準決勝のドイツvsイタリア戦で、世界に衝撃を与えたバロテッリの活躍で、ひょっとしたらイタリアがEUROを制するのではないか?という声があがっていたEURO2012の決勝戦。
しかし終ってみれば、4-0の歴史的な得点差で、スペインが史上初のEURO連覇を成し遂げました。
試合の大きなターニングポイントは2点。
パオロ・マルディーニの再来と言われる、イタリア代表左SB(ユーヴェではCB)のキエッリーニが、1-0のスコアだった前半21分での負傷退場。
そしてもう1つは、2-0のスコアだった後半12分に、早くも3枚目となる交代枠を使い、CMFモントリーヴォに代えて、より守備的なT・モッタを投入も、わずか5分後に負傷退場し、ピッチ上のイタリア代表の選手が10人になってしまったこと。
しかしこのような運・不運だけでなく、やはり世界1・2を争う強豪チームのFCバルセロナ、レアル・マドリーの中心選手として、世界の大舞台で戦い続けてきた経験が、今のスペイン代表の一番大きな強みだと思います。
そして代表監督のデルボスケが、スペイン代表を2008年から一貫して"バルサ化"してきたことも、2008年のEURO、2010年のW杯、2012年のEUROというビックタイトル獲得と無縁ではないと思います。
(デルボスケ自体は、バルサではなく、レアル・マドリーの監督でしたが)
まさに黄金期を迎えている、現在のスペイン代表。
彼らのこの勢いはどこまで続くのか、そして彼らを止めるのはどのチームなのか、今から次の2014年W杯が楽しみです。
※写真:EURO2012の決勝が行われたキエフ(ウクライナ)の町のランドマーク、聖ソフィア大聖堂。(2008年撮影)