2019／7／21 礼拝説教
【テーマ】 聖餐式
【説教題】 「天国の食卓」
【聖書箇所】 マルコ８：１－１０
8:1 そのころ、再び大勢の群衆が集まっていた。食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼んで言われた。
8:2 「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。
8:3 空腹のまま家に帰らせたら、途中で動けなくなります。遠くから来ている人もいます。」
8:4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れたところで、どこからパンを手に入れて、この人たちに十分食べさせることができるでしょう。」
8:5 すると、イエスはお尋ねになった。「パンはいくつありますか。」弟子たちは「七つあります」と答えた。
8:6 すると、イエスは群衆に地面に座るように命じられた。それから七つのパンを取り、感謝の祈りをささげてからそれを裂き、配るようにと弟子たちにお与えになった。弟子たちはそれを群衆に配った。
8:7 また、小魚が少しあったので、それについて神をほめたたえてから、これも配るように言われた。
8:8 群衆は食べて満腹した。そして余りのパン切れを取り集めると、七つのかごになった。
8:9 そこには、およそ四千人の人々がいた。それからイエスは彼らを解散させ、
8:10 すぐに弟子たちとともに舟に乗り、ダルマヌタ地方に行かれた。
○ 今日、聖餐式を行います。今日の話はまさに聖餐式のような箇所です。でもこの話と似ている話を読んだことがあると思った方もいらっしゃると思います。有名な五つのパンと二匹の魚です。どうしてこの短いマルコの福音書が同じような奇跡の話を２回も載せているのでしょうか？ 確かにマルコの福音書は奇跡などのイエスの力あるわざ、不思議をたくさん書いているのは事実です。
Ⅰ．二つの奇跡の違い
Ａ．方向性の違い
１．五つのパンの奇跡の時とこの七つのパンの奇跡の違いを見てみます。五つのパンの方は弟子達が、イエスに人々がお腹をすかせているので、食べに帰るようにして欲しいと言いだしています。今回はイエスが弟子達を呼んで話し始められました。そして、パンの数が七つ、パン切れのあまりを集めて入れたかごの数は七つ。人の数が4,000人です。
２．反対に共通していると思われるのは、弟子達はこの大人数に与えるだけのパンはないと諦めていることです。また、イエスが神をほめたたえて祈られるとパンと魚が増えて、人々は満腹したとい言うことです。
Ｂ．対象の違い
１．五つのパンの奇跡については四つの福音書全てが記録しています。つまりこれは大事な奇跡として取り上げているということです。そして、同じような奇跡である七つのパンの奇跡はマタイとマルコが記録しています。
２．この同じような二つの奇跡は実は大きな違いを持っています。五つのパンの奇跡はユダヤ人に対して行われたことでした。しかし、ここ七つのパンの奇跡は異邦人に対して行われているのです。五つのパンの奇跡では余ったパンは12のカゴに集められました。12は完全数であり、ユダヤ12部族を表しているでしょう。七つのパンの奇跡では七つのカゴです。この7も完全数で、異邦人も皆救われるということの表現でしょう。
Ⅱ．弟子への訓練
Ａ．かわいそうに
１．この話でイエスは 8:2 「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。 と言っておられます。私が驚いたのは３日間です。こんなに長く、寝るところは？ トイレは？ と心配したわけです。３日間の聖会ですね。そして当然ながらお腹がすいたわけです。
２．イエスは かわいそうに と、思ってくださるお方なのです。しかも、この かわいそうに というのは軽い「かわいそうにね」という程度の言葉ではないようで、お腹が痛くなる、胸が痛くなるという程の〈肉体の痛みを伴う同情の心〉なのだそうです。しかし、弟子達にはこの感覚がなく、五つのパンの時のように弟子達から食べ物のことは言い出しませんでした。イエス様からです。
Ｂ．異邦人も救われることを
１．弟子達はユダヤ人です。イエスが異邦人の地で大きな働きをなさることが理解できなかったようです。この話の前、カナン人の女の娘から悪霊を追い出されたこともそうですが、ここ異邦人の地で3日間も過ごしておられることがやはり納得いかなかったのかも知れません。
２．イエスはこの偏見だらけの弟子達を訓練するために 「パンはいくつありますか。」 と尋ねられたのですが、前のようにイエスが増やしてくださることを期待していないようです
Ⅲ．一緒に食する恵み
Ａ．天国のひな型
１．五つのパンの奇跡とここ七つのパンの奇跡はユダヤ人も異邦人も何ら変わらない、同じ恵みをいただいています。イエスの救いのわざは全く同じなのです。
２．このようにみんなで食するのは天国のひな型です。パンは神の言葉を表してもいますし、イエス・キリストご自身を表してもいるでしょう。全ての人がパンをいただくように、イエスの救いにあずかれます。
Ｂ．聖餐式
１．このように五つのパンの奇跡と七つのパンの奇跡はユダヤ人も異邦人も皆同じイエス・キリストの救いをいただき、しかもその救いは、パンを食べて満腹するように完全なのです。
２．イエスは弟子達と最後の晩餐をされましたが、それはイエス・キリストの十字架を覚えるためでした。 マタイ26:26 また、一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、神をほめたたえてこれを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」 と。そして、私たちも同じくイエス・キリストを覚えるために聖餐式をします。
★ 天国ではイエス・キリストの十字架と復活が完成された完璧な世界なので最高の天国の食卓が用意されています。今、天国の出張所である教会はまだ完璧ではありませんので、十字架を思い起こすために聖餐式をしています。
【テーマ】 聖餐式
【説教題】 「天国の食卓」
【聖書箇所】 マルコ８：１－１０
8:1 そのころ、再び大勢の群衆が集まっていた。食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼んで言われた。
8:2 「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。
8:3 空腹のまま家に帰らせたら、途中で動けなくなります。遠くから来ている人もいます。」
8:4 弟子たちは答えた。「こんな人里離れたところで、どこからパンを手に入れて、この人たちに十分食べさせることができるでしょう。」
8:5 すると、イエスはお尋ねになった。「パンはいくつありますか。」弟子たちは「七つあります」と答えた。
8:6 すると、イエスは群衆に地面に座るように命じられた。それから七つのパンを取り、感謝の祈りをささげてからそれを裂き、配るようにと弟子たちにお与えになった。弟子たちはそれを群衆に配った。
8:7 また、小魚が少しあったので、それについて神をほめたたえてから、これも配るように言われた。
8:8 群衆は食べて満腹した。そして余りのパン切れを取り集めると、七つのかごになった。
8:9 そこには、およそ四千人の人々がいた。それからイエスは彼らを解散させ、
8:10 すぐに弟子たちとともに舟に乗り、ダルマヌタ地方に行かれた。
○ 今日、聖餐式を行います。今日の話はまさに聖餐式のような箇所です。でもこの話と似ている話を読んだことがあると思った方もいらっしゃると思います。有名な五つのパンと二匹の魚です。どうしてこの短いマルコの福音書が同じような奇跡の話を２回も載せているのでしょうか？ 確かにマルコの福音書は奇跡などのイエスの力あるわざ、不思議をたくさん書いているのは事実です。
Ⅰ．二つの奇跡の違い
Ａ．方向性の違い
１．五つのパンの奇跡の時とこの七つのパンの奇跡の違いを見てみます。五つのパンの方は弟子達が、イエスに人々がお腹をすかせているので、食べに帰るようにして欲しいと言いだしています。今回はイエスが弟子達を呼んで話し始められました。そして、パンの数が七つ、パン切れのあまりを集めて入れたかごの数は七つ。人の数が4,000人です。
２．反対に共通していると思われるのは、弟子達はこの大人数に与えるだけのパンはないと諦めていることです。また、イエスが神をほめたたえて祈られるとパンと魚が増えて、人々は満腹したとい言うことです。
Ｂ．対象の違い
１．五つのパンの奇跡については四つの福音書全てが記録しています。つまりこれは大事な奇跡として取り上げているということです。そして、同じような奇跡である七つのパンの奇跡はマタイとマルコが記録しています。
２．この同じような二つの奇跡は実は大きな違いを持っています。五つのパンの奇跡はユダヤ人に対して行われたことでした。しかし、ここ七つのパンの奇跡は異邦人に対して行われているのです。五つのパンの奇跡では余ったパンは12のカゴに集められました。12は完全数であり、ユダヤ12部族を表しているでしょう。七つのパンの奇跡では七つのカゴです。この7も完全数で、異邦人も皆救われるということの表現でしょう。
Ⅱ．弟子への訓練
Ａ．かわいそうに
１．この話でイエスは 8:2 「かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。 と言っておられます。私が驚いたのは３日間です。こんなに長く、寝るところは？ トイレは？ と心配したわけです。３日間の聖会ですね。そして当然ながらお腹がすいたわけです。
２．イエスは かわいそうに と、思ってくださるお方なのです。しかも、この かわいそうに というのは軽い「かわいそうにね」という程度の言葉ではないようで、お腹が痛くなる、胸が痛くなるという程の〈肉体の痛みを伴う同情の心〉なのだそうです。しかし、弟子達にはこの感覚がなく、五つのパンの時のように弟子達から食べ物のことは言い出しませんでした。イエス様からです。
Ｂ．異邦人も救われることを
１．弟子達はユダヤ人です。イエスが異邦人の地で大きな働きをなさることが理解できなかったようです。この話の前、カナン人の女の娘から悪霊を追い出されたこともそうですが、ここ異邦人の地で3日間も過ごしておられることがやはり納得いかなかったのかも知れません。
２．イエスはこの偏見だらけの弟子達を訓練するために 「パンはいくつありますか。」 と尋ねられたのですが、前のようにイエスが増やしてくださることを期待していないようです
Ⅲ．一緒に食する恵み
Ａ．天国のひな型
１．五つのパンの奇跡とここ七つのパンの奇跡はユダヤ人も異邦人も何ら変わらない、同じ恵みをいただいています。イエスの救いのわざは全く同じなのです。
２．このようにみんなで食するのは天国のひな型です。パンは神の言葉を表してもいますし、イエス・キリストご自身を表してもいるでしょう。全ての人がパンをいただくように、イエスの救いにあずかれます。
Ｂ．聖餐式
１．このように五つのパンの奇跡と七つのパンの奇跡はユダヤ人も異邦人も皆同じイエス・キリストの救いをいただき、しかもその救いは、パンを食べて満腹するように完全なのです。
２．イエスは弟子達と最後の晩餐をされましたが、それはイエス・キリストの十字架を覚えるためでした。 マタイ26:26 また、一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、神をほめたたえてこれを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。」 と。そして、私たちも同じくイエス・キリストを覚えるために聖餐式をします。
★ 天国ではイエス・キリストの十字架と復活が完成された完璧な世界なので最高の天国の食卓が用意されています。今、天国の出張所である教会はまだ完璧ではありませんので、十字架を思い起こすために聖餐式をしています。
