今日のうた

思いつくままに書いています

「町が死ぬ」原発建設止めた人たち

2024-03-18 11:11:53 | ①核と人間は共存できない
3月9日の「報道特集」では、1970年代半ばに起きた能登半島
珠洲(すず)市高屋(たかや)地区での、日本最大の原発誘致と
その反対運動を特集していた。
1986年、チェルノブイリ原発事故が起きた直後に、
過疎化が進んでいた珠洲市議会は原発誘致を決議する。
そして町は原発賛成・反対に二分される。
1989年の報告会で、女学生らしき人の悲痛な叫びが
映像に残っている。
「お願いですからやめて下さい。町が死んでしまいます。  
 お願いします。」

運動の中心になったのは、20代続いてきた園龍寺の住職
塚本真如(まこと)さん(78歳)だ。
当時、反対する住民は少数派だった。
無言電話や嫌がらせの手紙が山ほど届き、
4人のお子さんも学校でいじめに遭ったという。
それでも運動を止めなかったのは、お父上の教えがあったからだ。
「強いものの味方をしたら坊主じゃない」
「左行こうか右行こうか迷ったら、困難な方を選べ」
「それは絶対に悔いのないことだ」
この言葉通りに勝ち負けは別として、最後までやるっていうのを
貫き通そうと思ったと語る。

そして2003年、電力3社(関西電力・中部電力・北陸電力)は
計画を凍結した。
当時の仲間だった小谷内さんは、「誰一人欠けてもあの原発は
止まらなかった。
いろんな人はいたから止まった」と涙ながらに話している。

2024年1月1日、珠洲市を震度6強の地震が襲った。
園龍寺も大きな被害を受け、塚本さんの自宅は大破した。
原発予定地だった場所は震源の近くだった。
土砂崩れによって道路は寸断され、大きく崩れた山肌、
海底の隆起によって波消しブロックはむき出しになった。
(もし珠洲に原発が建っていたら、今回の地震で福島第一原発事故と
 同じくらいの、いやそれ以上の被害をもたらしたかもしれない。)

原発を立地する際に、集落の貧しさが狙い撃ちされる。
そして電力会社が配ったチラシには、原発がもたらす
明るい未来が強調される。
「地震に自信あり」
「津波対策は万全です」
「福島県双葉町については
 豊かになった財源により
 農業の振興が図られています」
安全な町を強調する。
著名人を招いて講演を開いたり、全国の原発への視察旅行に
無料で招待する。

「珠洲に原発がなくてよかった」との声が塚本さんのもとに
多く届いている。そして塚本さんは、
「高屋に限ったことじゃないと思う。
 日本の原発というのは、みんなこんな所に立っているんだと思う。
 今休んでいる原発もまた動かそうとしているでしょ。
 そういう人たちに、こういう実態を視て欲しい。
 そして(原発を動すかどうかの)結論を出して欲しい」
 と訴えた。   (引用ここまで)

追記1
眼の不調のため、ブログをしばらくお休みします。
(2024年4月11日 記)

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引き算しながら 追記2~5

2024-02-21 08:57:05 | ①核と人間は共存できない
長くなってしまったので、追記2以降を分けます。

追記2
連合に気兼ねして「脱原発」を打ち出せない政党を
私は野党とは認めないし、投票するつもりもありません。
立憲民主党は泉代表を替えて、しっかりした政策を
今こそ打ち出す時ではないですか。
でないと支持者がまた一人いなくなりますよ。

最近とみに再生可能エネルギーに舵を切る企業が増えてきました。
一番遅れているのが政治の世界だ。
これからの選挙で、前近代的な政治家を選ばないという選択肢が
私たちにはある。

追記3
中日新聞によると、数は少ないが避難所に「インスタントハウス」が
設置されているという。
     ↓
https://www.chunichi.co.jp/article/833358

https://www.chunichi.co.jp/article/844912

https://www.youtube.com/watch?v=xxjNPRyjjYo

国はこうしたことに私たちの税金を使って欲しい!

追記4
2023年3月に公開された河村光庸(みつのぶ)企画、
内山雄人(たけと)監督、古賀茂明企画プロデューサー
妖怪の孫』を観る。
録画したのを観たので、観ていて辛くなり何度も止めた。
観終えるのに何日もかかってしまった。
観終わった後には、心にずしりと何かが残った。
そして、この監督は命がけでこの映画を撮ったのだと思った。

今の日本がどのようにして変貌していったのかがよく解る。
子や孫、親戚の子ども、近所の子どもが可愛いなら、
若い人には自分のこれからが不安なら、是非観て欲しいと思った。
今観るのが辛かったら、いつか観て欲しいです。
(2024年2月14日 記)

追記5
2月17、18日に電話で実施された朝日新聞の世論調査の結果が、
2月20日の朝刊に載っていた。
中でも一番驚いたのは、
「今停止している原子力発電所の運転を再開することに、賛成ですか。」
という質問の回答だ。
賛成50 反対35
福島第一原発事故が起きた2年後の2013年6月の朝日新聞の世論調査では
賛成28 反対58だった。
その後、2021年までは賛成28~32、反対58~53だった。
それが2022年以降、賛成38~50、反対47~35となっている。
この短い期間に何が起きたのだろう。

これをどう解釈したらよいのだろう。
1月1日に能登半島地震が起きたばかりだ。
地震の怖さ、それによって起こるかもしれない原発事故の恐ろしさを
痛感した人は多かったはずだ。それなのに・・・
2011年3月11日に起きた地震により発生した福島第一原発事故。
最高レベル7の深刻な原発事故を起こしたことを
忘れてしまったのだろうか。
(レベル7はチェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故だけだ)
多くの人が健忘症になってしまったのだろうか。
それとも自分で考えるのを止めてしまったのだろうか。
あるいは「安心・安全神話」の信者になってしまったのだろうか。
まさかとは思うが、昨今の光熱費の高騰が原発を再稼働させないことに
よるものとでも思っているのだろうか。
世論調査の結果に愕然とするばかりだ。
(2024年2月21日 記)

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引き算しながら

2024-02-02 09:50:40 | ①核と人間は共存できない
昨年はブログをお読みくださりありがとうございます。
2024年1月1日、年が明けて早々マグニチュード7・6の
能登半島地震が起きました。
被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

日本はいつどこで地震が起きてもおかしくない地震大国だという
ことを痛感しました。
だが明日は我が身かもしれないということが分かっているのに、
なぜいつも備えが十分でないのでしょう。
避難所になっている体育館の床に直に寝る映像を
これまで何度観てきたことでしょう。
防衛費43兆円の数十分の1の税金を使うだけで、日本中の避難所に
指定されている場所に、簡易ベッドや寝具、段ボールの間仕切り、水、
当座の食料品、災害用のトイレ、生活必需品などを
日頃から常備することができるのに。
税金は国民の生活や命を守ることに使って欲しいです。

1975年に珠洲(すず)市が原発建設予定地であったということを、
今回初めて知りました。
住民の反対で計画は頓挫したそうですが、建設されていたら
どうなっていたでしょう。想像するだけで怖ろしいです。
地震大国、災害大国である日本で原発を稼働させることに、私は反対です。

追記1
1月31日の「news23」の録画を観ていたら、このことを特集していた。
珠洲市の高屋(たかや)地区に関西電力が、寺家(じけ)地区に中部電力が
原発を建設する予定だったそうです。
当時のパンフレットが残っていました。
地震がきたって大丈夫
反対運動は30年に及び、2003年に計画が凍結されたそうです。
建設予定地だったこの地は今回の地震の震源に近く、震度7の地震のほか
津波、そして隆起も起きていました。
人間は活断層のことをどれだけ理解しているのでしょう。
想定外のことが起きるのが自然災害です。(追記はここまで)

私のお正月は病院で迎えました。
気管支喘息を33年患い、強い薬も使ってきたので、気管支の一部に
大きな黒い穴が開いてしまったそうです。(CTにくっきり写っています)
そこに人間なら誰でも持っているなんでもない細菌が付着するだけで
肺炎を起こし、入院になってしまうとのこと。
このことは以前から主治医に言われていたのですが、
娘たちとクリスマスパーティをするという誘惑にかられ、
年末年始に救急外来を2往復し、1月5日に入院となった次第です。

病院から見る朝焼け、夕焼けはこの世のものとは思えないくらい
美しかったです。
田んぼの中に建てられた病院なので、360度見渡せます。
そして地平線がゆるやかな曲線を描いているのが分かります。

これからは子どもや孫たち、妹や友だちと会うことはないでしょう。
夫以外の人とは極力会わず、病院と買い物、そしてあたたかい季節には
畑道への散歩、それ以外は引きこもる。
GAOの曲ではないけれど、「これが人生、これが運命!」

気力、体力、脳力の衰えは甚だしく、夫の力を借りて生活しています。
夫に料理の助手をしてもらうのが新鮮です。
そして毎日少しずつ身の回りのものを処分しています。
これまでせっせせっせと溜めてきたものを、せっせせっせと処分する。
足し算人生が引き算人生になった気分です。
「私が死んだら捨てるもの」と書いた小さなダンボールの中に、
卒業証書を入れた時はグッときました。

これまでやりたいことはしてきたので、個人的にやり残しはないです。
それでも「脱原発」は私のライフワークなので、これからも署名と
ささやかな寄付だけは続けていこうと思っています。

年明け早々失礼しました。
このブログも細々と続けていくつもりですので
よろしくお願いします。

コメント (2)
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海を汚さないで

2023-09-15 17:15:26 | ①核と人間は共存できない
2014年4月21日のブログ(008:原)と追記を再度載せます。


人間をあざ笑うがに大量の水をみずをと原発デブリ

 ※ 原発デブリとは、正確には燃料デブリのことです。
   福島第一原発事故で、メルトダウンした炉心の堆積物のこと。


追記1
燃料デブリは880トンあるという。
デブリに人間が近づけば、数秒で死に至る。
遠隔操作のロボットアームで取り出すというのだが、
原発事故から12年経っても1グラムも取り出せていない。
取り出せない以上、毎日冷やし続けるしかないのだ。
デブリに触れた水は当然、放射性物質に汚染されている。
これをALPSで取り除くのだが、トリチウムは取り除くことができない。
12の放射性核種も取り除くことができない。
(このことは報道されていない。それどころか汚染水を処理水と
 言うようにとの、暗黙の報道規制がなされている)
これをいつまで続けるのだろう。

2023年8月にALPSで処理された汚染水を希釈し、海洋放出が始まった。
政府はあと30年で廃炉が完了すると言っている。
廃炉とはデブリを取り出し、空冷化が出来るまでを
いうのだろうか。だがどうやって保管するのだろう。
元東工大ゼロカーボンエネルギー研究所助教・澤田哲生氏は、
100年経っても燃料デブリを取り出せないと言う。
          ↓
https://www.youtube.com/watch?v=CNluSre_fRU

それまでずっと汚染水は希釈され、海洋放出され続けるのだろうか。

この説明は非常に分かりやすいです。
        ↓
https://www.youtube.com/watch?v=3EiaN3bPYQY


モルタル固化(コンクリート固化)という手があったのか。
目から鱗です!
            ↓
https://www.youtube.com/watch?v=Q4199GGE20U&t=2098s

小出裕章氏の講演
    ↓
https://www.youtube.com/watch?v=nxpVO0bL5X8&t=4607s


人間の叡智をもってしても、燃料デブリを取り出すことは
困難ではないだろうか。
チェルノブイリ原発のように、鉛や石棺で覆う。さらにはシェルターで覆う。
気が遠くなるような年月をひたすら待つしかないのではないだろうか。
その前に、デブリに流入してくる地下水や雨水を止めなければ!
現在使われている凍土壁より強固な遮水壁を、なぜ作れないのだろう。

このことはあまり知られていないことだが、福島第一原発事故によって
国土は放射能に汚染された。だがこれはほんの2割に過ぎない。
あとの8割の放射能は偏西風にのって、太平洋に流れていったのだ。
これ以上、海を汚してはならない。
(2023年9月8日 記)

追記2
下の「このブログの人気記事」10位「ch301381 ふたりご」に
アクセスする方がいらっしゃいますが、
私はこれを作った覚えがありませんし、削除したくてもできません。
ご覧にならないようお願いします。
(2023年11月15日 記)

追記3
追記2に書いたフォトチャンネルが削除できました。
お騒がせしました。
(2023年11月17日 記)

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長崎の痕(きずあと) ①

2019-08-06 17:53:27 | ①核と人間は共存できない
大石芳野写真集『長崎の痕(きずあと)』を読む。
長崎に落とされた原子爆弾により被爆された方々の、証言と写真が載っている。
証言された方がどこで被爆したのかを見ると、兵器工場が目立つ。
「三菱兵器大橋工場(後に三菱兵器住吉トンネル工場に疎開)」、
「川南工業香焼島造船所」、「三菱造船所」、「三菱重工業長崎兵器製作所」、
「三菱製鋼所」、「三菱工作隊本部」、「三菱造船所立神工具工場」、
「三菱電機長崎製作所」、「三菱造船所幸町工場」・・・・・・。
(言い方が違うだけで、同じものもあるかもしれません)

●〈ヒバクシャーー核時代を生きるホモ・サピエンス 朝長万左男〉より
 引用させて頂きます。

 江戸時代の長崎は、明治維新まで一貫して西洋文明の摂取に専念する
 国際都市であった。海軍、医学、語学、造船、炭鉱、出版、食物、料理などの
 文化が長崎を通して日本中に広がった。
 明治期の日本の帝国主義模倣時代には、殖産、興業に多大な貢献を果たした。
 昭和に入り、第二次世界大戦になると、造船業の長崎では戦艦「武蔵」の建造で
 そのピークを迎えていた。造船所と種々の軍需産業が建ちならぶ浦上川沿いの
 工業地帯は、戦争末期の昭和20年のはじめには、連合軍の無差別爆弾を
 必然的に受ける標的となる運命にあったことを長崎市民は誰も
 まだ知るよしもなかった。それが原爆であった。

 瞬間的爆発から放出されたガンマー線と中性子線からなる初期放射線は
 1分程度つづき被爆者の全身を貫いた。
 細胞の核の主成分のDNA(その中に27000個の遺伝子が含まれる)の鎖が
 標的となり、放射線の高線量被曝ではDNA鎖はずたずたに切断され細胞の死を招き、
 それはただちに臓器の破壊につながり、多くの被爆者が原爆3か月の間に
 重傷の急性放射線症によって死亡する原因となった。
 低~中線量の被曝ではDNA鎖の切断は細胞死ではなく、DNA鎖に傷を与えるに止まる。
 その傷はいくつかの遺伝子の修復力によって快復し、被爆者はいったんは
 健康を取り戻す。

 しかし3年後からは早くもこのDNA修復のミスから臓器の腫瘍が誘発され始める。
 はじめに白血病が子どもに現れ、次第に大人にも多発するようになった。
 15年後には種々の固形癌が発症し始め、これは今日まで持続する後障害となり、
 ここに「生涯持続性」が明白となっている。
 簡単に説明すると、放射線は細胞を標的とし、たくさんの遺伝子が乗っている
 DNA鎖を傷つけ、数十年の潜伏期間ののちに被爆者に腫瘍の発生をもたらす。
 現在は二つ目、あるいは三つ目の腫瘍をみる「多重癌」も少なくないため、
 被爆者にとって大きな心と身体の負担となっている。   (引用ここまで)

●〈造船と軍需産業の町で〉より引用させて頂きます。

 「魚雷」も国力の象徴として対米戦争の要の一つだったが、アメリカは日本に先駆けて
 原爆を開発し、成功させた。三菱製作所だけでも、全体の従業員と
 学徒報国隊(学徒動員)、女子挺身隊を含めて「1万7793人のうち原爆による
 死亡者は2273人、負傷者は5679人」と同社史は述べる。
 実際の数は遥かに上回ったと推測されている。
 徴用された朝鮮人労働者の被害も多大だった。  (引用ここまで)

1945年8月6日に広島に落とされたのはウラン235爆弾だ。
そして3日後の長崎に落とされたのはプルトニウム239爆弾だ。
たった3日後に別の種類の原子爆弾が落とされたことから、
これは太平洋戦争を終わらせるためではなく、ウラン爆弾とプルトニウム爆弾の
両方を実験したかったからに他ならない、と私は思う。
(⑦の最後に、アメリカ軍が撒いたビラの内容が載っています)
是非、世界中の人がご自分の目で、この写真集を見て欲しいと思います。

●〈ある晴れた日に〉から引用させて頂きます。

 北東の空からアメリカ軍機が飛んできた。晴れ渡った長崎の青空のなか、
 急降下したそのB29は、目的を遂行して去って行った。
 警戒警報も鳴らされなかったために、人びとは、上空500mという間近から
 もう一つの太陽に晒された。火の玉は直径100mもあり、30万~100万°Cに
 達したと推定されている。
 西洋文化を受け入れて豊かな精神を育み、つつましく暮らしていた市民に
 アメリカが落とした原子爆弾の惨劇は余りにも深刻だ。当時の長崎市民21万人、
 うち約15万人が瞬時に死傷したから、3人に2人がやられた。その後も原爆症で
 次々に亡くなり、今や18万人以上が鬼畜に入った。

 長崎の〈ある晴れた日〉の悲劇から50年、いや70年、いや90年・・・・・・、
 人びとは暗黒の記憶と蝕まれる身体と闘わなければならない日々を生きている。
 当人のいのちが果てて終わるものではなく、さらに苦悩は続く。子や孫に、曾孫に、
 そして関係者や私たちにも。終わることがない果てしない記憶が、
 どこまでもどこまでも追いかけてくる。      (引用ここまで)

●谷口稜暉(すみてる)さんは郵便を配達途中に被爆し、背中から腰全体に大火傷を負った。
 1年9か月間、うつぶせ状態で、「ベッドの上が毎日食堂になり、また便所」の
 日々だったという。肋骨、顎、左頬が床ずれになり左ひじは伸びなくなった。
 谷口さんの言葉を引用させて頂きます。

 こんな苦しみは私たち被爆者だけでたくさんだ。
 それだけに日本の核武装への道への不安は大きい。
 決してあってはならない。

 身体の傷痕は「見世物ではない。だが、私の姿を見てしまったあなたは、
 どうか目をそむけないで、もう一度よく見てほしい。
 私は奇跡的に生き延びたが、今もなお私たちの全身には
 原爆の呪うべき爪痕がある」と25年後の『長崎の証言』で述べている。
 思いは亡くなるまで同じだった。     (引用ここまで)    ②につづく


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長崎の痕(きずあと) ②

2019-08-06 17:53:10 | ①核と人間は共存できない
原爆症認定は、なぜこんなにも困難を極めるのだろう。
放射能はきっかり何キロ以内にだけ降り注いだとでも言うのか!
(④の終わりに詳しく書いてあります)

●松谷さんの証言を引用させて頂きます。

 1977年に原爆症認定を厚生大臣に申請したが却下され、異議申し立てを繰り返して
 20年が過ぎた。国は最高裁に上告したが、多くの人たちの協力を得て
 2000年に勝訴した。2㎞以上でも認められたのは彼女が初めてのケースとなり、
 ナガサキ、ヒロシマに広がった。 (引用ここまで)

●岩永さんは自宅の縁側にいて被爆したそうです。証言を引用させて頂きます。

 ピカーッとなり俯せになったが、背中と両腕、足、顔に大火傷を負い、
 家の下敷きになって右足を挟まれた。皮膚が垂れ下がっていたがはぎ取って、
 死体の山また山をまたいで逃げた。中2に時、歪曲した足の手術をしたが治らず、
 今も痛む。原爆認定を何度も申請したが、却下された。 (引用ここまで)

●〈キリシタンの祈り〉より引用させて頂きます。

 250年もの間、潜伏して自分たちだけで信仰を守り続けた「潜伏キリシタン」と
 呼ばれる信者も少なからずいた。やがて30年間かけて1925年に東洋一を誇る
 煉瓦造りの浦上天主堂を建てた。が、その後、原爆で崩壊した。
 すでに被爆から2か月後には、遺構として残そうという声が挙がったが、8年後、
 当時の市長、市議会らは街の発展が大事だといて否定した。
 歴史の彼方に消えた浦上天主堂の惨禍は、敷地内に並ぶ聖人や天使の石像などから
 うかがうばかりとなった。      (引用ここまで)
 (浦上信徒は約1万2千人いたが、その約8500人が爆死した)

●高見三明さんは2003年に大司教になり、「長崎9条の会」が設立される時に
 宗教界から呼びかけ人として加わった。高見さんの証言を引用させて頂きます。

 日本には16のカトリック司教区があるが、ほぼ全員の司教が「9条」を守ることで
 一致している。戦争になると宗教は意味がなくなる。利用されるか、迫害されるか。
 戦争を起こす環境を作ってはならない。
 「『9条』は政治だけの問題ではなく、人権、生活を守るために必要なものだ」。
 (引用ここまで)

●伊江ご夫妻の証言を引用させて頂きます。

 沖縄からは1000人位が長崎の軍需工場に徴用された。三菱造船の工業青年学校に
 入学したが1年で終わって現場に行かされ、飽の浦(3・2km)で被爆。翌年末に
 沖縄に戻ってから酷い下痢が続いたが、米軍によって収容所に囚われても
 原爆とは言えなかった。
 妻の弟(12歳)は学童疎開の対馬丸に乗船していて犠牲になった。(引用ここまで) 

●三田さんの証言を引用させて頂きます。

 1944年8月22日、沖縄から長崎港に向かった3隻の疎開船の1隻、対馬丸が
 米潜水艦の魚雷攻撃を受け2隻の前で沈没、犠牲者1484名を出した。
 対馬丸は、日本郵船のT型貨物船で、大勢の子どもたちが海に沈んだが、
 箝口令が敷かれた。生き延びた2隻の人びとは長崎港に上陸した。
 「ほとんどが女性で、みな俯いて悲しみの底にあって何かに耐えている哀れな姿
  だった。まるで雨に濡れて電線に泊まるツバメのよう。その姿が目に焼き付いて、
  今でも雨の日の小鳥たちを見ると、あの時の光景をありありと思い出す。
  こういう格好で、ここにじっとしていた」とその姿を示した。 (引用ここまで)

●坂本さんの証言を引用させて頂きます。

 心臓の手術2回、家の下敷きで腰を痛め入退院を繰り返している。今も恐い夢を見る。
 「今の政権は戦前に戻そうとするようで心配だ。食事は美味しいけれど、
  戦争が突然始まったらどうしようと不安になる」。 (引用ここまで) ③につづく


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長崎の痕(きずあと) ③

2019-08-06 17:52:52 | ①核と人間は共存できない
●朝長万左男さんの証言を引用させて頂きます。

 中町の自宅(2・7km)で被爆し、爆風で家は崩れ15分ほどで延焼したが、梁と梁の
 間にの隙間で助かった。長崎大学医学部原子爆弾後障害医療研究所(原研)で
 教鞭をとり、定年退官後も被爆者の白血病研究を続ける。
 「原爆白血病は終わったと思ったがまだ消えず、第二の白血病(別名MDS)となった。
  被爆者においては、発症は生涯持続する」  (引用ここまで)

●城臺(じょうだい)美禰子さんの証言を引用させて頂きます。

 2014年8月9日の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で被爆者代表の 「平和宣言」をした。
 「被爆の実相を語り継ぎながらフクシマとも繋がっていきたい」。 (引用ここまで)

●川野さんの証言を引用させて頂きます。

 生まれは北朝鮮の中国国境の平安北道。父親の召集で、41年に母親と兄弟3人は
 長崎に帰省した。父親は満州匪賊討伐決死隊に参加した。父は酔うと
 「あのころは電信柱に首がぶら下がっていた」「若い男は網で捕まえた」などと
 話していた。母親もその種の写真を持っていた。
 「父が自ら手を下したか否かは分からないが、加害側にいたことになり、その息子で
  あることは確かだ」。加害と被害を身をもって体験していることもあり、
 平和運動に身を投じている。   

 2017年国連で採択された核兵器禁止条約への署名を政府に要求したが回答なし。
 8月9日、長崎を訪れた安倍首相に要望書を手渡ししながら
 「あなたはどこの国の総理ですか。
  今こそあなたが世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです。」と直言した。
 そして「被爆者の願いがようやく実り、核兵器禁止条約ができた。
 私たちは心から喜んでいます。私たちをあなたは見捨てるのですか」と詰め寄った。
 要望書には「長崎の被爆者は満腔(まんこう)の怒りを込め、
 強く抗議する」と明記した。   (引用ここまで)

●山川さんは被爆遺構巡りの案内人を引き受けている。証言を引用させて頂きます。

 浦上刑務支所の中国人原爆犠牲者追悼碑の前で、修学旅行生に説明をする。
 「戦時中、日本は約4万人の中国人を強制連行し、炭鉱や鉱山、港湾、土木工事
  などで過酷な労働を強いて、わずか1年余りの間に6830名もの死者を
  出しました。・・・」と刻まれている。   (引用ここまで)

●山口さんは、お姉さん(9歳)の言葉が平和公園の噴水の石碑に刻まれている。
 引用させて頂きます。

 「のどが乾いてたまりませんでした
  水にはあぶらのようなものが一面浮いていました
  どうしても水が欲しくてとうとうあぶらの浮いたまま飲みました」。
  (引用ここまで)

●横山さんの妹律子さんは44歳で亡くなるまでほとんど入院生活だった。
 証言を引用させて頂きます。

 「私の最初の記憶が戦争と原爆の恐ろしい出来事だった。律子は身体の心底から
  熾(さか)るマグマのように湧き続ける憤りを、心の内に抱いていたでしょう。
  妹のような人生を送る人がいないように、というのが私の役割」。
 貧血に悩みながらも被爆者救済の活動に力を入れている。
 「あの日に亡くなった人たちを無駄死にさせないために
  『憲法9条』はあるのだと思い、私の道標にしている」。(引用ここまで)
④につづく


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長崎の痕(きずあと) ④

2019-08-06 17:52:33 | ①核と人間は共存できない
●俳句で「原子の火ヒトに渡した神の悔い」と詠んだ池田さんの証言を
 引用させて頂きます。

 「1発の原爆が無辜の民を殺傷し、人生を狂わせた。1万発余の原爆を保有しながら、
  人道だ、正義だと。今や人間も絶滅危惧種だと自覚すべきだ」。  (引用ここまで)

●山崎さんの証言を引用させて頂きます。

 「遺骨も分からない両親たちのことを考えると、
  絶対に三度目は許されてはなりません」。   (引用ここまで)

●竹下さんの証言を引用させて頂きます。

 1992年に平和公園に長崎刑務所浦上刑務支所の死刑場の地下室と階段が
 出土したことで、被爆遺構にとの市民運動を起こし活動したが、願いは叶わなかった。
 下の川の護岸工事の時には、元の住宅81軒や人骨が出土した。ここで520余人
 のうち400余人が直撃で家屋もろとも亡くなったが、工事によって沢山の遺骨や遺品、
 住宅跡などが処分された。僅かに残ったなかから許可を得て持ち帰った、
 焼け溶けたビンの破片を手にしながら「埋もれていた頭骨に乳歯が5~6個
 残ったのがあり、涙が溢れ出た」。      (引用ここまで)

●居原さんの証言を引用させて頂きます。

 IPPNW(核戦争防止国際医師会議)会員として大会に参加し、
 ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の主張を聴いて共感した。
 「健康は平和でないと成り立たない。私を含め健康に携わる医師はそれを
 自覚すべきだ。医師が核兵器廃絶や、環境保護への努力を強めないと
 未来は拓けない」。   (引用ここまで)

●松江さんの証言を引用させて頂きます。

 「平和すぎるせいか、若者が考えなくなった。無関係の人を殺し、お金、お金。
  大企業中心の政治。間違っている」。   (引用ここまで)

●〈分断された「被爆」--被爆体験者〉から引用させて頂きます。

 「被爆体験者」という言葉をご存じだろうか。ヒロシマでもナガサキでも、
 原爆で被爆した人は皆その「体験者」のはずだと、誰もが単純に思う。
 実はそうではない。ヒロシマにこの言葉はは存在しない。
 広島では広範囲に降り注いだ「黒い雨」による
 胎内被曝が問題になっているが、行政が歪んだ円での線引きはしていない。

 けれど、長崎では、ほど旧長崎市内にあたる、
 爆心地から半径南北12km、同東西7kmで
 被爆した人たちを被爆者とし、
 その範囲外だと、半径12km圏内でも
 被爆者と認めないと規制したのだ。


 実際にはそうした地域にも、黒い雨どころか閃光も爆風も届き、家屋が壊れたり
 燃えたりしたうえ、地上から巻き上げられた破片なども灰のように降り注いだ。
 地表での爆発ならば山々で遮られたかもしれないが、上空500mでの爆発だった。
 放射性微粒子を含んだ原子雲は、放射性微粒子が「同心円」状に広がって
 地上に降り注ぎ、呼吸や飲食により人びとの体内に取り込まれた。

 原爆の直後から原爆症特有の嘔吐や脱毛、歯ぐきからの出血などが起こり、
 白血病や癌、心臓病、脳症、肝臓病、糖尿病、帯状疱疹、白内障などの病が
 多重に襲いかかってきている。爆心地周辺で被爆した人とも同様に、
 身体的な問題が歳を重ねてから再発するだけでなく、PTSDのような精神的な苦痛も
 歳とともに重くなっていると専門医らは述べる。

 岩永さんは「私たちを被爆者ではないと国や県、市が言う根拠は、内部被曝と
 低線量被曝でもたらされる害はないという点だ。けれど多くの人たちが、原子雲
 が立ち込め、太陽は卵の黄身のような色に見えたと言っているので、原爆の
 影響に違いない」と訴える。

 「被爆体験者」と括られた人たちへの冷淡さは国や県の行政ばかりではない。
 裁判でもまさかの敗訴が続く。結局、私たち被爆国民の一人ひとりとしての
 意識がかれらを救うことになる。  (引用ここまで)   ⑤につづく
 




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長崎の痕(きずあと) ⑤

2019-08-06 17:51:17 | ①核と人間は共存できない
●布留谷さんと徳永さんの証言を引用させて頂きます。

 「生活用水は水槽に溜めた井戸水。降り注いだ灰などは避けられなかった」。

●吉田さんと鈴木さんの証言を引用させて頂きます。

 「マツヤニ採りは村人総出でだったが飛行燃料には役立たなかったらしい」。

●岩永さんの証言を引用させて頂きます。

 「行政の線引きは、裁判で楽勝だと思っていた。誰が見てもヘンだと分かる
  線引きだから。当たり前のことが通らないのが裁判であり行政」。

●松田さんの証言を引用させて頂きます。

 「入市被曝」を2度申請したが却下された。「役所は子どもを認めたがらないのは、
  長い出費を阻止したいのかと疑っている」。

●松尾さんの証言を引用させて頂きます。

 友だちは白血病になり小学2年生の時に亡くなった。この辺は「流行り病」のように
 白血病が多かった。当時は放射能が原因と分からなかった。

●〈記憶の継承〉より引用させて頂きます。

 トルーマン米大統領は「日本はパールハーバーの何十倍もの報復をうけた。
 それは原子爆弾である。この期におよんでもなおポツダム宣言の受諾を拒否するなら、
 有史以来最大の破壊力をもつ爆弾の雨がひきつづき日本人の頭上に降りそそぐだろう」
 と8月6日の後に声明を出した。しかし大本営は「新型爆弾」としか伝えず、
 「勝利を収めて」からだと無視し、8月9日、2発目が落とされた。

 秋月辰一郎は綴る。「原子爆弾というものは、終始私たちには知らされず、歴史の流れの
 なかにぼかされていくのである」。アメリカ軍の原爆調査団が長崎に着いたのは
 40日も後だったから、40日間の空白は埋められなかった。
 「(アメリカ軍の)原爆症による死亡者が何年後には何パーセントになり、白血病は
  どうかわったなどという報告書は完成した。しかし、人間の運命についての調査は
  ついになされなかった」(『死の同心円』)。

  竹山広さんの歌
 黒き腹生きて動くを踏み越えし贖(あがな)ひに似て怖れあたらし
 あはれかの炎天の下燃えしぶる肉塊として記憶するのみ
 怒りなき長崎びとを鞭(う)たむとぞこの国の声ここにあつまる

  瀬戸口千恵さんの歌
 浦上川の水を堰きゐる幾百の死屍の傍を生けるは歩む
 爛(ただ)れたる真土(ひたつち)のうへに積み重ね教え子の屍体焼きしこの手か
 ケロイドの背は見せたくなしと哭けり肺切除手術決まれる少女  (引用ここまで)

●松尾あつゆきさんの句碑を引用させて頂きます。

 「降伏のみことのり、妻をやく火いまぞ熾(さか)りつ」としか。 (引用ここまで)
⑥につづく



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長崎の痕(きずあと) ⑥

2019-08-06 17:45:57 | ①核と人間は共存できない
●森田さんの証言を引用させて頂きます。

 「あと一歩、遅れていたら私のいのちはなかった。100分の1秒のいのち」
 「私と同じ子どもが大勢、一瞬にして消された・・・・・・
  その酷さを訴え、伝えていきたい」。      (引用ここまで)

●山田さんの証言を引用させて頂きます。

 浦上水源地のダム工事のために大勢のコリアンがいて、被爆して苦しむその子どもを
 助けなかったことが悔やまれる。
 爆心地から仲間に抱えられてきた両眼の飛び出た三菱の労働者の
 「坊や、この仇を絶対に討ってくれよ」ということばが忘れられない。
  今も戦時中の夢を見る。
 「気が重いのは核兵器廃絶に日本が入ろうとしないことだ」。  (引用ここまで)

●井原さんの証言を引用させて頂きます。

 2016年8月9日の平和祈念式典で被爆者代表として「日本が引き起こした
 加害の歴史も忘れてはならない」と平和の誓いで訴えた。  (引用ここまで)

●林田夫妻の証言を引用させて頂きます。

 「核は絶対反対。日本が核を持っていたら使ったでしょう。毒ガスも使ったのだから」。
  (引用ここまで)

●元山さんの証言を引用させて頂きます。

 「元気なうちに戦争の臭いのない状況にならないと、死んでも心残り」。
  (引用ここまで)

●権(クォン)さんの証言を引用させて頂きます。

 友人の誘いで日本に渡った父の後を追って母と3歳の時に来た。差別は酷かった。
 18歳の時に香焼島で結婚したが、人夫20人位の食事作りや水運びなど
 厳しかった。指紋押捺問題でも活躍した。  (引用ここまで)

●大倉さんの証言を引用させて頂きます。

 「日本は”空母”なんて言って、まるで戦前じゃないの。心配だ。
  もう繰り返してほしくないのに」。  (引用ここまで)

●吉岡さんの証言を引用させて頂きます。

 「若い人たちには特に戦争、原爆の切実な怖さを知って欲しい」。 (引用ここまで)

●三瀬(みせ)さんの証言を引用させて頂きます。

 「一番大事なものは何か?いのちやろ。いのちを大事にすることは物を粗末に
  しないことでもあるんよ」と子どもたちに語り掛ける。  (引用ここまで)

●2017年にチェルノブイリを訪れた末永さんの証言を引用させて頂きます。

 「30km圏内で生活する人たちの逞しさやふるさと愛には胸を打たれた。けれど
  科学者たちの安全性の強調や核エネルギー利用の必要性の説明には違和感があった。
  ナガサキもチェルノブイリも、共に核の被害に見舞われ苦しんでいることに
  変わりはない」。  (引用ここまで)    ⑦につづく
 
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長崎の痕(きずあと) ⑦

2019-08-06 17:44:21 | ①核と人間は共存できない
●被爆者代表、田中さんの「平和への誓い」を引用させて頂きます。

 「原爆は全く無差別に、短時日に、大量の人々の命を奪い、傷つけました。
  そして、生き延びた被爆者を死ぬまで苦しめ続けます。人間が人間に加える
  行為として絶対に許されない行為です。(中略)
  私は、多くの先人たちの働きをしのびつつ、速やかに『核兵器禁止条約』を発効させ、
  核兵器もない戦争もない世界の実現に力を尽くすことを心に刻み、
  私の平和への誓いといたします」。  (引用ここまで)

●国連事務総長として初めて式典に参加したアントニオ・グテーレスさんの
 言葉を引用させて頂きます。

 「悲しいことに、被爆から73年経った今も、私たちは核戦争の恐怖とともに
  生きています。ここ日本を含め何百万人もの人々が、想像もできない
  殺戮の恐怖の影の下で生きています。(中略)
  ここ長崎で、私は、すべての国に対し、核軍縮に全力で取り組み、
  緊急の問題として目に見える進歩を遂げるよう呼びかけます。
  核保有国には、核軍縮をリードする特別の責任があります」。  (引用ここまで)

長崎には遺構が少ない。街の発展のために撤去され処分された。同時に、土の中には
いまだ家屋や家財、人骨までもが埋まったままだ。

「反核 9の日 座り込み」が毎月9日に行われる。平和祈念像は1955年、北村西望が
制作した。ここには長崎刑務所浦上刑務支所があったが埋めて整地した。

●〈あとがき〉から、次の3つの言葉を引用させて頂きます。

 永井隆の言葉

 「鐘が鳴る。暁のお告げの鐘が廃墟となった天主堂から原子野に響き渡る。(中略)
  人類よ、戦争を計画してくれるな。原子爆弾というものがある故に、
  戦争は人類の自殺行為にしかならないのだ。(略)
  この浦上をして世界最後の原子野たらしめたまえと。
  鐘はまだ鳴っている」。   (引用ここまで)

 物理学者の湯川秀樹の言葉

 「私は『核は人類と共存できない』と確信している」。   (引用ここまで)

 最後に、アメリカ軍が撒いたビラに書いてあった言葉

 日本国民に告ぐ!
 このビラに書いてあることを注意して読みなさい。
 米国はいまや何びともなし得なかったきわめて強力な爆弾を発明するに至った。
 今回発明された原子爆弾は、ただその一個を以てしても優にあの巨大な
 B29二千機が一回に搭載し得た爆弾に匹敵する。
 この恐るべき事実は諸君がよく考えねばならないことであり、
 我々は誓ってこのことが絶対事実であることを保証するものである。
 
 我らはいまや日本本土に対して、この武器を使用し始めた。
 もし、諸君にお疑いがあるならば、この原子爆弾がただ一個広島に
 投下された際、いかなる状況を惹起したかを調べてご覧なさい。
 この無益な戦争を長引かせている軍事上のあらゆる原動力を、
 この爆弾を以て破壊する前に、この戦争を止めるよう
 陛下に心願することを望む。  (略)

 しかざれば我らは断固、この爆弾ならびにその他あらゆる優秀な武器を
 使用し、戦争を迅速かつ強力に終結せしめるであろう。

 トルーマン大統領の日本に向けた声明もあった。

 日本はパールハーバーの何十倍もの報復を受けた。
 これは原子爆弾である。
 この期におよんでもなおポツダム宣言の受諾を拒否するなら、
 有史以来最大の破壊力をもつ爆弾の雨がひきつづき
 日本人の頭上にふりそそぐだろう。        (引用ここまで)



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絶対に失敗を認めず 税金をジャバジャバ使い続ける政権!

2019-01-19 10:09:38 | ①核と人間は共存できない
①「世耕経産相 【原発輸出の政策は引き続き進めていく】
  1月18日 NHK NEWSWEB」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190118/k10011782541000.html

将来への展望も描けない、世界の流れも目に入らない、
 こうした政治家が日本の政治の中枢にいることに、私は恐怖を覚える。
 記事の一部を引用させて頂きます。

世耕経済産業大臣は、18日の閣議のあとの記者会見で、
 日立製作所がイギリスでの原発建設計画への参加を凍結したものの、
 政府としては引き続き原発輸出の政策を進めていく考えを示しました。

 この中で、世耕経済産業大臣は【日立はイギリス政府との合意で、
 さらに時間を要すると判断したと認識している
 日立は今後もイギリスのエネルギー政策に協力すべく、
 協議を継続する意向と聞いている】と述べました。

 そのうえで、世耕大臣は【世界全体を見れば原発を使いたい国が
 多数で、今後、いろいろな展開の可能性がある
 福島の事故を経験した日本の原発の安全に関する技術が
 世界に貢献していくことができる
】と述べ、
 これまで政府が成長戦略の柱に掲げてきた原発輸出の政策を
 引き続き進めていく考えを示しました

 (引用ここまで)

②「経団連会長が転換 【原発どんどん再稼働】に飛び交う憶測
    1月17日 日刊ゲンダイ」

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245556

記事の一部を引用させて頂きます。

経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)は
 年初の報道各社とのインタビューで
 3.11以降、東日本の原発が1基も再稼働していないことを
 例にあげてこう語っていた。

『国民が反対するものはつくれない。
 反対するものをエネルギー業者や日立といった
 ベンダーが無理につくることは民主国家ではない』


『国民が反対するものはつくれない』と口にしていたのに、
 【どんどん再稼働すべきだ】とは、
 ここまで意見を変えるのは普通じゃない。
 そのため【なにがあったのか】といわれているのだ

 (引用ここまで)

日立製作所は、英国での原発建設計画を凍結した。
 これでアベノミクスの成長戦略の目玉であった原発輸出は、全て頓挫した!
 経団連中西宏明会長(日立製作所会長)は、原発はもう作れないと明言したばかりだ。
 それなのに、この変わりようは何なのだ!!!!!
 安倍政権とズブズブの経済界は、関係を見直すべき時だ!

③「官邸主導の原発輸出、すべて頓挫 
  【失敗】認めない政権
 1月17日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/ASM1K52KGM1KULFA01C.html

この記事は原発の輸出に至る経緯が分かりやすく書かれていて、
必読です。引用させて頂きます。

日立製作所が、英国での原発建設計画の凍結を正式に決め、
 日本が官民で手がける原発輸出計画はすべて頓挫した。
 東京電力福島第一原発事故後も成長戦略に原発輸出を掲げ、
 官邸主導で民間を後押ししてきた安倍政権の責任が問われる。


日立、英原発建設計画の凍結決定 3千億円の損失計上

 17日夜、会見を開いた日立の東原敏昭社長は
【民間企業の経済合理性から凍結を決めた】と述べた。

 日立が計画に乗り出したのは2012年。国策として脱原発にかじを切った
 ドイツの電力会社などから、英国で原発の稼働を予定していた
 「ホライズン・ニュークリア・パワー」社を900億円弱で買収した。

この間、安倍政権は官邸主導で支援に動いてきた。

 英国のメイ首相来日を控えた17年8月、首相官邸に複数の政府関係者が集まった。
 当時、英原発の建設に向けた英政府との条件交渉が難航し、資金計画に懸念が出ていた。
 経済産業省資源エネルギー庁の保坂伸次長が『電力会社トップに会って、参加を
 お願いするように日立に指示した。その上でエネ庁も動かないとおかしなことになる』
 と報告すると、和泉洋人首相補佐官が『まずは日立に電力会社を当たらせ、
 エネ庁が裏に回ってうまくやる必要がある』と発破をかけた。

 さらに、経産省の石川正樹貿易経済協力局長が、
 政府出資の日本貿易保険が3メガバンクの
 融資を全額保証する案を提案。

 政府系の国際協力銀行の前田匡史副総裁(現総裁)や日本政策投資銀行の
 地下誠二常務にも日立の計画に協力するように改めて要請した。

 和泉氏は、メイ首相の来日前に菅義偉官房長官に状況を報告すると述べ、
 『総理に報告するかどうかは官房長官と相談する』と述べて、会議を締めくくった。

 国土交通省出身の和泉氏は菅義偉官房長官の信頼が厚い【官邸官僚】
 安倍政権が成長戦略に掲げる原発や新幹線などのインフラ輸出を担当する。
 日立の計画を「原発が先進国で成り立つかどうかの試金石」(政府関係者)と位置づけ、
 官邸主導で条件整備を進めた。

 三菱重工業がトルコで手がける原発計画も、経産省出身の今井尚哉首相秘書官が
 積極的に関与。
 計画は【今井案件】と言われた。
 今井氏は東芝の海外進出も後押ししたことでも知られる。

 政府が原発輸出を推進する政策は00年代半ば、地球温暖化やエネルギー需給の
 逼迫(ひっぱく)を受け、原発が世界的に再評価された【原子力ルネサンス】の波に乗ろう
 と始まった。06年、経産省は【原子力立国計画】をとりまとめる。
 立案したのは、学校法人【加計(かけ)学園】問題で国会の追及を受けた
 元首相秘書官の柳瀬唯夫氏(昨年退官)だった。

 09年末、アラブ首長国連邦での初の原発受注競争で、
 日立を中心とした日本連合が韓国勢に敗れると、
 政府系金融機関が資金面で支援する官民一体の
 【日の丸原発】の枠組みづくりが本格化した。
 第2次安倍政権のもとでは、首相のトップセールスを含め、
 官邸が前面に立って支援するスタイルが定着した。


高まる原発建設リスク、腰引けた民間

 原発ビジネスを巡る環境は、11年の福島第一原発事故の後、変質していった。

 原発の安全基準が格段に強化され、工費は倍以上の1基1兆円超へと拡大。
 フィンランドなどで着工した仏メーカーは経営が傾き、15年に仏政府の救済を仰いだ。
 17年には東芝の米原発子会社ウェスチングハウスが、
 工費の高騰に耐えきれずに経営破綻(はたん)した。


 日立の英国での計画も、総事業費が最大3兆円程度に
 ふくらむことが分かり、日英両政府の支援を頼った。
 両政府はこれに応じ、日立、日立以外の日本勢、英国勢が
 3千億円ずつ出資し、英政府が約2兆円の融資に保証を
 つける支援の枠組みができあがった。


 しかし、高まる原発建設のリスクに、民間企業は腰が引けていった。
 日立前会長の川村隆氏が会長を務める東京電力ホールディングスをはじめ、
 出資を見込んだ企業が次々と拒否。日立と共同で建設を担う予定だった
 米建設大手ベクテルは、よりリスクの小さい助言での関与に切り替えた。

 日立社内でも、英国の計画が【株価の重しになっている】(財務系幹部)との認識が拡大。
 社外出身者が多数派の取締役会でも慎重論が強まり、凍結との結論に至った。

 ほかのメーカーも輸出からの撤退を急ぐ。
 東芝は海外での新設からの撤退を表明。英原発子会社は
 【売り値を1円にしても買い手がつかない】
 (東芝役員)とみて、清算を決めた。
 三菱重工もトルコの計画について
 【損してまで受けられない】(幹部)と、
 断念に向けた調整に入っている。


 海外での活路が見いだせず、メーカーは再び国内に目を向ける。
 日立の中西宏明会長(経団連会長)は今月15日、原発再稼働について
 【どんどん進めるべきだ】と主張。【自治体が同意しないので動かせない。
 次のステップにどうやって進めるのか】と訴えた。

 政府は【日本の原子力技術に対する期待の声は各国から寄せられている】(菅氏)として、
 政策の失敗とは認めない。
 国内で培った技術や人材を維持するため、あくまで海外で建設実績を重ね、
 国内での再稼働や新増設につなげる姿勢だ。


視点 世界の潮流、読み誤った政権

 政権は世界の潮流を読み誤った。
 テロ対策に加え、福島第一原発事故を機に
 原発の安全対策費が膨張したにもかかわらず、
 原発が一時的に復権した
 2000年代の感覚を引きずり、
 もうかりにくくなった商売に
 民間企業を巻き込むことに躍起になった。


 その間、欧州などではコストが下がった
 再生可能エネルギーの導入が急速に進んだ。
 太陽光パネルでかつて世界をリードした日本メーカーは、
 海外メーカーに太刀打ちできなくなった。
 日本のエネルギー産業にとって、
 この十数年は【失われた時代】になった。


 政権は昨夏、遅まきながら再生エネの【主力電源化】を掲げた。
 原発推進の旗も降ろしていないが、国内の再稼働は思うように進まず、
 新増設のメドは立たない。エネルギー政策を根本的に見直し、
 再生エネを増やすための具体的な道筋を早急に示す必要がある」
 (引用ここまで)





























(画像はお借りしました)
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自然エネルギーのために 今すべきこと してはいけないこと

2019-01-01 10:51:52 | ①核と人間は共存できない
明けましておめでとうございます。
昨年はお読みくださりありがとうございます。
今年も、すべきことは声を大にして言う。
してはいけないことは、体(自分なりに)を張って止める。
シンプルに行こうと思います。
どうぞよろしくお願いします。

①「九電、元日に太陽光【出力抑制】の可能性 電力需要が減
  12月27日 朝日新聞デジタル」 

https://www.asahi.com/articles/ASLDY5QSHLDYTIPE017.html

九電は再稼働した原発を止めろ!
 自然エネルギーの足をひっぱるな!

②「東電が洋上風力発電所を計画
  1月2日 讀賣新聞」

https://mainichi.jp/articles/20181231/ddm/003/070/022000c

原発は恐竜と同じく滅びゆく運命にある――世界中が、
 日本でも国民が、経済界がとっくにこのことに気づいている。
 安倍政権だけが利権やしがらみにがんじがらめになって、このことに気づかない!!!
 (気づかないふりをしている) 
 東芝も三菱重工も、日立も東電だって、原発を見限ってるよ。
 記事の一部を引用させて頂きます。

東京電力ホールディングスが、国内最大級となる
 洋上風力発電所の建設

 計画していることがわかった。

 原子力発電1基に相当する100万キロ・ワットを超える
 発電能力を想定し、千葉県銚子沖などを候補地として念頭に置く。
 福島第一原発の事故に伴う廃炉や除染などの費用を賄うためにも、
 世界の潮流となっている再生可能エネルギーの拡大に活路を見いだす。

 計画によると、実績が豊富な欧州の洋上風力メーカーと提携し、
 1兆円規模の事業費を投じ、沖合に1基5000キロ・ワット級の風車を
 約200基設置する。風車の土台を海底に設置する着床式とする。
 平均的な家庭で約30万世帯の年間の電力消費を賄える。

 発電した電気は、再生エネの普及を目的とした国の制度である
 固定価格買い取り制度(FIT)を活用し、安定的な収益を確保する

 (引用ここまで)

③「千葉)太陽光発電、県内の許可・届け出TDL18個分
  12月29日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/ASLDQ530FLDQUDCB00C.html?_requesturl=articles%2FASLDQ530FLDQUDCB00C.html&rm=436

いまだに国のメガソーラー開発の環境アセスメント(環境影響評価)
 が出来ていないとは……あまりにも怠慢だ!!!!!
 こうしている間にも、悪徳業者による森林の大規模伐採が
 行われているかもしれないのだ。  
 安倍政権は今すぐ、国の方針を打ち出すべきだ!
 国民の多くが望んでいない、憲法改正にうつつを抜かしている
 場合ではない!
 専門家による検討会を8月に立ち上げると言うが、それでは遅すぎる。
 それとも、自然エネルギーを潰すいいチャンスとでも?
 そんなことないですよね、安倍内閣総理大臣殿!

 私は、自然エネルギーは大規模開発よりも、
 地産地消を目指した方がよいと思う。
 そうすれば地域の活性化にもなるし、
 災害が起きた時にも復旧が早まるのでは。

 
 記事の一部を引用させて頂きます。

「鴨川市では、市街地のすぐ北の山林で出力130メガワットのメガソーラーの
 建設計画が進められている。【太陽光発電としては国内最大級の規模】(林野庁)で、
 今年2月に県に建設許可申請が出された。

 計画を進めているのは、太陽光発電事業者のA―スタイル(本社・埼玉県川口市、
 遠藤博社長)。同社は朝日新聞の取材に対し、
 約285ヘクタールの敷地のうち
 約146ヘクタールで樹木を伐採して太陽光パネルを設置することを
 認めたが、詳細は不明。
 県も許可申請中として計画の詳しい中身は明らかにしていない。


 危機感を持った地元住民でつくる「鴨川メガソーラー建設の中止を求める会」は
 昨年末から、計画に反対することを亀田郁夫市長に求める署名活動を進めている。
 4回目の署名簿提出となった今年10月1日分までに、インターネットで募集した
 署名も含めて市内外の計9691筆の署名を提出した。

 亀田市長は今年8月、【開発で土砂の流出や崩壊などが起きないよう
 防災施設の維持管理を徹底すること】などを事業者に求める
 意見書を県に提出した。
 開発申請を受けた県が、市に対して地元自治体としての意見を
 求めたためで、
 巨大メガソーラー計画に市も対応を迫られている。


 意見書は、林地開発許可の基準となる4項目(災害の防止▽水害の防止▽水源かんよう
 ▽環境保全)について、【調整池などの防災施設が十分機能するように維持管理を
  徹底する】【農業用水などの使用に影響がないようにする】
 【県の自然環境保全条例に基づく指導に従う】ことなどを求めている。

県、国の方針待つ姿勢

 現行の森林法でメガソーラーの開発行為は
 想定されていない。
 林野庁によると、災害を防ぐために開発面積の25%の森林を残す
 【森林率】に加えて、土砂の移動量を規制しているのは、
 スキー場とゴルフ場だけだという。


 同庁は、今月5日の衆院経済産業委員会で【太陽光発電事業の(土砂の移動量を含む)
 数値基準について、都道府県を通して太陽光発電施設の設置を目的とした
 森林開発の実態を把握した上で必要な検討を進めていきたい】との考えを示している。

 環境省は【メガソーラーは山林を大規模に伐採し、住民から
 反対運動が起きる例が全国的に増えている】として、専門家による検討会を
 8月に立ち上げ、メガソーラーを環境影響評価(環境アセスメント)
 法の対象に加える方向で検討を進めている。


 政府がようやく規制に乗り出すのに先立ち、
 独自に環境アセス条例などで開発を規制する自治体もある。
 環境省のまとめでは、32府県と17市が開発区域や土地造成の
 面積の大きさで規制したり、発電所の出力で規制したりしている。

 一方、千葉県は12月定例県議会で【国の方針を見て対応する】と
 答弁するのにとどまっている」(引用ここまで)

いつもいつも国の方ばかり見ている森田健作千葉県知事へ
 「国の方針を見て対応」では遅すぎませんか!
 県独自の環境アセスメントにより開発を規制している自治体もあるのですよ!!!!!
 きちんと県民の意見に耳を傾けてください!

























(画像はお借りしました)


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時代遅れ & 往生際のわるい ガラパゴス・ジャパン (2)

2018-12-15 09:13:14 | ①核と人間は共存できない
高齢者がたった一人でやっているブログ、アクセス数はたかが知れているブログ、
それでも度重なるサイバー攻撃を受けるのはなぜだろう。
誰がしているのだろう。誰の指示でしているのだろう。
攻撃はますます巧妙になっていく。
日本はすでに、いかなる政権批判も許されない国になってしまったのだろうか。

(1)12月14日、沖縄県民の意向を無視して、辺野古への土砂投入が始まった。
           ↓
①「【国民、沖縄は入っている?】 岩屋防衛相発言 県内、憤る声相次ぐ
  12月16日 琉球新報」

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-849544.html?fbclid=IwAR1SQCupSK-CuUBwRvFLprJnzRmZXrr7c2jdu8paR51L6du97PPYzgTNMOE

(2)「改正入管法」では、【移民】を絶対に認めないという
 安倍政権のコアな支持層に配慮して
 外国人労働者の受け入れ態勢を具体的に決めることなく、強行採決された。

(3)未婚のひとり親世帯は、一番支援されなければなければならない立場にある。
 それを寡婦控除の対象を外して
 たった年額(1ヶ月ではない)1万7500円で誤魔化そうとする。
 安倍政権のコアな政治家の未婚の出産を助長しかねない
 という意見からだというから、ただただあきれる!
 コアな支持層というのは150歳?200歳?

(4)【攻撃型空母=いずも】は、【多用途運用護衛艦】と呼ぶことになるという。
 映画『ミッドウェイ』を観た。
 空母の甲板から、一度に多くの戦闘機が離艦・着艦していく。
 わずか200メートルくらいであろうか、どれだけ衝撃があるのだろう。
 それに耐えるように『いずも』を改修し、当面は米軍が使うことになるそうだ。
 専守防衛どころか、いずれアメリカと一緒になって戦闘を行うことになるのだろうか。
 国民の理解も得ずに、こんなことが本当に行われてよいのだろうか!!!!!

 12月16日の「サンデーモーニング」でもこのことを扱っていた。
 「日米の一体化が進み、日本は戦闘中の米軍を支援することになるだろう。
  『いずも』を災害時に使うと政府は言っているが、災害には使えない。
  このことは沖縄の問題とも関係がある。
  沖縄の米軍は、日本がいてくれとアメリカに頼んでいる。
  辺野古の新基地はいくらかかっても作るから、米軍は沖縄にいてくれ、と」

 寺島実郎さんの次の言葉が、沖縄問題を適確に示している。
 「(沖縄の問題も、武器の大量購入の問題も)
  日本のアメリカに対する過剰同調、
  そして(裏には)防衛利権とカジノ利権がある

 (引用ここまで)

(5)水道の水も安心して飲めない時代が来るのかもしれない。
 もう滅茶苦茶だ!
 これでも、ばばあはブログなどせず、おとなしくしていろというのか!

②「トルコ原発、建設断念へ 三菱重工など官民連合
  12月4日 日本経済新聞」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38499400T01C18A2MM8000/

政権の意のままに英国で原発工事を進めて
 それで本当によいのですか、日立さん!
 下の記事をよくお読み下さいね。

②-2「時時刻刻)原発輸出政策、また失敗 費用2倍、トルコ【失望】
    12月6日 朝日新聞デジタル」
 
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13799914.html?_requesturl=articles%2FDA3S13799914.html&rm=150

トルコ――断念(三菱重工)
  ベトナム――頓挫(日本政府)
  リトアニア――頓挫(日立)
  米国――頓挫(東芝)
  台湾――頓挫(日立・東芝・三菱重工)
  英国――頓挫(東芝)
  英国――難航?????(日立)――凍結へ(②-3の記事)

  地球儀を俯瞰する外交とやらで……政府専用機を使って行きましたね~。
  で、成果は? 俯瞰するばかりではねぇ。
  訪問回数――71
  訪問国・地域――78
  のべ訪問国・地域――156
  飛行距離――1,398,490 km
  地球―― 約34.96周
 (2018年12月10日現在)

②-3「日立、イギリスでの原発建設計画を凍結へ
    12月16日 TBSNEWS(動画あり)」

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3550628.html

これで安倍政権が進めた原発輸出はすべてペケになった。
 バンザ~イ!
 地球儀を俯瞰して物事が進めば、こんな楽なことはない。
 中国に負けじと、あるいは右がダメなら左と、
 行き当たりばったりの政策がうまく行くはずはない。
 外交は熟考に熟考を重ね、時間をかけて、あらゆる場面を想定して行うものでは……。

③「台湾、初の原発廃炉開始 【ゼロ】化には不安の声も
  12月6日 朝日新聞デジタル」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13799965.html

一度出来てしまった原発を廃炉にするには
 人類の英知、忍耐、努力、お金、人材、そして我慢、我慢、我慢が必要だ。
 紆余曲折を経ながらやっていくしかない!

④「石炭火力発電への投資、みずほ世界1位 日本の銀行突出
  12月6日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/ASLD56T83LD5ULBJ012.html

⑤「原発事故の責任見直さず 賠償準備、
  1200億円のまま改正法成立

  12月6日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13799889.html









⑥「【拡散希望】私たちも応援しています!
 『安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名』
  ポスター&リーフレット
  #安倍9条改憲NO
   #3000万署名
     ↓
http://kaikenno.com/?p=877&fbclid=IwAR1vzHG1nZAzY7Ucj54n3AG561kOZASvFPNjfmHVMqJpjHZ_oadhXgQ_BDg

















(画像はお借りしました)
 
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時代遅れ & 往生際のわるい ガラパゴス・ジャパン (1)

2018-12-07 09:07:08 | ①核と人間は共存できない
①「仏、原子炉14基を2035年までに閉鎖へ 大統領が表明
  11月27日 AFP BBNEWS」

http://www.afpbb.com/articles/-/3199407?fbclid=IwAR0JUiYlWzo11EBEq4aUKUrYln-ggiypyRME48kUmv275FIsqkUOkSFyUu8

パリは資金難を理由に万博の候補地から降りたし、
 原発大国のフランスでさえ、
 脱原発を押し進めている。

 それだけでなく環境汚染対策の取り組みの一環で、
 国内に4か所残っている石炭火力発電所も
 2022年までに閉鎖するという。
 さらに2030年までに、風力発電量を3倍、
 太陽光発電量を5倍に増やすことを目指している。


 ああ、世界の国々のトップがえらく見える日よ、
 花を買ったくらいでは、気持ちが収まりません!

①-2「フランス、原発削減先送り マクロン氏、依存度50%【35年に】 
   11月29日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13789572.html?_requesturl=articles%2FDA3S13789572.html&rm=150

フランスは燃料税の引き上げに反対する抗議デモが連日続いている。
 「雇用がなくなる」という原発削減への反発もある。
 ドイツも台湾も国のトップが替わると、状況が変わることもあり得る。
 だがどの国も、試行錯誤を続けながらも確実に前進している。
 原発にしがみついて、原発政策の破綻を認めようとしない日本は
 世界から見たらガラパゴスにしか見えるだろう。
 特に高速炉開発に対する安倍政権の政策は、愚かとしか言いようがない。
               ↓
②「日本協力の次世代炉、仏が凍結へ 
  原子力政策に打撃
 11月28日 日本経済新聞」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38286780Y8A121C1000000/

記事の一部を引用させて頂きます。

日本がフランスと進めている次世代原子炉開発について、
 仏政府が2020年以降、計画を凍結する方針を
 日本側に伝えたことがわかった。
 仏政府は19年で研究を中断、20年以降は
 予算を付けない意向という。
 日本はすでに約200億円を投じている。
 開発計画の大幅な見直しは必至で、
 日本の原子力政策にとっても大きな打撃となる。


高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉が決まり、
日本は【アストリッド計画】に託していた。

 この次世代炉は高速炉実証炉【ASTRID(アストリッド)】で、
 仏国内に建設する計画だった。
 高速炉は現在主流の軽水炉とは違う特殊な原子炉で、
 原子力発電所から出る使用済み核燃料を減らすことに使える。

 日本は使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクル政策を
 原子力政策の柱と位置づけており、
 高速炉の実用化を重要課題に掲げている。
 日本は16年に高速増殖炉原型炉【もんじゅ】の廃炉を決め、
 次世代高速炉を仏と進める方針だった。
 仏の開発凍結は自前の高速炉計画を持たない日本にとって
 大きな打撃となる。
 今後、経済産業省や文部科学省が高速炉開発の方針を議論する。

 仏政府はアストリッドに19年までに10億ユーロ(約1200億円)を投じ、
 2020年代半ばまでに建設可否を判断する姿勢を示していた。
 だが建設コストが高騰し、18年6月に計画の縮小方針を
 日本側に伝えていた。


 フランスのマクロン大統領は27日、フランスの原発依存度を
 現在の7割以上から5割程度にまで引き下げる方針を明らかにした。
 使用済み核燃料を再利用する高速炉の実用化は
 緊急性がないと判断したとみられる
」(引用ここまで)

②-2「(社説高速炉開発 まだ破綻を認めぬのか
    12月5日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13798186.html

記事の一部を引用させて頂きます。

高速増殖原型炉【もんじゅ】の失敗を省みず、
 高速炉の実現をめざして巨費を投じ続ける。
 そんな工程表の骨子を、経済産業省が明らかにした。

 もんじゅ廃炉で破綻(はたん)した
 核燃料サイクル政策の延命は許されない。
 考え直すべきだ。


 高速炉は、プルトニウムを効率的に燃やすことができる。原発の使用済み燃料から
 プルトニウムを取り出し、再び発電に使う核燃料サイクルで中核的な役割を担う。
 国は1950年代から開発を推進してきた。

 ところが、1兆1千億円を投じたもんじゅは、
 20年あまりの間ほとんど運転できないまま
 2年前に廃炉が決まった。


 その際に関係省庁や電力業界、原発メーカーなどでつくった高速炉開発会議の作業部会が
 今後の工程を検討し、初めてまとめたのが今回の骨子である。
 福島の原発事故前は、もんじゅの次の段階の実証炉を2025年ごろまでに、
 商業炉を50年より前に実現する計画だった。

 新たな骨子では、もんじゅの後継炉の運転を
 今世紀半ばごろに始め、
 今世紀後半に高速炉を本格運用するという。
 目標時期をぼかし、先送りした形だ。


 炉の具体的な形式や出力の規模も示さず、採用する技術は5年ほどかけて
 絞り込むことになっている。
 とにかく開発が続いてさえいればいい、という姿勢が透けて見える。

 高速炉開発を断念すれば、核燃料サイクルの破綻が鮮明になる。
 そうなると、青森県で建設中の再処理工場をどうするのか、
 全国の原発でたまっている使用済み燃料をどう取り扱うのか、
 といった難問が噴出する。
 それを避けるには、高速炉の開発を続け、
 核燃料サイクルの破綻を取り繕うしかない。


 だからこそ政府は、もんじゅの廃炉を決めた際も、
 高速炉開発の是非を正面から総括しなかった。
 破綻した政策を延命するため、税金や電気料金の形で
 国民に巨額のツケを回し続けるのは無責任である。


 福島の事故を受けた安全対策の強化などの影響でコストが上昇し、
 一般的な原発ですら競争力を失いつつある。
 より技術的に難しく経済性でも劣る高速炉の実用化に、現実味はない。

 このため先進国の多くは開発から撤退した。
 熱心に取り組んできたフランスでも、いま、
 高速実証炉【アストリッド】の計画が行き詰まっている。
 そんな現実を、なぜ冷静に見つめることができないのか。

 限られた予算は、再生可能エネルギーのように
 将来性のある分野に有効活用するべきだ

 (引用ここまで)

核燃料サイクルの破綻を認めず、
  核のゴミと向き合おうとしない安倍政権は
  あまりにも無責任過ぎる!!!!!
  
  1兆1千億円の税金を使っても
  事故以外に何も得られず、
  廃炉という負債だけが残ったもんじゅ。
  絶対に不可能な【もんじゅの後継炉】の運転を
  今世紀半ば(2050年ですか)に始め、
  今世紀後半(2090年ですか)に
  本格運用する。
  それまで税金を垂れ流しする。
  ふざけるな!!!!!
  何兆円もの無駄金を使う余裕は
  日本にはない!


②-3「もんじゅ後継運転【今世紀半ばにも】 炉型・規模示さず 
   経産省が工程表
 12月5日 朝日新聞デジタル」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13796592.html








③「【拡散希望】私たちも応援しています!
 『安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名』
  ポスター&リーフレット
  #安倍9条改憲NO
   #3000万署名
     ↓
http://kaikenno.com/?p=877&fbclid=IwAR1vzHG1nZAzY7Ucj54n3AG561kOZASvFPNjfmHVMqJpjHZ_oadhXgQ_BDg






























(画像はお借りしました)
 
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