先週、東京ドームで開催されていた「東京国際キルトフェスティバル」に行ってきた。
入場した9時半頃には歩きやすかった人の波だったが・・・
お昼頃には、すごい人出で大混雑
メイン通路も観覧する人と、右に左に移動する人が入り交じって歩きにくい
10年程前に来た時はもっと会場が広くて空いていたような記憶があるが、
まさかドームが狭くなったということはない筈・・と、見渡していて気がついた。
キルト関連の販売店が大幅に増えた為に、肝心の作品展示スペースが狭くならざるを得なくなったのだろう。
せっかく素晴らしい作品が寄せられているのだから、もう少しゆったりと観たいものだが
今年の大賞の前は、やはり大勢の人だかり。
色目は少し地味だけれど、藍色の濃淡が深みを出している。
雨粒が川面を打ち、波紋が広がる様子を表現していて、円形と四角形の組み合わせのデザインが素晴らしい。
モラ手法で作った楽しい作品。
アニメ映画の「ニモ」や絵本「虹色のさかな」の世界のようで、子供が喜びそう。
般若心経と猫
般若心経の文字を切り取り、縫いつけているが、その細かいこと!
細かいといえば、このフラミンゴ(鶴?いや白鳥?)も凄い!
細い足も、足の関節の部分も、口ばしも、羽の先端も細い!
それも大きな布いっぱいに、何百羽も!
一体どんな人が作っているのだろうか。
キャシー中島さんの作品は、ハワイのシャワーツリーという花がモチーフ。
1枚だけでも素晴らしいのに、こうして10枚をつなげると、それはもう感動しかない。
キャシーさんは、パリのオランジュリー美術館にあるモネの睡蓮を見て、
その絵と同じように円形に並べる作品を作りたいと挑戦したらしい。
家族を喪う哀しみを越えて、作品に向き合う姿勢とエネルギーに、こちらも力を与えて貰えた
今回のテーマの1つが「大草原の小さな家」ということで、幌馬車の幌もキルト。
一時期ブームになった「大草原の小さな家」は、アメリカの西部開拓時代の物語。
少女ローラの家族の話だが、そのローラの部屋を想像して作り、
ベッドカバー、壁掛け、床マット、椅子カバーなど、キルトで埋め尽くされている。
と、その中で私が一番感激したのが、テーブルの上に盛られた苺とビスケット
なんと全て布で作ったもの
沢山の大きな作品の中で、こういう小さなサプライズを探し出すのも楽しい