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ネスプ/エスポーが10%台の増収―協和発酵キリン/気になったニュース

2010-04-29 00:20:11 | 透析
ネスプ/エスポーが10%台の増収―協和発酵キリン(医療介護CBニュース) - goo ニュース

主力製品ネスプの適応追加を発表―協和発酵キリン(医療介護CBニュース) - goo ニュース

 ニュースを見ていて気になるのは、慢性腎不全と透析に関する薬のニュースである。健康な人や、他の病気の人には、あまり関係がない話なので、一般にはあまり目に留まることもないのだろ。

 透析医療も、移植医療が普及していない日本はその分、世界一の技術といっていいのだろう。
 使用される薬剤も、確実に進歩している。新薬が外国で開発された時などは、日本で認証されるまでがひどく待ち遠しい思いがするものだ。一日でも長生きできれば、それだけ、新しい医療を受ける機会が多くなると思って、透析患者は、頑張って透析ライフを送ってもらいたい。

 腎機能が低下すると、貧血状態が進行する。以前は、慢性腎不全患者も透析患者も、ひどい貧血に悩まされていた。輸血に頼る患者も存在した。その当時、輸血により、肝炎を発症する患者も少なくはなかったようだ。
 その後、人工の造血ホルモン剤のエリスロポエチンの登場で、患者の貧血状態が劇的に改善され、透析ライフのQOLも向上した。
 そして、エリスロポエチン剤よりも、身体の中での消失半減期が長くなったネスプが登場した。ネスプは、週1回の投与でも良いようだ。透析における作業を簡潔にし、旅行透析の時などに有効かもしれない。米国への旅行では、透析費用も高く、エリスロボエチン剤も高価である。そのために、日本から、エリスロポエチン剤を患者が持参することになる。ネスプの場合は、半減期が長くなる分、国内旅行でも、出発前に打っておけば、次の投与までの時間が延びることになる。
 なお、僕のクリニックでは、まだ、ネプスへの切り替えは行われていないようだ。一時期は、副作用の心配がされたが、今は、さほど問題がないようだ。

 ニュースの中で出てくるレグパラ錠は、透析患者の合併症の副甲状腺機能亢進症に有効な薬である。ヨーロッパで使われていた時から、一日も早い日本での認可を待ち望んでいた。主治医には、発売前から、使ってもらいたいという希望を述べていた。ただし、この薬の難点は、薬価がとても高いことである。
 僕の場合、オキサロールの使用と相まって、副甲状腺ホルモン(PTH)の値が落ち着いている。なお、患者によっては、服用により、副甲状腺が肥大するケースもあるようだ。そうなった場合は、外科的手術が必要となる。

 なお、ネプスも慢性腎不全の保存期にも使えるようになった。


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