渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

十四夜

2021年04月26日 | open


待宵月が昇った。
こもちづきにてまちよいづき。
残夢のいざよいよりも、静かな待つ心
あり。

距離感

2021年04月26日 | open



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A地点からB地点まではどれくらいの
距離があるのか。
この距離感は、自分のモノサシを
持っていると距離感を把握しやすい。
例えば、広島県三原市から広島市内
まではどれくらい離れているのか。
これは東京や横浜に住む人には分かり
にくい。
しかし、置き換えてみると理解しや
すい。
三原市から広島市までは、例えると
横浜山下公園から箱根町あたりまで
とだいたい同じ距離だ。
これは直線距離ではなく、走行距離で。


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バーガー屋

2021年04月26日 | open

出先にバーガー屋。
これ、結構大切なポイント。


「IZUMOTAISHA」とあるが、出雲大社
は「出雲おおやしろ」て読むんだけど、
それは置いとく。


火の山

2021年04月26日 | open

古代山陽道標高最高地点から瀬戸内海
方面に向かい三原の山々を望む。

広島藩が纏めた記録には、三原には鉄を
作る「火の山」なるものが記載されてい
る。
だが、場所は詳らかには記されていない。
その場所では何が行なわれていたのか。
果たしてその場所はどこであるのか。

快晴

2021年04月26日 | open


雲一つない快晴。
しかし、なぜか、風は冷たい。

三原のワラビ

2021年04月26日 | open


三原のワラビをまた頂いた。感謝。
これ、うまいんだよなあ。

広島参院選

2021年04月26日 | open

 
自民党の河井案里議員の逮捕、辞職に
よる参院再選選挙は、昨日、野党推薦の
宮口治子氏が当選した。
 
まあ、そうなるよなあ。
反野党側の陰謀かどうかは知らないが、
アナウンサーだった宮口候補には選挙前
に「経歴詐称」とするネガキャンが張ら
れた。
婚姻予定の男性と結婚前にウエディング
ドレスを着て記念撮影した写真をネタに
「シングルマザーという経歴は嘘」との
スキャンダルネガキャンがかなり展開さ
れた。
さしあたり、反対勢力による策動だろう。
毎度のパターンだ。
言論には言論で対抗するのではなく、ある事
ない事どころか「無い事、無い事」をでっち
上げて「人格的」な部分を否定するネガキャン
を張るのは、汚い連中の常套手段だ。
そうした心がダークサイドの連中は、最近
ではSNS等のネットをよく利用してその
手口を使う。
 国会議員が金で市長や各行政の長を手な
づけようとしたり、汚職まみれのやり口
と全く一緒の力技か。対立立候補者のイ
メージを汚す手口だろう。
だが、宮口候補は投票率が低い中、トップ
得票で当選した。
河井夫妻のやった事を見れば、選挙結果は
こうなるだろうなあ。
 
今回、有権者の投票意識としては、宮口
候補に期待というのよりも、河井夫妻が
やってたような事はもうやめてちょ、と
いうところの意識が強く働いたのではなか
ろうか。民主党が圧倒的な国民の支持で
与党になった時と同じ現象で。民主党は
与党になって失敗したけど。
ただ、あの民主党圧勝の時、国民が「自民
てんでだめじゃん」てなとこで次なる
政権に期待したのは確かだっただろう。
今回の参院選再選選挙も、同じ現象かと思
う。
 
結局、金で動く人間ばかりが広島県の
行政、政治家には大量にいた事が全国的
バレちゃったからね。
でも、それって日本の政治体質の縮図でさ。
すべて金権政治なのよね、日本は。
それ、てーんで「政治」ではなくて、金に
よる札びら顔面ビンタのパワハラまみれ
の権勢でしかないのよ。

自民党は3選挙区で全敗した。
自民王国広島県での敗北。
「だまっとれん」が宮口候補のフレーズだ
ったが、「だまっとれ」が日本の構造だ。
必ず揺り返しの表と裏での反動があるだ
う。反動勢力によるやり返しが。

海好きおすすめウェブサイト

2021年04月26日 | open


海が好きな人におすすめのサイト。


月齢

2021年04月26日 | open


今宵十四夜、あすは満月。
きょう26日から29日までの4日間、海は
大潮である。

大刀帯刀の際の武士の下緒さばき

2021年04月26日 | open
この大刀の下緒の鞘掛けは江戸期方式
だが、端を袴紐に結束するのは昭和期の
特定連盟団体の昭和新方式。それはあく
までも現存団体規定の規則としての所作
事の範疇であり、江戸期の武家作法とは
合致しない。
 
純然たる江戸期の武士の帯刀様式。
大小二刀を帯に差し、大刀の下緒は鞘に
掛けて下に垂らす。大刀下緒の先端は袴
紐には結束しない。
この作法は江戸城内で「大刀の代わり」
という概念で設定された「小さ刀(短く
とも脇差という概念ではない。脇では
なく、本)」のみにおける下緒さばきでも
この様式が法度により踏襲された。
武家作法には格式ばった決まり事がある。
 
従五位下目見得以上の武家の千代田城へ
の登城平服。肩衣に長袴。家の格式と
行事により事細かく服装が決められてい
た。

刀の金具は赤銅限定、三所物は後藤家の
作等、細かい決め事があった。赤鞘、角鍔
使用などは武家は禁止だ。平侍に至るま
で、赤鞘、角鍔、髭面は元和以降一切禁
止。違反すると即取り締まられて、下手
すれば腹を切らされる。決まり事の幕法
を守らぬからだ。
武家には着装について、登城時、平時勤務
時でも、素材、色、刀の金具等の選択の
自由は一切認めれていない。
唯一の自由は、刀剣の作者選択の自由で
ある。(村正作以外)
差料は主として古刀が武家には好まれた。

『猫侍』(2013年)。
時代設定、寛政年間。
この時代に実在しない下緒さばきをして
いる。
 
まるでグルメドラマのような独白が
多い、なかなか面白いコメディ時代劇
『猫侍』。
主人公の元金沢藩剣術指南役はB型
おとめ座だ(笑)。
元々コメディなので、細かい事を言っ
ても始まらないが、最初の2013年の
作品では出鱈目な日本刀の下緒さばき
をして
いた。大藩の元剣術指南役が。

だが、2015年の「猫侍 2」からは、
コメディ
時代劇ながらきちんとした
着装の時代考証
に基づく大刀の下緒
さばきに転じて
いる。


大刀の下緒はきちんと鞘賭けしている。
端っこは袴紐には結束はせず、武士の
旅支度のように挟み込んでいる。


その後の『猫侍 南の島へ行く』(2015)
でも、鞘掛け下緒さばきにしている。
最近の時代劇は着装が出鱈目で、武士が
大刀の下緒を木枯らし紋次郎の長ドスの
下緒のように前垂らし右回しという着装で
登場する間違った描写が多く観られるが、
それは江戸期には武士の姿としては存在
しない。
必ず武士は大刀の下緒は巻かない伸ばし
た場合には鞘掛けをする。
それは、甲冑着用の際の緒さばき法から
の流れにあるからだ。だらんぶらんと
栗形から直に真下に前かけのように
下緒を垂らして右に回して端を袴紐や帯
締め込むなどという作法は武家には
存在しない。
現代様式でのそのような特殊な下緒の
さばき方は中山博道氏がそれまでの道統
とは別に個別に開始した。昭和10年の
写真では既に確認できる。大刀一刀
のみ
の刀法なので、その江戸期には
無かった
新規軸の方法を新規考案
たの
だろう。
大刀の下緒の前垂らし右回し袴紐結束は、
昭和時代に発生した新方式なのである。
なお、横引き納刀は中山氏の弟子が戦後
に発案した。古式の太刀さばき法を帯
す大刀でやってみる方式だ。師で
ある
中山氏にどうかとお伺いを立て
ている。
中山氏は、「稽古の為ならばよいだろう」
と答えた事が氏の口述録に残っている。
それが、いつの間にか、その刀身横寝かし
の横引き納刀法が中山系のスタンダード
デフォルトになってしまい、江戸期から
その納刀法があったかという誤認が国内
で広まった。
脇差を差しているので、二刀差しでは横
引き横寝かし納刀はできない。その納刀
は一刀用だ。新陰流も土佐藩流抜刀術も、
江戸期は武士は全て刃を上にした縦納刀
である。一般剣術流派もすべてそれ。
日本剣道形では、日本の剣道は幕末期の
一刀流の流れなので、真剣刃引を用いる
形演武では、縦納刀を行なう。それが
江戸
期の武士の刀法所作だったからだ。
(ただし、下緒は省略して鞘に装着させて
いない)

時代物映像表現作品におけるこうした事
は、時代劇では、たとえコメディであろう
とも史実に正確に即してやったほうがよ
い。
暴れん坊将軍のバックに江戸城天守が
そびえている、とかいうのが茶の間では
ウケるようだが、ファンタジーだろうと、
天守ではなく東京タワーが後ろにあった
おかしいのと同じことをやらかして
いる。
だが、存外作り手も視聴者も頓着しない。
しかし、江戸初期の武士がブーツをはいて
いたり、芸者がピンヒールのハイヒールを
はいていたら、やはりおかしいのだ。
しかも、暴れん坊のバックは江戸城
では
なくて姫路城だし(笑
大雑把にやり過ぎだろう。
『猫侍』については、シーズン1および
第一作映画から次のシーズンの2年の
間に、下緒さばきについての錯誤が
正規に修正される何らかの改革的で前向
きな内部のアクションが製作スタッフに
あったのだろう。
時代劇製作にあっては、良い傾向だと
思う。

『猫侍 南の島へ行く』(2015年)