担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

源流を意識する。

2011-01-13 00:05:29 | 雑感
現在学ぶ物理法則は非常にシンプルにまとめられている。
代表的なものではNewtonの運動の三法則,Maxwellの方程式が挙げられる。
これらはいつごろから現在のものと同じ形にまとめられたのだろうか。
これらの法則は,必ずしもその名を冠している人たちによって現在知られている形式にまとめられたわけではないようである。
そうすると,いつ,誰が今知られているような述べ方をしたのか,源流が気にかかる。

数学でも同じようなことはたくさんある。例えば義務教育である中学校の数学で習う,三角形の合同条件は一体誰があの形にまとめたのだろうか。
三角形の合同条件として習うのは全部で三つである。この,まるで三種の神器のような合同条件の三つ組みは一体誰が考案したものなのだろうか。
ギリシャ数学の集大成である Euclid の『原論』にその源流があるのではないかとにらんでいるが,ちゃんと調べてはいない。
ひょっとすると,三つ組みが明確に認識されるのはEuclid 幾何学の徹底的な批判的研究の成果ともいえる1930年のHilbertの『幾何学基礎論』まで俟たなければならないのかもしれない。

その他,直角三角形の合同条件や平行四辺形を特徴付ける4つの性質などの源流も気になるところである。

また,高校に入って学ぶ2次関数についても,いつ頃,誰が平方完成を軸とした理論構成を行ったのか,源流が気になるところである。
三角関数や指数関数,ベクトル,行列,微分積分,確率の歴史についてはたくさんの資料があるが,2次関数や数列については見たことがない。

こうしたことが,最近気になっている。
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