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黒い絆 ロスチャイルドと原発マフィア 3

2014-11-16 12:04:02 | ⑤エッセーと物語
中曽根康弘が原子炉建設費として提出した2億3千5百万円の予算案は、
その後どうなったのか。
あのウラン235をもじった予算案が予算委員会を通過した翌日、新聞、ラジオはいっせいに
反発したのであった。「どうせ原爆を造る気だろう」「無知な予算だ」
「学術会議に黙ってやった」・・・。
それでも共産党をのぞく四党は押し通した。私はアメリカが強力な圧力を加え、
日本政府、政党を脅した結果だとみている。突然の「原子力の平和利用」が日本国民の
知らないところで、中曽根康弘によって開始されたのである。

この予算がつき、正力松太郎が衆議院議員に初当選し、初代の科学技術庁長官、
そして原子力委員会の委員長になる。正力と中曽根の二人組が、原子力発電所を
強引に日本に造っていくのである。
正力と中曽根は共同で、次々と法案を提出しては通過させていく。原子力委員会設置法、
核原料物資開発促進法、原子力研究法、原子燃料公社法、放射線障害防止法、そして
科学技術庁設置法が、矢継ぎ早にできていった。この間、役人は一切関与していない。
中曽根は衆議院の専門委員と法制局の参事を使っただけで、中曽根を中心とする一部の
国会議員だけでの議員立法の形で法案が提出され、成立していったのである。

ここで、私たち日本人は知らなければならない。まず、法律が制定され、日米原子力協定が
調印されて、東京電力と関西電力が動き始めたということである。これは何を意味するのか。
原子力発電所は最初から国家が建設し、維持し、管理するという特殊なシステムが完成し、
これにアメリカが強制的な力を発揮したということである。
東海村はもとより、福島第一原発も、第二原発も、東京電力の事業というよりは、
国家事業であったことを私たち日本人は知らねばならない。

(政府が際限もなく東京電力救済にお金を使う仕組みが、ここにあったのだ)

中曽根内閣は1983年12月18日に「平和問題研究会」を発足させたが、そのリーダーは
瀬島龍三であった。委員会は同じ日に報告書を出した。中心は日米安保体制であったが、
原発についても触れている。
「原子力の中核的役割にかんがみ、核燃料サイクルの確立、新型動力炉の開発などを
 積極的に進める必要がある」
核燃料サイクルの確立・新型動力炉の開発とは、「プルサーマル」のことである。
原発から出てくるプルトニウムを再処理することこそが、「平和問題研究会」の
主要なテーマであったことが分かるのである。

青森県六ケ所村にプルトニウムをもっていくことを決定したのは中曽根康弘である。
日本は、否、世界はまことに運がよかった。あの3・11巨大地震がもう少し
北の震源で起きていたら、プルトニウムが爆発し、世界は滅ぶところであった。
アメリカも、世界権力を狙う連中もみんな、みんな、滅び去ってしまうところであった。

すべてはウラン235から採用された2億3千5百万円の予算案から始まった。
維持することも不可能、解体することも不可能な原発が54基も存在する日本。
こんな日本をつくったのは、正力と中曽根だけではない。多くの利権を漁る連中が、
この日本という国を喰いつぶしたのである。

(政治家が日本国中に必要のない空港をたくさん造らせ、それがJALを窮地に陥らせた
 ことに相通じるものがある。非難されるのは企業だけで、その大本となった政治家は
 常に責任を問われることはない)

 
私は、日本人はどこかで大きな間違いを犯し続けていると思っている。第二次世界大戦で
日本が敗北したのに、その真の原因が隠されたままではないか。
今回の3・11巨大地震でも、起きるべくして福島第一原発の大事故が起きたのに、
その真の原因を探ろうとする動きは見えてこないのである。
私はその真の原因を読者に知らせるべく、降りかかるであろう苦難を百も承知で
追及の旅に出ている。

ベルギー領コンゴのみならず、カナダでも豊富なウラン鉱脈が発見された。
南アフリカでは金山の副産物として大量のウラン鉱石が生産された。
アメリカ西部諸州でも大規模なウラン鉱山が発見された。さらにオーストラリアでも・・・。
これは何を意味するのか。大量の鉱石の産出が、【原発を必要とした】のである。

政府は原子力関連投資への特別償却や減税措置を含む大規模な助成策をとった。
原子力の利点だけを、東電も関電も大々的に宣伝した。CIAが1千万ドルの資金を出した、
あの正力松太郎の日本テレビがその先兵となった。瀬島龍三は他のテレビ局にも圧力を
かけ続けた。「原発は危険だ」というニュースがテレビで流れることはなかった。

(NHKをはじめとするテレビ局や新聞社の委員・理事・参与・重役・社長・会長などと、
 原発との関係が実名で書かれている。3・11以降のマスコミの対応は、
 ここに起因していたのか)

広瀬隆の本より
「新潟県柏崎市に建設されている『柏崎刈羽原子力1号』は世界最大クラスの原子炉である。
 この工事は、1984年12月に運転開始、総建設費3753億円の予定で6年前に
 着工されたが、運転開始が2年近く遅れ、すでに建設費は計画より2割以上も水増しされ、
 4543億円に達している。
 土建業界では、工事費の3%を政治家に払う、と言われている。
 これだけで136億円が政治家の懐に入っても、不思議ではない。(中略) 
 【一号炉】、と力をこめて書くのは、この柏崎に予定されている原子炉が、
 合計7基にのぼるからである。

2000年代に入ると、ロスチャイルド傘下のRTZは世界各国とウラン契約を結びだした。
しかも長期契約である。アメリカ、フランス、イギリスが、RTZ(表向きはあくまで
オーストラリア政府とではあるが)と大量輸入契約を結んだ。それを見た日本もオーストラリア
とウラン購入契約を結んだ。・・・中国も原発燃料用ウランを大量に発注した
(2006年4月)。
追ってインドもオーストラリアと契約をした。
RTZが他国のウランよりも安く、しかも、甘くて使いやすいイエローケーキを提供したから
日本は飛びついたのだ。

作者は東芝の社長宛てに手紙を出す。
「あなたは、大昔からオーストラリアに住む原住民アボリジニーを知っていますか。
 彼らはウラン鉱石が地表に近かったり、露出したりしているところを「病気の国」と呼んで
 いました。彼らは直感力を信じていました。アボリジニーたちは
 「母なる大地の胎内に眠らせておけ」と、ウラン鉱の近くを避けて生きてきました。
 しかし、オーストラリアの大地を自由に歩きまわり、ながいながい悠久の歴史を生きた
 彼らは、イギリスからきた白人たちに殺害されていきました。
 かろうじて生き残った彼らはウラン鉱の中で、その近くで生きています。
 ウラン鉱山からイエローケーキを取り出した後の尾鉱といわれる放射性物質が
 彼らを24時間、襲っています。私は彼らの中に日本の未来の悲劇を見ます。・・・」

柏崎刈羽での原発事故が発生したとき、「低レベル放射性廃棄物が入ったドラム缶
約400本が横倒しになった」と書いた。間違いなく、これがDUの入った缶なのである。
年間7000トンほどのDU,すなわち劣化ウランが日本の原発から出てくる。
毒性が非常に強く処置に困るからドラム缶に入れているだけにすぎない。

DUは、人体にとって、「トロイの木馬」だと言えるかもしれません。
なぜなら、体内に入りこんだDUは、やがてその作用によって、重い疾患や、
逃れがたい死をさえ引き起こしうるからです。
劣化ウラン弾の使用に起因するこれらの極微小粒子は、破壊不能であり、何よりも
生体不適合なのです。肺から血液、胃、肝臓に移り、ついには精液の中に入ります。
環境を汚染し、私たちの健康に取り返しのつかない影響を及ぼすのです。

DUを兵器としたために、イラク、アフガニスタン、ボスニア、コソボで住民たちに
悪性リンパ腫、脳腫瘍、肝臓ガン、血液のガンが多発している。呼吸器障害、関節痛、
全身倦怠感に苦しむ住民も激増している。

この劣化ウラン弾が、沖縄・嘉手納の在日米軍基地に40万発
(湾岸戦争での全使用量の半分)が保管されていると、2006年8月2日付の
「毎日新聞」が報じている。
劣化ウラン被曝国が
劣化ウラン弾を禁止しろといくら叫べども、アメリカ、フランスなどの国は無視続けている。
これが、彼ら"原発マフィア" たちが唱える「環境にやさしい原発」の正体である。
4につづく                           (敬称略)

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