トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

エロバリって何? 障害者にも成人映画を

2010-08-02 00:16:05 | 映画
 「性」は、人間にとって大切なものである。都立七生養護学校事件における、国家主義をとる都会議員をはじめとした都の教育委員会の不当な介入も、障害者と性を考える上での大きな事件であった。戦時の純潔教育は、銃後の守りの面で、兵士が安心して闘うことを可能にするためのものであった。その考えが、今も、亡霊のように一部に跋扈している。
 5月6日にNHK教育テレビで放送された内容は、脳性マヒという障害を持った男性が、同時に、性同一性障害に悩んできた姿と、それを受け入れた現在の姿を映し出していた。「ダブルマイノリティ」という視点から、放送された。
 去年、聴覚障害者の男性同性愛者のためのHIV/エイズ予防のパンフレットを手に入れた。中には、病気の予防や感染の仕方など、また、保健所での検査を申し込む方法などが、写真で表わされた手話表現と文字で描かれていた。検査申し込みのための、fax用紙のひな型も載せられていた。

 8月1日付の朝日新聞多摩版に『障害者に「エロバリ」を』というタイトルの記事が載っていた。エロバリとは、初めて聞く言葉であった。

 最近、かつての日活のロマンポルノが、女性に注目されているという報道があった。僕らが観ていた時代には、ロマンポルノを女性が観るということは、まず、あり得ないことであった。日活の一連の作品群は、今、内容が再評価されているようだ。このソフト路線の作品群の他に、18歳未満禁止の成人向けの映画が、ポルノ館と呼ばれる映画館で上映されていた。
 成人映画という言葉は、しばらく使っていなかった言葉である。この成人向け映画、障害者に対しても楽しんでもらいたいという試みが始まった。それが、エロバリである。エロティック・バリアフリー・ムービーの略である。
 記事の中では、「性的な描写場面などで、役者の動きを女優が解説する情感あふれる副音声や字幕を生かし、より体感できる映画をめざしている。」と紹介されている。聴覚障害者も視覚障害者も、楽しめるということだ。
 障害者と性という大事な問題を考える上で、参考になりそうだ。

 本日2日には、障害のある人も招いての、副音声の実演ライブ付き試写会が、ポレポレ東中野で行われるという。
 一般公開は、同映画館で21日から始まるそうだ。

 なお、上映される2作の映画については、下のリンクを参考にして欲しい。

私の調教日記 - goo 映画私の調教日記 - goo 映画

ナース夏子の熱い夏 - goo 映画ナース夏子の熱い夏 - goo 映画


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