バイブルサロン

礼拝説教、聖書を読んで感じた事

もう子どもじゃない

2020-12-26 17:34:46 | 礼拝説教
2020/12/27 礼拝説教
【テーマ】  クリスチャンの成長
【説教題】 「もう子どもじゃない」
【聖書箇所】 エペソ4:14-15
4:14 こうして、私たちはもはや子どもではなく、人の悪巧みや人を欺く悪賢い策略から出た、どんな教えの風にも、吹き回されたり、もてあそばれたりすることがなく、
4:15 むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長するのです。

○ 2020年は今までにない不思議な感覚の一年でした。コロナ、コロナでさーっと過ぎ去っていった気がします。教会ではイベントや聖餐式、ランチの中止、オンラインによる礼拝、集会、多くの方々と会えなくなるという本当に大変な一年でした。このことは「教会とは何か?」「礼拝とは何か?」ということを考えさせられる時でもありました。エペソ書を見てきましたが、まさにこの書は教会を教えているものです。クリスマスを終えて、またエペソ書から学ばせていただきましょう。
 
Ⅰ.もはや子どもではない
A.新しくクリスチャンとして生まれる
1.先週は洗礼式をし、今日は入会式をいたしますが、教会に属するのはどういうこと、クリスチャンになるというのはどういうことでしょうか。
2.今日のテキストに 私たちはもはや子どもではなく とありますが、クリスチャンは新しく赤ちゃんとして生まれて成長していくものだということを言っています。
3.つまり、私達は徐々にクリスチャンらしく進化していくのではありません。全てのクリスチャンが新しく生まれて子どもとして歩み出すということです。イエスがニコデモに語った言葉 ヨハネ3:3 人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。 とあるように、この世とは別に新しく生まれるのがクリスチャンです。

B.徐々に進化するのではない
1.新しく生まれるのであって、徐々に世から分離していくのではないし、進化してクリスチャンになるのでもないのです。イエス・キリストを信じたときにスパッと完全に世と分離して、新しく生まれたのです。
2.全てのクリスチャンは最初赤ちゃんなのです。いくら世的には立派な仕事をしていてもそれは世の人であってまだ神の人ではありません。そこで、新しく生まれることで神の人となり、赤ちゃんからスタートするのです。そして、クリスチャンとしては徐々に成長するのです。世の人の状態から徐々に聖徒(4:12)になるのではありません。

C.すでに聖徒とされている
1.クリスチャンの中には「私はとても聖徒ではありません」と言う人がいますが、気持ちは分かるのですが、聖書は徐々に聖徒になるとは言っていません。すでに聖徒にされていると言っているのです。つまり世とは分離していると言っているのです。
2.「聖人」という言葉があるので勘違いしやすいのかも知れません。上に立つ人が「聖人」と決めないと「聖徒」になれないのではありません。神が直接私達を「聖徒」と呼んでくださっているのです。イエスを自分の罪からの救い主と信じて生まれ変わったとき、すでに私達は「聖徒」なのです。そして、子どもとして歩んでいるのです。

Ⅱ.愛をもって真理を語る
A.子どものままの教会は・・・
1.全てのクリスチャンは赤ちゃんからスタートします。そして、 もはや子どもではなく なので、いつまでも子どもでいてはならないということです。ヘブル書には厳しい叱責があります。 ヘブル5:12 あなたがたは、年数からすれば教師になっていなければならないにもかかわらず、神が告げたことばの初歩を、もう一度だれかに教えてもらう必要があります。あなたがたは固い食物ではなく、乳が必要になっています。5:13 乳を飲んでいる者はみな、義の教えに通じてはいません。幼子なのです。5:14 固い食物は、善と悪を見分ける感覚を経験によって訓練された大人のものです。 
2.子どものままの教会は 人の悪巧みや人を欺く悪賢い策略から出た教えの風に吹き回されたり、もてあそばれたりする のです。まず、子どもからの成長のためには Ⅰペテロ2:2 生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、霊の乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです。 霊のミルクが必要です。御言葉のミルクです。御言葉で成長しなければならないのです。私達は主と恵みを知っていく必要があります。

B.成長していく教会は・・・
1.御言葉で成長して、 愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長する というところへ向かうのです。私達は真理を知っています。ピラトが「真理とは何か?」とイエスに問いましたが、私達はイエスが真理だと知っています。このお方を愛をもって語っていくのです。
2.イエスは十字架という恐ろしい場面でうろたえなかったのです。神は私達にもそういう信仰者に成長して欲しいと願っておられることを感じませんか。

● コロナで明け暮れた一年ではあったかもしれませんが、神の恵みが薄れた一年だったのでしょうか? 私達の年度当初の計画がことごとく崩れたように見えましたが、同時にそれは私達に新たな伝道の道を開いてくださるためだったのではないでしょうか。また、コロナウイルスとの戦いは不安との戦いでもあり、神に信頼すること、委ねること、礼拝の大切さ等々を教えてくださる良き機会となったのではないでしょうか。

★ 今年一年、思わぬ出来事によってですが、神の愛を、神のご計画のすごさを改めて知るときとされたことを感謝しましょう。


罪からの救い主、イエス様

2020-12-19 17:29:25 | 礼拝説教
2020/12/20 礼拝説教
【テーマ】  イエスの計画
【説教題】 「罪からの救い主、イエス様」
【聖書箇所】 マタイ1:18-25
1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人がまだ一緒にならないうちに、聖霊によって身ごもっていることが分かった。
1:19 夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。
1:20 彼がこのことを思い巡らしていたところ、見よ、主の使いが夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。
1:21 マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」
1:22 このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。
1:23 「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
1:24 ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れたが、
1:25 子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そして、その子の名をイエスとつけた。

○ 楽しいクリスマスを迎えるには、主役のイエス様についてよく知っていることが必要です。イエス様とは、どのようなお方でしょうか? イエス様はなぜお生まれになったのでしょう? そして、イエス様をどのようにお祝いしたら良いでしょう?
 
Ⅰ.イエス様は私たちの救い主
A.ヨセフも悩んだよ
1.マリアはヨセフと結婚する約束をしていました。しかし、二人が一緒に生活を始める前に、マリアのおなかには聖霊によって赤ちゃんが宿ったことが分かっていましたが、ヨセフはそれが聖霊によるのだと分からなかったので、とても悩みました。ヨセフはマリアが間違いをしたと思って、他人に知られる前に別れようと決めました(マタイ1:18,19)。
2.ヨセフがそのことを考え思い悩んでいるときに、ヨセフの夢の中に天使が現われました。天使はヨセフにも神様からの特別な言葉を伝えるために、夢の中に現れたのです。天使はこう言いました。「ヨセフ。恐れないでマリヤと結婚しなさい。マリアの赤ちゃんは他の男の人ではなく、聖霊によって宿ったのです。マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」(マタイ1:20,21)

B.天使が伝えたのは救い主のこと
1.天使はヨセフに、マリアの赤ちゃんが救い主であることを知らせました。「イエス」という名前は、「主は救いである」という意味です。そして、イエス様は私たち人間を「罪から救ってくださる方」であると言いました。
2.この頃のイスラエルはローマ帝国という大帝国の中に飲み込まれた小さな「県」のようなものでした。イスラエル人はなんとか前のダビデ王の時のように独立した国家を願っていたのです。きっとヨセフもこの赤ちゃんは神様からイスラエルを独立させてくれる王様になる子どもだと思ったのです。
3.しかし、天使が語った救い主はむしろ罪からの救い主と言うことだったのです。つまり、イスラエルだけの救い主ではなく、全ての人、全人類の救い主ということだったのです。

Ⅱ.私たちは罪を解決できない
A.罪とはなんだろう
1.天使はイエス様のことを「罪から救ってくださる方」と言いましたが、「罪」とはいったい何でしょうか? 私たちは約束を守ることは良いこと、約束を破ることは悪いことだとわかっています。友達と遊びに行く約束をすれば、約束通りにするのが良いとわかっています。だけど、約束の時間に遅れて行ったり、約束を忘れて遊びに行かなかったりする場合があります。それは約束を破ることで、悪いことです。
2.そして、もっと問題なのは、神様を愛さないことなのです。お父さんやお母さんは子ども達を愛しています。が、子どもがお父さん、お母さんを愛さないといけないことですね。そのように私たちを造ってくださった神様を愛さないことを「罪」と言います。
3.神様を愛さない罪は、神様を礼拝しないことや、神様の言葉に聞き従わないことです。神様の言葉を聞くには聖書を読むことが大事ですね。

B.みんな罪人です
1.私たちは良いことをしたいと思いますが、かえって悪いことをしてしまうことがあります。それは、私たちが「罪」に縛られているからです(ローマ7:21-23)。うそをついたことのない人はいないと言われます。人の悪口を言ったり思ったりしたことのない人はどうでしょうか?
2.そして、神様に対して良いこともわかっているのに、それができなかったり、形だけだったりすることもあります。私たちは罪のために、神様に対しても思った通りに良いことをすることができないのです。

Ⅲ.イエス様は私たちを罪から救うことができる
A.イエス様には罪がない
1.私たちは自分の力では罪から自由になることができません。ですから、私たちを「罪から救う」救い主が必要なのです。それは当然罪のない方でなければ救う力がありません。でも全ての人が罪人ですから、特別に罪のない人を神様ご自身が用意してくださらなければならなかったのです。それがイエス様です。
2.イエス様には罪がなかったの? イエス様だけが罪人じゃないのです。そのことを証明するためにも新約聖書で色々な人が証言しているのです。

B.イエス様だけが私たちを救うことができる
1.神様は私たち人間が罪に縛られていて、救い主が必要であることを知っておられます。そこで神様は、私たちを救うためにイエス様を遣わしてくださいました。イエス様は私たちのうちから罪を取り除いてくださいます。また、イエス様は私たちを罪の力から自由にしてくださって、悪いことをしなくて済むようにしてくださいます。
2.それだけでなく、私たちはイエス様の力で良いことをすることができるようになります。それは、イエス様のうちにある聖霊の力が私たちにも与えられるからです。

★ イエス様を信じて、罪から救っていただきましょう。私たちは自分の力では罪から自由になることはできませんが、イエス様は私たちを罪から自由にすることができます。私たちも救い主イエス様を信じて、罪から救っていただきましょう。

すべての人を照らす光

2020-12-12 10:30:28 | 礼拝説教
†2020/12/13 礼拝説教
【テーマ】 羊飼いの証
【説教題】 「すべての人を照らす光」
【聖書箇所】 ルカ2:8-20

【新改訳2017】 ルカ
2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
2:18 聞いた人たちはみな、羊飼いたちが話したことに驚いた。
2:19 しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

①羊飼いたちは町外れで羊を飼っていた
イエスはユダヤのベツレヘムという町で生まれた。それは預言の通りであった。ミカ5:2 「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。
イエスが生まれた夜、ベツレヘムの町には多くの旅人が宿屋に泊まっていた。それは、全世界で(ローマ帝国を指すが、ここではシリア州に限定される)住民登録をするために、それぞれの先祖の町に戻って登録する必要があったからである。町中が多くの人で賑わっていたが、同じ日の夜、町から遠く離れて、寂しく過ごしている者たちがいた。それは羊飼いであった。
羊飼いたちは、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。羊飼いは、その仕事柄、いつも町外れに住み、町の人々とあまり会うことがなかった。町の人々が集まっていろいろな話をしていても、羊飼いはいつも町外れで羊を飼っていた。そのため、新しい話を聞くことはあまりなかった。当時の社会には、いわゆる「中産階級」は存在せず、ほとんどの人々は社会の下層に属していた。その中でも、特に羊飼いは軽蔑され、差別されていた人々の間でも不名誉を着せられることがあった。このように羊飼いは、社会の外にはみ出しているような立場にあったのである。

②羊飼いたちは救い主の誕生を知った
そんな羊飼いたちのところに素晴らしい知らせを告げるものがいた。それは、何と神から遣わされた天使であった。天使は羊飼いたちに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。」(:10)これまで幻を視た者たちは、自分に対する知らせを受けているが、羊飼いたちは「この民全体」の知らせを受けた。その知らせは預言者や祭司、律法学者に伝えられたわけではない。彼らは、この世の影にひっそりと生きているような者たちであるにもかかわらず、民全体を代表して「大きな喜び」の知らせ、つまり福音(良い知らせ)を受けた。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」(:11,12)救い主イエスが生まれた夜、ベツレヘムの町には多くの人々がいた。しかし、神が最初にイエスの誕生を知らせようとして選ばれたのは、町外れに住んでいたこの羊飼いたちだったのである。

③羊飼いたちは救い主に出会った
天使は羊飼いたちにイエスの誕生を知らせた後、天に帰って行った。それから羊飼いたちは互いに言った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」(:15)そして、羊飼いたちは救い主に会うため、急いで町に向かった。彼らは疑うことなく、この素晴らしい知らせに喜び、居ても立ってもいられない状態となったのだった。羊飼いたちは町にたどり着いて、とうとう救い主イエスを探し当てた。イエスはヨセフとマリアと一緒にいて、飼葉おけで眠っていた。 羊飼いたちは、この喜びを自分たちだけのものにしなかった。私たちは、うれしいことがあると、他の人にも教えたくなるものだ。彼らは、天使がイエスの誕生を知らせてくれたこと、そしてイエスが救い主であると言われたことを周りにいた町の人々に知らせた。町の人々は、家畜小屋で生まれた赤ん坊が、待ちに待った救い主であると知って、とても驚いた。羊飼いたちは天使の言ったことが本当であったこと、そして救い主にお会いすることができたことを喜んで、神を賛美しながら帰って行った。 貧しく、社会からのけ者にされていた彼らに、天使が救い主の誕生を知らせてくれた。まさしく暗い心に神の光が照らされるように、彼らは励まされたのだった。
ヨハ 1:9 すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。

結び)
羊飼いたちは救いの喜びに満たされた。イエスは「すべての人を照らす光」である。イエスはすべての人が救いの喜びに満たされるために、今も一人ひとりを招いておられるのだ。イエスが知らない人は誰もいない。羊飼いたちが救い主に出会うことができたということは、イザヤ9:2 「闇の中を歩んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が輝く。」という預言の成就である。イエスはすべての人々を漏れなく探し求められ、救いへ招いておられる。

私たちのところに来られたイエス様

2020-12-06 05:41:19 | 礼拝説教
2020/12/6 礼拝説教
【テーマ】  クリスマスの主役
【説教題】 「私たちのところに来られたイエス様」
【聖書箇所】 ルカ1:35-45
1:35 御使いは彼女に答えた。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれます。
1:36 見なさい。あなたの親類のエリサベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。
1:37 神にとって不可能なことは何もありません。」
1:38 マリアは言った。「ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」すると、御使いは彼女から去って行った。
1:39 それから、マリアは立って、山地にあるユダの町に急いで行った。
1:40 そしてザカリヤの家に行って、エリサベツにあいさつした。
1:41 エリサベツがマリアのあいさつを聞いたとき、子が胎内で躍り、エリサベツは聖霊に満たされた。
1:42 そして大声で叫んだ。「あなたは女の中で最も祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。
1:43 私の主の母が私のところに来られるとは、どうしたことでしょう。
1:44 あなたのあいさつの声が私の耳に入った、ちょうどそのとき、私の胎内で子どもが喜んで躍りました。
1:45 主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」

○ 12月になりました。こんなにも月日の早く過ぎるように感じた年はなかった気がします。ただただコロナで振り回されてここまで来た感じです。しかし、今年も嬉しいクリスマスの時期を迎えることができました。イエス・キリストは私たちの光なるお方です。私たちの光であるイエス・キリストの誕生をお祝いしましょう。クリスマスのことは今さら説明する必要も無いほど有名ですが、クリスマスがどのような日なのかしっかり確認しましょう。
 
Ⅰ.クリスマスはイエス様の誕生をお祝いする日
A.2020年前の出来事
1.イエス様の誕生は2020年前のこと、ガリラヤのナザレという町に住むマリアからイエス様は誕生しました。しかし、そのいきさつはそう簡単なものではありませんでした。
2.マリアには将来結婚する人が決まっていたので、その相手であるヨセフとと共にその日を楽しみにしていました。つまり、まだ二人は夫婦ではなかったのです。そんなマリアのところに天使がやってきて、 1:28 「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」 なんて言ったのです。
3.マリアは、突然天使が家に入って来て、とても不思議なことを言ったので、驚いてしまいました。すると天使は  1:30-31すると、御使いは彼女に言った。「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。 と言いました。ここからすばらしいことが始まったのです。

B.今も祝われているイエス様のお誕生
1.何がすばらしいのでしょうか? マリアにとっては結婚もしていないのにお母さんになってしまうというのは大変なことではないでしょうか? マリアの年齢は今の高校生くらいではなかったかと言われています。
2.当然、夫となるはずのヨセフにとっても大変なことです。でもヨセフも天使から教えられて、マリヤが神様の子どもを生むことを知ったので、命がけでマリアを守り、イエス様を守ることにしたのです。
3.二人がこんなにもこのイエス様の誕生を大事にしたのはイエス様が全世界の人々の救い主だからです。このイエス様の誕生をお祝いするのがクリスマスです。

Ⅱ.クリスマスの主役はイエス様
A.不思議な誕生をするヨハネ
1.お誕生日の主役は誰ですか? 当然、誕生者ですね。ということはクリスマスの主役はイエス様に決まっています。なのに、そんなことお構いなしにクリスマスパーティをしている人達が多いのではないでしょうか。
2.さて、天使からお告げを聞いたマリアはどうしたかというと、親戚のエリサベツに会いに行ったのです。というのは、このエリサベツはおばあちゃんになるまで子どもができなかったのですが、不思議にも神様によっておばあちゃんになってから赤ちゃんが与えられました。この話もマリアのように不思議ですね。
3.エリサベツに赤ちゃんが与えられる前、夫のザカリヤに天使が現れて、この夫婦に赤ちゃんが生まれることを告げたのです。その子が後のバプテスマのヨハネです。こういう不思議を体験しているエリサベツならマリヤも分かってもらえると思ったのでしょう。

B.お腹の中で踊ったヨハネ
1.エリサベツは来てくれたマリアを大歓迎しました。そしてお腹の中のヨハネも大喜びしました。エリサベツは聖霊に満たされて 1:42-45 「あなたは女の中で最も祝福された方。あなたの胎の実も祝福されています。私の主の母が私のところに来られるとは、どうしたことでしょう。あなたのあいさつの声が私の耳に入った、ちょうどそのとき、私の胎内で子どもが喜んで躍りました。主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」 と大喜びで叫びました。
2.お腹の中の赤ちゃんが喜んでおどったのはすごいですね。救い主イエス様のことを知って大喜びしたのです。クリスマスの主役であるイエス様を喜んだのです。エリサベツも当然大喜びでした。

Ⅲ.イエス様は私たちに喜びをくださる
A.クリスマスを喜びの日にしよう
1.マリアはエリサベツの言葉を聞いて、自分が救い主の母親として選ばれたことを喜びました。このマリアもそしてエリサベツもお腹の中のヨハネも大喜びしたのです。さあ、私たちも大喜びしましょう。クリスマスの主役はイエス様です。
2.マリヤが言った ご覧ください。私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。 これが大事です。喜びの元となる私たちの言葉はこれです。

B.私たちの心に住まわれるイエス様
1.神様はなぜマリアを選ばれたのでしょうか? それはマリアが神様の言葉に聞き従う人だったからです。同じく、私たちも神様の言葉に聞き従うなら、今度は私たちみんなの心の中にイエス様はお生まれになります。生まれると言っても赤ちゃんというわけではなくて目には見えないけれどいつも私たちと一緒にいてくださる神様・イエス様が心の中に来てくださるのです。
2.イエス様を心に迎えた人はマリアが大喜びしたように大喜びします。それはイエス様がこの地上にお生まれになった目的が果たせたからです。あなたの心の中に目には見えないイエス様がお住まいになることがクリスマスの大きな目的だからです。

● クリスマスの主役はイエス様です。誕生会に主役がいなかったらどんな誕生会になるのでしょうか? 世の中はいつしか、イエス様抜きの誕生会、クリスマスを楽しむようになっているようです。誕生会には主役をお呼びしましょう。そして、主役に誕生日プレゼントをするのが本当ではないでしょうか。

★ 今年のクリスマスも主役であるイエス様をお迎えしましょう。我が家に、私たちの心にイエス様をお迎えしましょう。そのとき、私たちはイエス様からのすばらしい喜びをいただくのです。