風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

≪礼文島≫ アザラシ、 穴あき貝、 江戸屋山道

2016-09-05 | 北海道の夏 9年目(2016)
3日目 
午後のフリータイムには、参加者の中に礼文に詳しい人がいたので、そのかたの案内で
金田ノ岬、江戸屋山道、スコトン岬、久種湖(くしゅこ)、高山植物園を回った。
その中でも特に心に残ったのか、金田ノ岬のアザラシ、海岸の穴あき貝拾い、江戸屋山道。

                                

 
金田ノ岬のアザラシ
最初は岩と思って見過ごしていたが、それがアザラシだった。
6月にレンタカーで金田ノ岬に行った時にはアザラシを見つけられなかったが、
多分、岩と思い違いしていたのだろう。
今回は案内してくれる人がいたので、岩ではなくアザラシだとわかった。



アザラシもこちらの気配が気になるのだろう、チラチラと私達を眺めていた。
丸いつぶらな瞳が可愛い



アザラシを見ながら、海岸で「穴あき貝」を収集。



貝の穴を開けた犯人は「ツメタガイ」
穴を開けられた貝は「エゾタマキガイ」
「ツメタガイ」は生きるために、「エゾタマキガイ」に穴を開けて中の身を食べたのだ。
よくもまあ、こんなに硬い貝の殻に、それも真ん丸に穴を開けたものだ。

                                


江戸屋山道(えどやさんどう)
山道(さんどう)と言っても車が通れる舗装道路で、ここからスコトン岬まで行くことが出来るし、
散策路に入ればゴロタ岬やゴロタ浜まで歩けることが出来る。



鮑古丹からゴロタ岬に抜ける道のなんと風の強いこと
吹き飛ばされそうな中を、珍しいという花を探しながら散策。



イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
強い香り(麝香の香り)がして、薬品や香料に利用されるとか。


ウンラン(海蘭)


ナミキソウ(浪来草)


アサギリソウ(朝霧草)
触った感触が柔らかで、赤ちゃんのフワフワした髪を触っているよう

その他にも沢山の花が咲いていたが、
そのどれもが強風の中を崖にしがみ付くように生えて花をつけている。
強風に揺れながらも精一杯に生き抜く姿を見て、
こちらも力を貰った気がした


≪礼文島≫ 観光コース & 桃岩トレッキングコース

2016-09-03 | 北海道の夏 9年目(2016)
2日目
朝8時40分発の定期観光バスに乗車
礼文島(に限らず島)では路線バスの本数が少ないので、観光場所を効率よく回るには定期観光が便利。
それに、バスも2階建てで、一番前の席がゲットできたので眺めがよかった


澄海(すかい)岬
こに澄海岬には今まで4回来たものの、いつも海が荒れていたり雨に降られたり。
でも今日は、波は高めながら海の色は美しい。
5回目にしてやっと青く澄んだ澄海岬の海を見ることが出来た


 
スコトン岬の海も真っ青で、沖のトド島もよく見える。
そして、ここの昆布ソフトクリームは最高!
シャーベットのようなザラツキ感が私好み

                                


昼食は港近くの人気食堂で、「ホッケちゃんちゃん焼き」


網に生のホッケを乗せて焼き、葱入りの味噌だれを絡めながら食べるのだが、
私がいつも食べるホッケは干物ばかりで生を焼いて食べるのは初めて。
ホッケも美味しい、味噌だれも美味しい。
暑い日に熱い炭の前に座った時は汗が噴き出たけれど、
汗を流しながら食べるのも、また忘れられない思い出になった

                                

 
いよいよ桃岩トレッキングコースに入る。
このコースを歩くときはいつも「知床」から入っていたが、今日は反対側の「桃岩展望台」から入る。
この時期は個人客が減るし、台風の影響で、トレッキングコースを歩く人はとても少ない。


 
知床に向かうコースなので、振り向かずとも行く方向に利尻が見えるのもいい。


 
展望デッキが海側に突き出ている「キンバイの谷」
6月には此処でお弁当を食べたものだが、
今日は参加者と案内人で水分補給しながらノンビリ休憩。
こんな時に、地元の人ならではの話が聞けるのも楽しい。



固有種の「レブンウスユキソウ」
この花は6月下旬から咲き始め、開花期間は結構長い。
礼文島固有種は現在、この≪レブンウスユキソウ≫の他に、
≪レブンアツモリソウ≫≪レブンキンバイソウ≫の三種類とされている。
以前には≪レブンソウ≫も入っていたが、近年、利尻島でも見つかったというので取り消されたそうだ。



≪ウメバチソウ≫


≪リシリブシ≫

 
 
他にも、エゾノコギリソウ、キタノコギリソウ、シオガマギク、チシマリンドウ、ツリガネニンジンなど、色々な花が見られた。


 
私がこのコースで一番好きな時季は≪イブキトラノオ≫が咲く頃で、
緑の肌に一面ピンクの花(穂)が群生している眺めに感嘆した。
が、今回はピンクではないが、白の≪チシマワレモコウ≫≪ヤマハハコ≫≪カラフトニンジン≫の群生に感動。

 
このコースは、花の楽しみは勿論だが、私はこの山肌の美しさも大好きだ。

 
気候によって、天気によって、時間帯によって、その美しさは変化し、
その中の一本道を縫って歩く心地よさは最高
今回もコースを歩き通すことが出来て、感動・感謝の一日だった

今年2度目の ≪礼文島≫

2016-08-31 | 北海道の夏 9年目(2016)

8月下旬なのに咲き残っていたレブンソウ(礼文草)

ふと見つけた礼文島の4日間ツアー旅。
募集は10名で、礼文島に現地集合。
礼文島には何度か行っているし、6月に行ったばかりだし、遠いし・・
もう卒業してもいいかな・・・と思っていたのに、礼文島と聞けば心が動いてしまう。
「これが最後」と自分に言い聞かせながら手を挙げて行ってきた。

                                

8月23日
早朝6時すぎに出発。
台風の影響で雨が降る中を、ひたすら北上。
台風の影響を心配していた海岸線のオロロンラインも途中から雨が上がり、
正午過ぎに稚内に到着。



最北の駅「稚内駅」には道の駅も併設されていて、何かと便利。
軽い食事をとって、礼文島行きのフェリーに乗船。

指定の場所に集合してみると、直前のキャンセルが続出で最終参加者は4名と少ない。
多分、台風の影響があったのだろう。



宿は港近くなので、温泉に行くにも、買い物に行くにも便利が良いし、
食事も豪華で美味しい。



食事中、「私は食べ物の中でウニが一番好きかも・・」と話したら
「では、私のウニをどうぞ」と皆さんが差し出してくれて、4人分のウニが私の前に!!
トロリとして濃厚なウニを頂きながら、この幸先のいいスタートに舞い上がった
ありがとう
ごちそうさま

久しぶりのガーデン ≪上野ファーム≫

2016-08-27 | 北海道の夏 9年目(2016)

この上野ファームに来るのは何年振りだろうか。
増えてくる観光客の多さに、つい足が遠のいていた。
そして今年、近くを通ったついでに寄ってみたら・・・
印象がガラリと変わって、一押しのガーデンに跳ね上がった

広い駐車場が完成していた
庭園がぐんと広がっていた
散策通路が広くなり、デコボコもなくなって、歩きやすくなっていた
歩きにくかった裏山(射的山)への道が整備されていた
それに今日は夕方だったせいか人が少なくて、これがまたプラス要因に

                             


以前はなかった「ノームの庭」へと、案内板に沿って歩いて行くと・・・
池を配した庭園が出来ていた


 
池の中に佇む小さな小さな館は、ノームの住処のようだ。
池の周囲には色とりどりの花が咲き、本当にノームがいるような雰囲気が



裏山は明治時代に屯田兵が射的場として訓練していた場所だとか。
その射的山への道は整備されて登りやすくなっていた


 
最近の雨続きにもかかわらず倒れている花が少ない。
ちょうど手入れなさっていたスタッフの話によれば、500本もの支柱を入れて支えているとか。
よく見たら、確かに黄緑色の支柱が花を支えている。
なるほど、手を掛ければ花は応えてくれるということだ。


 
お花だけでなく、白樺の散歩道もあるし、
歩き疲れたら一休みできるように、木陰に椅子の用意もある。



スタッフに一番の見頃の時期は?と訊いてみたら7月20日頃だとか。
それも夕方4時過ぎが人が少なくなって、花も美しい時間帯だそうだ。

今年の花の最盛期は終わってしまったので、来年こそ年間チケットを買って通おうかと、
もう今から楽しみにしている

大雪森のガーデン & フラテッロ・デ・ミクニ (今年2度目)

2016-08-23 | 北海道の夏 9年目(2016)
 
今年5月末に行った「大雪森のガーデン」とミクニ・レストラン「フラテッロ・ディ・ミクニ」
あの時は寒くてチューリップと水仙しか咲いていなかったので、
花の最盛期にまた来ようと割引券を買って楽しみにしていた。
が、片道2時間半もかかるとなると、なかなかチャンスが見つからず、
お盆も過ぎてから、やっと行くことになった。



今年の北海道は雨が多い。
この数日前から雨が続き、この日は久しぶりに雨が上がった。
園内に入ると、スタッフが雨で倒れた花を引き起こしたり、傷んだ花を切ったり、支柱を立てたりと、
管理に精を出していた。
ごくろうさま。



昨年も遊んだ「森の木琴」
丘の上から丸い木片を転がすと、カラン・コロンと心地いい音が響く。
今日は雨上がりで木が湿っていたので低めの音だったが、
それでも静かな森の中に響き、心の中にも響いてくる。


 
これも、昨年も楽しんだ「ドレス・ガーデン」
大雪の山並みに向かって花の中に立つというのは、やはり爽快。
ここではカメラマンが写真を写してくれて、出口で販売しているが、
1枚1000円と高めなので、今年も「見るだけ」で購入なし

                                

ここのレストラン「フラテッロ・ディ・ミクニ」は人気が高く、予約が取れにくい。
今朝は小雨が降っていたのでキャンセルが出ているかも・・との狙いが的中
美味しいランチを食べることが出来た。


レストランの外観と、入口

 
平たいパスタのタリオリーニも、江別産の豚肉ソテーも美味しかったが、
やはり今日も、デザートが一番美味しかった


デザートは、クレームダンジュ(柔らかいクリームチーズ)とブルーベル-のソルベ。(ランチ料金は2,800円)
ご馳走さまでした

小樽の「ゆり園」と、ガッカリのウニ丼

2016-08-17 | 北海道の夏 9年目(2016)
近所の人に勧められた小樽の「オーンズ春香山ゆり園」
小樽・・ちょっと遠いな~
百合・・野生に咲いているのは好きだが、人工的に百合だけを植えているのも何だかな~
と、なかなか腰が上がらなかったが、快晴続きの天気に、ふとその気になって行ってきた。



ここは、冬はスキー場で、ゲレンデとなる場所に百合を植えていて、
山の上にはリフトで行ける。


 
わ~~、小樽の海の綺麗なこと
百合の花と、海と、一度に二つの眺めを楽しめる



ここの百合はどれも大ぶり。
中でも、これ1本で大きな花束になりそうな百合を見つけた。
元気いっぱいに咲いている姿を見ていると、こちらまで元気を分けて貰える。



ただ、百合を植えているゲレンデは結構な傾斜で、歩いて下るには膝に響く。
貸し出しのウォーキングポールを使いながら、ジグザグに歩いたり、横向きに下りたりしたが、
下り終えたときには足がガクガク。
またしても日頃の運動不足を思い知った百合鑑賞となった


                        

今日のランチ
来る前は、小樽は祝津にある美味しいお店に行こうと思っていた。
というか、今回の目的はこのお店に行くことも入っていた。
が、来る道の混雑で疲れ果て、行きあたりばったりの近場(銭函駅近く)で済ませることにした。
(次の日の新聞で、この日はロックコンサートがあって港付近が車で混雑したことを知った)



私の小丼ぶり1,850円
3分の1は薄い卵焼きと大葉が占めている。 


夫のホッキ・ウニ丼2,280円
同じく、3分の1は卵焼きと大葉。

ウニが少ない・・・・
新鮮味に欠けて身がダレ気味・・・・
お店から出てきたお客さんの
「美味しいよ~」
「量が多いから奥さんは小丼ぶりで十分よ」との前評判だったので、期待していたのに・・・
あれは、このお店の関係者だったの??
それとも、こちらの人の感覚はあんなもの??

私は羽幌の新鮮で安いウニ丼を知っているので、少々ガッカリのランチだった
で、気分直しに、銭函(ぜにばこ)のスーパーマーケットで「塩水ウニ」を買って帰った。


よーし、リベンジだ
ご飯に乗せて、満足いくまで食べるぞ

富良野と美瑛 ≪ ガーデン巡り≫ 

2016-08-14 | 北海道の夏 9年目(2016)
8月11日「山の日」
ラベンダーの季節は大混雑する富良野だが、そろそろ人出も減っているはず。
「もう何度も行ったし・・」と渋る夫を
「また来年来られるかどうかわからないし・・」と誘い出した。

                                


当初は行くつもりではなかった「ファーム富田」だが、
時間が早かったこともあり駐車場がガラガラだったので、急遽立ち寄ることにした。



ラベンダーは終わっても「彩りの畑」のボーダー花畑は見られるかも・・と淡い期待をしていたが、
やはり花はすべて抜かれてしまって、耕したあとに畝を作る作業をしていた。
スタッフの話では2日前に全て引き抜いたとか 



畝には秋の花の種でも植えているのかと思いきや、緑肥の種と肥料を蒔いているそうだ。
緑肥は来年の花に向けて土にすきこんで肥料にするが、その緑肥の為にまた肥料を蒔くとは手間のかかることだ。
綺麗な花を咲かせるためには前の年から手間暇かけてこそだと、改めて感心した。

                                


「風のガーデン」



入口には「今日咲いている花」の写真が貼られて、花の名前を確認できる
結構たくさんの種類が咲いているようでワクワク


 
この時季の花は優しげな色の花が多い気がする。


 
ここのガーデンは手入れが行き届いていて、どこから眺めても美しい。
庭自体に高低差があるので、同じ観光客の姿が花に隠れたり、花の高低差で奥行きが深くなるのだろう。
時季的に花も少ないだろうと大きな期待はしていなかったが、思いのほか沢山の花が咲いていた。


                                

せっかくなので美瑛まで足を延ばして「四季彩の丘」へ。


パッチワークのようなボーダー花畑が遠くまで広がって美しい。
それに、いつもの外国からの団体さんがいなかったので静か

                                

今日のランチは、四季彩の丘のスタッフに教えてもらったレストランへ。
アバウトな地図だったし、カーナビでは表示はないので迷ってしまい、
途中でレストランに電話すること2回で、なんとか辿り着いた。


古家を自分たちの手でリフォームしたという建物は、ピンクで可愛い。
お庭には、ハーブ、ベリーの木、野菜が育てられていて、
時折スタッフが庭で摘んでは厨房に走り戻ってくる姿が、手作り感を醸し出していて愉しい。

 
2人とも今日はオムライス食べたい気分で、
夫はトロトロオムレツにビーフシチューソースかけ(2,100円)


私は昔風オムレツにしたが、肝心のオムライスより野菜のほうがメインのような盛り付け。
20種類以上もある添え野菜は揚げたり茹でたりと手間がかかっていて美味しい!(1,850円)

 
メインのオムライスの他に前菜、サラダ、人参の冷製ポタージュ、デザート、コーヒーがセットになっている。

お客さんが多かったせいか次のお料理が運ばれるのが遅くて、
結局食べ終わるまで2時間もかかった!
道に迷った挙句に料理サービスにも時間がかかりすぎだったが、
美味しかったし、スタッフの方の対応も気持ち良かったし、
帰りには朝取りのズッキーニとトマトを下さったし、取り敢えず合格点

花 & さくらんぼ

2016-08-05 | 北海道の夏 9年目(2016)

ここ滞在地のファームには4haの広いラベンダー畑が広がり
知る人ぞ知るの穴場スポットとなっている。
7月上旬から見物客が増え、ピーク時には道路を通れないほどの車と人で混雑していたが、
ラベンダーが咲き終わると共に、またいつもの静けさが戻ってきた。


 
同じ敷地内で、ラベンダーと入れ替わりに咲いてきた≪アナベル≫
緑の葉の中で真っ白な花の清々しさが美しい。
見物客もいないので静かだし、心が洗われるようで、
ここは私の大好きな場所




そして7月中旬ごろが旬の「さくらんぼ」
F市の知人ご夫婦が「ジャムにでもして」と持ってきて下さった。



ジャムにするのは勿体ないと生で食べていたが、外出する日が続いて食べきれない。
腐らせては勿体ないと少しばかりをジャムにした。
(甘みがあるので砂糖は控えめにしてレモンを加えた)



透明感のある赤色がきれい。
「食べるのは勿体ない」と言いながらも、あっという間に私のお腹に収まった

ウニ丼を食べに羽幌(はぼろ)へ

2016-08-02 | 北海道の夏 9年目(2016)
7月24日
お天気がいい。
それに今日は、羽幌にある鮮魚販売&食堂の月一回の特売日
「ちょっと遠いけど、ドライブがてら行こうか!」という話になった。
(食べる話になると直ぐに意見一致)

日本海に沿った「オロロンライン」を北上。
つい先月には、礼文島を目指して走ったコース。
その下(南)の部分だけ、留萌を通って小平(おびら)、苫前(とままえ)の先にある羽幌を目指す



北海道重要文化財の鰊番屋〈旧花田家番屋〉
この日本海に沿った一帯は、かつて鰊(にしん)漁で栄え、
今も数カ所、番屋だった建物が現存している。
その中でも道内最大規模の「旧花田家番屋」が小平にあり、
そばに「道の駅」があるので、ドライブの休憩所としていつも立ち寄っている。



いつも立ち寄る所なのに、海岸側を散策していて端っこにある碑に初めて気がついた。
「三船遭難慰霊の碑」??と、最初はピンとこなかったが、碑文を読んでいくうちに
以前知った引揚げ船沈没のことだと分かってきた。
(三船は「さんせん」と読み、3隻の船のこと)

終戦直後に樺太からの引揚船3隻(小笠原丸、第二号新興丸、泰東丸)が
ソ連軍によって攻撃されて大破・沈没した。
それも、約5000人余りの婦女子や老人など弱い立場の人ばかりが乗っていて、
3船のうち2船が沈没、1船は大破。
この攻撃で1700人余の人が日本を目の前にして犠牲となった。
因みに、相撲の大鵬さんは子供の時にこの船に乗っていたが、
母親が船酔いで体が衰弱した為に稚内で下船し、命拾いしたそうだ。


70年ほど前に起こった悲しい出来事を思い、改めて戦争の悲惨さを実感。
この目の前の、青い海に向かって手を合わせた。

                            


羽幌のサンセットビーチ
サンセットという名前がついているからには、きっとこの場所からの夕日は美しいに違いない。

今日は夏休み最初の日曜日とあって、家族連れの人たちが海水浴を楽しんでいた。
ただ北海道の海水浴は、海で泳ぐというよりも、ビーチで寛ぐ人の方が多い。
人が少ないのでテントも張れるし、バーベキューも出来る。
人で溢れかえっている関東のビーチで遊ぶしかなかった関東人としては羨ましい限りだ。

                            

そして、今日の目的のランチ ♪


食堂に着いたのは10時15分で、開店まで45分もある。
当然今日の一番乗り。


夫に並んでもらって、私はその間ブラブラと店内で買い物。
塩水ウニ2000円、地元ウニ1300円、刺身用しま海老700円。


待ち始めて15分もしないうちに行列ができ始めて、
通常よりも早めに開店してくれた。

私の注文は、当然「ウニ丼」
夫も・・・同じく「ウニ丼」だと言う。
出来れば評判の「海鮮丼」がどんなものだか見たいのだが・・・
「俺だってウニを食べたい」と譲らない。
まあ、ここは仕方ないと、ウニ丼2つと、エビ丼1つを注文。


ウニ丼は、丼ぶりにご飯が見えない位のウニが乗って1200円(通常は1900円)
エビ丼は、綺麗に皮を剥いた甘エビが23尾(数えた!)乗って650円(通常は1200円)

いやあ、満足・満腹 

ただ、この丼ぶりを食べるのに130キロは遠すぎる
来月はどうしたもんだろう・・・
多分・・・
行かないだろうな・・・

旭岳 チングルマの群生!!

2016-07-26 | 北海道の夏 9年目(2016)
7月14日
2日前の「雨竜沼湿原」登山をきっかけに、山に登るのを止めることにした私達だが、
やはり山の花の魅力は捨てがたい。
特に、私の大好きな「チングルマ」の群生を見なければ北海道に来た意味がない!!と
やってきたのは旭岳。


ここはロープウェイで5合目まで登ることが出来るし、
その一帯を散策するだけで花を楽しむことが出来る。
(更に「裾合平(すそあいだいら)」まで歩くと最高のチングルマ群生を見られるのだが、ここは無理せず)



予想通りの快晴に恵まれて、旭岳も全貌を現している!



散策路を時計回りに歩いた先の案内板
殆どの人が「姿見の池」方向の右に進むが、ここを「裾合平」方向の左に少し進むと・・・


 
わぁ~咲いていた~~
チングルマ(珍車・稚児車)は小さな可憐な花だが、群生になると、その存在感を増してくる。


 
  


 
≪エゾノツガザクラ(蝦夷の栂桜)≫


 
≪イワブクロ(岩袋)≫


雪渓の前には≪ウラジロナナカマド(裏白七竃)≫
これが9月になると真っ赤に紅葉して、一気に秋が深まってくる。


  
≪アオノツガザクラ(青の栂桜)≫と、≪シラタマノキ(白玉の木)≫と、≪コケモモ(苔桃)≫
似ているけれど、同じではないんだよね。

 
≪キバナシャクナゲ(黄花石楠花)≫と、≪ミツバオウレン(三葉黄蓮)≫

  
 
 

チングルマだけでなく、次々に色とりどりの多種の花が目に入ってくる。
出来るものなら、こんな場所に住んでみたい・・・

         

花だけでなく、北海道の最高峰の旭岳も雄大だし、散策路にある池の姿も美しい。


「擂鉢池(すりばちいけ)」
雪が結構残っていた。


「鏡池」


「擂鉢池」と「鏡池」を両方合わせて「夫婦池」とも呼ばれる。


散策路のそばには雪が結構残っているので、観光客(韓国)の子供たちが雪遊びに興じていた。


そして、「姿見の池」に映る旭岳
ここからの眺望は、何度見ても感動
池には雪が残っているので旭岳の全貌が映り込めないが、この眺めもまた美しい。


姿見の池のそばですれ違った一団、大きなカメラを持っているな~と思っていたら
女優の壇〇さんの撮影隊だった。
 
休憩を兼ねて、その様子を見せて頂いて、写真もパチリ
それにしても、女優さんでも大きなリュックを自分で背負ってくるんだな~と感心した。


歩いて1時間ほどの散策路を、今日は4時間かけてゆっくり楽しんだ。
チングルマは勿論のこと、その他にも花々が咲き乱れ、
ここは正にカムイミンタラ(アイヌ語で「神々の遊ぶ庭」)
こんな美しい場所がロープウェイで、楽して来ることが出来るのだから
こんな有難いことはない。
山に感謝 花に感謝 ロープウェイに感謝

雨竜沼湿原 2/2 ≪予想外の出来事続出≫

2016-07-23 | 北海道の夏 9年目(2016)

湿原木道から更に30分ほど登った先にある「雨竜沼湿原展望台」からの眺望
湿原の中に大小の沼を一望に眺めることが出来る。

今回のトレッキングでは、最初から予想外のことばかりが起きてしまった
その経緯を反省と共に、今後に生かせるように記しておくことに・・・


駐車場のあるゲートパークへの道路、これが想像もしていなかった悪路。
細く長い砂利道には、「落石注意」「がけ崩れ注意」などの標識多く、
時には崩れかけている場所に赤いロープの注意喚起。
道を間違ったのでは・・・? の不安と共に、車を進めること30分以上。
やっと駐車場についた時にはホッと胸をなでおろしたものだ。


次の予想外は、カメラにバッテリーを入れ忘れていたこと。
前の晩に充電しようとコンセントに入れっぱなしだったのを思い出した。
幸い夫のカメラがあったものの、これもバッテリー残量が少なめ。
「まあ、ないよりマシ」と、貸してもらう。



更に次の予想外は、あまりに険しい登山道。
滑りやすい岩がゴロゴロの急坂を登っているうちに夫の膝が悲鳴をあげて、予想外の途中撤退。
さて私はどうしよう・・と迷ったが、その後は私一人で登ることになった。


そして更に、、険しい登山道は湿気が多く風が通らないので小さな虫が半端なく多い。
ネット付きの帽子を被っていたけれど、顔・首・手の20か所ほど刺されて
痒さと腫れで数日間悩まされてしまった。


更に更に次の予想外は、持参した飲料水が早めに底をついてしまったこと。
帰りに休憩した湿原テラスで、隣り合った中年男性と、大きなリュックを背負った若い男性に、
恥を忍んで水を乞い頂いた。
あれがなかったら、熱中症で倒れていたかも・・・
暑い日の登山には最低1リットルの飲料水が必要だと思い知った。


そして最後の予想外は・・・
沢を渡る時にバランスを崩して後ろに転倒し、水浸しになったこと。
幸いリュックがクッション代わりになったことで強打は免れたし、
暑い日だったので濡れても寒くはなかったし、直ぐに乾いたので助かったが
原因は、浅い沢を甘く見ていたことと、
沢の途中、小さな石の上に立ったままで手袋を外したりと余計な動作をしたからだと思う。
沢を渡る時は用心に用心を重ね、余計な動きはしないに限ることを痛感。



今回は素晴らしい景観の湿原を歩くことはできたが、
想像以上の過酷な登山に、自分たちの体力の限界と老いをつくづく感じた。
もう登山は止めようと、2人の意見が一致。
これからは無理のない範囲で山を楽しもうと決め、
今回は記念すべき(?)「登山をやめる決心日」となってしまった 
その後、夫が「最後にもう一度、裾合平(すそあいだいら)に行きたい」と小さな声で言っているが、無視を通している。
まあ、いい潮時だったのだろうね 

雨竜沼湿原 1/2 ≪花と沼の美しさ≫

2016-07-21 | 北海道の夏 9年目(2016)
7月12日
以前から気になっていた雨竜沼(うりゅうぬま)湿原。
最初にこの存在を知ったのは7~8年前だが、なかなか行くチャンスがなかった。
今年こそ、滞在先からは日帰りで行けそうだし・・・と、おにぎりを持って出掛けた。


8時30分
管理棟に立ち寄ると、「ヒグマに対する注意書き」を渡され、
入山届けの提出を求められた。
「ん?湿原に行くのに入山届け?」と不思議に思ったが、
それが何を意味するのかは・・・登山道に入ってから思い知ったのだ。

私はここに来るまでは「湿原」ということで低地をイメージしていたが、それが大間違い。
登山口から湿原までの高低差300mを3キロの登山道がつないでいる。
それを2時間前後かけて登るのだが(私は2時間30分かかった)
その道には岩がゴロゴロ、おまけにジメジメしているので滑りやすい。
更に、道がぬかるんで湿気が多いので小さな虫(蚊・アブ・ブヨ)が多い
これは明らかに過酷な登山そのものだ 



登山途中にある「白竜の滝」
写真では見づらいが、真ん中辺りに綺麗な虹が掛かっていた。



二か所ある吊り橋は、足元が透けて結構なスリル感あり。
この辺りまでは二人とも頑張って登ってはいたのだが・・・



登山道の中間辺りに来た時、夫が「膝が痛いから引き返す」と言い出した。
夫は昨年の赤岳登山の時に膝を痛めたことがあるので、無理は禁物。
私はと言えば・・・せっかく此処まで来たからには一人であっても行くことを選択
登山口で3時に待ち合わせを決めて別れた。
(結局、登山口に辿り着いたのは3時半を回っていたが)

そして、その後の登山道は「険竜坂」と名前がある通り、何と険しいこと!
登山口から湿原入口までの標高差は300メートルしかないのに、暑さもあって相当堪えた
10歩登っては休み、また10歩登っては休みを繰り返し
やっとのことで湿原入り口に辿り着いた



木道に入る前に、湿原の自然環境を守るために沢の水で靴底を洗い
いよいよ湿原に入る


 
 
木道の周囲にはワタスゲやエゾカンゾウなどの他に、色とりどりの花が迎えてくれ、
正面に見える南暑寒岳(左)と暑寒別岳(右)には、まだ雪渓が残り、
青い空と連山を水面に映す沼。
右も左も、前も後ろも、空も足元も、何処を見ても美しい。
頑張ってここまで登って来てよかった~と、心から思った。


 
≪タニウツギ(谷空木)≫のピンク色が美しい。

 
≪ワタスゲ≫
ここのワタスゲは大きくて、ワタも多い。


≪クロバナハンショウヅル(黒花半鐘蔓)≫


黄色の小さな花は≪ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)≫
黄色の大きな花は≪シナノキンバイ(信濃金梅)≫


≪イワイチョウ(岩銀杏)≫


≪ギョウジャニンニクの花≫だと思う。


≪チングルマの綿毛≫

                        

花ばかりではなく、この湿原の中に大小700もの沼・池塘(ちとう)があり、
その美しさは花に劣らないほど。

 
 
 

晴れ渡り、風もなかったので空が水面に映り込み、その美しいこと!
途中で言葉を掛け合ったご夫婦が
「ここの良さの一つは、人が少ないことなんだよね」と話していた。
平日だったこともあるだろうが、確かに寂しいくらいに人が少ない。
マイペースで歩きたい私にとっては、この上ないこと。
花から、山から、空から、エネルギーチャージ

途中で引き返してしまった夫にも見せてあげたい、
それに、あの人にもこの人にも見せてあげたかった・・・と、みんなの顔が浮かんできた

石狩「はまなすの丘公園」 & 岩見沢「ばら公園」

2016-07-19 | 北海道の夏 9年目(2016)
7月5日
ハマナスの花の咲き乱れる眺めを楽しみに、石狩にある「はまなすの丘公園」に行った。


 
散策路は、木道があったり、ロープを張っただけだったり。
平坦な道なので歩きやすい。


 
≪エゾノレンリソウ(蝦夷連理草)≫ と、≪エゾノカワラマツバ(蝦夷川原松葉)≫
「エゾノレンリソウ」は「ハマエンドウ」とそっくりで、区別しにくい。


 
≪ハマヒルガオ(浜昼顔)≫と、≪エゾニュウ(蝦夷ニュウ)≫
蝦夷ニュウの「ニュウ」はアイヌ語で「苦い」という意味で、茎の部分は食べることが出来るらしい。


 
ハマナスだけでなく多種のお花が咲いてはいたが、残念ながらハマナスの開花は終りに近かった。
ハマナスの開花期間は結構長くはあるが、やはり一斉に咲きだす頃が一番綺麗なので、
もし来年再訪するのなら、6月下旬(25日位)がいいのでは・・・と感じた。

                        

7月7日
江別へ行った際に、岩見沢の「ばら公園」へ立ち寄ってみた。


 
 


バラはすでに終わりに近いか・・・と心配しながら行ったが、まだまだ多くの花が咲いていた。
北海道の気候がバラに合っているのか、関東地方よりも開花期間が長い気がする。

                        

7月初旬に悲しい連絡があり、しばらくは外出する気持ちも起きなかった。
が、各地の花便りを耳にするうちに「ヨイショ」と腰が上がり、
花を求めて出歩く日が続いている。
 
花はいい。
心ざわつく言葉も発しないし、じっと其処にいるだけで、静かに優しく心を癒してくれる。

オープンガーデン巡り

2016-07-17 | 北海道の夏 9年目(2016)

6月28日
江部乙(えべおつ)という町でオープンガーデンを実施しているという新聞記事を見て出掛けた。

江部乙という町は早春(5~6月)には菜の花畑が広がり、その美しさに訪れる観光客が増えている。
最近、「日本で最も美しい村」連合会に加盟したそうだ。
(北海道で「日本で最も美しい村)に加盟しているのは美瑛町など8ヶ所)
それに北海道は今まさに花の美しい季節なので、
どんな庭が迎えてくれるのだろうと期待でワクワク。

         
   
 
 
 
お庭を公開しているお宅は6軒で、地図を手に車で移動しながら見て回る。
どのお宅もそれぞれに工夫が見られ、オーナーのこだわりを感じる。



中で一番印象に残ったのが2軒目に訪問したお宅。
周囲に広がる畑を借景に、スッキリとしたお庭。

 
そこで奥様に色々とお話を伺う中で、私が遠くから来たことが分かったからだろうか
お宅の2階ベランダまで通してくれて、そこからの眺めを楽しませてくださった。

そして、帰る時は「また何時でも寄ってくださいね」と嬉しい言葉を頂いた。
今の滞在地にいる間に、まだお花の咲いている間に、また伺いたいと思っているが・・
ちょっと遠いので、その再訪はまだ叶えられていない。

バースデープレゼントは、帯広1泊旅

2016-07-09 | 北海道の夏 9年目(2016)
6月下旬
今年の夫の誕生日プレゼントは、帯広の1泊旅行にした。
昨年は帯広から霧多布を通り野付半島までの3泊旅行だったが、
今年は礼文島に行ったばかりなので短縮。
その短い1泊2日なのに、なんと2日間とも雨。
晴れ女の私の神通力も、このところ全く効力なしだ

往路は帯広のホテルに早めにチェックイン。
すぐに六花亭・帯広本店に行き、カフェで一休み。
夫はバースデーの特典利用(ケーキと飲み物無料サービス)
私は大好きなモンブランとアイスクリーム。


誕生日特典のケーキ(抹茶チーズケーキ)と飲み物(イチゴミルク)
これが無料だなんて、さすが六花亭は太っ腹

その後は、お祝いのディナーを!と街に繰り出したものの、
雨の長距離運転(ランチの時間を入れて6時間を私一人で運転)で疲れ果てていたので
デパ地下でお寿司を買ってきてホテルでの部屋食にした。
なんとも侘しいお祝いディナーとなってしまったが、
寄る年波の体力ではこれが精一杯(許せよ旦那様)

                            

さて、次の日は小雨が降ったり止んだりでスッキリしない天気。
だが、せっかく帯広まで来たのに、このまま帰るわけにはいかない。
ということで「十勝千年の森」へ


ちょうど、入場口に着いた頃には雨が上がっていたので、
ずっと以前から気になっていた「セグウェイ」に乗ることにした。



「セグウェイ」は、アメリカの発明家が開発した電動立ち乗り二輪車。
立ったままの体重移動とハンドルを小さく操作することで、前後左右を自由自在に動くことが出来る。



最初は立つだけでも恐る恐るだったのが、
ものの5分も乗ると動きがスムーズになってくる。
立ったままで風を切って走る感覚が楽しくて病みつきになりそう
我が家にも1台欲しいな~と思ったら、価格が100万円と聞いて驚いた。


さて、肝心の「千年の森」の中は・・・

 
≪ギョウジャニンニク(行者にんにく)≫(別名アイヌネギ)の花



≪レイジンソウ(怜人草)≫
楚々とした美しい花だが、トリカブトの仲間でもある。


 
≪シモツケソウ(下野草)≫と、≪ヤマブキショウマ(山吹升麻)≫
開花はあと数日後のようで残念・・・



小雨で寒かったこともあってか、お客さんも少なかったし、花も少なかった・・・
が、ここはフラワーガーデンではなく、あくまでも「森と草原」がメインなのだから
この自然の姿がいいのかもしれない・・・ね。


                         


今回の忘れられない思い出は、何といっても「セグウェイ」に乗ったこと

せっかくのバースデー旅行が雨になってしまったけれど、
「セグウェイ」に乗った時に雨が上がってくれたこともラッキーだったし、
いつも遠巻きに眺めるだけだった乗り物を乗りこなせたことが嬉しかった。
それに、この10年程は自転車にも乗ることがなかったので、
あの風を切って走る感覚は久しぶりで爽快だった