Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

第2回ALL小嶋悠紀セミナー 2

2010-10-12 00:07:11 | 教師修業
 授業が終わって残ったのは,敗北感である。
 非常に分かりにくい授業になってしまった。
 
 子役の小嶋氏への対応は,目を1度合わせただけである。ほかにこれといった対応はしていない。
 
 小嶋氏からのコメントは次の通りである。

●情報の切り出しができていない。
 作業をさせる時,
 1 赤鉛筆を持たせる。
 2 レジを指指させる。
 3 赤鉛筆を使って丸で囲ませる。

●確認が甘い。

●資料のプリントでは,ドリンク類のイラストが描かれていない。
 ドリンクを指すように指示されても,目に見えないので不安になる。
 見えるもので確認していく。

●状況を設定してから作業させる。
 T「今からコンビニで買い物をするよ。」
 T「何買う?」
 C「デザート」
 T「デザートを指さします。」
 T「デザートを買うためにどうやって行くのか矢印を書きます。」

●小嶋氏への対応は「つかず離れず」でよい。

 このコメントをもとに,授業を組み立て直す必要がある。

 授業の案はもう一つあった。
 コンビニの鳥瞰図を出し,雑誌コーナー→ドリンクコーナー→おにぎりコーナーと通るように,順に矢印を提示していく。
 そして「この矢印は何を表していると思いますか」と発問する。
 情報の切り出しという点で考えると,こちらの方がすっきりとしたかもしれない。

第2回ALL小嶋悠紀セミナー 1

2010-10-11 23:24:52 | 教師修業
 10月11日,大手門パルズで行われた「第2回ALL小嶋悠紀セミナーin山形」に参加した。
 「コンビニの秘密を探ろう」を教材に,模擬授業に挑戦した。
 
 授業前に,発達障害を持つ子役を小嶋氏がすることが伝えられた。
 どんな子どもかを授業者側で設定できるというので,クラスにいる子を想定して伝えた。
 落ち着きがないが立ち歩きはしない,文字が上手に書けない視覚入力が弱い子という設定にした。
 
 授業が始まり,最初に「プリントを出します。出したら,先生の方に見せなさい」と指示した。
 出せていることを確認したが,ほめ言葉がなかったように思う。
 
 午前中の講座で「ワーキングメモリー対応の3原則」を教えていただいていたにもかかわらず,対応を誤ったのである。

 ■■ワーキングメモリー対応の3原則■■
  1.指示を出すときは1つずつ
  2.確認する
  3.ほめる

 若い先生は「ほめる」ができるが「確認」が抜ける。
 ベテラン教師は「確認」は上手だが「ほめる」が抜ける。
 小嶋氏はこのように言っていたが,まさに後者が私である。

 次に机の上の余計なものを片付けさせた。
 「プリント以外のものを全部片付けなさい」と指示。
 小嶋氏が「えっ。全部?鉛筆も?」などと言っているのを聞き,ハッとして「鉛筆は出しておきます」と全体に言った。そして,小嶋氏と目を合わせた。

 ここからが授業の本題である。
 「先生が言ったものを指さしなさい」と言って,「入口」「雑誌コーナー」など,次々に指をささせて隣の人と確認させていった。
 ここではペンで場所を確認しながら進めていく構想であったが,スマートボードの設定がうまくできなかったために,曖昧な確認になってしまった。
 しかし,視覚入力が苦手な子がいるのだから,きちんと確認していく必要があった。

 次がこの授業の核となる指示である。
 「コンビニに行ったら,どんな道順で買い物をしますか。矢印を書きなさい」と指示した。

 しかし,これは唐突だったようである。
 小嶋氏のみならず,他の参加者からも「いったい何をすればいいの?」という反応が見られた。

 そこで例示を行った。
 設定の不備でボード上には書けないので,隣のホワイトボードに「例えば…」と言って矢印を書いていった。

 ここで授業にストップが掛かり,終了となった。

横跳び越しの授業 4

2010-10-04 00:03:05 | 体育
6.跳び箱運動

・跳び箱の上に乗って,高くジャンプして下りる
・何回手を叩けるか
・半回転ジャンプで着地
・助走して正座で乗る

 これらの運動のあと,いよいよ横跳び越しの練習に入る。
 まず,踏み切り板を斜めにし,「踏み切り板の向きに並び直しなさい」と指示した。
 3台ずつ左向き,右向きに斜めにずらしたので,子どもたちは放射状に並ぶようになった。
 
 踏み切り板を斜めに置くような場面を見るのは,子どもたちは初めてである。
 何が始まるのだろうというワクワク感が感じられた。

 斜め助走からの横跳び越しを私が示範してから行わせた。
 H君がくるんと反転してしまうのが目に入った。予想されたつまずきである。

 ここで発問である。
「手はどのように着いたらよいでしょうか。」

 発問によって,子どもたちにゆさぶりを掛けていく。
 予想ではBの方が跳びやすいというのが圧倒的であったが,「両方試してみなさい」と指示して試させた。結果はやはりBである。

 また,「トトン」となってしまう子もいるので,「さっきの平均台と同じです。音をひとつにしなさい」と指示した。

 練習していく中で,よい動きをしている子を見つけるように努力した。
 そして,Rさんに示範させた。
 Rさんは,跳び箱の奥に着手し,跳び箱の上を体が通過するようにしていたのである。
 そして,私も示範した。私は手前に手を着いた。
 
「Rさんの動きと先生の動きで違うのはどこだろうか。」
 
 手の位置が違うということに子どもたちはすぐに気づいた。
 発問を入れることによって,知的な授業となる。

「ちょっと難しいという人は,一旦跳び箱の上に跳び上がって下りなさい」とステップを置かせた。

 左からが助走するのがやりやすい子と右からがやりやすい子がいるので,入れ替えて練習させた。
 その後,どちらか自分がしやすいほうで練習させた。

 結果として,全員が横跳び越しを行うことができた。

横跳び越しの授業 3

2010-10-03 23:59:38 | 体育
4.平均台運動

 折り返し運動の形で行った。
「橋から落ちると人食いワニに食べられてしまいます」とストーリー設定してから行った。

・前向き渡り
・横向き渡り
・左右に跳ぶ

 特に重視したのが,左右に跳ぶ動きである。
 本時のメインの横跳び越しにつながる動きだからである。
 これが基礎技能になる。

 動きのイメージを持たせるため,初めに私が示範した。
 子どもたちに行わせたが,両足を同時に着かない動きが多く見られた。「トン」ではなく「トトン」となっているのである。ここは見逃してはいけないところである。

 上手にできているKさんに示範させ,私が「トトン」となる下手な動きを示範した。
Kさんの動きと先生の動きどこが違いますか」と問い,動きの違いに気づかせた。
 その後,もう一度練習させた。
 
 動きは修正され,多くの子が「トン」と着けるようになったが,声を出させると更によかったと思う。
 着地の動きに合わせて「トン」「トン」と自分で声を出す。
 また,グループの子も合わせて声を出す。
 このようにすれば,両足同時着地への意識が更に上向いたのに加え,仲間との関わりも生じたと思う。


5.跳び箱の準備
 
 4段横向きに設置した。
 あらかじめ使用する跳び箱,マット,踏み切り板だけを手前に引き出しておいた。
 そうしておかないと,混乱が生じるからである。
 設置場所もマーカーコーンを置いて示した。
 目で見て分かるようにしておくことが大切である。
 スムーズに準備できた。

横跳び越しの授業 2

2010-10-02 23:56:04 | 体育
1.準備運動

 普段行っている流れで行った。

(1)太鼓に合わせたフリーラン
(2)手を支点にした腕立て回り
(3)後ろ向き走り
(4)足を支点にした腕立て回り
(5)スキップ
(6)ブリッジ
(7)アザラシ
(8)かえる倒立
(9)クマさん歩き
(10)足打ち跳び
(11)うさぎ跳び
(12)かえるのダンス(腕立て川跳び)
(13)ケンケンパー,ケンケングー
(14)壁登り倒立

 逆さ感覚,腕支持感覚を鍛える動きを中心に取り組ませた。
 休む暇なく,間髪入れずに行っていくので,相当な運動量である。

 馬跳び,手押し車など,仲間との関わりのある動きも行いたかったが,時間の都合でカットした。


2.折り返しの運動

 4~5人×6列に並ばせた。普段の教室の席順と同じである。
 先頭の子にカラーコーンを持ってこさせ,置かせた。
 10mほどの距離で,往路は各種の運動をし,復路は走っていって次の子にタッチする。
 取り上げた運動は,次のものである。

・ケンケン走
・カンガルー走(両足を揃えてジャンプ)
・うさぎ跳び
・かえる跳び
・クマさん歩き
・クモ歩き(仰向け4つ足歩き)

 腕支持感覚や体の投げ出し感覚などの基礎感覚の習得を目的としている。
 準備運動で行ったのと同じ動きも入れた。
 折り返しの運動のよいところは,1人1人の動きをしっかりと見られることである。
 準備運動では全員一斉に行っているために,なかなか目が行き届かないが,この形にすればしっかりと1人1人の動きを把握して指導ができる。

 また,友達との関わりも自然と生じる。
 グループの子に声援を送ったり,遅くなってしまった最後の子に全員で拍手をしたりする姿を,保護者に見せることができた。


3.平均台の準備

 平均台を出すのは初めての経験であるが,グループで協力してすばやくできた。

横跳び越しの授業 1

2010-10-01 23:53:38 | 体育
 10月1日,3年生の跳び箱運動で横跳び越しの授業を行った。この時間は授業参観であった。

 跳び箱運動の2時間目である。
 1時間目は開脚跳びを行った。跳べない子が6名いたが,向山式指導法で1名を除いて跳べるようになった。時間は5分ほどである。
 1名は自分の体重を支える感覚がいまひとつ身についておらず,また相当な苦手意識があって,私の指導技量ではすぐに跳べるようにはならなかった。

 授業参観では,1人残らず全員を成功に導かなければならない。
 
 授業参観で横跳び越しを行ったのは,この子への配慮もあった。
 普段の準備運動の中で,腕立て川跳びを行っており,それはこの子もできていた。
 腕立て川跳びができていれば,横跳び越しの基礎感覚・基礎技能は身についているはずだからである。

 子どもたちが横跳び越しという技を経験するのは初めてであるが,全員を成功させる自信はあった。

 授業参観の1時間の流れは次の通りである。

1.準備運動(基礎感覚づくり)
2.折り返しの運動(うさぎ跳びなど)
3.平均台の準備
4.平均台運動(左右に跳ぶ動きなど)
5.跳び箱の準備
6.跳び箱運動(横跳び越し)
7.後片付け