2018/8/26礼拝説教
【テーマ】 イエスを愛して生きる
【説教題】 「赦されない罪」
【聖書箇所】 マルコ3:20-30
【新改訳2017】
3:20 さて、イエスは家に戻られた。すると群衆が再び集まって来たので、イエスと弟子たちは食事をする暇もなかった。
3:21 これを聞いて、イエスの身内の者たちはイエスを連れ戻しに出かけた。人々が「イエスはおかしくなった」と言っていたからである。
3:22 また、エルサレムから下って来た律法学者たちも、「彼はベルゼブルにつかれている」とか、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出している」と言っていた。
3:23 そこでイエスは彼らを呼び寄せて、たとえで語られた。「どうしてサタンがサタンを追い出せるのですか。
3:24 もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。
3:25 もし家が内部で分裂したら、その家は立ち行きません。
3:26 もし、サタンが自らに敵対して立ち、分裂したら、立ち行かずに滅んでしまいます。
3:27 まず強い者を縛り上げなければ、だれも、強い者の家に入って、家財を略奪することはできません。縛り上げれば、その家を略奪できます。
3:28 まことに、あなたがたに言います。人の子らは、どんな罪も赦していただけます。また、どれほど神を冒涜することを言っても、赦していただけます。
3:29 しかし聖霊を冒涜する者は、だれも永遠に赦されず、永遠の罪に定められます。」
3:30 このように言われたのは、彼らが、「イエスは汚れた霊につかれている」と言っていたからである。
○ 皆さんは赦されない罪があると思いますか? もしその罪を犯したなら、クリスチャンでも赦されず、天国へは行けないというような罪があるでしょうか? 今日のテキストで 3:29 しかし聖霊を冒涜する者は、だれも永遠に赦されず、永遠の罪に定められます。」 のところが、長くクリスチャンを悩ませてきた聖書箇所です。聖霊を冒涜する罪とは? あなたは大丈夫なのか? 考えてみましょう。
Ⅰ.身内の者に理解されないイエス
A.食事をする暇もないほど
1.最初に今日のテキストの最初から見ていきましょう。 3:20 さて、イエスは家に戻られた のですが、 すると群衆が再び集まって来たので、イエスと弟子たちは食事をする暇もなかった。 と、くつろげるはずの家でも群衆が押し寄せてきたのでゆっくりできませんでした。それはどれほどイエスが多くの人に好かれたかがわかる言葉です。
2.この家はアンデレの家と考える人もあれば、イエスの家と考える人もあります。イエスの家だとすれば興味深いですね。30歳まで父ヨセフの後を継いで大工をしておられたようですから、そこはイエスが一番慣れ親しんだ落ち着く場所ではなかったでしょうか。
B.イエスはおかしくなったのか?
1.そんな家に 3:21 これを聞いて、イエスの身内の者たちはイエスを連れ戻しに出かけた。人々が「イエスはおかしくなった」と言っていたからである。 と、身内がやって来るのです。身内の者は本当にイエスがおかしくなったと思っているのでしょうか?
2.イエス様を求めてやって来る群衆がいる反面、イエスに反感を抱く人たちがいました。律法学者達、当時の宗教的リーダーです。その人たちからイエスを悪く言われると、身内の者もそちらの言い分を信じてしまったのでしょう。イエスは身内からも理解されなかったのです。
Ⅱ.悪霊呼ばわりされるイエス
A.イエスは悪霊の親玉なのか
1.イエスは律法学者達からとんでもないことを言われます。 「彼はベルゼブルにつかれている」とか、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出している」と言っていた と。つまり、イエスを悪霊につかれているとか、悪霊呼ばわりしているのです。それは律法学者もイエスが悪霊を追い出していることは認めざるを得なかったからです。そこで、イエスを陥れるために苦し紛れに考え出した話です。
2.それに対するイエスの答はごく当然の話です。悪霊同士で追い出し合いなどするようなことはあり得ないのです。悪霊どもはイエスをなき者とすることで一致しています。彼らが仲間割れしたのではイエスを倒すことはできないのです。
B.イエスを拒み続ける人たち
1.律法学者達はイエスが悪霊を追い出している事実を認めているのですが、ただ認めてしまうと人々は益々イエスに着いていき、自分たちの教えを聞かなくなってしまうと危機感を感じて、イエスをおとしめようとしているわけです。
2.しかし、こうしたことから、イエスには律法学者達に無い不思議な権威があることを人々が知るのです。そして、律法学者はイエスに対する敵意を丸出しにしてきます。イエスは後にご自身に代わる聖霊を約束されているのですが、彼らがイエスを拒むということは聖霊を拒むことにもなるのです。
Ⅲ.聖霊を冒涜する罪
A.あなたは大丈夫!
1.この律法学者達との話から、イエスの語られた言葉 3:28 まことに、あなたがたに言います。人の子らは、どんな罪も赦していただけます。また、どれほど神を冒涜することを言っても、赦していただけます。3:29 しかし聖霊を冒涜する者は、だれも永遠に赦されず、永遠の罪に定められます。」 が続き、それが今まで多くのクリスチャンを悩ませてきました。つまり、「私は聖霊を冒涜しなかっただろうか?」「私は永遠に赦されない罪を犯していないか?」ということです。
2.私たちも親の悪口くらい言います。それで親子の関係が永遠に切れることはありません。当然神様と私たちの関係も切れるはずがありません。この言葉で悩む人はむしろイエスによって救われているから悩むのです。改めて言いますが、イエスを愛している人はこの罪を犯していません。
B.赦されない罪は不信仰
1.神を冒涜しても赦されるが、聖霊を冒涜すると赦されないというのが理解を苦しめるのです。なぜなら聖霊は神ですから。ただこれは当時、イエス様と聖霊が一致して働かれたのが顕著なのにもかかわらず、その聖霊の働きを冒涜した当時の律法学者たちの罪と言えます。
2.今私たちはどんな罪も赦していただけます。イエスを信じる(イエスを愛する)人はどんな罪も赦されています。イエスを信じた瞬間に聖霊は私たちの内に住まわれます。そのお方を追い出すようなことをすれば赦されない、つまり、聖霊を自分の意志で追い出し、心から嫌悪するなら赦されないということです。
3.律法学者達も悪霊を追い出すイエスの権威を知っていながら、イエスを信じなかった、聖霊(神の霊)の働きを認めなかったので赦されないと言われているのです。自分の意志でイエスを受け入れないことが死に至る罪です。
★ イエス・キリストを信じる人に赦されない罪はありません。だからといって罪を犯そうというのはイエス・キリストを愛していることにはなりません。積極的に神を愛することが大事なのです。
【テーマ】 イエスを愛して生きる
【説教題】 「赦されない罪」
【聖書箇所】 マルコ3:20-30
【新改訳2017】
3:20 さて、イエスは家に戻られた。すると群衆が再び集まって来たので、イエスと弟子たちは食事をする暇もなかった。
3:21 これを聞いて、イエスの身内の者たちはイエスを連れ戻しに出かけた。人々が「イエスはおかしくなった」と言っていたからである。
3:22 また、エルサレムから下って来た律法学者たちも、「彼はベルゼブルにつかれている」とか、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出している」と言っていた。
3:23 そこでイエスは彼らを呼び寄せて、たとえで語られた。「どうしてサタンがサタンを追い出せるのですか。
3:24 もし国が内部で分裂したら、その国は立ち行きません。
3:25 もし家が内部で分裂したら、その家は立ち行きません。
3:26 もし、サタンが自らに敵対して立ち、分裂したら、立ち行かずに滅んでしまいます。
3:27 まず強い者を縛り上げなければ、だれも、強い者の家に入って、家財を略奪することはできません。縛り上げれば、その家を略奪できます。
3:28 まことに、あなたがたに言います。人の子らは、どんな罪も赦していただけます。また、どれほど神を冒涜することを言っても、赦していただけます。
3:29 しかし聖霊を冒涜する者は、だれも永遠に赦されず、永遠の罪に定められます。」
3:30 このように言われたのは、彼らが、「イエスは汚れた霊につかれている」と言っていたからである。
○ 皆さんは赦されない罪があると思いますか? もしその罪を犯したなら、クリスチャンでも赦されず、天国へは行けないというような罪があるでしょうか? 今日のテキストで 3:29 しかし聖霊を冒涜する者は、だれも永遠に赦されず、永遠の罪に定められます。」 のところが、長くクリスチャンを悩ませてきた聖書箇所です。聖霊を冒涜する罪とは? あなたは大丈夫なのか? 考えてみましょう。
Ⅰ.身内の者に理解されないイエス
A.食事をする暇もないほど
1.最初に今日のテキストの最初から見ていきましょう。 3:20 さて、イエスは家に戻られた のですが、 すると群衆が再び集まって来たので、イエスと弟子たちは食事をする暇もなかった。 と、くつろげるはずの家でも群衆が押し寄せてきたのでゆっくりできませんでした。それはどれほどイエスが多くの人に好かれたかがわかる言葉です。
2.この家はアンデレの家と考える人もあれば、イエスの家と考える人もあります。イエスの家だとすれば興味深いですね。30歳まで父ヨセフの後を継いで大工をしておられたようですから、そこはイエスが一番慣れ親しんだ落ち着く場所ではなかったでしょうか。
B.イエスはおかしくなったのか?
1.そんな家に 3:21 これを聞いて、イエスの身内の者たちはイエスを連れ戻しに出かけた。人々が「イエスはおかしくなった」と言っていたからである。 と、身内がやって来るのです。身内の者は本当にイエスがおかしくなったと思っているのでしょうか?
2.イエス様を求めてやって来る群衆がいる反面、イエスに反感を抱く人たちがいました。律法学者達、当時の宗教的リーダーです。その人たちからイエスを悪く言われると、身内の者もそちらの言い分を信じてしまったのでしょう。イエスは身内からも理解されなかったのです。
Ⅱ.悪霊呼ばわりされるイエス
A.イエスは悪霊の親玉なのか
1.イエスは律法学者達からとんでもないことを言われます。 「彼はベルゼブルにつかれている」とか、「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出している」と言っていた と。つまり、イエスを悪霊につかれているとか、悪霊呼ばわりしているのです。それは律法学者もイエスが悪霊を追い出していることは認めざるを得なかったからです。そこで、イエスを陥れるために苦し紛れに考え出した話です。
2.それに対するイエスの答はごく当然の話です。悪霊同士で追い出し合いなどするようなことはあり得ないのです。悪霊どもはイエスをなき者とすることで一致しています。彼らが仲間割れしたのではイエスを倒すことはできないのです。
B.イエスを拒み続ける人たち
1.律法学者達はイエスが悪霊を追い出している事実を認めているのですが、ただ認めてしまうと人々は益々イエスに着いていき、自分たちの教えを聞かなくなってしまうと危機感を感じて、イエスをおとしめようとしているわけです。
2.しかし、こうしたことから、イエスには律法学者達に無い不思議な権威があることを人々が知るのです。そして、律法学者はイエスに対する敵意を丸出しにしてきます。イエスは後にご自身に代わる聖霊を約束されているのですが、彼らがイエスを拒むということは聖霊を拒むことにもなるのです。
Ⅲ.聖霊を冒涜する罪
A.あなたは大丈夫!
1.この律法学者達との話から、イエスの語られた言葉 3:28 まことに、あなたがたに言います。人の子らは、どんな罪も赦していただけます。また、どれほど神を冒涜することを言っても、赦していただけます。3:29 しかし聖霊を冒涜する者は、だれも永遠に赦されず、永遠の罪に定められます。」 が続き、それが今まで多くのクリスチャンを悩ませてきました。つまり、「私は聖霊を冒涜しなかっただろうか?」「私は永遠に赦されない罪を犯していないか?」ということです。
2.私たちも親の悪口くらい言います。それで親子の関係が永遠に切れることはありません。当然神様と私たちの関係も切れるはずがありません。この言葉で悩む人はむしろイエスによって救われているから悩むのです。改めて言いますが、イエスを愛している人はこの罪を犯していません。
B.赦されない罪は不信仰
1.神を冒涜しても赦されるが、聖霊を冒涜すると赦されないというのが理解を苦しめるのです。なぜなら聖霊は神ですから。ただこれは当時、イエス様と聖霊が一致して働かれたのが顕著なのにもかかわらず、その聖霊の働きを冒涜した当時の律法学者たちの罪と言えます。
2.今私たちはどんな罪も赦していただけます。イエスを信じる(イエスを愛する)人はどんな罪も赦されています。イエスを信じた瞬間に聖霊は私たちの内に住まわれます。そのお方を追い出すようなことをすれば赦されない、つまり、聖霊を自分の意志で追い出し、心から嫌悪するなら赦されないということです。
3.律法学者達も悪霊を追い出すイエスの権威を知っていながら、イエスを信じなかった、聖霊(神の霊)の働きを認めなかったので赦されないと言われているのです。自分の意志でイエスを受け入れないことが死に至る罪です。
★ イエス・キリストを信じる人に赦されない罪はありません。だからといって罪を犯そうというのはイエス・キリストを愛していることにはなりません。積極的に神を愛することが大事なのです。