C表レベルとしては薄いというのである。
 C表の重みを感じるコメントであった。


 審査結果は次のとおりである。

・授業の始まり(15秒)のつかみ 6.5
・子どもへの目線  8.5
・あたたかな表情,対応  8
・明確な発問,指示  8
・心地よいリズム  8
 合計  39
 認定級  23