バイブルサロン

礼拝説教、聖書を読んで感じた事

いつも神に感謝しています

2021-12-25 07:37:34 | 礼拝説教
2021/12/26 礼拝説教
【テーマ】  感謝
【説教題】 「いつも神に感謝しています」
【聖書箇所】 Ⅱテサロニケ1:3
Ⅱテサ 1:3 兄弟たち。あなたがたについて、私たちはいつも神に感謝しなければなりません。それは当然のことです。あなたがたの信仰が大いに成長し、あなたがたすべての間で、一人ひとりの互いに対する愛が増し加わっているからです。

○ 毎年思う事ですが、一年の過ぎゆくのは何と早いことかと。そして、この二年間はコロナで明け暮れ、第5波まで来て、緊急事態宣言の期間の長かったこと。まだ先行きの見えない中で「これからどうなるのだろう?」と不安を持つ方も多くおられると思います。しかし、そんな時にも教会では「ありがとう」「感謝」を忘れないようにと勧め合っています。Y兄はメールに「いつも感謝」と挨拶してくださいます。今日は感謝礼拝です。すべてのことについて感謝したいです。
 
A.テサロニケの教会を感謝する
1.今日お読みいただいたⅡテサロニケ1:3に「感謝」という言葉が出てきました。パウロがこのテサロニケ地方にある教会に対して感謝しているのです。それは最初にパウロがテサロニケの教会に書き送った手紙Ⅰテサロニケ1:2にも出てきます。こう書かれています。 Ⅰテサ 1:2 私たちは、あなたがたのことを覚えて祈るとき、あなたがたすべてについて、いつも神に感謝しています。 と、彼はテサロニケ教会を覚えて祈る時いつも感謝しているというのです。
2.ペンテコステの日に教会が誕生して少しの間に教会は増え広がったのですが、迫害が絶えませんでした。テサロニケの教会はこういう状況下でもしっかりしていました。ただ、再臨」についての間違った噂により混乱が生じたので、パウロはその再臨に関して正しい教えをしています。こういう混乱はあっても、基本的にこの教会は良い教会でした。
3.パウロがこの第二の手紙を書いた時、  兄弟たち。あなたがたについて、私たちはいつも神に感謝しなければなりません。それは当然のことです。あなたがたの信仰が大いに成長し、あなたがたすべての間で、一人ひとりの互いに対する愛が増し加わっているからです。 と、彼等の信仰の成長、愛の増し加わりを見て感謝しています。私たちもこのコロナ禍の中にあっても「互いに仕え合おう」と言い合って、励まし合ってきました。これは信仰の成長であり、愛の増し加わりではないでしょうか。

B.新中野キリスト教会を感謝する
1.パウロがテサロニケの教会を神に感謝したように、私も新中野キリスト教会を神に感謝しています。私にとっては今年1年という感覚では無く、この2年間が一区切りというように感じられます。ですから、今年の感謝と言うより、この2年間の感謝という感覚です。皆さんと大変な中をよく耐えて、頑張ったなあと感謝があるということです。
2.コロナで大変でしたが、このことで以前から考えていたネット礼拝も実行に移すことになりました。それで、今まで礼拝に出席できなかった方にもYouTubeによってライブで出席していただくことができるようになりました。YouTube礼拝出席者からは「礼拝に出席できて嬉しい」というメールをいくつもいただき、本当に感謝です。
3.この2年間なかなか集まれない中にも皆さんが互いに配慮してくださって、交わりを欠かさない工夫をしてくださいました。また、限られた奉仕者でも必要な奉仕をしていただくことができました。献金においても送金していただいて支えてくださいました。十一献金を守り、YouTube礼拝の席上献金もしてくださったり、お陰で教会の経済が守られたことも本当に感謝です。

C.神に感謝する
1.こうした感謝が溢れるのはなぜだろうと考えると、互いに励まし合っているからですし、平安があるからだと思います。世の中はこれからどのようになっていくのかわかりませんので、多くの人々には不安がありますが、どんな状況の中にも私たちは平安をいただいているのです。
2.パウロが あなたがたの信仰が大いに成長し、あなたがたすべての間で、一人ひとりの互いに対する愛が増し加わっているからです。 と言ったように、私たちの信仰も大いに成長し、また、互いの愛が増し加わっていくのです。テサロニケの教会が試練を受けても、良い教会になっていったように、私たちの教会も苦労して成長していくのです。
3.まだ見えていないすばらしい出来事を信じて神に感謝しようではありませんか。一年を振り返ったときに「あー、感謝だった!」と言うのですから、新しい年を迎えるにあたって、私たちは感謝をもって進んでいきたいですね。

★ 今年一年を祝福してくださった神に感謝しましょう。そして、新しい年も神が祝福してくださり、私たちの信仰は大いに成長し、互いの愛が増し加わることを信じて感謝しようではありませんか。

どうぞ、お泊まりください

2021-12-18 07:19:49 | 礼拝説教
2021/12/19 クリスマス礼拝説教
【テーマ】  クリスマスの喜び
【説教題】 「どうぞ、お泊まりください」
【聖書箇所】 ルカ2:1-7
2:1 そのころ、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストゥスから出た。
2:2 これは、キリニウスがシリアの総督であったときの、最初の住民登録であった。
2:3 人々はみな登録のために、それぞれ自分の町に帰って行った。
2:4 ヨセフも、ダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
2:5 身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。
2:6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリアは月が満ちて、
2:7 男子の初子を産んだ。そして、その子を布にくるんで飼葉桶に寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

○ 今日はクリスマス礼拝をします。12月25日がイエス・キリストの誕生日と定められましたが、本当のところわからないのです。でもイエス・キリストがこの地上においでくださったことは本当で、今日の聖書箇所にもありますようにローマ皇帝アウグストゥスの時代でした。
 
Ⅰ.ベツレヘムでなければならない
A.住民登録するためにベツレヘムに
1.マリアから救い主が誕生するということを、神様から聞いたヨセフは気持ちがスッキリしましたが、だからといって事はスムーズに流れたわけではありませんでした。皇帝から出された住民登録のためにヨセフは彼の本籍地ベツレヘムに戻らなければならなかったのです。
2. 2:5 身重になっていた、いいなずけの妻マリアとともに登録するためであった。 と、身重のマリアを連れて行くのは大変です。神の子の誕生なのですから、神様も彼等にもっと楽をさせてあげたら良いのにと思いますが、ベツレヘムまで行かせるのです。

B.そこは預言されていたベツレヘム
1.ベツレヘムはダビデの生まれた地であり、ここで王として油注ぎの儀式を受けた町です。ですから「ダビデの町」と呼ばれていたのですが、後に「ユダの氏族で最も小さい町」と呼ばれるようになっていました。ここがダビデの血筋であったヨセフの故郷だったわけです。
2.そして、その町が救い主の誕生する町であることが預言者ミカによって700年ほど前に預言されていました。 ミカ5:2 「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」 

Ⅱ.飼葉おけでなければならない
A.やっと来たのに宿が無い
1.ナザレからベツレヘムまでは140kmほどの距離があり、しかもナザレの町は標高400mくらいの所にある町ですが、ベツレヘムは更に高くて標高775mの丘の上にある町でした。一日に何km進めたのでしょうか? 50km進めたとして3日間はかかります。
2.この大変な道中をヨセフはマリアを連れて行くわけです。もちろんマリアも大変ですが、このマリアを守らねばとヨセフは命がけだったと思います。そして、やっとの思いでベツレヘムに着くのですが、一難去ってまた一難です。宿が空いていないのです。

B.まさか家畜小屋に泊まるとは
1.クリスマスの劇があるとたいてい「宿屋の主人」というのが登場します。ヨセフは宿屋をあたり「今夜一晩泊めていただけませんか?」と尋ねますが、宿屋の主人は「もう一杯だよ、ダメダメ」と言うのです。
2.宿屋がダメならどこか他に泊まるところをと、ヨセフも必死だったと思います。そして、どなたかが貸してくれた家畜小屋に泊まることができました。そこで救い主イエスが誕生します。
3.家畜小屋での誕生というのは、イエスが決して快く人々に受け入れられるわけではないこと、さらに低き場所で生まれることですべての人の救い主となられたことを示していると思います。

Ⅲ.あなたの心でなければならない
A.天国の王子が家畜小屋で生まれた
1.このようにしてイエスが誕生するのですが、聖書の預言通り、救い主はユダヤ人としてダビデ家の家系に生まれました。イエスはユダヤの住民、この地上の住民となったのです。
2.しかし、イエス様の真の国籍は「天国」です。そこからあえて地上においでくださり、この世の民となり、人々と共に生活されました。また赤ちゃんから子ども、青年と成長されて、人と同じ成長を体験されます。

B.イエス・キリストの願う住まいは?
1.マタイの福音書に出てくる博士達は マタイ2:2 「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちはその方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」 と、イエスを王と認識していますが、イエスは王宮ではなく、家畜小屋で生まれ、普通の家で育ったのです。
2.イエス・キリストはこの地上に人となっておいでくださった神です。その真の目的は私たちの心にお住まいになりたいがためなのです。私たちの心が家畜小屋のようであったとしてもイエスは喜んでそこに来てくださるお方です。あなたの心こそイエス・キリストの住まいなのです。

★ 天国からこの地上に、そしてナザレからベツレヘムに、そして飼葉おけに寝かされたイエス・キリスト。どうしてもあなたと共に過ごしたくて来てくださったのです。あなたの心の扉をイエス・キリストに開けて「どうぞ、お泊まりください」と言う言葉を待っておられます。


もやもやヨセフが晴れ晴れヨセフに

2021-12-04 07:34:43 | 礼拝説教
2021/12/5 礼拝説教
【テーマ】  クリスマスの喜び
【説教題】 「もやもやヨセフが晴れ晴れヨセフに」
【聖書箇所】 マタイ1:18-25
1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。
1:19 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。
1:20 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。
1:21 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
1:22 このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。
1:23 「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
1:24 ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れたが、
1:25 子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そして、その子の名をイエスとつけた。

○ 皆さんは「もやもや」した気持ちから「晴れ晴れ」した気持ちになったという経験はありますか? 「もやもや」のままで過ごしたくないですね。今日の登場するヨセフは「もやもや」から「晴れ晴れ」に変わった人です。
  イエス・キリストの誕生のお話で登場する人物で最も有名なのはマリアです。しかし、そのマリアと結婚を決めていたヨセフもまた有名です。しかし、どうしても脇役のような感じで見られています。主役をしっかり生かすのは名脇役の仕事とも言われていますが、ヨセフという名脇役あってのマリヤなのかも知れません。
 
Ⅰ.離縁しようと思ったヨセフ
A.マリアは一緒にならないうちに身ごもった
1.クリスマスの話は有名ですから、マリヤが結婚していないうちに子どもを身ごもったことも有名です。今の時代にはそんなに驚くような話ではないのかも知れませんがヨセフの時代には驚くべき事でした。
2.この事実を知ったヨセフはマリヤから「神様の子どもを身ごもった」と語られても素直に信じることはできなかったでしょう。伴侶になる人を信じないのはダメです。しかし、信じられない話です。ヨセフの心はどんなにモヤモヤしたことでしょう。

B.ヨセフはマリアをさらし者にしたくなかった
1.ヨセフは自分をさておいて誰かの子を身ごもったと思っていますから、そのマリアに制裁を下すことも可能だったかと思います。しかし、ヨセフはそうはしませんでした。 ひそかに離縁しようと思った とあります。
2.結婚していないのに「離縁」という言葉がひっかかる方もおられるでしょうね。当時ユダヤのしきたりは日本で言う結婚前、婚約期間中がすでに結婚したも同じとみなされていたからです。
3. ひそかに離縁しようと思った というその理由は、 マリアをさらし者にしたくなかった からです。ここに彼の優しさ、愛が見えます。優しいからこそモヤモヤは消えず、去らせようと決意したものの心は晴れなかったでしょう。もやもやですね。


Ⅱ.マリアを受け入れる決意をしたヨセフ
A.天使が夢の中でヨセフに現れる
1.そんなヨセフがマリアを迎えるのです。それは天使の語りかけがあったからです。マリアが天使から神様の子どもを身ごもったことを知らされたと言われても信じられない彼でしたが、彼にも夢に天使が現れて語ったので、彼は信じたのです。
2.理屈は難しくてわからなくても、彼はここに神の大きな計画があり、マリアは神に祝福されていると信じたのです。そして、そのマリアを妻として受け入れることが神のご計画と知ったので、彼は彼女を受け入れる決意をしました。ここで彼の心は晴れ晴れするのです。とは言え、周りの人から何と言われるかドキドキですね。

B.神の言葉に従うヨセフ
1.ヨセフは天使の言ったこと、つまり神様の言葉を信じました。マリアの言葉は信じ切れなかった彼でも神様の言葉を信じているのです。ここが彼の信仰のすばらしさではないでしょうか。
2.どんな夫がすばらしい夫なのかというと(これは逆に妻にも置き換えることができます)、人の言葉が信じられなくても神様の言葉を信じる人です。そしてその言葉に従う人です。彼のモヤモヤした心はこの時、晴れたのではないでしょうか? 決して大変さが消えたわけではないのですが、神の言葉を信じ切ったヨセフは晴れ晴れとした心をいただいたと思います。

Ⅲ.その子を「イエス」と名付けるヨセフ
A.ヨセフは言われたとおり「イエス」と名付けた
1.天使はヨセフに 1:21 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。 と、伝えました。そして、 1:25 子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そして、その子の名をイエスとつけた。 と、その通りにします。

2.ヨセフはマリアの生む子が救い主だということを知って、「イエス」と名付けることができたのはなんと嬉しいことだったでしょうか。晴れ晴れ、ルンルンですね。

B.「イエス」はあなたを救う名前
1.イエスの名前は神が付けた名前です。それは世界の創造の前から考えられていた名前であり、すべての人を救う名前です。そして、有名な御言葉、 1:23 「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。 が、そのイエスにはあるのです。
2.イエスを自分の神と、罪からの救い主と認める時、すべての人が救われるのです。ヨセフが神の言葉(天使が語った言葉)を信じたときに晴れ晴れしたように、私たちもイエスを信じたときに心は晴れ晴れとするのです。

★ あなたを救うためにイエス・キリストの誕生は天地創造の前から計画されていました。イエスを送ってくださった神は私たちをとことん愛しておられるのです。このイエスを知らない人生は「うつうつ」「もやもや」、怒りで「かんかん」などかも知れませんが、イエスによって愛されていることをしると、「晴れ晴れ」となるのです。ぜひ、このクリスマスの時期、あなたのためにこの世に生まれた救い主イエス・キリストを心に迎えて晴れ晴れとしてください。