Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

理解し難い子どもたちの言動 1

2011-07-14 22:52:27 | 教師修業
 最近,理解し難い子どもたちの言動に出くわすことが少なくない。

 今日も,象徴的な出来事があった。
 私のクラスに夏休み中に転出する子が3名いる。
 それで,今日の学活の時間にそのことを紹介しようとした。

 「今から残念なお知らせを3つします。1つ目です。Aさんが転校することになりました」

 普通,こういう話をされたら神妙な顔つきになるものだと私は思う。
 ところが,子どもたちの反応はく全く違った。

 「はい,さようなら~」
 「バイバ~イ」

 笑顔でこのように手を振っているのである。
 ここは盛り上がる場面ではない。
 このような状態は,私から見ると異状である。
 このような反応をした子が1人や2人ではないのである。

 子どもたちに話すのをやめた。
 教室が静寂に包まれる。

 数秒間の沈黙ののち,毅然として次のように言った。

「先生は,今のようなみなさんの反応はおかしいと思う。
 人と人とが別れるというときに,盛り上がって騒いでいる,喜んでいるというのが,先生にはどうしても理解できない。
 別れるというのはとても悲しいことだ。辛いことだ。
 今のような反応をされて,果たしてAさんが嬉しいと思うのでしょうか。
 今のような行動がおかしいと思わないのなら,みなさんは異常です。
 それとも,みなさんを異常だと思っている先生がおかしいのでしょうか。
 きっとそんなことはないはずです。
 おかしいのは先生ではなく,みなさんの方だと思います」

 ここは喜ぶ場面ではないことは明らかである。
 しかも,私は「残念なお知らせをします」と予告してから話し始めているのである。

 別れというものがどういうものなのか,子どもたちは理解できていない。

最新の画像もっと見る