Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

クラッシックギターリペア、フレット打!

2011-10-09 22:32:13 | 日記
今日は秋晴れのいい天気。

作業はクラッシックギターのリペア続き。
フレットを打って行きました。
普通のフレット打だと30分もあれば打ち終わるのですが、今回もフレットに加工が必要です。
フレットの長さを指板幅に合わせてカットし、カールしているのをまっすぐにしていきました。
続けて、フレットの足の返しを削って行きます。
全部削ってつるつるにするので、これがまた大変。
こんどは、削ったフレットのあしにキズをつけて返しの代わりにします。
フレットの準備ができた所で、フレット溝を面取りしてからフレットを打って行きました。

今日はフレットを打つ所までで終了でした。
明日はフレットをレベリング、整形し、ナットとサドルを作る予定です。

昨日の夜中にプロフェッショナル仕事の流儀の再放送を見ました。
ちょうど、絵画修復をやっている方の放送でした。
オリジナル状態を出来るだけ保ちながら、後の修復の事を考えながら修復して行くそうです。
扱っている物は違うのですが、リペアの仕事と似ていると思いながら見ていました。
楽器のリペアもオーナーの方の思い入れも考えると失敗出来ません。
新しい楽器を作るときよりも緊張します。

今日の写真はフレットを打ち終わった所です。