川瀬水樹のカワセミ好き!

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さらばBB30。その1 ~自作工具だけでシマノ化するヒントのようなもの?

2015年08月29日 | 俺のDIY

木曜日のことですが、家に帰ると、こんなものが届いていました。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 200

(なんか写真が曇っていますが、レンズフィルター(プロテクター)が汚れていましたw 情けないw)

サ○クリーで発見した中古のBB30シマノアダプター。

こんなものが中古で出るなんて、珍しすぎると思わず反射的にポチってしまったんですが、こんなもの買ったって、工具が無くちゃね…。

と言うことで…

この「BB-30 ベアリング取外し工具」をAmazonでポチ。

あとは、この工具の到着待ち…だったんですが…

 

今日、土曜日、実家のお袋に呼ばれて、先日の台風で庇に付けていたすだれが飛んでしまったので、その固定具を買ってきてくれと頼まれまして、ホームセンターへ。

お袋の買い物は適当に済ませ、

BBアダプタを圧入するときの工具を自作する部品の下見をしておこうと…ネジ売り場へ。

 

…これと、これと…あれ?これをこうしたら…あの幅に入るし、引っかかるし?

工具待たなくても、ベアリング外れないか?ということで、色々買いました。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640

まずは長ネジ。太さはM10。長さは20cm。もうちょっと短くて良いと思ったんですが、俺のアイデアでは、あまり短いと危険なのでw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 400

そして角ワッシャ。これは、ある程度の大きさが欲しかったのでM12のものを。このサイズだと、BBシェルより大きいから、BBアダプタの圧入には必要なものです。

左右1枚ずついるので、2枚入りは丁度良いです。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 400

もうひとつの角ワッシャはちょっと小振りなM10のもの。正直4枚も要らないと…。この時は思っていましたw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 200

サイズ表。

小さい方の角ワッシャ(M10)の1辺の長さが28mmってのがビビビでしょ?


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 320

あと、ナットと丸ワッシャも。

ワッシャは要らないかなと思ったんだけど、こんなの一袋98円とかなんで迷ったら買っておこうかと。

このネジ関係の部品は合計900円ぐらい。これでBB30のベアリングが外れたら安いよねw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640

あと百均でプラゴムハンマーを。これが何と100円ですから恐れ入ります。

これは4オンスだけど、頭の大きな8オンスもありました。大きな方は細かい作業に向かないのでは無いかと、小さな方を買いましたが…

大失敗w

大きな方を買っておけば良かったw この大きさって全然インパクト無いw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 1,000

BBアダプタを接着する。ネジ止め剤。

ネジ止め剤って、こんな小売りって珍しいとヤフオクで購入しましたが、こんなのヤフオクで買わなくても、ホームセンターにもこんな小瓶のネジ止め剤売ってるのね。

値段もほぼ一緒。300円ぐらい。

 

ただ、これを使うかどうかは微妙。

BBアダプタの圧入には、何も付けない。ネジ止め剤を使ってしっかり固定。グリスを塗って作業性重視。いろいろ意見があって、何を使えば良いのか答は無いらしいw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/4.5, ISO 100

もうひとつ買ったのが、10mmのアーレンキー。これが無いとBB30のクランクは外れません。

これも300円ぐらい。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/160s, f/5.6, ISO 100

これを使うと、左のクランクは簡単に外れます。(結構力が要るけど)

 

あー忘れてる。ペダルはクランクを外す前に外さないと結構大変なんだよな。よい子は真似しないようにw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

ホローテックIIの感覚で行けば、左のクランクが外れたら、右のクランクも外れたようなモンなんだけど、BB30はここからが大変。

ベアリングと、クランクの軸がきっちり同じ太さで、なかなか抜け無い。

写真の段階までは、ハンマーを使えば簡単に行く(逆に言えば、手だけでは、ここまで行くのも無理w)んだけど、右側のベアリングに、軸が引っかかってどうにもこうにも。

こんなに堅いものなの?それともうちの個体だけ?

どちらにしても5-56を吹き付けたり、あの手この手を試します。

 

最後は、チェーンリングをハンマーでぶん殴って…


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/4.5, ISO 100

やっとはずれました。

こんなモンに15分とか。先が思いやられる。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

クランクを外し、カバーを外すと、ベアリングが見えます。

ベアリングは、BBシェルの縁よりも2mm程奥まったところにありますな。(実は、この気付きが、今回の勝利の鍵!)

 

さあ、これを自作工具で内側からぶん殴ってベアリングを外すんですが…。もう、俺、クランク外しで体力使い果たしたよ…。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/4.5, ISO 100

俺が考えた自作工具はこんな感じです。これをハンマーで殴り倒します。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/80s, f/4, ISO 100

右2つのナットは、互いに締めあって、動かない様にしています。そこに角ワッシャ(小)を入れ、ガタガタしないようにさらにナットで固定します。

これで…

この工具と同じ働きをする…はずですw

 

いかにも強度が足りないような気がしますがw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/4, ISO 100

角ワッシャ(小)は1辺28mm。BB30のベアリングの内径は言うまでも無く30mm。この角ワッシャをBBシェル内に入れるのは容易です。

これをBBシェルの中で立てれば、角ワッシャの角が、ベアリングに引っかかって衝撃が伝わると。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

角ワッシャはナットで固定します。

 

おっしゃ、俺完璧!

反対側からハンマーで殴り倒します。ネジが短いと、手指をハンマーで潰しちゃう可能性があるので、ちょうど良い感じの長さかな?

 

5,000円の工具でも5分とかかかるとか言ってたな。じゃあ、俺は10分か!

ガンッ!

ガンッ!

10分経過… うーん全然動いてないな。

ここで、工具をBBシェルから抜いてみる。「ああ、強度足りなくて反ってるよ!」角ワッシャを3枚に増加。最初は4枚入りとか多いと思った角ワッシャ(小)。やっぱ大は小を兼ねるわ。

 

ガンッ!

ガンッ!

20分経過… ウソだろ?休まず打ち込んでるんだぜ?

ガンッ!

ガンッ!

30分経過… なんで?ピクリともしてないぞ?

 
いかん!この方法を100年続けても外れないような気がする。 

せめて1mmでも動けば、その気になれるんだが…。

 

1mm? いや1mmと言わず2mmなら動かせるんじゃ無いか?

早速あるものを組み合わせて、上のような工具を作ってみた。

グレーはBBシェル。赤いのがベアリング。水色がネジ。

 

工具をハンマーで叩くのではなく、BBシェル外側に圧入用に購入した角ワッシャ(大)をセット。これを黄色のナットで締め付け=BBシェル内の角ワッシャ(小)を引き寄せる=ベアリングが最大2mm外にずれる。

 

ずれるところにはあらかじめ5-56を噴いておく。これでBBシェルとベアリングの中に潤滑油が入れば、いくらか外れやすくはならないか?

 

ベアリングがBBシェルとツライチになるのには、そんなに苦労は無かった。何より「動いた」という実績が「この冗談みたいな工具でミッションクリア出来るんじゃないか?」という期待に変わってくる。

アドレナリンが、ドバドバ出てくるぜ!!

 

でも、ツライチから先も困難の連続。全然先に進まない。

ふと思う。力が4つの角に分散されているから、力が入りにくいのでは?1点に集中したらどーよ?

 

試しに、ベアリングを角ワッシャではなく、長ネジ本体で突いてみた。

ベアリングがBBシェル内で傾く。ああ、いかんいかん。反対側を突いてみる。うん?少し飛び出た。斜めになった時に、密着していたベアリングとBBシェルの隙間が出来、そこに5-56が入り込んだか?

そうと決まれば、突いて突いて突きまくれ!!


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

抜けたぁ!!

ベアリングにアタックを開始してから1時間半!やっと片方のベアリングを外すことに成功。

何が10分だよw 9倍の時間かかってんじゃん。

 

あんだけ、何回もぶん殴っておいて、このベアリング、問題なくヌルヌル動いてやがるw

あれ?BB30のベアリングって、すごいのかすごくないのかサッパリ分からないわ。

 

でもコツは掴んだ!次は右側だ。右は最初から、ベアリングをナットで引っ張る。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/125s, f/5, ISO 100

こちら側は、15分で外すことに成功。

 

もうBB30のベアリング外しは怖くないぜ!!

…ってもう金輪際外すことは無いのかw


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/80s, f/4, ISO 100

あとは、ベアリングの入りすぎを阻止するスナップリングを外すんだけど、俺の工具箱にはなぜかこんなペンチ(スナップリングプライヤー)が。

これは、俺がまだチェーンにミッシングリンクを使っていた頃、これで外れないかと買った工具。結局役に立たなかったんだけど、まさかこんなところでお世話になるとは…。

 

俺は工具は基本的には捨てない(道具を捨てるのは、自分の腕を捨てるみたいで。)人だが…やっぱり捨てないのは大事だなと。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/4, ISO 100

今日外したモノズ。

こんだけ外すのにどんだけの時間を費やした?

どんだけハンマー振り回したよw

何人の近所のガキに「おじさん自転車壊しょん?」と言われたろうw

 

BB30使いである限り、ベアリングのトラブルは宿命。その度ごとに毎回、この様な深夜には近所迷惑のような作業をしないといけないのかと思うと、ここでBB30を見限ったのは大正解かもなと思ったり。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/4, ISO 100

うーん、結構BBシェル内に傷が入っているかも?

目立つものは、BBアダプタの挿入の時の邪魔になろうから、ヤスリがけしてキレイにしておこう。

またBBシェルの下の、ケーブルガイド固定用のネジも邪魔になりそう。忘れず外さなきゃ。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/60s, f/3.5, ISO 100

今日頑張ってくれたハンマー。

もうすっかりボロボロです打ち付けたのは、何百回じゃきかないもんな。


Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/100s, f/4.5, ISO 100

最後に、自作工具はどうなったかというと…

 

角ワッシャ(小)は、結構曲がってるでしょ?何回も使えるってものじゃないな。でもよく頑張ってくれました。

 

と言うことで、この道具を作ってみようとされる方は、自己責任で。

こんなんで、BB30のベアリングを外した事があるヤツがいるという紹介であって、あなたの自転車のベアリングも、この方法でバッチリ外れますとは言ってません。

 

…でもこれで、ベアリング外し工具は、もう要らないな。Amazonに通らばキャンセルを申し込もうと思ったが、もう発送済みでした。…はははw

 


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