大分県の国東半島、豊後高田市の山奥にある《熊野磨崖仏》は、
大きな岩(崖)に彫られた仏様(不動明王と大日如来)で、
国指定重要文化財に指定されている。
昔は今のように道路整備がされていなかったので、
その存在は気になりながらも、なかなか行くことが出来なかったが、
この長年の思いが、やっと叶った。
小さな川沿いの道を通って胎蔵寺まで。
散ったばかりの紅葉の葉が、まだ鮮やかな赤や黄色を残していて美しい。
胎蔵寺からの山道をしばらく登ると、
乱積みにされた急勾配の石段が現れる。
これは、鬼が一夜で築いたと伝えられている。
確かに、こんな大きな石を積み上げて階段を作るなど
鬼のような力がなくては成しえないことだろう。
喘ぎながら一段ずつ登る私達に、すれ違う人達が
「あと少しよ」「頑張って!」の声をかけてくれる。
磨崖仏に会うために山奥まで入って来た者同士の一体感で
ゆきずりながらも、心が通い合う。
石段を登りきろうとした左側に、やっと岩に彫られた不動明王像が現れた。
見上げるように大きい不動明王は、下膨れの顔に唇をまげて牙まで持っているが、
それは、いかめしいと言うよりは、まるで笑っているような優しげな顔にみえる。
「よう、ここまで登ってきたな」と言っているように。
少し離れた岩に彫られた大日如来像は、
あいにく補修工事の足場が掛けられていて、肝心の口元が見えない。
残念だが、これはもう一度会いに来なさいということかもしれない。
駐車場の近くの無人販売所にあった柚子。
その数13個で何と100円
仏様からのプレゼントかな?
大きな岩(崖)に彫られた仏様(不動明王と大日如来)で、
国指定重要文化財に指定されている。
昔は今のように道路整備がされていなかったので、
その存在は気になりながらも、なかなか行くことが出来なかったが、
この長年の思いが、やっと叶った。
小さな川沿いの道を通って胎蔵寺まで。
散ったばかりの紅葉の葉が、まだ鮮やかな赤や黄色を残していて美しい。
胎蔵寺からの山道をしばらく登ると、
乱積みにされた急勾配の石段が現れる。
これは、鬼が一夜で築いたと伝えられている。
確かに、こんな大きな石を積み上げて階段を作るなど
鬼のような力がなくては成しえないことだろう。
喘ぎながら一段ずつ登る私達に、すれ違う人達が
「あと少しよ」「頑張って!」の声をかけてくれる。
磨崖仏に会うために山奥まで入って来た者同士の一体感で
ゆきずりながらも、心が通い合う。
石段を登りきろうとした左側に、やっと岩に彫られた不動明王像が現れた。
見上げるように大きい不動明王は、下膨れの顔に唇をまげて牙まで持っているが、
それは、いかめしいと言うよりは、まるで笑っているような優しげな顔にみえる。
「よう、ここまで登ってきたな」と言っているように。
少し離れた岩に彫られた大日如来像は、
あいにく補修工事の足場が掛けられていて、肝心の口元が見えない。
残念だが、これはもう一度会いに来なさいということかもしれない。
駐車場の近くの無人販売所にあった柚子。
その数13個で何と100円
仏様からのプレゼントかな?