※第58回ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)に、
「『報道特集』40年の歩みとこれから」が選ばれました。
おめでとうございます。本当に嬉しいです。
こうした良心的な番組がこれからも続くことを祈っています。
(2021年6月6日 記)
最近特に、有能な女性の活躍が目立つようになってきた。
国が危機的な状況に陥ると、本能のようなものが働くのか、
女性が声を上げ出したように感じる。
2月9の『報道特集』は「AI」を特集していたが、
数学者の新井紀子教授が行った授業に引きつけられた。
AIはおびただしい数のデータを基に対処するので、人間のさり気ないしぐさや感情
(あまりにも当たり前すぎてデータ化されていない)は苦手だという。
そのため理数系は得意なAIも、読解力は苦手のようだ。
これはAIだけの問題ではなさそうだ。今や3割の人が機能的非識字だという。
識字は文字の読み書きが出来ることだが、これは文字の読み書きは出来ても
読解力が伴わないものだ。
これだけゲームやSNSが生活に入り込むと、本や新聞を読んだりする機会が
奪われてしまうのではないだろうか。
私の周りにも、ニュースはネットで見るから新聞は取らないという人がいる。
私は新聞を紙面とネットで見ている。確かにネットは流すように読むので
短い時間で読むことができる。だが新聞に比べて読む深さに違いがあるように思う。
新聞は考えながら、分らないと後戻りしながら時間をかけて読むからだ。
SNSで短い文章を読み、短い文章を書き、「OK、グーグル」と
何でもAIにばかり頼っていると、本来、人間が身に付けなければならない
能力が失われてしまうのではないだろうか。
(もちろん高齢者や体の不自由な人にとっては、なくてはならないものだが)
自分の身近なことにしか関心を示さない、新聞を読まない、テレビやラジオを観たり
聞いたりしない、人と本気でぶつかったり、話し合ったりするのはうざい。
目先のこと以外に、社会の動きに関心がない、考えない、考えたくない……
政権が最も望む国民像かもしれない。
10年後、20年後、どんな世の中になっているのだろう。
こんなことを新井さんの授業で、考えさせられた。
新井さんをはじめ、有能な女性は大勢いる。
すぐに思いつくだけでも、サンデ―モーニングのコメンテーターである
西崎文子さんと田中優子さん。新聞記者の望月衣塑子(いそこ)さん、高橋純子さん、
小説家では、高村薫さん、桐野夏生(なつお)さん、太田愛さん。
政治家の森ゆうこさん、山尾志桜里(しおり)さん、などなど。
こうした女性の活躍を苦々しく思っている人がいるようだ。
「女だてらに」、とでも思っているのだろうか。
社会問題などを積極的に発言している女性に、注文していない通信販売の
女性用下着などが送りつけられる被害が相次いでいるという。
なんと卑劣なのだろう!これらを送った消印は、全て山口県だそうだ。
着払いで注文する人はそう多くはないはずだ。
徹底的に伝票を調べて、犯罪として取り締まって欲しい。
↓
①「発言したら嫌がらせに下着が届く 女性7人【屈しない】
2月7日 朝日新聞デジタル」
https://digital.asahi.com/articles/ASM275RMBM27TIPE01L.html
②「中村敦夫氏が警鐘 【安倍政権は高速道を逆走している】
2月4日 日刊ゲンダイ」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246618
●これは必読です。記事の一部を引用させて頂きます。
「安倍政権は経済成長を神のように崇めているが、
内容がないんですよね。
いろんなことをブチ上げていますが、どれも不成立でしょ。
金融政策で株が上がっただけで、いつ崩れるか分からない。
バクチ経済です。
実体経済で売り物がないから原発でも輸出するかということになる。
とんでもない話ですよ。自分の国で始末に負えないものを
他国に押し付けるなんて、商道徳に反するわけです。
しかもことごとく失敗、破談じゃないですか。
残るのは大阪万博にからめたカジノ構想ですか?
おいおい、経済成長ってオイチョカブと同じかよって。
そういう貧しい発想でしか経済を捉えていないんですね。
いま、人類はどういう時代に突き進んでいるのか、
という認識が決定的に欠落していて、
高速道を逆走しているような時代錯誤を感じます。
どういうときに経済成長するかというと、一番手っ取り早くて
効果があるのは戦争なんですね。だから、どれだけみんなが
戦争反対してもなくならない。必ず苦し紛れに戦争が出てきて、
それまでの窮地を一時的に救う。
米国は戦争を続けることで成長を確保しているし、
そもそも戦争は経済政策なんですよね。
誰もが戦争はよくないと分かりつつ、目をつむってしまう。
なぜかというと、経済成長を神として崇めているからですよ。
もう一つは、環境破壊。
経済成長のためには環境破壊もしょうがないという理屈になる。
でも、人間は動物だから、環境破壊をやったら終わりなんですよ。
核兵器と環境破壊によって、人類は滅びる運命にある。
このまま拡大経済を神として崇めていったら、終わりです」
(引用ここまで)
(画像はお借りしました)
「『報道特集』40年の歩みとこれから」が選ばれました。
おめでとうございます。本当に嬉しいです。
こうした良心的な番組がこれからも続くことを祈っています。
(2021年6月6日 記)
最近特に、有能な女性の活躍が目立つようになってきた。
国が危機的な状況に陥ると、本能のようなものが働くのか、
女性が声を上げ出したように感じる。
2月9の『報道特集』は「AI」を特集していたが、
数学者の新井紀子教授が行った授業に引きつけられた。
AIはおびただしい数のデータを基に対処するので、人間のさり気ないしぐさや感情
(あまりにも当たり前すぎてデータ化されていない)は苦手だという。
そのため理数系は得意なAIも、読解力は苦手のようだ。
これはAIだけの問題ではなさそうだ。今や3割の人が機能的非識字だという。
識字は文字の読み書きが出来ることだが、これは文字の読み書きは出来ても
読解力が伴わないものだ。
これだけゲームやSNSが生活に入り込むと、本や新聞を読んだりする機会が
奪われてしまうのではないだろうか。
私の周りにも、ニュースはネットで見るから新聞は取らないという人がいる。
私は新聞を紙面とネットで見ている。確かにネットは流すように読むので
短い時間で読むことができる。だが新聞に比べて読む深さに違いがあるように思う。
新聞は考えながら、分らないと後戻りしながら時間をかけて読むからだ。
SNSで短い文章を読み、短い文章を書き、「OK、グーグル」と
何でもAIにばかり頼っていると、本来、人間が身に付けなければならない
能力が失われてしまうのではないだろうか。
(もちろん高齢者や体の不自由な人にとっては、なくてはならないものだが)
自分の身近なことにしか関心を示さない、新聞を読まない、テレビやラジオを観たり
聞いたりしない、人と本気でぶつかったり、話し合ったりするのはうざい。
目先のこと以外に、社会の動きに関心がない、考えない、考えたくない……
政権が最も望む国民像かもしれない。
10年後、20年後、どんな世の中になっているのだろう。
こんなことを新井さんの授業で、考えさせられた。
新井さんをはじめ、有能な女性は大勢いる。
すぐに思いつくだけでも、サンデ―モーニングのコメンテーターである
西崎文子さんと田中優子さん。新聞記者の望月衣塑子(いそこ)さん、高橋純子さん、
小説家では、高村薫さん、桐野夏生(なつお)さん、太田愛さん。
政治家の森ゆうこさん、山尾志桜里(しおり)さん、などなど。
こうした女性の活躍を苦々しく思っている人がいるようだ。
「女だてらに」、とでも思っているのだろうか。
社会問題などを積極的に発言している女性に、注文していない通信販売の
女性用下着などが送りつけられる被害が相次いでいるという。
なんと卑劣なのだろう!これらを送った消印は、全て山口県だそうだ。
着払いで注文する人はそう多くはないはずだ。
徹底的に伝票を調べて、犯罪として取り締まって欲しい。
↓
①「発言したら嫌がらせに下着が届く 女性7人【屈しない】
2月7日 朝日新聞デジタル」
https://digital.asahi.com/articles/ASM275RMBM27TIPE01L.html
②「中村敦夫氏が警鐘 【安倍政権は高速道を逆走している】
2月4日 日刊ゲンダイ」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246618
●これは必読です。記事の一部を引用させて頂きます。
「安倍政権は経済成長を神のように崇めているが、
内容がないんですよね。
いろんなことをブチ上げていますが、どれも不成立でしょ。
金融政策で株が上がっただけで、いつ崩れるか分からない。
バクチ経済です。
実体経済で売り物がないから原発でも輸出するかということになる。
とんでもない話ですよ。自分の国で始末に負えないものを
他国に押し付けるなんて、商道徳に反するわけです。
しかもことごとく失敗、破談じゃないですか。
残るのは大阪万博にからめたカジノ構想ですか?
おいおい、経済成長ってオイチョカブと同じかよって。
そういう貧しい発想でしか経済を捉えていないんですね。
いま、人類はどういう時代に突き進んでいるのか、
という認識が決定的に欠落していて、
高速道を逆走しているような時代錯誤を感じます。
どういうときに経済成長するかというと、一番手っ取り早くて
効果があるのは戦争なんですね。だから、どれだけみんなが
戦争反対してもなくならない。必ず苦し紛れに戦争が出てきて、
それまでの窮地を一時的に救う。
米国は戦争を続けることで成長を確保しているし、
そもそも戦争は経済政策なんですよね。
誰もが戦争はよくないと分かりつつ、目をつむってしまう。
なぜかというと、経済成長を神として崇めているからですよ。
もう一つは、環境破壊。
経済成長のためには環境破壊もしょうがないという理屈になる。
でも、人間は動物だから、環境破壊をやったら終わりなんですよ。
核兵器と環境破壊によって、人類は滅びる運命にある。
このまま拡大経済を神として崇めていったら、終わりです」
(引用ここまで)
(画像はお借りしました)