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ミスで「つくる会教科書」発注 学校負担で別の本購入へ/気になるニュース

2009-11-26 23:27:49 | 歴史
ミスで「つくる会教科書」発注 学校負担で別の本購入へ(朝日新聞) - goo ニュース

 「司馬史観」と呼ばれるものが、自由主義史観研究会の藤岡信勝氏に「新しい歴史教科書」を作らせるきっかけになったという。しかし、司馬遼太郎氏は、昭和という時代を、明るい明治に対比し、暗い時代と評価している。昭和ひとけたから、敗戦後までの時代を、嫌悪している。異胎とまで言っている。しかし、新しい歴史教科書をつくる会は、昭和の戦争を大東亜戦争と未だに称し、肝心の司馬氏の嫌悪した軍部による昭和の時代を、防衛戦争として描く結果となっている。
 現憲法に関しても、「……押しつけとかいろいろ悪口をいう人もいますが、できた当時……自分が生きているあいだにこんなにいい憲法が出来るとは、思わなかった、と感じました。今でもその気持ちはかわっていません」と、憲法学者の樋口陽一氏との対談で述べていた。(『月刊Asahi』1990年3月号)。

 新しい歴史教科書をつくる会は、よく知られているように、内部分裂し、互いに批判しあい「扶桑社」と「自由社」による2冊の歴史「教科書」が編纂されるようになった。今年も、教科書採択ではほとんど採用されない状態が続いている。(しかし、一部の自治体首長による、同教科書を採択されようとする策動が強まっているので、油断はできない。開港博の責任も取らず、任期途中で辞めた前横浜市長中田氏のように、教育委員の任命から、教科書採択を目指した動きなどは、無視することはできない。教育現場や住民の意思を無視して、教育委員会だけで採択が出来るように進めてきた。彼と、志を同じくする首長たちの今後の動きにも警戒が必要である。今年は、こうした首長たちの策動の結果、わずかだが、両教科書の採用率が上がっている。)

 今回のニュースでは、東京三鷹市にある私立明星(みょうじょう)学園中学校で、ミスから、東京都教育委員会の専用サイトに、クリックミスから、自由社の教科書を採択したと報告してしまったとの報道がされた。

 本来、来年度以降の社会科歴史分野の教科書には、日本書籍新社版を7月に採択している。義務教育の教科書は、無償で児童・生徒に渡されるが、都教委での手続きが進んでいるため変更できず、同校は自費で教科書を購入するという。

 選択肢としては、無償の問題のある教科書を採用する道をあったのだが、リベラルな校風の明星学園では、費用を負担しても本来採択した教科書を使用する。

 同校の、河住貴夫教頭は「採択していない教科書を使うわけにはいかない。どのくらい費用がかかるか分からないが、学校として購入したい」と話した、と報じられている。

 自由社の教科書の採用がないことは、良いことであったが、手続き上で、有償で本来の教科書を購入しなくてはならないことは、気の毒なことである。

【動画祭】Ruins―廃墟になった八王子―

2009-11-26 17:59:50 | わが街と近隣
 Ruins(廃墟)というタイトルの、終戦直後の八王子の焼け落ちた街を記録した、米軍のフィルムが発見されたそうです。終戦間際に八王子は、大空襲にあい、多くの人が死傷しました。火の海の後に残ったのは、焼け野原でした。
 今までは、空襲後の写真でその悲惨な様子を知ることが出来ました。今回、映像で、敗戦後の街の様子を知ることが出来るようになりました。後世に、戦争の悲惨さを伝えていく上でも、貴重な資料と言えるでしょう。

【動画祭】Ruins―廃墟になった八王子―



残しておきたい童話/絵本『のら犬』

2009-11-26 01:39:51 | 絵本・児童文学
のら犬 (絵本・新美南吉の世界)
新美 南吉
大日本図書

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 本屋にも、図書館にも、あふれるほどの児童向けの本が置いてある。新しい作品も次々とかかれている。
 でも、最近の大人や学生の読書離れの傾向が、子どもの世界ではどうなっているのだろうか。

 おもちゃも、本も、子どもが初めて会うものは、相応しい作品であって欲しい。

 児童文学にも、今や、古典となってしまったものが多い。絵本の世界も然り。
そうした本は、もし、伝えていこうという意志が働かない限り、子どもの目に触れることもなく、埋もれていってしまう。

 僕には、探している本がある。岩波書店から出されていた、題名は五次元世界の冒険だったか、記憶は薄れている。その本は、小学校の図書室で借りたものだった。とても面白い物語であったか、誰かの仕業か、最後の部分がやぶられてなくなっていた。僕にとっては、結末がない物語となってしまった。未だ、探しているが、このままでは、結末を永久に知ることなく終わってしまいそうである。

 さて、今回の絵本は、新実南吉の童話による。若くして死した南吉には、「ごん狐」という切なくて悲しい話がある。また、小学校の教科書では「手袋と買いに」が国語にあった。

 この「のらいぬ」は、話としては、単純なものなのだろう。法事の帰りの山寺の住職。ひどく人間臭いお坊様だ。
 帰り道、あばら骨が出た野良犬が、後をついてくる。狐のような野良犬だ。昔の夜道は暗かった。茶店で団子を買って、提灯を借りる。夜道に、狐が化かす妄想に取りつかれるお坊さん。急いで寺に帰り、小坊主にほうきで野良犬を追い払うように命じる。小僧は、山門に座っていたという。その犬は、お坊さんが帰り道に落した団子を加えていたという。

 夜食を食べる住職。何か思う所あり。そして小僧に言った。提灯を持って、野良犬を探してくると。小僧には、本堂の縁の下にわらをどっさり入れておくように言って。