今日のうた

思いつくままに書いています

劣化ウラン弾 1

2015-04-25 17:19:47 | ②一市民運動
2005年5月15日放送のテレビ朝日【「ザ・スクープ、鳥越俊太郎」
<第2部>イラクでベトナムの悪夢再び!? ~検証!恐怖の劣化ウラン弾~】を
ブックマークに入れて置いたのですが、最近、削除されていました。
2005年放送のものを、2015年3月までは視聴できていました。
何故ここにきて削除されたのでしょうか。

ブックマークに入れたその他の動画や記事も、ここにきて立て続けに削除されています。
TBSの「報道特集」は放送済みのものを視聴できましたが、視聴できなくなったものが
あります。たとえば、2015年1月24日放送の報道特集「イスラム国 人質事件」
は視聴できなくなりました。
また、NHKスペシャル「ドキュメント"武器輸出" 防衛装備移転の現場から」も
削除されました。これは「特定秘密保護法」と関係があるのでしょうか。
何か大きな力が働いていると感じるのは、私の思い過ごしなのでしょうか。

すでに書いてある3分の1をアップします。
あとの3分の2は、初見のメモ書きだけ残っているので、後日、アップします。

番組の概要は・・・
天然ウランを核兵器や原子力発電用に濃縮すると、大量に発生する放射性廃棄物、
すなわち「劣化ウラン」を再利用したのが、劣化ウラン弾である。
鉄の2・5倍の比重を持ち、戦車の鋼鉄でも突き破り、全焼した時に放射能がチリとなって
大気中に飛び散り、環境や人体を汚染する「汚い爆弾」と呼ばれている。

エネルギー省 ジム・ワーナー次官
「アメリカにはあり余るほどの劣化ウランがある。
 その処理には莫大な費用がかかるが、現在、そのような経済的な余裕がない。
 およそ70万トンの劣化ウランが1947年以降、エネルギー庁から
 1トン・1ドルでいくらでも手に入る。やっかいな『核のゴミ』を処理すると同時に、
 一石二鳥の便利な兵器だった」

ベトナム戦争から16年、「枯れ葉剤の悲劇」はイラクを舞台に繰り返された。
新たな環境汚染の主役は、放射性廃棄物から作られた劣化ウラン弾である。
この「もうひとつの核兵器 劣化ウラン弾」は、1991年の【湾岸戦争】で
約95万発投下され、約320トンもの放射性廃棄物がイラク全土にばらまかれた。

1990年代の半ば頃からイラクの小児病院は、原因不明のガンや白血病の子ども、
奇形の子どもに埋め尽くされた。病状は放射能汚染によるもの。
たとえば原爆のようなものが原因以外には考えれれない。
イラクは、広島原爆の5000発以上投下されたと同じくらいに汚染された。

イラクのバクラでは、劣化ウラン弾が集中投下され、手足の6本ある子どもや、
クルーゾン症候群と呼ばれる、頭がい骨の奇形が見られる子どもが見られた。
(湾岸戦争前の子どもに異常はなかった)
小児ガンの発生件数は、99年以降に爆発的に増加した。

一方、戦争に参加したアメリカ兵43万人も被曝し、「湾岸症候群」に苦しむ帰還兵は
約15万人。終戦後に生まれた「湾岸ベイビー」の先天的障害率は67%に達すると
言われる。しかし、米国政府は劣化ウラン弾の影響を一貫して否定し、2003年の
【イラク戦争】でも国際的非難の中、躊躇なく使用に踏み切った。

現地調査した慶応大学・藤田祐幸助教授によれば「イラク全土が永久に放射能に汚染され、
もはや人が住める状態ではない」という。もちろん、【自衛隊が駐留するサマワでも
高濃度の汚染が確認されている。】そして、去年2月、 サマワで復興任務に就いていた
米兵たちの尿から劣化ウランが検出された。
被曝症に苦しむ帰還兵は言う。「政府は真実を隠している。サマワ全体に放射能の砂埃が
舞っていて、【自衛隊員がそれを吸わずに生活することは不可能だ。】」

劣化ウラン弾は、湾岸戦争でもイラク戦争でも使われ、恐るべき放射能汚染を
もたらしました。劣化ウラン弾も放射性廃棄物の再利用として考え出されたものです。
イラクの人々のみならず、アメリカ帰還兵やその家族にも、深刻な病気を引き起こして
います。(引用ここまで)

(当時、サマワに駐留していた自衛隊員たちは大丈夫だったのでしょうか。
 その後の報道は無いようですが・・・。
 集団的自衛権の行使を認めるということは、こうした地域にも多くの自衛隊員が
 派遣されるということを意味する。)
2につづく

追記1
2015年4月27日、「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」が18年ぶりに
改定されます。国民も、憲法も、国会も、「集団的自衛権行使」などの
法整備(安全保障関連法案)も、すべて全て置きざりにされて、自衛隊が地球規模で、
米軍を支援することになります。自衛隊を辞める人が続出し、応募する人が減少したら、
その先にあるのは徴兵制だと思います。
現に自民党のどなたかが、「将来、徴兵制はあり得る」と言っていましたっけ。

政権に不利なものはどんどん削除されていき、メディアは規制されていく。
こんなちっぽけな私のブログも、削除される日がくるのでしょうか。
10年後、20年後に、2015年4月27日のことを、草葉の陰で歯がゆい思いを
していなければならないのでしょうか。

ちなみに、1952年4月28日はサンフラン平和条約の発効により、主権を回復した
日本において、沖縄を含む南西諸島(九州南端から台湾へ連なる列島の総称。
鹿児島県の大隅・吐喇〈とから〉・奄美、沖縄県の沖縄・先島〈さきしま〉の
各諸島からなり、太平洋と東シナ海を分ける)は日本から切り離され、
米軍の施政権下に置かれた日です。
沖縄県民にとって4月28日は、「屈辱の日」なのです。
(2015年4月28日 記)
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劣化ウラン弾 2

2015-04-25 17:19:09 | ②一市民運動
ここからは初見のメモで書いていきます。見直したくても動画がもう存在しませんので、
細かい間違いがありましたらお許しください。

ジャパン・イラク・メディカルネットワークの井上俊医師によると、
「吸い込んだ劣化ウラン弾のチリが肺に沈着し、それが血液中に流れ出します。
 胎児や子供は細胞分裂が活発で、劣化ウランの影響を受けやすく、
 ガン発生率も上昇します」

1996年には米兵70万人が参戦し、44万人が汚染地域に入りました。
元看護兵のキャロル・ピクーによると、
「最前線で劣化ウラン弾を被弾し、燃えている戦車があった。それに乗っていた
 イラク兵士たちの体が、一面に転がっていた。そうした兵士たちの一部を治療した。
 帰国後、下半身の筋肉マヒ・甲状腺の機能停止があった」

彼女だけではなく、帰還兵は、白血病・ガン・肝臓の慢性疾患など、様々な症状を怖れ
始めた。これらは「湾岸戦争症候群」と呼ばれている。

元海兵隊のデイブ・スミスは、
「帰国して半年後、下痢・不眠症が続いた。容態は悪化の一途をたどった。」

元調査部員のジム・ブラウンは、
「記憶力が低下し、仕事ができなくなった」

治療を求める帰還兵は25万人で、2002年までに1万人以上が死亡した。
湾岸戦争後、帰還兵に生まれた子供に、先天的障がいが続出した。
こうした赤ちゃんは「湾岸ベイビー」と呼ばれた。

元憲兵部隊のブラッド・ミンスは、
「帰還して2年後に生まれたケイシーは、左耳がない。食道が途中でなくなっている。
 口から飲み食いができずに、胃に直接人工栄養を注入している」

湾岸帰還兵の家族に、同じ病気で苦しむ子どもたちを次々と発見した。
この病気は「ゴールデンハー症候群」と呼ばれ、1996年には11件確認されている。
これは通常の7倍以上の発生率です。

元看護兵のスティーブン・ミラーは、
「子どものセドリックは、左耳と左目が欠損し、心臓が右についていた。
 病院で周りを見ると障害児の父親が皆、湾岸帰還兵のバッジを付けていた。」

湾岸帰還兵の67%の子どもが健康障害や奇形に苦しんでいるにも関わらず、
アメリカ政府はあくまで原因不明としている。
だが、彼らの尿から高濃度の劣化ウランが検出された。

元軍医のアサフ・トラコビッチ博士は、
「湾岸帰還兵にはかなり高い確率で、ウランによる染色体異常や損壊が見られた。
 こうした異変は子どもたちに伝えられていく可能性が高い。」

アメリカの軍事史には、太平洋戦争の最中の1943年、劣化ウラン弾が初めて出てくる。
原爆の製造過程で大量に発生する劣化ウラン。
マンハッタン計画の責任者であるレズリー・グローブズ将軍は、その軍事利用を
強く進言していた。

グローブズ将軍宛メモには、
「放射性物質の微粒子を戦車や空爆によってまき散らす。人間が吸い込んだ場合の
 致死量は極めて微量である」

明らかに劣化ウラン弾は、無差別兵器として枯れ葉剤同様に記載され、そのターゲットは
日本だったのだ。

(広島、長崎への原爆より前に、劣化ウラン弾を初めて日本に使用するという計画が
 あったのだ)

実際に使用されたのは1991年の湾岸戦争だが、シンセキ将軍が極秘メモを残している。
それによると、
「国防副長官が劣化ウランの危険性を指摘し、
 ①汚染予防のための訓練
 ②被曝者のメディカル・チェック
 ③汚染された兵器のクリーンアップ  の3点を命じた。(引用ここまで) 
3につづく
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劣化ウラン弾 3

2015-04-25 17:18:33 | ②一市民運動
放射性汚染のクリーンアップのためにイラクに派遣されたロッキ部隊は、汚染された戦車を
無防備な状態で運搬した。そのためにチーム全体が被曝した。
その反省から、「劣化ウラン取扱いマニュアル」のビデオやマニュアルが作られた。

元陸軍少佐のダグラス・ロッキ(1994年~1995年まで、劣化ウラン研究の
プロジェクト責任者)は、1995年に「劣化ウラン災害への注意」というマニュアルと
ビデオを作製した。それによると、
①重金属毒性
②放射能・・・劣化ウラン弾の汚染から離れろ。
        特に劣化ウランのチリに注意せよ。
        劣化ウラン弾のチリは長期にわたって土壌と水を汚染する。

だが、ビデオやマニュアルが日の目を見ることはなかった。国が封印してしまったのだ。
公開されれば、人々が劣化ウラン弾の危険性を知ってしまう。
そうしたらアメリカ政府は、世界に対する責任が生じてしまう。

1991年、ロスアラモス国立研究所の極秘の指令によると、
「劣化ウラン弾はその環境に与える影響により、政治的に容認されず、使用禁止になる
 恐れがある。さらに良い兵器が開発されるまで、その存在を守り抜かなければ
 ならない。」

(つまり劣化ウラン弾の毒性【環境・人に与える影響】を否定し続けろということなのだ)

陸軍軍医のエリク・ダクソン大佐は、
「劣化ウランは大変すぐれた兵器システムです。【健康】の上でも、【環境】に対しても、
 現在使われている他の兵器に比べ、被害が少ない兵器なのです。」

(国を自由に動かしたい人間は、目的のためなら何でもするし、何でも言うのだ!)

2003年3月、劣化ウラン弾はイラク戦争でも使用された。
その威力は、湾岸戦争の5倍以上だった。

米中央軍のブルック准将は、
「ごく少量であるが、武器に劣化ウラン弾を使用している。
 我々の作戦は【安全】で、これまで考えられてきたような【危険性はない】。」

イラク戦争の開戦から1ヶ月が経った2003年5月、慶応大学の藤田裕章助教授は、
「バグダッドの戦車からは、通常の10倍の放射線量を測定した。
 戦車の中は1.52~1.53マイクロシーベルト/時で、日本の16倍である。
 こうした戦車は、子どもたちの遊び場になっていた。
 付近の住民は、『汚染のことなんて誰も知らない。子どもたちも戦車で遊んでいる』
 と言っている。非常に至る所で使われている。
 おそらく湾岸戦争(95万発)よりもはるかに多い量が使われたのではないか。
 10年、20年が経った時のイラクの子どもたちの状況は、まだ生れてこない
 子どもたちというのは、想像するのも恐ろしい。」

バスラの戦車は、通常の22倍汚染されていた。
放置されたその戦車の上には、「冷たいコーラあります」の看板があった。

住民の5人のうち4人から、劣化ウランが検出された。
ウラニウム医療研究センターの研究員も2人被爆していた。
そして小児ガン患者は激増し、医療品は底をついた。

ジョナン・ハッサン医師は、
「患者の発生地域は拡がっている。劣化ウランのチリが風で飛び、汚染が拡大している。」

アリゾナのデビスモンサン空軍基地では、対戦車用攻撃機A10に劣化ウラン弾を
用いるという。(引用ここまで)

(イラク戦争の時に子供だった人たちは、今は青年に達している。
 どんな思いでイラク戦争を見続け、現在、どのような暮らしをしているのだろう。
 もしかすると「イスラム国」に入った人もいるかもしれない。
 
 大量破壊兵器が存在するといった誤った情報のもとに、アメリカはイラク戦争に
 突入した。そのアメリカに従って、日本は自衛隊を派遣した。
 その総括をすること無しに、集団的自衛権を行使しようとしている。
 また同じ過ちを繰り返さないためにも、今一度、立ち止まって考えて欲しいと思います。
 歯車が動き出したら、止めるのは困難なのだから。

 2005年にはこうした良質なドキュメンタリーが作られました。
 これからの日本で作ることができるのだろうか。)
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高浜原発3・4号機運転差止仮処分決定

2015-04-18 15:16:44 | ②一市民運動
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町、定期検査中)の再稼働をめぐり、福井地裁の
樋口英明裁判長は2015年4月14日、住民らの訴えを認め、
運転を禁じる仮処分決定を出した。
原発再稼働の可否を決める新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と指摘し、
新基準を満たしても安全性は確保されないと判断。
政府の原発政策に根本から見直しを迫る内容となった。(引用ここまで)

画期的な決定である。
決定の内容をブックマークに入れましたが、46頁にも及びます。
裁判官が原子力についてこれだけ調べるのは、相当に大変なことだと思います。

昨日(17日)、ツイッターの動画でジャーナリストの岩上安身さんによる、
この裁判の弁護団共同表を努めた河合弘之さんへのインタビューを視聴することができました。
(岩上さんは、INDEPENDENT WEB JOURNALを設立した方です)
河合さんは弁護士をしながら、映画「日本と原発」の制作・監督をされました。
雷が激しかったので途中までしか観られませんでしたが、気になる言葉を引用させて頂きます。

若狭湾にはたくさんの原発が並んでいます。
その向こうには、日本が仮想敵国とする中国や北朝鮮があります。
(原発に対するテロの危険性については、高村薫さんが1991年『神の火』に
 書いていますが、その後も何ら対策が取られていません)

事故当時、福島第一原発4号機にはたくさんの使用済み核燃料がありましたが、
偶然が幸いして致命的な事故には至りませんでした。もし4号機が崩壊していたら
関東地方に人が住めなくなっていたのではないかと言われています。

現在も日本海側には、大量の使用済み核燃料が保管されています。
使用済み核燃料は、普通の建屋の中で無防備に冷却され続けています。
これがテロの標的にされたら、通常の兵器であっても核爆発を起こし、
核兵器で攻撃されたと同じ大災害を起こすことにもなりかねません。
もしテポドンやノドンで攻撃すると脅され、多額のお金を要求されたら、
政府はどうするのでしょう。
「国破れて山河あり」どころか、「国破れて山河なし」になるという言葉が、
重く心に突き刺さりました。

「原発があることにより、通常兵器が核兵器になる」
「原発は自国に向けられた核兵器」 (引用ここまで)

高浜原発3・4号機運転差止仮処分決定により、このことを改めて思い知らされました。

●2015年5月3日に行われた「『原発』から平和憲法を考える 河合弘之さん」を
 拝聴しました。
 内容の一部を、5月4日の私のブログ「原子力基本法【我が国の安全保障に資することを
 目的として】」に載せました。

追記1
愛川欽也さんが2015年4月15日にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
愛川さんの「パックインジャーナル」という番組は、何度か視聴させて頂きました。
原発や平和について真摯に扱っていて、とても良質な番組でした。

始めはCS放送局・朝日ニュースターの番組だったそうですが、圧力がかかり
2012年4月7日に愛川さんがご自身で、kinkin.tv
(愛川欽也のインターネットテレビ局)
として立ち上げたそうです。
そのいきさつをブックマークに載せましたので、是非、ご覧ください。
※限度数を超えましたので、削除させて頂きます。
 次のURLをコピペしてGoogleで検索して頂ければ、一番上に出てきます。

http://news.livedoor.com/article/detail/10023399/

(2015年8月21日 記)

報道規制が更に進むと、岩上安身さんの「INDEPENDENT WEB JOURNAL」や、
「愛川欽也パックインジャーナル」(放送は終了しています)のような番組でしか、
真実を語れなくなるのでしょうか。
(2015年4月20日 記)

追記2
「内田樹の研究室」という内田さんのブログから、「New York Times」の社説、
「安倍晋三と日本の歴史」を翻訳したものをお借りしました。
外国のメディアからの方が、日本の現状がよく解ります。
ブックマークに入れましたので、安倍首相の訪米を前に、是非、お読みください。
この内容は、昨日(4月21日)の報道ステーションでも放送されていました。
(2015年4月22日 記)
          ↓
http://blog.tatsuru.com/2015/04/21_1622.php

追記3
宿輪純一氏(エコノミスト)の「アベノミクスでは日本病を治せない」を引用させて頂きます。
目先の景気がよくなる政策だけ続けていても、日本経済はますます悪化の一途をたどって
しまいます。痛みを伴っても、「先を考えてつらい」政策を選択する時だということが
よく解りました。ブックマークに入れましたので、是非、お読みください。
(2015年4月23日 記)
※限度数を超えましたので、削除させて頂きます。
 つぎのURLをコピペして、Googleで検索して頂ければ、一番上に出ます。

http://diamond.jp/articles/-/70507

●久しぶりにブックマークをチェックしたら、かなりの動画と記事が削除されていました。
 今までにない速さです。
 現在、ブックマークに残っているものも、いつ削除されるか分りません。
(2015年4月24日 記)

追記4
2015年4月28日の朝日新聞夕刊によると、追記2に書きました
「New York Times」の社説、「安倍晋三と日本の歴史」に対して、
川村泰久・外務報道官が同紙に反論を投稿したそうです。

「New York Times」の社説「安倍晋三と日本の歴史」には、
「歴史を粉飾しようとすることで、問題を複雑化させてきた」
「訪米の成功は、安倍首相が日本の戦時中の歴史に向き合うか、
 またどれだけ誠実に向き合うかにかかっている」

それに対して川村外務報道官は、
「安倍政権には『歴史を粉飾』または『過去に対する批判を否定』する
意図は全くない」と反論した。

一般人が投稿するならともかく、外務省の職員が安倍首相の歴史認識のことで、
アメリカの新聞に反論するでしょうか。報道規制は国内だけではないようです。
あたかも、もぐら叩きゲームのような外務省職員の仕事ぶりです。
(2015年4月28日 記)

追記5
フランスに本部を置く「国境なき記者団」が、2015年2月に公表した報道の自由度
ランキングで、日本は昨年よりもランクを2つ下げ61位でした。
特定秘密保護法が影響しているようです。今回のことで、更にランクが下がるのでは・・・。
(2015年4月29日 記)
          ↓
http://globature.com/jp/interest/ranking_20150306.html


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歌集以後の歌

2015-04-11 09:22:38 | ⑯第一歌集 『ふたりご』・その他
胸ぬちを歌い尽くししその後も瘡蓋(かさぶた)のごと七・七はあり

古井戸に向かい「やめる」と叫んだら「まんだまんだ」と返事のありぬ

からだじゅうが自意識なりし日日(にちにち)に置き忘れ来し傘・傘・傘・傘 (傘)

番長に庇護を求むる危うさに核の傘あり 傘の骨見ゆ (傘)

視神経つかい過ぎたる夕ぐれはわさびの花をくちに含みぬ (視)

「 四万十のお山に雪が降りました 」 友のいる町地図に確かむ (地図)

うっすらと髭(ひげ)の生えたる息子とはいかなるものか 貝割れを食(は)む
                             (うっすら)

少年僧のごとき目をして走りくる箱根七区の服部弾馬(はずま)    
                         ※2014年箱根駅伝にて

マスカレードに初めて会いし夜(よ)のわれのマスクを外す君のゆびさき (マスク)

余震あり 急停止せし車内には人がつぎつぎ水を飲みゆく (飲)

人間をあざ笑うがに大量の水をみずをと燃料デブリ

難題をテンション高く言い抜ける 「 完全にコントロールされています 」

2013年9月7日IOC総会で、2020年夏のオリンピック招致での安倍首相の言葉。
      「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」
      「汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全に
       ブロックされている」

  ※広辞苑によると、「保証」とは保証債務を負担することとある。
   総理大臣が世界に向かって明言したのだから、オリンピック期間中に何か
   あった場合に安倍総理は、全財産をなげうっても損害責任を引き受ける
   だけの覚悟があってのことなのだろう。
   何かあってはそんな額では済まないのだが。

実像がなぜ見えぬのか作られし笑顔と練られし言葉の裏の (実)

意のままに国を変えたき人のいて 「 アンタは王か 」 とチャンネル替える (王)

大砲にやられし傷か つくばいて白装束(しろしょうぞく)の傷痍(しょうい)軍人 
                                  (砲)

戦いに死して柱と数えられ神になりたり 若人(わこうど)のまま (柱)

ドラマにてまたも再生さるる声 地に正座せし人の耳へと

日本国憲法改正草案に 「 天皇は元首 」 と書かれおり (皇)

いまの世を筑紫哲也はなに思う 冷気を裂きてヒヨドリの声

崩れゆくその一瞬が止まりたり 永久(とわ)に倒れぬキャパの兵士は (倒)
                                 
背を洗うように墓石を拭いおり汗が目に入る盆の日盛り (暑)

竜巻のごとき水柱あらわれて排水口に吸われてゆきぬ

膳の上に首級(しるし)を置いて酒を酌(く)む男(おのこ)というをわれは
疎(うと)むも (首)

噛むたびにこめかみぴくぴく動きおり顳かみとうは痛そうな文字 (PIKUPIKU)  
                       ※こめかみの「かみ」の字が出ません。

ストレスは顎(あご)にくるらし歯科医師はわが顎もちてがふがふ揺する

びくびくとびくびくびくとあかままの花は揺れおりかすかな風に (BIKUBIKU)
          ※この歌は、これまでの自分の心境に一番近い歌だと思っています。

奮発し母購(か)いくれし雛人形 大小五箱はあなたの重み (雛人形)

記憶の母はすべてわれより年下でわがままなりしも今はなつかし

ひっそりと畳の上に置かれいき数字をもたぬ母の鯨尺 (鯨)

真夜中に空気ふるわせ嚏(くさめ)する女というはほとほとかなし


思うところがあり、短歌をお休みしようと思います。
今までお読みくださり、本当にありがとうございました。


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辺野古で何が起きているのか

2015-04-06 10:47:13 | ②一市民運動
2015年4月4日の「報道特集」では、「辺野古で何が起きているのか」と
「パラオに沈む日本船」を特集していた。
辺野古移設に反対する住民の海上での抗議行動に対し、海上保安庁のやり方は
目を覆うものがある。私にはこの映像が、暴力・弾圧にしか見えなかった。

また4月5日には、翁長(おなが)沖縄県知事と菅官房長官との初めての会談があった。
6日の新聞に、菅官房長官の次の言葉が載っていた。

「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の沖縄誘致は、なんとしても沖縄という
 思いで取り組んでいる」

冒頭のこの発言は、沖縄の人たちの顔を札束で叩(はた)くようなものだと、
私は強い憤りを覚える。

その後の経過は・・・
「USJ沖縄進出撤回 沖縄県民は… 2016年5月12日 琉球新報」

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-277352.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook

「報道特集」の中で、古謝(こじゃ)美佐子さんが「黄金(こがね)の花」を歌っていた。

 黄金でその目を汚さないで 黄金の花はいつか散る
 黄金で心を捨てないで 本当の花を咲かせてね

心にずしりと重く、涙が出た。
ネーネーズの「黄金の花」をブックマークに入れましたので、是非、お聴きください。
(削除されました)

4月8日、9日に、天皇皇后両陛下はパラオ共和国にあるペリリュー島を訪れる。
「パラオに沈む日本船」は、次回にします。

追記1
翁長沖縄県知事から、「粛々と工事を進めていくという表現は上から目線」と批判された
菅官房長官は4月6日の会見で、「不快な思いを与えたということことであれば、
使うべきではない」と述べた。
そして今後は使わないという考えを示していた。

そもそも広辞苑によると粛々とは、
①つつしむさま。
②静かにひっそりしたさま。
③ひきしまったさま。
④おごそかなさま。

辺野古での工事中止をめぐる混乱から、どうして「粛々」という言葉が出てくるのだろう。
住民の反対運動は全く目に入らない、無視するということなのだろうか。
菅官房長官の言葉はもっともだと思う。

これは苛めにも通じるが、たとえ苛めていないと主張しても、相手が苛められていると
認識したら、れっきとした苛めである。
また、相手が不快に感じ、嫌な思いをすると理解していて言葉を使い続けることも、
れっきとした苛めである。

8日の参院予算委員会で安倍首相は、「粛々」という言葉を用いていた。
意図的なものだとしたら、これは沖縄県民に対するれっきとした苛めである。
知らなかった、気がつかなかったというのであれば、沖縄県民をあまりにも
軽視した言動である。
訂正して済むようなことではないと、私は考えます。
(2015年4月9日 記)

●5年間を日本で過ごしたドイツ人ジャーナリストが、この間の凄まじい日本の変わりように
 危惧を抱いています。知らぬは日本人ばかりなり・・・ということにもなりかねません。
 内田樹さんが翻訳をされてブログに載せているのをお借りしました。
 ブックマークに入れましたので、是非、ご覧ください。
(2015年4月12日 記)
          ↓
http://blog.tatsuru.com/2015/04/10_1343.php

追記2
上に書いたドイツ人ジャーナリストのことが、2015年4月28日の
朝日新聞に載っています。
独紙フランクフルター・アルゲマイネのカルステン・ゲルミス記者の、次の記事が2014年
8月14日に掲載されました。

「安倍政権が歴史の修正を試み、韓国との関係を悪化させているうちに、中韓が接近して
 日本は孤立化する」

これに対して坂本秀之・在フランクフルト日本総領事が本社を訪れ、抗議したという。
総領事は、中国のビザ取得が目的だったのだろうと指摘したうえで、
「中国からの賄賂が背後にあると思える」と発言したという。
総領事は(朝日新聞の)取材に対し否定したが、その時に応対したゲルミス記者の上司は
「私は彼に何度も確認した。聞き違いはあり得ない」と話している。
事実とすれば、国際問題になりかねない。

また、米主要紙の東京特派員は、慰安婦問題に関する記事で引用した識者について、
在米日本大使館幹部から、人選を細かく批判する電子メールを受け取ったという。
特派員は「各国で長年特派員をしているが、その国の政府からこの人を取材すべきだとか、
取材すべきでないとか言われたのは初めて」と話している。

日本は、国際的に孤立してしまうのではないかと危惧します。
(2015年4月28日 記)
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イラク派遣の教訓(オピニオン)

2015-04-04 08:28:05 | ②一市民運動
このままずるずると、他国の戦争に巻き込まれる国になってしまうのかと
絶望的になっていたところ、2015年4月3日、朝日新聞の「耕論」の
山崎拓氏の意見に、胸がすく思いだ。
山崎氏は、小泉政権だった2001~2003年には、自民党幹事長や副総裁として
自衛隊海外派遣に関わった人だ。経験から発する言葉は解りやすく、説得力があり、重い。
一部を引用させて頂きます。

【軍事力での貢献 行き過ぎ】
 パウエル(国務長官)氏は「イラクには大量破壊兵器がある。フセイン大統領に使われると
 甚大な被害が発生する恐れがある」と説明し、「日本も同調するよう小泉純一郎首相を説得
 してくれ」と要請されました。

 私たちはその主張をうのみにし、小泉首相に「ゴーサインを出すべきだ」と進言した。
 小泉首相はブッシュ大統領に「イラク戦争を支持する」と伝えました。
 結果論から言えば、大量破壊兵器があると信じたのは間違いでした。
 米国追随主義の典型です。米国の圧力というよりも、日本の政治家にたたき込まれた
 【日米同盟堅持】という外交理念によるものが大きい。
 同盟堅持のため、米国の要求にはできるだけ応えようという
 【対米コンプレックス】の表れだったかもしれません。

 イラク戦争という力の裁きの結果、「イスラム国(IS)」という鬼子が
 生まれたとも言えます。
 私はいま、当時の判断に対する歴史の審判を受けているようにも思える。
 ISの製造者責任は米国でもあり、間接責任は小泉首相にも、私にもあると言えるからです。

 自衛隊のイラク派遣で死者を出さなかったことは良かったが、日本が軍事力を外に向ける方向
 に一歩踏み出したことは間違いない。
 今の安保法制の議論は、イラク派遣の活動の中身を総括せずに、自衛隊をもっと活躍
 させようという議論の方向に向いています。

 安倍政権の姿勢には、強い危機感を持ちます。専守防衛から他国防衛容認に転換し、
 国際貢献に軍事力を投入することは、今までの安保政策を百八十度変えるものです。
 地球の裏側まで自衛隊を派遣できる恐ろしい広がりを持っている。
 これほどの転換は、憲法9条の改正について、国民投票で支持を得てからやるべきものです。

 だから首相の「我が軍」発言には、国家のために軍隊は血を流すものだという軍国主義を肯定
 するニュアンスさえ感じる。国際貢献に軍事力を活用し、積極的平和主義の裏付けにする発想
 でしょうが、戦後70年間平和を維持してきた以上の平和主義はありません。

 首相は、安保政策で政治的実績を残したいのでしょうが、首相に一貫して見られるのは
 【タブーへの挑戦】という政治家としての美学です。
 歴代自民党政権が【集団的自衛権は行使できない】としてきた政府見解を解釈改憲で覆した。
 それはまさに【アリの一穴】なのに、首相はその危うさに気付いていない。

 今回の安保法制は、米国のいわば【番犬】となるための法整備となりかねない。
 米国が国連決議なしに中東の紛争に関わる時、【番犬】として自衛隊が巻き込まれるのは
 馬鹿げている。イスラムのシーア派とスンニ派の戦いはどちらが正しいか分らない。
 【日本は関係しない】と言う方がよっぽどましです。

 より多くの国と安全保障協力すれば日本の安全が確保されるという考えは間違いです。
 戦争に巻き込まれるだけで余計な善意です。

 他国の戦争に出て行かないことこそ本当の平和主義。積極的平和主義の美名の下に
 軍事力で国際貢献するより、他国が【日本のようになりたい】と思う良い意味の
 一国平和主義をめざすべきです。 (引用ここまで)

自民党OBからこのような言葉を聞くことができたのは、嬉しい限りだ。
山崎氏が仰るように、安倍首相の美学のために、私たちが危険に曝されるのは
まっぴらごめんだ!
安倍首相は、もっと謙虚に人の意見に耳を傾けて欲しい。
アメリカに追従するだけでなく、もっと日本の世界の現実を見て、これから日本は何をするべき
なのかを考え直して欲しい。でないと国民は、枕を高くして眠れません!


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