英語と子育て

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「電子」か「紙」か?

2012-08-18 | 教育一般
スクールの生徒募集チラシを新聞織り込みに入れようと思って、地域の販売部数を新聞販売店に尋ねて耳を疑いました。

「えっ!?たったそれだけですか?」と思わず聞いてしまいました。

 10年前に比べると三分の一くらいに減っている。要するに新聞をとる家庭が少なくなったということです。まわりは新しいマンションが建って、若い世代が住んでいる地区では、固定電話より携帯電話、新聞よりネットニュース、という家庭が増えているのでしょう。

 新聞というのは、ぱらっと広げてみて、目にはいってくるものから、どの記事を読もうかな?と考えます。最初興味がなくても、読んでみて興味がわいてくるものもある・・・言い換えれば「脳を使っている」わけです。

 さらには今自分が関心のある言葉(情報)を目が探し出しますーこれは脳の働きによるものなのですが、たとえば新刊図書に興味のある人であれば、脳がベストセラーが広告で掲載しているような箇所に目を向けるようにします。脳の働きってすごいです。

 それに対してネットニュースは、クリックするとトップニュースから目にはいってくるわけで、この時点で選択の余地がないわけではないですが、雑学的な知識はあまり身に付かないように思います。映像から入るあたり、受け身であることはまちがいありません。

 書籍業界においても変革が急速に進んでいます

 電子書籍リーダーデバイスの「キンドル Kindle」がアマゾンでも販売開始となり、日本でも読書は電子書籍でお手軽に、という時代が進みそうです。

 確かに、持ち運びは簡単、いつでもどこでも好きなものが読める、本が増えない、という利点はあります。

 が、しかし、「紙の本」が好きな私には、それなりの理由があります。

1。本の内容同様、表紙のデザイン、装丁、あとがき、著者のバックグラウンド、すべてを楽しみたい。好奇心を持ちたい。
2。気に入った箇所、気になる箇所にマーキングをしたり、ページのはしを折ったりして、簡単にページを手早くめくって読み直すことができる。
3。電子に比べて、目に優しい。

 言語脳科学者である酒井邦嘉氏が書いた新刊「脳を創る読書」には、脳のデータとともに、「紙の本の優れている点」が記されています。

「紙の本か電子書籍か」という審問を私がうけたとしたら、きっとこうつぶやくことだろう。「それでも紙の本は必要である」と。(本書、はじめに、より)

 紙の情報から遠ざかっている人には是非読んでいただきたい本です。

 
 さて、みなさんはいかがですか? 紙派? 電子派?