バイブルサロン

礼拝説教、聖書を読んで感じた事

大宣教命令の目的

2022-12-29 06:12:25 | 礼拝説教
2023/1/1 元旦礼拝説教
【テーマ】  弟子を生み出す
【説教題】 「大宣教命令の目的」
【聖書箇所】 マタイ28:16-20
28:16 さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示された山に登った。
28:17 そしてイエスに会って礼拝した。ただし、疑う者たちもいた。
28:18 イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても地においても、すべての権威が与えられています。
28:19 ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、
28:20 わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」

○ 2023年が明けました。今年もよろしくお願いいたします。
 
Ⅰ.今年も生き生きした礼拝を捧げよう
A.礼拝は捧げるもの
1.コロナの大影響を受けた2020年から3年が経とうとしています。私たちの教会だけではなく多くの教会がその活動を大幅に縮小することになりました。反面、今までしていなかったオンライン礼拝が行われるようになりました。
2.礼拝を捧げること自体は止められていません。ですからもし、「礼拝を受けられなかった」とか「礼拝を守れなかった」という言い方をするとすれば、それはおかしい言い方です。礼拝は捧げるものだからです。
3.オンライン礼拝の場合気をつけないと「礼拝を捧げる」ことが薄れる可能性があるかも知れません。もちろん、会堂に来ていても出席したことで礼拝を捧げた気になるのも注意すべきでしょうね。また、礼拝には様々な奉仕が必要です。その奉仕をしたことで礼拝を捧げた気になるのも要注意なのです。真に礼拝を捧げましょう!

B.礼拝は最も大事なこと
1.礼拝は神が私達に望んでおられる最も大事なことといえると思います。今日、元日にはあちこちの神社仏閣は大賑わいでしょう。しかし、それは礼拝なのでしょうか? それこそイエス時代にユダヤ人が陥った形骸化した礼拝の姿ではないでしょうか。神殿に行き、生贄を届けたら礼拝したことになるというような。
2.真の礼拝は ヨハネ4:24 神は霊ですから、神を礼拝する人は、御霊と真理によって礼拝しなければなりません。 とイエスが言われたように場所とか形ではなく大切なのは聖霊と私達の一体化した礼拝です。今は実に異端や惑わしの多い時代です。聖霊ではなく、悪の霊が働いています。それを見抜いて正しい礼拝をすべきなのです。
3.また、 ローマ12:1 あなたがたのからだを、神に喜ばれる、聖なる生きたささげ物として献げなさい。それこそ、あなたがたにふさわしい礼拝です。 という礼拝です。イエスがご自身をささげてくださったので、私達は神をじかに礼拝できるようになったのですから、私達も自らを捧げるのです。つまり、主の前に出て、心からの賛美、祈り、献金を捧げ、御言葉を聴いて行うのです。

Ⅱ.今年も大宣教命令を実行しよう
A.大宣教命令とは?
1.さらに神の望んでおられることを考えてみましょう。神は私達に何を望んでおられるのでしょうか? 今さら言う間でもなく、皆さんよく知っておられる「大宣教命令」があります。これは神が私たちに命じられていることです。それが今日のテキストです。「大宣教命令」という言葉は有名ですが、皆さんはその命令を守っておられますでしょうか?
2.この命令の主目的は「伝道しなさい」ではなく、「弟子としなさい」です。19-20節に4つの動詞 行って 弟子としなさい バプテスマを授け 教えなさい が、ありますが、主要動詞は一つです。それが 弟子としなさい なのです。つまりイエスの願っていらっしゃるのは弟子をつくることです。イエスご自身その3年半と言われる公生涯の中で重要視されたのも弟子づくり、弟子訓練でした。

B.弟子となり、弟子をつくる
1.弟子とするためにすべき事は「教える」ことです。では、その教える内容は わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るよう です。つまり、御言葉です。今は「聖書」が手元にありますから本当に幸せです。御言葉を教えるのは牧師だけではありません。みんなに聖書があるからです。
2.弟子をつくるために御言葉を教える私達がまず弟子となっていることです。そのために御言葉を学び、御言葉を実行することではないでしょうか。

● 使徒8章でエチオピアの高官が馬車でイザヤ書を読んでいました。エルサレムに礼拝に上ったという信仰心に篤い人だったみたいです。彼はエルサレムで高いこのイザヤ書を買ったのでしょう。ところが、彼は理解できませんでした。そこで、聖霊はピリポを遣わされました。彼は馬車の横を走り、呼びかけ、乗り込み、聖書を教えたのです。すると、高官は洗礼を受けると言ったのです。つまり「弟子となる」と意志決定したということです。 使徒8:31「導いてくれる人がいなければ、どうして分かるでしょうか」 なのです。教えてくれる人が必要なのです。そして 8:35 ピリポは口を開き、この聖書の箇所から始めて、イエスの福音を彼に伝えた。 とあるように、私達もイエスの福音を教えるのです。

★ さあ、私たちのすることは?!

喜びと感謝がいっぱい

2022-12-22 06:58:31 | 礼拝説教
2022/12/25 礼拝説教
【テーマ】  待ち望んだ日クリスマス
【説教題】 「喜びと感謝がいっぱい」
【聖書箇所】 ルカ2:8-20
2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
2:19 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

○ いよいよクリスマスです。世の中はすでにお正月に模様替えしていることでしょう。昨日はクリスマスイブで今日がクリスマスなんですよ。イエス・キリストのお誕生を心からお祝いしましょう。
 
Ⅰ.クリスマスは喜びの日
A.ユダヤ人が待ち望んでいたから
1.なぜかほとんど全ての人はクリスマスが嬉しいし、喜びを感じます。キリスト教国なら当然かも知れませんが、そうで無い国々でもクリスマスが祝われるのです。
2.それは最初ユダヤ人に告げ知らされたのです。天使の言葉を見ましょう。 2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。 「この民」とはユダヤ人です。救い主誕生の預言は昔からなされていて、ユダヤ人は待ち望んでいました。

B.神の計画が確実に進んでいるから
1.神はユダヤ人だけに救い主を与えたのではありません。なぜなら全ての人が神の愛する子だからです。しかし、神を離れてしまった人々に神を教え、神と共に生活するすばらしさを教えるためにユダヤ人を用いられました。
2.彼らを通して、真の神がどのようなお方かを知らせ、正しい生き方を教えてくださいました。そして、預言が成就してイエスが誕生したのですから大喜びの日となりました。今もずっとクリスマスが祝われるのは、今も生きておられるイエスの更なる計画が最終的な方向に聖書通り進んでいるからです。

Ⅱ.クリスマスは感謝の日
A.ユダヤ人にとって感謝の日
1.イエスの誕生の喜びはユダヤ人にとってはイスラエルという国の回復でした。そこで、エルサレム神殿を中心とした最高の礼拝を捧げ、イスラエルの回復を感謝できるからです。
2.天使はこう告げました。 2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。 国を奪われ、あちこちに散らされ、ローマ帝国の中に組み込まれたユダヤ州が神の王国となるのですから感謝でいっぱいの言葉です。

B.私たちにとっても感謝の日
1.しかも この方こそ主キリストです というのは全ての人の「主キリスト」なのです。イエスによって地上の神の国では無く、永遠の神の国(天国)を私たちに与えてくださるのですから感謝でいっぱいです。
2.神の国に入れなかったのは私たちがみんな罪人だからです。その罪の解決はイエスにしかありませんでした。それが遂に十字架と復活によって実現したのです。イエスを救い主として受け入れる(信じる)だけで救っていただけるという最高の恵みをくださったのですから感謝でいっぱいです。

Ⅲ.人々に伝えよう
A.喜びの証をしよう
1.羊飼い達が一番にイエスを礼拝に来ました。天使の言ったとおりの場所、また赤ちゃんでした。小さな、みすぼらしい礼拝でしたが、喜びと感謝に満ちていました。私たちの礼拝も場所や見た目が立派なことが感謝なのではなく、イエスが中心におられることです。
2.すると、 2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。 羊飼い達は嬉しくてたまりませんからみんなに話して回ったのです。私たちもこの嬉しいクリスマスの真の喜びを語り告げましょう。

B.喜びは続く
1.羊飼い達は自分達の生活が裕福になったわけでもないのですが、嬉しくてたまらないのです。ここから30数年後に大きく事態が変わるのですが、この時にはそんなこともわかりませんでした。イエスを礼拝して羊飼い達はまた彼らの生活に戻るのです。イエスが誕生したからといって、彼らの生活が一気に裕福になったとかではありません。いや、何も変わらなかったかも知れません。
2.ただ、彼らの心は違っていました。丘に戻るその戻り方は今までと違いました。 2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。 喜びと感謝に溢れて神を崇め、賛美し続けるのです。私たちは救われた現実があるのですからなおさらです。喜びと感謝が続きます。日々の生活が大きく変わらなくても大いに神を崇め、賛美しましょう。

● イエスを信じた日からあなたの心は変わっています。生活そのものは変わっていなくても心は変わっているのです。なぜならイエスが共におられるからです。

★ 喜びと感謝がいっぱいですね。コロナコロナで大きな変化の無い2-3年だったかも知れません。しかし、なんと私たちの喜びと感謝は大きいのでしょう。さらに神を崇め、賛美し続けましょう。


神に不可能は無いと信じますか?

2022-12-08 07:32:41 | 礼拝説教
2022/12/11 礼拝説教
【テーマ】  全能の神
【説教題】 「神に不可能は無いと信じますか?」
【聖書箇所】 ルカ1:34-38
1:34 マリアは御使いに言った。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」
1:35 御使いは彼女に答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。
1:36 見なさい。あなたの親類のエリサベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。
1:37 神にとって不可能なことは何もありません。」
1:38 マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」すると、御使いは彼女から去って行った。

○ 私は三叉神経痛に苦しめられています。本当に痛いのです。薬に出会う前は痛みのために意識を失いそうにもなりました。今は薬のお陰でそういうことは無くなりましたが、それでも酷いときは顔も洗えません。しゃべることもできません。私は神は全能者と信じています。神は癒し主だと信じています。でも、この痛みが11年も続いているとさすがに「癒されないのではないか?」と思ってしまうことが多々あります。だからといって神に癒すことができないとは思えません。ですから、痛みを抱えつつも神に感謝しています。
  マリアは神を全能者と信じていたようです。
 
Ⅰ.聖霊が与えられていることを信じるか?
A.マリアにイエスが与えられる
1. 1:34 マリアは御使いに言った。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」 と言うように、なぜこんな事が起こるのか、わかりもしないことが起こってしまいました。私たちの人生にも思いもよらないことが起こるものです。しかし、マリアの出来事は人類歴史初の出来事です。
2. 1:35 御使いは彼女に答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。 と、聖霊がマリアにイエスを与えるのです。聖霊は神ですから全能です。聖霊は ヨハネ3:8 風は思いのままに吹きます。その音を聞いても、それがどこから来てどこへ行くのか分かりません。 とあるように、私たちにわからないようなこともなさいます。ですから、私たちの祈っている人も救われる可能性はとても大きいことも信じられますね。

B.エリサベツにヨハネが与えられる
1.さて一方、年寄りのエリサベツがヨハネを宿すのですが、これも実に不思議です。しかし、マリアのとは違います。ヨハネは普通の人であり、いわゆる原罪を持って生まれた人です。
2.とは言え、本来子を宿すことができないはずの年寄りのエリサベツが子どもを宿すという神のなさる不思議。まさに神は全能者です。私たちの信じる神は全能の神です。

C.あなたに聖霊が与えられていることを信じるか?
1.こういう不思議をなさる全能者である主。私たちにも不思議なことをしてくださるのです。その最たるものは罪人であって、本来天国に入ることができなくなっている私たちの罪を消し去って天国に入れるようにしてくださったことでしょう。
2.それはイエス・キリストを自分の罪からの救い主と信じる信仰だけでそうしていただけるという不思議。しかもイエス・キリストを信じた人には等しく聖霊なる神をその人の内に住まわせてくださるという不思議です。このことを信じますか?!

Ⅱ.神に不可能は無いと信じるか?
A.この世界に救い主が与えられたことを信じるか?
1.皆さんは神に不可能は無いと信じますか? 不可能は無いというのは何も私たちの願うことを何でもかなえてくださるということではありません。あなたにとって最も良いことを神はなさるのです。そのことを信じるか、ということです。
2.そして、その神がこの地上に神の子イエスを与えてくださったことを信じますか? 最初、ユダヤ人は自分たちだけの救い主と思っていました。しかも、まさかその救い主がイエスだとは信じられなくて殺してしまうのです。彼らは信じなかったのですが、あなたは信じますか?

B.あなたに救いが与えられたことを信じるか?
1.あなたもこのイエス・キリストによってのみ救われるのですが、そのことを信じますか? イエス・キリスト以外に救いはないということを信じますか? 幾つも救いの道があって、私たちがその救いを自由に選べるわけではありません。
2.サタンは他にも道があるように教えますが、アダムとエバがサタンにだまされたように、一見正しいように見えて神とは違う方向に導いてしまうのがサタンです。巧妙な詐欺師のような者です。あなたはイエス・キリストだけが救い主であることを信じてください。

C.あなたの人生に神の祝福があることを信じるか?
1.そして、このイエス・キリストを信じるということはあなたの救いだけを表しているのではありません。 使徒16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」 とあるように、あなたの家族も救われるのです。救いほどすばらしい祝福は無いですね。
2.その秘訣はマリアの言葉にあります。 1:38 マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」 です。徹底して神を信じる者に神は恵みと祝福を惜しまれません。

● なかなか神に不可能は無いと信じられないような苦しみ、痛み、苦悩がありますが、それはやはり信仰の試練と考えて良いのではないでしょうか? それをもたらしたものがサタンであってもサタンにはそこまでしかできないのです。私たちの永遠の命にまでは介入できません。試練はあるとしても、その苦しみ、痛み、苦悩さえも神は解決できるお方と信じますか? 

★ このアドベントの期間、私たちは全能の神がなしてくださったすばらしい罪からの救いの計画、そのためにお生まれになったイエスを心から礼拝しましょう。そして、この方に付き従っていこうではありませんか。あなたは神に不可能は無いと信じますか?

イエスは何者なのか?

2022-12-01 08:18:31 | 礼拝説教
2022/12/4 礼拝説教
【テーマ】  救い主の誕生
【説教題】 「イエスは何者なのか?」
【聖書箇所】 マタイ1:18-25
1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。
1:19 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。
1:20 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。
1:21 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
1:22 このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。
1:23 「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
1:24 ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れたが、
1:25 子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そして、その子の名をイエスとつけた。

○ 12月に入りましたね。いよいよクリスマスの雰囲気が濃くなってきました。「クリスマスは何の日ですか?」とはよく聞かれる質問です。「クリスマスはイエス・キリストの誕生日」という答えも一般的です。しかし、そのイエス・キリストは誰なのか? 何者なのか? わりと知られていないのでは無いでしょうか? 
 
Ⅰ.イエスは神です
A.イエスは三位一体の子なる神
1.まず最初にイエスは神だということをご存知ですか? 聞いたことがあるかも知れませんが、キリスト教では三位一体の神という教えがあります。キリスト教の神はお一人、つまり唯一神なのです。お一人ですが、3つの人格をお持ちだということです。決して3人ではないのです。その3人格(位格)を「父なる神」「子なる神」「聖霊なる神」と呼んでいます。その「子なる神」がイエス・キリストです。
2. 1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。 と、聖霊によって子なる神が人間イエスとなって誕生したのです。人間の肉体をとって誕生されましたが、イエスの本質は神なのです。

B.天使がヨセフにもイエスが神の子であることを知らせた
1.このイエス・キリストのことをマリアに伝えに来たのは天使でした。天使とは神の使いです。神の言葉を預かってくる存在です。またヨセフにも天使が夢に現れて 1:19 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。1:20 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。 と、そのことを教えました。
2.マリアとヨセフの二人だけが神の不思議な計画を知らされました。しかし、イエスが成長してその活動を開始されると人々もイエスがただ者では無いことに気づきます。かといって人間であるイエスが神であるとは信じられなかったんですね。でもイエスは神です。

Ⅱ.イエスは預言されていた救い主
A.インマヌエルと預言された
1.天使がヨセフに処女マリアが男の子を産むこと、その子の名前をイエスとするように伝えています。 1:21 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」1:22 このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。1:23 「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。 と。
2.それはイザヤ書にあるのです。 イザヤ7:14 それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。 と。イエス・キリストは「インマヌエル(神が私たちと共におられる)」という、とても不思議な神です。

B.その他にも預言はある
1.他にももう少し預言を見てみましょう。 イザヤ9:6 ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。 と、救い主の誕生とその偉大さが預言されています。また、 イザヤ11:1 エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。 とエッサイの子孫から生まれることも預言されていました。
2.イエス誕生の場所は ミカ5:2 「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」 と、ベツレヘムであることが預言されています。

Ⅲ.イエスは私達の救い主
A.イエス・キリストだけが救い主
1.さて、クリスマスの最も大事な意味は「救い主がお生まれになった」ということです。何からの救い主かというと「罪」からです。罪とは神を愛さないこと、人を愛さないことです。
2.全ての人は罪人でしょ。そこから救われないといけないわけです。自分で自分を救うことができないのです。そこで、神の子が人となって救いに来てくださったのです。そして、このイエス・キリスト以外に救いはありません。 使徒4:12 この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」 と、あります。

B.どのようにすれば救われるのか?
1.私達の罪の身代わりとなって十字架にかかってくださったのがイエス・キリストです。それによって父なる神はわたしたちの罪を赦してくださったのです。ですから、このイエス・キリストを信じる事で罪は赦されます。つまり救われます。
2.仮に何兆円という借金をしたら返せないです。でも、それを身代わりに返してくださるという方があればどうですか? その方を信じれば借金が帳消しにされます。罪はお金で片が付きません。命ですので、イエス・キリストが命を捨ててくださったのです。

★ イエス・キリストは神です。そしてあなたを愛して止まない神で、罪人の私たちを何としても救いたいという神の愛の計画でこの地上に罪の無い人として、私たちの身代わりに罪の償いをしてくださったお方です。そのイエス・キリストのお誕生をお祝いするのがクリスマスです。共にイエス・キリストの誕生を祝い、私たちが救われたことを共に喜びましょう。