2020/7/26 礼拝説教
【テーマ】 一つにされた恵み
【説教題】 「思い出してください」
【聖書箇所】 エペソ2:11-18
2:11 ですから、思い出してください。あなたがたはかつて、肉においては異邦人でした。人の手で肉に施された、いわゆる「割礼」を持つ人々からは、無割礼の者と呼ばれ、
2:12 そのころは、キリストから遠く離れ、イスラエルの民から除外され、約束の契約については他国人で、この世にあって望みもなく、神もない者たちでした。
2:13 しかし、かつては遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスにあって、キリストの血によって近い者となりました。
2:14 実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し、
2:15 様々な規定から成る戒めの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、この二つをご自分において新しい一人の人に造り上げて平和を実現し、
2:16 二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。
2:17 また、キリストは来て、遠くにいたあなたがたに平和を、また近くにいた人々にも平和を、福音として伝えられました。
2:18 このキリストを通して、私たち二つのものが、一つの御霊によって御父に近づくことができるのです。
○ 昔のことは結構思い出せるのに、比較的最近のことが思い出せなくなってきました。毎朝昨晩の食事を書き出すのですが、全部思い出せないことがよくあります。
今日のテキストの最初には「思い出してください」とあります。
Ⅰ.思い出してください
A.望みも神も無い者だった
1.今日の御言葉の最初、11節に ですから、思い出してください と言っていますが、これは神の恵みを思い出してくださいということです。私たちはみんな神の恵みを受けています。思い出してください! 救われたことが最大の恵みです。喜びをもって救われたことを語ってください。
2.ここはパウロが救われた異邦人クリスチャンに語っているところです。 あなたがたはかつて、肉においては異邦人でした。人の手で肉に施された、いわゆる「割礼」を持つ人々からは、無割礼の者と呼ばれ、そのころは、キリストから遠く離れ、イスラエルの民から除外され、約束の契約については他国人で、この世にあって望みもなく、神もない者たちでした。 と、救われるはずの無い人間だったのに、救われたという、このすごい恵みを思い出すように言っています。
B.救いは歴史的大事件
1.異邦人が救われるということはものすごい出来事で、歴史的大事件だったのです。彼ら異邦人はそんなすごい大事件というべき恵みの中に入れられたのです。そのことを 思い出してください と言っています。
2.同じような歴史的大事件が私たちの救われたことです。さあ、思い出してください。あなたの救われた時のことを。あなたがイエスを救い主として信じる決心をした日のことを。あなたが救われたのは歴史的大事件なのです。
Ⅱ.ユダヤ人も異邦人も一つに
A.ユダヤ教に改宗した異邦人
1.今も世界では民族が分裂したまま争っていることがたくさんあります。その争いの中で苦しんでいる人がたくさんいます。なかなか一つになれないのです。ユダヤ人と異邦人も同じ社会にいたかも知れませんが、同じ信仰を持って生活できるなんてことは考えられませんでした。
2.異邦人がイスラエルの神のすばらしさを信じてユダヤ教に改宗する人はいました。しかし、神殿礼拝の中心的な場所には異邦人は入ることができず、外側に異邦人の庭と呼ばれる場所が設けられていました。
B.教会形成の難しさ
1.ところが、教会はユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンが共に礼拝しているのです。一緒に教会にいることはすごいことなのです。しかし、肉的にはまだまだ互いに差別意識が残っていましたから決して教会が楽に運営できたわけではありません。
2.だからこそ、パウロは言うのです。教会はユダヤ人だけででもなく、異邦人だけでもない、全ての人によって形成されるのだと。
C.天国の市民権を持つ
1.当時の人々にとって「ローマの市民権」は天国の国籍をもっているかのように思われていました。パウロはそれを持っていました。ある人は高いお金を払って手に入れました。これはとても優遇される権利であったからです。
2.異邦人がユダヤ人になれなくても、天に国籍をもつことができました。それはイエスの十字架によってです。ローマの市民権を人々は望んだからも知れませんが、それを持っていても真の平和を持つことはできませんでした。しかし、キリストを持つことは真の平和を持つことです。教会はまさにそういうところです。
Ⅲ.十字架のわざのすごさ
A.全ての人に平等な救い
1.教会はユダヤ人だけのものでも、異邦人だけのものでもないわけで、教会はキリストのものなのです。それはキリストが神と人との間の障壁を十字架によって取り除いたからでした。そのことによってユダヤ人と異邦人の間の壁も取り除かれました。十字架の日に神殿の幕が上から裂けたことがそれを示したではありませんか。
2.「使徒の働き」で見てきたように、弟子達は異邦人が救われることを現実に見てきたのです。これがまさに歴史的大事件でした。異邦人にも聖霊が注がれる、異邦人も救われるように神はなさったのです。ユダヤ人も異邦人も無い、全ての人が平等に救われるのです。
B.神と人との間の平和
1.そして、十字架のすごさは、神と人との間の障壁も取り除いたことです。いくらユダヤ人と異邦人の間の壁が無くなっても神と人との間の壁が無くならない限り真の平和はありません。
2. 思い出してください 今、神との平和があるのはイエス・キリストの十字架のお陰だということです。十字架を抜きにして神との平和は有り得ませんでした。このことが 福音として伝えられました。
3. このキリストを通して、私たち二つのものが、一つの御霊によって御父に近づくことができるのです。 とあるように、ユダヤ人も異邦人も同じ聖霊を受けて、神に近づけるようにしていただいたのです。
● あなたの救われた日のことを思い出しましたか? 私も47年前の救いの日を思い出します。キリスト教に逆らっていた私に神様は悔い改めるチャンスをくださり、私はイエス様を信じました。お金も何も支払っていません。ユダヤ人でもありません。ローマの市民権も持っていません。でも神様は私を救ってくださいました。そして、世界中のクリスチャンを家族としてくださったのです。現代はインターネットで世界中の人と繋がれると言いますが、私はイエス様によって本当に家族として繋がりました。とても心が平和になった日でした。
★ 思い出してください。あなたの救いはあなたの力によりますか? ただただ神の恵みでは無かったでしょうか。天国の市民権を平等にいただいたのです。 実に、キリストこそ私たちの平和です。
【テーマ】 一つにされた恵み
【説教題】 「思い出してください」
【聖書箇所】 エペソ2:11-18
2:11 ですから、思い出してください。あなたがたはかつて、肉においては異邦人でした。人の手で肉に施された、いわゆる「割礼」を持つ人々からは、無割礼の者と呼ばれ、
2:12 そのころは、キリストから遠く離れ、イスラエルの民から除外され、約束の契約については他国人で、この世にあって望みもなく、神もない者たちでした。
2:13 しかし、かつては遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスにあって、キリストの血によって近い者となりました。
2:14 実に、キリストこそ私たちの平和です。キリストは私たち二つのものを一つにし、ご自分の肉において、隔ての壁である敵意を打ち壊し、
2:15 様々な規定から成る戒めの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、この二つをご自分において新しい一人の人に造り上げて平和を実現し、
2:16 二つのものを一つのからだとして、十字架によって神と和解させ、敵意を十字架によって滅ぼされました。
2:17 また、キリストは来て、遠くにいたあなたがたに平和を、また近くにいた人々にも平和を、福音として伝えられました。
2:18 このキリストを通して、私たち二つのものが、一つの御霊によって御父に近づくことができるのです。
○ 昔のことは結構思い出せるのに、比較的最近のことが思い出せなくなってきました。毎朝昨晩の食事を書き出すのですが、全部思い出せないことがよくあります。
今日のテキストの最初には「思い出してください」とあります。
Ⅰ.思い出してください
A.望みも神も無い者だった
1.今日の御言葉の最初、11節に ですから、思い出してください と言っていますが、これは神の恵みを思い出してくださいということです。私たちはみんな神の恵みを受けています。思い出してください! 救われたことが最大の恵みです。喜びをもって救われたことを語ってください。
2.ここはパウロが救われた異邦人クリスチャンに語っているところです。 あなたがたはかつて、肉においては異邦人でした。人の手で肉に施された、いわゆる「割礼」を持つ人々からは、無割礼の者と呼ばれ、そのころは、キリストから遠く離れ、イスラエルの民から除外され、約束の契約については他国人で、この世にあって望みもなく、神もない者たちでした。 と、救われるはずの無い人間だったのに、救われたという、このすごい恵みを思い出すように言っています。
B.救いは歴史的大事件
1.異邦人が救われるということはものすごい出来事で、歴史的大事件だったのです。彼ら異邦人はそんなすごい大事件というべき恵みの中に入れられたのです。そのことを 思い出してください と言っています。
2.同じような歴史的大事件が私たちの救われたことです。さあ、思い出してください。あなたの救われた時のことを。あなたがイエスを救い主として信じる決心をした日のことを。あなたが救われたのは歴史的大事件なのです。
Ⅱ.ユダヤ人も異邦人も一つに
A.ユダヤ教に改宗した異邦人
1.今も世界では民族が分裂したまま争っていることがたくさんあります。その争いの中で苦しんでいる人がたくさんいます。なかなか一つになれないのです。ユダヤ人と異邦人も同じ社会にいたかも知れませんが、同じ信仰を持って生活できるなんてことは考えられませんでした。
2.異邦人がイスラエルの神のすばらしさを信じてユダヤ教に改宗する人はいました。しかし、神殿礼拝の中心的な場所には異邦人は入ることができず、外側に異邦人の庭と呼ばれる場所が設けられていました。
B.教会形成の難しさ
1.ところが、教会はユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンが共に礼拝しているのです。一緒に教会にいることはすごいことなのです。しかし、肉的にはまだまだ互いに差別意識が残っていましたから決して教会が楽に運営できたわけではありません。
2.だからこそ、パウロは言うのです。教会はユダヤ人だけででもなく、異邦人だけでもない、全ての人によって形成されるのだと。
C.天国の市民権を持つ
1.当時の人々にとって「ローマの市民権」は天国の国籍をもっているかのように思われていました。パウロはそれを持っていました。ある人は高いお金を払って手に入れました。これはとても優遇される権利であったからです。
2.異邦人がユダヤ人になれなくても、天に国籍をもつことができました。それはイエスの十字架によってです。ローマの市民権を人々は望んだからも知れませんが、それを持っていても真の平和を持つことはできませんでした。しかし、キリストを持つことは真の平和を持つことです。教会はまさにそういうところです。
Ⅲ.十字架のわざのすごさ
A.全ての人に平等な救い
1.教会はユダヤ人だけのものでも、異邦人だけのものでもないわけで、教会はキリストのものなのです。それはキリストが神と人との間の障壁を十字架によって取り除いたからでした。そのことによってユダヤ人と異邦人の間の壁も取り除かれました。十字架の日に神殿の幕が上から裂けたことがそれを示したではありませんか。
2.「使徒の働き」で見てきたように、弟子達は異邦人が救われることを現実に見てきたのです。これがまさに歴史的大事件でした。異邦人にも聖霊が注がれる、異邦人も救われるように神はなさったのです。ユダヤ人も異邦人も無い、全ての人が平等に救われるのです。
B.神と人との間の平和
1.そして、十字架のすごさは、神と人との間の障壁も取り除いたことです。いくらユダヤ人と異邦人の間の壁が無くなっても神と人との間の壁が無くならない限り真の平和はありません。
2. 思い出してください 今、神との平和があるのはイエス・キリストの十字架のお陰だということです。十字架を抜きにして神との平和は有り得ませんでした。このことが 福音として伝えられました。
3. このキリストを通して、私たち二つのものが、一つの御霊によって御父に近づくことができるのです。 とあるように、ユダヤ人も異邦人も同じ聖霊を受けて、神に近づけるようにしていただいたのです。
● あなたの救われた日のことを思い出しましたか? 私も47年前の救いの日を思い出します。キリスト教に逆らっていた私に神様は悔い改めるチャンスをくださり、私はイエス様を信じました。お金も何も支払っていません。ユダヤ人でもありません。ローマの市民権も持っていません。でも神様は私を救ってくださいました。そして、世界中のクリスチャンを家族としてくださったのです。現代はインターネットで世界中の人と繋がれると言いますが、私はイエス様によって本当に家族として繋がりました。とても心が平和になった日でした。
★ 思い出してください。あなたの救いはあなたの力によりますか? ただただ神の恵みでは無かったでしょうか。天国の市民権を平等にいただいたのです。 実に、キリストこそ私たちの平和です。