クックの日記

犬の私が、パーキンソン病歴19年のご主人様と奥様の日常を書きとめました。そして奥様も・・・

鼻かみ

2009-02-12 20:38:29 | 管理人の挨拶
奥様は旦那様のいる施設へ。

食堂で旦那様の昼食介助をしていると、ケアスタッフの長が来て、「昨日はありがとうございました」 とドーナツのお礼を言われる。そして隣でぼんやり半分眠りながら食べていた パーキンソン病で認知症の I さんに 「昨日のドーナツこちら(奥様)から頂いたんですよ!」と話しかけると I さん はっとした表情を示された。昨日の記憶があるのにちょっとびっくりする。

同じテーブルで旦那様の対面に座る80才過ぎた認知症のおじいちゃま、Kさん、言葉掛けがなかなか入らないし失行(道具の使い方がわからないなどの行動)が多い方。鼻水を垂らしながら立ち上がって歩き回ろうとされる。奥さまが周りを見渡すとスタッフが各自のお部屋にお連れするのに忙しく、食堂には少ない。
奥様はティッシュペーパーを持ってKさんを追いかける。ティッシュを渡して 「鼻をかまれたらどうですか」と言っても、ティッシュを見つめているだけのKさん。奥さまがKさんの鼻をちょっと触るとわかったらしくてご自分でティッシュをたたみながら鼻をかまれた。ずるずるとかなりの量。終わったら小さく畳まれた。その時気がついたスタッフが 「Kさん、ティッシュもらいますよ」ともぎ取ろうとするが、Kさんガンとして渡さず。奥さまのところにきて渡したんだって。ニッコリ笑いながら。お礼の気持ちがあったのだろうか。