マルチパターン,分割測光でそれに被写体をRGBに分解して測定する、など
銀塩カメラの一眼レフの露出機構はほぼ完全になりました。
カラーフィルムの特性で,微妙な色合いが再現できないものがあります。
私は若いころは花なんて…。と花の写真には関心がありませんでした。
この歳になって、花や自然に興味が移っていきました。
毎日散歩で花を見ていると,蕾が膨らんで,花が咲き始めます。
その花と目が合うと,「サァッ、撮ってくれ」といっているように
思えるときがあります。
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花の色合いも 赤,黄、青など、ハッキリしている色彩は良いのですが,
紫など、色合いの複雑な花の再現が難しいです。
カメラアクセサリーで,画面の色彩を強調するエンハンサーフィルターが
ありました。
レッド・エンハンサー,ブルー・エンハンサー,
花の色彩を強調するフィルターなど。
夕景を強調するフィルターもありました。
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私は,躑躅(つつじ)の写真がいまでも苦手です。
今まで,気に入った色彩に上がったことがありません。
フィルムの感色性と人間の視感度の違いでしょうか。
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テレビのスポーツ中継のボクシングで、選手の赤紫のトランクスが,
カメラが切り替わると色がころころ変わったことがありました。
スポーツファンは,試合そのものに興味があるのでしょうから、
トランクスまで気が付かなかったかもしれません。
現場のカメラコントロール係は苦労したことでしょう。
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デジタルカメラがこんなに早く,勢いよく普及するとは思いませんでした。
銀塩フィルムの代わりに、電荷結合素子 (CCD: Charge Coupled Device) と
呼ばれる回路素子が取り付けてあります。
高級デジタル一眼レフも,廉価なコンパクトデジタルカメラも
露出には困らなくなりました。
カメラの受光部分(CCD)(いままでのフィルム面)が,露出計なのです。
カメラの液晶画面(モニター)が景色を映しているときに、
カメラの中では露出が計られていて,シャッタースピードの設定,
絞りの数値はそれぞれフィードバックされています。
デジタルカメラは,被写体に撮影の瞬間まで露出計を向けていることになります。