日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

執行猶予付きの判決

2014年12月21日 | Weblog
執行猶予付きの判決


就寝中の息子の胸を刃物で刺し、命を奪った父に告げられたのは、執行猶予付きの判決だった。~約10年前、三男は都立高2年のとき、精神の障害と診断された。~仕事がうまくいかず、職を転々とした。「自分をコントロールできない」と本人も悩んでいた。昨年夏ごろから家族への言動が荒くなり、次第に暴力も始まった。~父親は、警察や病院、保健所にも相談を重ねた。~警察は措置入院に前向きではなかった。


「警察に突き出すことは、三男を犯罪者にしてしまうこと。その後の報復を考えると、それは出来ませんでした」

たしかに、報復は恐ろしいでしょうし、だれだって家族を犯罪者にはしたくありません。しかし、父親による息子殺害が唯一で最善の方法だったのでしょうか。

民事に介入できない警察を動かすためにも、心を鬼にして、息子を犯罪者にしても、被害届を出す選択肢はあったでしょう。息子を単に警察に捕まえさせるだけではなく、そこから何か新しい解決策が見えていたかもしれません。

父親は、病院、警察、福祉窓口など、複数の場所で相談していました。それなのに事件が起きてしまったことは、とても残念です。家族が恐怖を感じるほどの家庭内病力であれば、第三者の介入が必要です。恐怖に震えたままでは、家族は冷静な判断を失っています。

精神病、夫からの暴力、子どもへの虐待などに対する対策は様々始まっていますが、パーソナリティー障害などによる息子の家庭内暴力に関しては、対策が遅れています。世間の理解も、法律も、相談機関も、不十分です。

その中で、父親の息子殺しのような悲劇が起きています。

暴力からは逃げましょう。暴力を甘んじて受けたりしてはいけません。必要があれが、家から出て非難しましょう。少しでも動いてくれる医師や担当者や民間団体を見つけましょう。時には、心を鬼にしてでも、解決を考えましょう。家族だけで抱え込まず、誰かに話しましょう。

なりふりかまわず、大騒ぎに持ち込んでこの種の問題を解決の糸口にしたいものである。被害者には気の毒だが同情の余地はない。お父さんには十分すぎるほど同情する。いくら親子関係だといっても、これはひどすぎて救いようのない事件である。