020:劇（梅田啓子）

気負いにも慣れて松山ケンイチが清盛に見ゆ　初の時代劇

　　＊気になり調べたら、松山ケンイチは時代劇に出ていました。
　　　「椿三十郎」「カムイ外伝」など。
　　　失礼しました。　m(__)m

019:そっくり（梅田啓子）

ひさかたの空にそびゆるスカイツリーそっくり返り見あげれば、痛ッ

ひさかたの空にそびゆるスカイツリーそっくり返り見あげれば、グキッ　（推敲）

018:希（梅田啓子）

＜澤穂希＞たぶん詠まれているだろう　遅咲きの梅かおりの勁し

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※　勁し＝つよし

017:従（梅田啓子）

冷えしるき太極拳の教室に手に従いて足を踏みだす

016:力（梅田啓子）

地に触るる力の戻りこぬ春よプランターの土乾ききってる

地に触るる力の戻りこぬ春はプランターは土の容れもの　（推敲）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊容＝い

015:図書（梅田啓子）

一滴の水飲むことを許されぬ図書館にあれこの後もなお

014:偉（梅田啓子）

偉丈夫でなかりし父の肋骨のくぼみにゆびを入れたき夕べ

偉丈夫でなかりし父の肋骨のくぼみを指になぞりたき夜　（推敲）

013:逆（梅田啓子）

逆鱗に触れしうろこのなんとまあ、かわゆきことよ今にし思えば

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※　逆鱗＝げきりん

012:眉（梅田啓子）

皇后の眉のあわいのつらなりのややふくらみてほほえまれたり