秘湯白骨温泉の全貌・・・(谷間の温泉地)
秘湯白骨温泉・・・(雰囲気のある名湯の秘湯)
白骨温泉の名を世の中に伝えてくれた作家・中里介山は「五彩絢爛(けんらん)たる絶景」と褒めたたえたました。この山深い谷間に、静寂と豊富な出湯を満たす名湯・白骨温泉があります。白骨温泉はいつごろ湧出し、だれが開湯としたのか文献は残ってはおりませんが、鎌倉時代(1185年頃-1333年)北陸地方と幕府を結ぶ最短コース「鎌倉往還」が開かれた際には、すでに湧出していたと伝わることから600年以上の歴史をもつといわれる温泉地です。
山の緑、水の碧が織りなす山紫水明の温泉地。人々の手が加わらない風景が見られるのも、白骨温泉の魅力のひとつです。乗鞍岳を見上げ、ブナやナラ林を眺めたあとは、冠水渓や竜神の滝を散策。湯上がりの後、ぶらり訪れて見ては。標高、約1400m。夜はもれる光もなく、晴れた日は満天の星空でロマンティックなひと時を過ごすことが出来る。
泉質は関東人が好きな・・・(白濁の湯)
白骨温泉には、透明な湯と白濁した湯があり、湧き出したときには透明な湯が、時間がたつと白くなる。 これは、硫化水素とカルシウムの2つの成分が空気に触れて白く濁る現象が起こるためです。
北アルプスの日高山脈の、乗鞍岳 、十谷岳 、霞沢岳 の麓に位置する山峡にあり、近くには、上高地や乗鞍高原がある。白骨温泉の目の前に鎮座する十石山は、十石山を愛する地元有志により整備されており、標高差の大きい健脚行程ながら、静かな山歩きの楽しみと山頂台地からの眺望が素晴らしい。
アクセスが良くなった・・・(冬季間でも行ける)
県道白骨温泉線の終点付近にある観光案内所周辺が温泉地の中心部であり、梓川のせせらぎ以外に音はなく、夜には星が美しい。温泉街といえるほどのにぎわいは一切なく、10軒強の宿のほかには共同野天風呂と食事処・土産物店などが2-3軒あるのみ。ひっそりとした佇まいであり、「温泉街」と呼ぶほどの賑わいはない。付近には「竜神の滝」や「冠水渓」、特別天然記念物「噴湯丘」など観光名所もあるが、観光地と言えるほどの華はない。その他、1kmほど南に下った、上高地乗鞍スーパー林道B線の起点付近にも数軒の旅館がある。※県道白骨温泉線が20年前に開通するまでは、徒歩で行く以外に行く方法がなく、地元の湯治客以外は訪れる人もなく、殆んど冬季間閉鎖状態となっていたようです。
白骨温泉の黒歴史・・・(温泉偽装問題)
2004年、白骨(しらほね)温泉での入浴剤投入発覚を発端として、全国に波及した「温泉偽装問題」である。入浴剤はキッカケに過ぎなかった。水道水を沸かした湯を温泉と称し入湯税まで徴収していた有名「温泉地」を始め、日本全国の温泉施設における驚くべき実態の数々が明るみに出て、我々に強い衝撃を与えた。
硫黄泉は常に白濁の湯を出す訳出来なく、時には白濁の色が薄くなったり、又、元に戻ったりするため、白骨温泉のように硫黄泉を売りにしていると、旅館側の対応が一歩間違うと、取り返しのつかないことになり、当時予約3年待ちとか言われいたが、予約が全く取れない秘湯として、人気を博していましたが、信用はガタ落ちし苦い経験をしたという経緯がある名湯なのですが、もう過去のこととなり、温泉ブームに乗っかり多くの温泉客が戻ってきているようです。
白骨温泉の湯元斎藤旅館は老舗旅館の雰囲気を漂わせいていた・・・(開湯当時は湯治場だったようだ)
建物も古びた感じで、現在は建て替えられてしまいましたが、老舗旅館は一度は行ってみたい旅館の一つと思われるため、白骨温泉に出掛けた際には老舗旅館の料理と温泉を堪能されると宜しいかと思います。
湯元斎藤旅館本館の七階にある大浴場の風景・・・(自然の中にあり時には猿や鹿も見ることが出来る)
湯元斎藤旅館別館・・・(本館に負けず劣らずの老舗旅館を楽しめます)
湯元斎藤旅館と斎藤旅館別館・・・(秘湯と老舗旅館を接待などを楽しむ)
まだ野鳥写真を撮っていない時に上高地や乗鞍高原に出掛ける時には白骨温泉が好きで、斎藤旅館別館に止まったことがあり、上高地の大正池の朝靄の景色を取るため、旅館の女将に早朝の出発時間を尋ねると、6時前(老舗旅館に泊って上高地の景色写真を撮りに行く人はいないらしかった)は対応できないと言われ、朝飯をおにぎり弁当を作って持たせてくれた。※5時45分頃に沢渡のバスの発着場へ向かって行った。
その弁当が感動を覚えるような見事な老舗旅館の弁当だったことを何十年も過ぎた今でも思い出すことがあり、沢渡の駐車場にマイカーを止め、無公害バスの中で朝飯を食べるために竹皮で包まれたお弁当を開けると、美味しいのは当然ながら見事なお弁当を味わったことを覚えている。
穂高連邦と涸沢の風景・・・(定番の涸沢の風景)
大正池に掛かる朝靄・・・(朝7時前)
上高地や乗鞍高原にも宿は沢山ありますが、白骨温泉好きなので、宿泊地は白骨温泉に泊っることが多かったため、上高地に出るためには沢渡の駐車場中上までは少々遠くなってしまいました。※上高地の温泉がある宿は一軒しかなく、一度だけ上高地にも止まったことがありましたが、遠くても白骨温泉に泊ることが多かった。※若い時にはあまり興味がなかったが、年を取るに連れ上高地が好きになり、特に河童橋から見る穂高連峰と涸沢の四季や梓川の清流の綺麗さが目に焼き付いています。※20kmくらいの距離をカメラの入った重いバック(10kg)を担ぎ、三脚も持ち縦走したことが何度もありました。※橋の手前のレストランのカレーを食べて、河童橋を渡った袂の風とクリーム屋さんのソフト(いい加減な作り方をしていたので、フーソフトが美味しいのでなく、食べる場所が影響していた)の味も忘れられない。
白骨温泉の上の段にある泡の湯・・・(最初に泊まった宿)
露天風呂が有名で泊まったが、露天風呂に入っていると、後から女性の二人連れと、ご夫婦が入って来て、出るに出られなくなったことを覚えている。
旅館の露天風呂は混浴の白濁湯・・・(入口は別だが、中で一緒になっていた)
白骨温泉の泉質・・・ 単純硫化水素泉 含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
- 胃腸病、神経症、婦人病、慢性疲労などに効能があり、その昔「白骨の湯に三日入ると三年は風邪をひかない」と言われた。
- 硫化水素泉であり、1981年に書かれた『乗鞍岳麓 湯の里白骨(白船)』(横山篤美)には、「湯は無色透明で微酸味を帯び、硫化水素の臭気を放つ。しかし槽中にあるものは、硫化水素の酸化によって粉状硫黄を沈殿するので白く濁っている」と紹介された。「乳白色の湯」として知られているが、湧出時には無色透明であり、時間の経過によって白濁する。白濁の要因は、温泉水中に含まれている硫化水素から硫黄粒子が析出することと、重炭酸カルシュウムが分解し炭酸カルシュウムに変化することである。浴槽の淵などに白い炭酸カルシウムの固形物が付着している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます