英語と子育て

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「多様性サミット」から学んだこと

2019-07-27 | 国際理解教育
先日NPOフィール・ザ・ワールド主催の「多様性サミット」に参加しました。



4つのトピックについて、日本の現状を海外からの4人のゲストスピーカーに見ていただき、感想および自国での様子を教えてもらって意見交換をしました。

ゲストスピーカーは、アメリカ、イギリス、フィンランドそしてバングラデッシュからの方々です。

 バングラデシュ出身のSharminさん

 イギリス出身のMalakaiさん

 アメリカ出身のAlexさん

 フィンランド出身のKiraさん


そのトピックとは、

 制服について
 学校給食について
 学校での掃除活動について
 電車での寝る日本人について

です。

制服については当スクールのサエラさんがを、学校の制服を着てスピーチをし、あとの3つについてはみなさんで動画を見ました。

制服ついては、結構どの国にもあって、私立校と公立校では違うことがわかりました。イギリスのゲストからは「制服はボタンもたくさんあって窮屈、でもちゃんとした服装っていうものがどういうものか、大人になってから役立つと思う」という意見があり、私もなるほど~と思いました。

給食については、日本のようなシステムではなく、学校にカフェテリアがあって、生徒が好きなものを選びます。ある意味「選択」というスキルは身に着きますが、「食わず嫌い」の可能性も出てくるよね、という意見がありました。

また給食はクラスメートとでしか食べないけど、カフェだとほかの学年とかほかのクラスの子とも交流ができていい、という意見がイギリスの方から出ました。

学校での掃除は、日本の場合は生徒がトイレまで掃除します。でも外国では'janitor'と呼ばれる「用務員さん」がしてくれます。もちろん工作などの授業後は自分たちで片付けるけど、とのこと。

興味深かったのはバングラデシュのゲストが「子どもの時から掃除のスキルと責任をこうやってつけていれば、大人になってもゴミを捨てなくて、私の国ももっときれいなると思う」と発言されたことでした。大きくうなずけることです。

フィンランドのゲストは「制服もなく、給食もない」とのことで、さすが「自由教育の国」と納得した次第です。


一番、参加者にウケたのは「電車で寝る私たち」の動画でした。

「電車で寝たことがある?」という質問にはほとんどの方が'YES'とのピンクカードをあげました。



その理由は「疲れている」「眠いから」というものでしたが、外国人ゲストからは「日本の電車はスムーズに走って寝心地がいいからではないか。私の国ではガタゴトガタゴトととても眠れたものじゃないわ」という話で、みんなで大笑いしました。

電車でのマナーとして迷惑をかけてはいけないですが、では、携帯で電話している人はどうか、おしゃべりしている人はどうか、という点でいろいろ意見がでて、アメリカ人のゲストからは「携帯で話すのとおしゃべりとボリュームは同じなのに、どうして携帯はだめなの?」という質問がでました。

言われてみれば「そうよね~」「なるほど~」と思いますが、それでもやっぱり「携帯で話されるとイライラしちゃう」という人もあり、なかなか難しい問題です。もちろん電磁波の問題もありますから、その点は気を付けないといけないですね。

また、フィンランドのゲストからは「日本人はどうして笑わないのですか?」と質問がありました 

「ほほえみの国タイ」などに比べたら、確かに日本人は笑わないかも。

そうなふうに思われているんだ~と参加者みんなが認識しました。

目があったり挨拶するときはもっと笑いましょ、ほほえみましょう 、とみんなで話しました。


今回のイベントには小学生から高校生、大学生、そして大人までの参加があり、グループでの話し合いも活発にできました。



これまで「当たり前」と思っていることが、実は「当たり前じゃない」こともあります。

国が違うと文化や考え方も違いますが、これからはひとりひとりがそれぞれ1ミリでも許容範囲を広げて、まわりの人を理解して受け入れていくことが必要ですね。

そしてたとえ「受け入れ」られなくても「存在を認める」ことから始められるのではないかと思う楽しい時間でした