風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

≪六花の森≫と≪中札内美術村≫

2016-05-29 | 北海道の夏 9年目(2016)
「六花の森」には、オオバナノエンレイソウの咲く森もあれば、芝生広場もあれば、多種の山野草が咲くエリアもある。
私が一番好きなのは、言わずもがな奥のオオバナノエンレイソウの森だが、
小川が流れる山野草のエリアも心癒される好きな場所だ。

      

 
小川の水はサラサラと清らか。
こんな場所の木陰に椅子を置いて、川のせせらぎを聞きながら過ごすと気持ちいいだろうな


  
水辺にはエゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)や、クリンソウ(九輪草)


 
クロユリ(黒百合)は今真っ盛りで、ミヤマオダマキ(深山苧環)は咲き始め


 
シラネアオイ(白根葵)と、エゾオオサクラソウ(蝦夷大桜草)
シラネアオイは、もう蕾がなかったので終わりに近いのだろう。
エゾオオサクラソウは、葉と茎に白毛が密生しているのが特徴だとか。
両方とも淡いピンクが優しげ。

      



敷地内には花だけでなく、クロアチアの古民家を移築したギャラリーが5~6か所点在していて、
自由に見学が出来る。



ここの壁・天井は、「六花亭」の包装紙模様が隙間なく貼られていて楽しい。



お馴染のこの花模様の包装紙は、坂本龍馬の遠縁にあたる坂本直行さんの作品。
額には、その作成手順を垣間見られるような絵の切り貼りが額に収められている。
そうだったのか、あの絵は一枚の紙に描かれたものではなく、
包装紙用に上下左右がないようにバランスを考えて切り貼ったものだったのだ。

      

午後は「中札内美術館」へ
林の中には幾つかの美術館や美術作品やモニュメントが点在しているが、
今日はレストランでの食事と、いつもの「北の大地美術館」のみに入館。

 
美術館の今年のテーマは「二十歳の輪郭」(確か去年も同じ・・・)
若い人の自画像受賞作品が展示されていた。
もちろん絵も素晴らしいが、私はこの部屋の贅沢な空間や造りが大好き

 
この場所は、展示作品と言うよりも、ここの広い空間と大きな一枚ガラス窓からの眺めが素晴らしい。

この窓の向こうの林には四季折々の美しさがあり、一枚の絵画のようでもある。
季節や、天候や、時間によって、決して同じではない眺めがあり、毎日眺めても飽きそうにない。
それに、いつ行っても人が少ない(と言うか、今日も私達だけ)なのが、都会にはない魅力でもある