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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

結婚の誓約のように

2013-10-27 18:03:39 | 礼拝説教

  2013/10/27礼拝説教
【テーマ】  和解を求める神
【説教題】  「結婚の誓約のように」
【聖書箇所】 ローマ5:9-10
5:9 ですから、今すでにキリストの血によって義と認められた私たちが、彼によって神の怒りから救われるのは、なおさらのことです。
5:10 もし敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させられたのなら、和解させられた私たちが、彼のいのちによって救いにあずかるのは、なおさらのことです。

○ 神様は実に愛に満ちた方で私たちを救いたくてたまらないお方だということをお伝えしてきました。しかし、今日のところを見ますと「神の怒り」という恐い言葉があります。

Ⅰ.神は怒るのか?
  A.神の言葉に従わない時に怒られる
    1.今すでにキリストの血によって義と認められた私たちが、彼によって神の怒りから救われる とあり、イエス様によって救われた者にとっては、どうも神様が怒るというのがわかりにくいかも知れません。しかし、神様は怒られます。
    2.神様がモーセに、イスラエルをエジプトから救い出すように言われた時、彼はすぐに従いませんでした。 出4:14 すると、【主】の怒りがモーセに向かって燃え上がり、こう仰せられた。「あなたの兄、レビ人アロンがいるではないか。・・・ と、神様の言葉に従わない時、怒っておられます。
    3.また、ヨシュアの時代のアカンの罪も有名です。 ヨシ 7:1 しかしイスラエルの子らは、聖絶のもののことで不信の罪を犯し、ユダ部族のゼラフの子ザブディの子であるカルミの子アカンが、聖絶のもののいくらかを取った。そこで、【主】の怒りはイスラエル人に向かって燃え上がった。 と書いてあります。神様の禁じたことをしてしまった時に怒られています。
   
  B.偶像礼拝を怒られる
    1.唯一の神様は十戒ですでに偶像を造ることも拝むことも禁じておられています。 Ⅰ列王 14:15 【主】は、イスラエルを打って、水に揺らぐ葦のようにし、彼らの先祖たちに与えられたこの良い地からイスラエルを引き抜き、ユーフラテス川の向こうに散らされるでしょう。彼らがアシェラ像を造って【主】の怒りを引き起こしたからです。 と偶像を造ったことで神様の怒りを招いています。
    2.また、 Ⅱ列王 17:11 【主】が彼らの前から移された異邦人のように、すべての高き所で香をたき、悪事を行って【主】の怒りを引き起こした。 と偶像礼拝をしたことを怒っておられます。
    3.また、 Ⅱ歴代 24:18 彼らはその父祖の神、【主】の宮を捨て、アシェラと偶像に仕えたので、彼らのこの罪過のため、御怒りがユダとエルサレムの上に下った。 と、真の神から偶像に心移りしたことを怒っておられます。
   
  C.イエス様を信じないことで怒られる
    1.新約聖書では、 ヨハ 3:36 御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。 と、イエス様を信じない者を怒られることがわかります。
    2.パウロは、エペ 2:3 私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。 と言って、私たちは生まれながら怒りを受ける存在であることを教えています。
    3.神様は優しい、愛の方ですが、完璧な義の方であることも忘れてはなりません。怒られる側面をお持ちだということは、必ず裁きの日も来るということです。

Ⅱ.私たちは神の敵であった
  A.聖書は「敵」と言う
    1.次に、 敵であった私たち と、私たちは神の敵だったというのです。が、果たして皆さんは積極的に神様の敵になって、反逆し、神様に戦いを挑んだりしましたか? たぶん、多くの方は神様に対して積極的に戦いを挑んではいないと思います。
    2.旧約聖書を見るとイスラエルに敵する者を神様が守るという書き方が普通なのです、それはイスラエルが神様の言葉に従っており、他国が愚像の神々に頼り、イスラエルに戦いを挑んでくるからです。
    3.でも、このイスラエルが神様に従わなくなれば、他国と同じで神様に対して敵対していることになるのです。
   
  B.神を愛さない者は神の敵である
    1.パウロは コロサイ1:21 あなたがたも、かつては神を離れ、心において敵となって、悪い行いの中にあったのですが、 と、神様を離れている者を神様の敵と呼んでいます。確かに積極的に悪を行ってはいない人が多いと思いますが、行為というよりも 心において敵となって いるのです。
    2.また、ヤコブは、 ヤコブ4:4 貞操のない人たち。世を愛することは神に敵することであることがわからないのですか。世の友となりたいと思ったら、その人は自分を神の敵としているのです。 世を愛することが神に敵対していると言っています。
   
  C.敵に良くする事が命じられている
    1.ところが、イエス様のこの言葉は大変感動します。 マタイ5:44 しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。 神であるイエス様が敵を愛するように教えておられます。
    2.旧約聖書の中でも、 箴25:21 もしあなたを憎む者が飢えているなら、パンを食べさせ、渇いているなら、水を飲ませよ。 25:22 あなたはこうして彼の頭に燃える炭火を積むことになり、【主】があなたに報いてくださる。 と言われて、敵に良くすることを言っておられます。
    3.Ⅱ列王6章では、エリシャが敵の目を見えなくして王の所に連れて行きました。王は殺そうとしましたが、エリシャは彼らをもてなした上で帰すように言いました。この箴言を実行しているのです。

Ⅲ.神は和解を望んでおられる
  A.十字架による救いを計画された
    1.当然、神様は私たちが神の敵であっても愛してくださるということです。そして、こんな神の敵であった私達を救うためには、イエス様の十字架という方法しか無かったのです。皆さんは何か他に方法が思い浮かびますか?
    2.神様のなさる和解の方法は、私たちが考えつかないようなものでした。それを長い年月かけて、イエス様の誕生、十字架、復活という事実の中で実現してくださったのです。
   
  B.赦されるだけでは無い
    1. キリストの血によって義と認められた とあるのは、単に赦されるだけのことでは無いのです。赦されることもすばらしいですが、神様は私たちにもっとすごいことを宣言してくださったのです。義と認められるということです。つまり、私たちは神様から「義」と宣言していただいているということです。これは法律用語です。こんな判決ができるのは神様しかありません。
    2.しかも神によって義と認められるというのは、未来永劫に渡って裁かれない事を示しています。完全に安全地帯にいるということです。だからルターはすごい感動をして、宗教改革へと及んだのです。
   
  C.すばらしい契約をしてくださった
    1.今やイエス様を信じる者、つまりイエス様を愛する者、イエス様を大切にする者は、神様が開いてくださった和解の契約書にサインした人です。
    2.この契約書は、結婚の誓約のように「私はどんな時もイエス様を愛することを誓います」というような事が書いてあるのです。が、これは私たちの側のことであって、神の側には「私はずっと愛してきたし、これからも永遠にその愛は変わらない。そしてあなたを私の持つ命と同じ命を与え、永遠に天国で共に生活します」というような事があるのです。

★ 敵であった私達を愛して、天国に迎え入れてくださるのが神様です。神様は私たちと和解することを望んでおられます。


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