日々雑感

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これで説明になるのか

2011年03月23日 | Weblog
これで説明になるのか

テレビを見ていると、なじみのない専門用語がどんどん飛び出してくる。
たとえば放射性物質の放射能の強さを表すマイクロシーベルト、聞いたこともない専門用語で頭が混乱する。そしたら今度はミリシーベルト。もういやになる。100倍だろうが1000倍だろうが我々庶民には、関係ないじゃないか。 さらにベクレル。聞き慣れない言葉に嫌気がさす。そして中身はわからない。それは不安につながっていく。

ポイントは被ばく量がこれ以上になると健康に害が出る、だから時間を勘案して、危険なときはアナウンスするから、それまでは安心してほしい。と言えばよい。

直接被ばくする危険にさらされる人々、(たとえば現場で働くレスキュー隊員など)には細かく指示する必要があろうが、一般庶民には、専門用語を使っていかに詳細に、正確に説明されようとも、その意味はわからないから、恐怖心をあおられる一方である。

そうでなくても、放射能は怖いという一般常識が頭にこびりついて、不安がいっぱいだから、それに具体的に数字で示されると、中身はわからなくても、これじゃ東京以北の人は、いっそう怖さが増すのではなかろうか。それは風評被害につながていく。

基準値の制定理論を聞いてみると、安全度はかなり高いとは思うが、その想定の仕方に現実離れした前提があるように思う。学問的な安全度の策定は結構だが、現実に、普通の家庭生活ではないような、長期大量摂取、たとえばほうれん草を毎日200g30日連続して食べると言うことを前提にしても、今出ている放射能の数値は人体に影響を与えないと言う風に説明されている。ここで僕の頭はこんがらがる。

ほうれん草を毎日200g30日続けて食べるだろうか?人々はそんなことを現実にやっているのだろうか。?
世の中は人様々だから、あるいは毎日食べ続ける人も居るだろうが、そんな人は少し控えるだろうから、僕にはこんな前提は考えられない。せいぜい週一回食べるくらいである。

政府の発表は「この数値は念のため販売禁止にするが、食べても多食(これは曖昧である。ここは科学的に正確な数値を明示する必要がある。)さえしなければ 人体に悪影響は残らない程度の物である。」と言えばわかりやすい。

数値は絶対だが、解釈は人によって違う。冷静に対処してほしいと言っても、心の中に恐怖心を持っているから、風評被害が発生するのだ。

収穫期になって、出荷停止を言い渡された生産者は泣いていた。