えっと、スポーク長を計算したので、その計算過程と資料を忘れないように書いておきます。
多分、今日のは俺得でしかない記事。
・リムのERD
ERDとは、ニップルの外側(正確に言うとネジ穴の高さ)から反対側のニップルの外側の距離。
俺は、リムの内径+(ニップルの長さーニップルのリムから出る部分の長さ)×2で計算します。
リムの内径はまだスポークが付いていないので、真円ではありません。3回(箇所)測ったものの平均値とし、590mm
で、ニップルの長さは11.5mm。リムから出る部分は7mmですからその差(リムの内側の高さ)は、4.5mm
ERD=590+4.5×2=599mm
【写真追加】
リム内径はこんな感じで測定します。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 28-70mm 1:2.8 L USM
1/40s, f/2.8, ISO 320
リムの相対するスポークの穴の距離を測ります。うちの計測器具はこんな巻き尺しかないのですが、浮かすと、たるんでもいけないので、こうして、巻き尺を置いた上にリムを置くような感じにすると良いんじゃ無いでしょうか?
リムを持って、巻き尺も持ってでは、力がかかってリムが歪むかもしれないし… まあ、XR-19Wはちょっとやそっとじゃ変形しない強度があるんで、それでも正しく計測できるでしょう。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 1,000
左端はこんな感じ。この手の巻き尺は計り始めにL型の金具が付いていて、何かに引っ掛けるときは便利なんだけど、こういうミリ単位の仕事の時は、邪魔でしかないのでw 10センチのところから始めます。
10センチちょうどに、アイレットの一番飛び出た部分が来るようにしています。(ん?ちょっと飛び出ているかもしれないけどw)
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.8, ISO 1,000
反対側もアイレットの飛び出たところまで。長さは10センチ引いて、590mmです。
次はニップル関連の長さを計測します。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 640
スポーク穴にニップルを挿し、いくら飛び出るか計測します。このままノギスで計測するのは難しいので、印でも付けて、抜いてから計測しましょう。
この場合の飛び出た部分は7mmでした。
ERDはニップルのネジの溝から、相対するニップルの溝までの距離です。
要するに、こうしてスポーク長をシビアに求めるのは、溝ギリギリまでスポークをねじ込めれば、強度がしっかり確保できてリムとスポークが固定出来ると。
だったら足りないよりも長めで良いんじゃない?って話?いやいや、ニップルのお尻からスポークが飛び出ると、それはバーストの原因になります。
飛び出るよりは少し足りないぐらいが良いと思います。
ちなみに、スポークのネジ切り部分は10mm、ニップル内のねじ切り部分は8mm。2mmぐらい短くてもカバーできるんですよね。
でもあまり短すぎると、かみ合う部分が少なくって、ニップル破断の原因にもなります。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 50mm 1:2.5 COMPACT-MACRO
1/40s, f/2.5, ISO 250
ニップルの大きさは、だいたいどれも一緒。補修用?に取っていた、翡翠丸Oが27インチだった時に付いていたニップルで計測。
長さは12mmが一般的。うち、ネジの溝までの長さは11.5mmです。
と言うことで、ERDとしてカウントするのは、溝までの11.5mm。うち7mmは外に飛び出していたので、残りの4.5mmをリム内径(アイレット~アイレット)の端と端に足してやればERDとなります。
やっぱり599mmですね。
・ハブの各距離の測定
まずはフロントハブHB-7000から
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 28-70mm 1:2.8 L USM
1/60s, f/2.8, ISO 800
フロントハブのPCDは38mmでした。
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 28-70mm 1:2.8 L USM
1/60s, f/2.8, ISO 800
フロントハブは左右対称です。中心からの距離と端からの距離を両方書いているのは、長さの合計が100mmである事を確認するためと、中心からの距離をSpoke Simulatorでスポーク長の計算するときに、端からの距離は自転車 探検!スポーク長計算機で計算するのに必要。
2つの計算機を利用するのは、まあ、検算?かな。発注ミスは痛いモンね。
次にリアハブFH-7403を
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 28-70mm 1:2.8 L USM
1/60s, f/2.8, ISO 800
PCDは44mm。おお、前輪より大きいんだ!
Canon EOS 5D Mark II + Canon EF 28-70mm 1:2.8 L USM
1/80s, f/2.8, ISO 1,000
こんな感じでオフセットされています。
・計算結果
それをSpoke Simulatorに入力し、スポーク長を計算します。まずは、フロントから。
ハブのスポーク通す穴は、標準的な2.5mmにしました。
結局組み方は、前後とも3クロスのイタリアンにしました。ただし、スポークはちょっと細めの1.8mmΦにしようと思います。
で、いくらか軽さと、強度のトレードオフをしました。
で、その計算結果がこちら。
293.8mmが32本と出ています。
この端数を切り捨て、前輪用に293mmを32本発注します。
次に後輪。
次に計算結果。
291.2mmが16本、292.6mmが16本と出ています。
この端数を切り捨て、後輪用に291mmを16本、292mmを16本発注します。
結局、291mm16本、292mm16本、293mm32本の合計64本ですね。
なんか…64本とも292mmでもいけそうな気もするw 誤差の範囲だよねぇ? …と言いつつ、怖いなw
【追記】
上記の通り、俺はERDを599mmと計測した。
が、ネット上ではXR-19WのERDを592mmとしてみたり、595mmとしてみたり、色々な情報が流れている。それでも、いくら雑な俺でも、599と592、7mmも計測ミスするか?
で、再度測ってみました。俺は上でリムの内径を590mmとしています。これ、何回測ってもこう。ただ、これはアイレットの高さ1mmを含まないものなので、アイレット無しのリム内径では592mmが正解。
恐らく上のERDを592mmとした人は、ニップルを無視してのことと思います。
で、次に595mm説なんですが、アイレットの内側の高さを2.5mmにしたら、そんな数字になりますね。でも実際測ると3.5mmぐらいあるんですけどね。
ここで俺が導き出した結論!
多分、同じXR-19Wでもリムの大きさにばらつきがある!それが台湾クオリティ!
そうでないと、どうやっても、何回やっても599mmにしかならないんだもんw
でも念のため、ニップルからスポークの端が飛び出さないように、1mm短くして、290×16、291×16、192×32で発注かけちゃおう。と言うことで、けって~い!
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