英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

辞書を愉しむ

2014-06-19 | 英語学習
最近の私の楽しみはNHKの朝ドラ「花子とアン」を見ることです。現在視聴率ナンバー1という人気番組になっています。

小作農家に生まれた「はな」(のちの花子)は10歳で東京の秀和女学校にはいり英語を学んでいきます。この秀和女学校は東京に実在する東洋英和女学校で、私が初めてアメリカにホームステイした時のルームメイトの出身校でもありました。英語教育に大変力を入れています。

花子は英語の翻訳の才能を花開かせ、のちに、おなじみの「赤毛のアン」シリーズをはじめ、海外の児童文学を日本に紹介します。「王子と乞食」「幸せな王子」など村岡花子の児童書は山のようにあって、今でも子どもたちに夢を伝えてくれています。

         

さて、毎日このドラマを見ながら私が気になっているのが、花子が使っている英語の辞書です。あの分厚い辞書はなんていう辞書なんでしょう。

日本で最初に刊行された英和辞書は「英和対訳袖珍(ちゅうちん)辞書」といって1862年、幕末の日本で世に出ました。その後、入江祝衛(1866-1929)や田中菊雄(1893-1975)など当時教師をしている人たちのなみなみならぬ努力で英和辞典は進化をしていきます。

私が生まれて初めて英語の辞書を手にしたのは小学校5年生の時。父が私に「コンサイス」の和英と英和の2冊を買ってきてくれました。しかしながら、文字がものすごく小さくて読みずらく、例文もほとんどないので、しばらくの間埃をかぶっていました。

一番、よく使ったのが「研究社 英和中辞典」、大学では先生に勧められた「ホンビー英英」、留学中は'American Heritage'を愛用。'American Heritage'は米語が中心なので、並行して「ロングマン英英辞典」も使っていましたが、この辞書で英英辞典のおもしろさを発見しました。

「ふう~ん、この単語はこうやって英語で説明できるんだ」と感心しながら読んでいました。インターネットが影も形もなかった時代、辞書はまるで「ドラえもんのポケット」のようにわからない言葉の意味をどこでも教えてくれる「言葉の玉手箱」でした 

以下は英国が世界に誇る英語辞典「オックスフォード英語辞典」に収められている日本語からの借用語の定義ですが、該当する日本語、わかりますか?

'Abnormal avoidance of social contact; acute social withdrawal; (also) a person, typically an adolescent male, engaging in this; a recluse, a shut-in.

(答えは最後の行をご覧ください)

今、日本において英語を学習する人のためには、本当にいい辞書があふれています。「アンカー」「ジーニアス」「ライトハウス」「Eゲート」・・・・・自分と相性のいい辞書を見つけることも楽しいことです。

今の学生は多くが電子辞書。私の教える大学生たちで紙の辞書を持ち歩く子はいませんし、私も携帯は電子辞書ですが、紙の辞書の方が脳に記憶として残りやすいので、もっと多くの子どもたちに辞書の愉しさを知ってもらいたいと思います。

      

[答え] hikikomori (ひきこもり)