日々雑感

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死刑について元刑務官の証

2014年01月28日 | Weblog
死刑について元刑務官の証言

弁護側が死刑の実情を裁判員に説明するために、裁判所に申請し認められたものだ。
確かに死刑の実態は一般には知られていない。かといって正しく実態を知らせ必要もないとぼくは判断する。
これは弁護側が死刑の執行と言う嫌な場面を思いおこすということによって、裁判員たちに死刑を思いとどまらせるようと言う弁護士の作戦に見えて仕方がない。
こんなの知らせる必要がどこにあるのだろうか。
学者は死刑囚の日々の生活など裁判員が自分たちの課そうとしている罪の形がある程度具体的にわかって、考えるようになるだろうと、言うが、僕は全く逆のことを考える。間違いなく裁判員には予断と偏見を与えることになると思う。
死刑になる人は死刑に値するような残虐な形で人を既に何人か殺しているのである。その事実は厳然たるもので、きちっと押さえておかなければならない。
目的が何であれ、死刑の実態などを証言として話に聞かせることは、所詮はとんでもないことだ。悪く考えれば、証言をする2人の著書の宣伝をやっているようなものだ。
死刑の実状況を聴くと死刑を避けようとするほうに働くのが人間の心理だ。
という事は既にそういうことによって、裁判員の心理に死刑の残酷さのイメージを残して死刑を免れようとする弁護士の作戦だ。
それはとんでもないことだ。
なぜ裁判所が認めたのか、その辺がわからない。こーゆーことを認めてしまうと今後の裁判で、死刑が予想される場合は、必ずこーゆー裁判員に実況説明すると言う手続きを踏んで、と言うことが要求されて、裁判の公正さがゆがめられてしまうのではなかろうか。