風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

神話の里 高千穂へ

2016-02-23 | 小さな旅

2月にしては暖かい日に羽田を出発
羽田では富士山が眺められた。



熊本空港では、巨大「くまもん」のお出迎え

今回の目的地は神話の里「高千穂」
九州で育ちながら高千穂へ行った記憶がない。
「いつか行きたい」と思いながらも、そのアクセスの悪さに実現できないままだったが、
今回は、スピリチュアルな空気に触れたくて行ってきた。


                                    

高千穂には農作業が一息つく秋から冬にかけて、
神様に実りの感謝と、翌年の豊饒祈願を込めて奉納する夜神楽の風習が残っている。
この舞は重要無形民俗文化財に指定されている。

あいにく今季の夜神楽は、どこの村も終わっていたが、
高千穂神社の境内で、観光客向けに毎晩「夜神楽(岩戸神楽)」の舞が見られるということで夕食後に行った。



少し早めに行ったので、一番前の席に座ることが出来てラッキー!
お隣の4人グループが英語のパンフレットを見ていたので
「どこから来たの?」と訊くと、「シンガポール」と。
その後もアジア方面からの観光客が次から次へと・・・
この時期は春節で長期休暇がとれる時期ながら、こんな山奥にも!と、驚いた。


                                    


最初に、上演される舞の詳しい説明があったので、舞の意味や見応えの部分がより理解出来た。



手力雄(たぢからお)の舞
天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸にお隠れになったので、
力の強い手力雄命が、その岩戸の場所を探したり、誘い出す方法を考えたりする様子を表現。



鈿女(うずめ)の舞
天の岩戸の場所がわかったので、その前で面白おかしく舞って、天照大神を岩戸から誘い出そうとする舞。



戸取(ととり)の舞
手力雄命(たぢからおのみこと)が、岩戸を取り除き、天照大神を迎え出す勇壮な舞。
最初に出てきた白い面から赤い面に変わっているのは、精一杯の力を出す様子を表現している。



御神躰(ごしんたい)の舞
イザナギとイザナミの2神体が酒を作っては飲み交わす。
夫婦円満を象徴した舞。

                                    

今日は時間制約があるので、わずか4番の舞だけ。
それも、途中省略もあるのか少々短い気も・・・

本来の夜神楽は33番もあるので次の日までかかり、
途中で眠くなれば家に戻って仮眠をとったりと、自由に自分のペースで鑑賞できるとか。
旅館は少ないが民泊のシステムも広がっているようなので、いつか帰省した折に足を延ばしてみたい。
が、ここは九州のど真ん中で行くのが大変。
さて、行けるかな~

                                    

今日の美味しいもの


熊本空港から高千穂に行く途中で食べたランチ

熊本名産の辛子レンコン・煮物などの他に、お刺身、鍋、焼き肉(地元産牛肉)、茶碗蒸し、等など・・・
まるで夕食に出てくるような会席膳に、お腹いっぱい
ランチにしては豪華すぎた感あり。
美味しいので、つい完食してしまい、この日の夕食が半分しか食べられなかった