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.WEリーグ(なでしこリーグ)について29

2021-04-30 00:04:23 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 少し前のFOOT×BRAINで観たのは「番組10周年 JFA100周年」SPでした。番組10周年おめでとうございます。唯一の地上波サッカー番組として頑張って欲しいと思います。協会の事は省略(田嶋ジャパンでなかなったらもう少し触れますが)して、当ブログで心配しているWEリーグが取り上げられ、珍しく岡島チェアが出演されていました。確か米国在住だったと思いますが、リモート出演しかされないのか思っていました。この時期にして初めてしゃべるお姿をじっくり拝見できて良かったです。そういう部分ももっともっと力を入れられた方がいいと思います。
   
〔.WEリーグと岡島チェア〕
 せっかくなでしこジャパンがW杯で優勝したのに人気が下火になっている。このタイミングで女子のプロリーグを作り、女性が社会に進出していく。(女性の社会進出を)まず実践するのが.WEリーグで、オフザピッチのところからやる。
 2021年9月シーズン開幕するWEリーグの初代トップに就任したのが岡島チェア。'72年(中2)に日本初の女子サッカークラブチームであるFCジンナンに入部。選手として活躍しながら日本女子サッカー連盟の設立に尽力してきた人物。引退後は結婚を機に拠点をアメリカへ移す。元アメリカ3大投資銀行のメリルリンチにも勤務。女子サッカーと世界経済のエキスパートが今度はプロリーグ設立に立ち上がった。
   
〔.WEリーグの進捗状況を聞いた〕
勝:WEは今どのくらい準備が進んでいるのか
岡:(達成目標の)15~18%くらいという所か。ここからグワーといくので大丈夫です。
勝:今問題になっていることは?
岡:どうやって.WEリーグのことを知らせていくかが結構問題。メディアなりいろんなところで活動していく事が必要になってくると思う。大きな問題です。なでしこリーグというアマチュアのリーグがあるが、なでしこリーグがプロリーグと思っていた人も結構いるので、じゃあ.WEリーグって何だろうという形になってしまうかもしれない。これからどんどんいろいろな形で発信したいと思っている。
   
〔.WEリーグ×人気映画・マンガ〕
その認知度を上げる施策の一つが映画や漫画とのコラボ。ターゲットはサッカー少女達。それにはこんな訳が。
勝:(女子サッカー)全体が優勝した時と比べると、少しメディアも含めてなかなか取り上げてくれなくなった。
岡:一番大きな課題はサッカーをする女の子が、なかなかスタジアムに来て、サッカーを観てくれていない事。練習時間とか自分の試合で重なってしまう事があって、会場に足を運べない。都道府県サッカー協会と連携して「.WEリーグを観に来る日」みたいなものを作って、女の子をスタジアムに連れて来たいと思っている。
 更に観戦のお供、スタジアムグルメにはスイーツやドリンクを充実させ、女性を中心にサッカーを楽しんでもらう環境づくりを整備しているという。

〔世界のスター選手の移籍〕
岡:これから(クラブに)外国人選手を入れるために、.WEリーグが補助をしてくれる用意をしており。佐々木則夫氏も獲るための用意をしている。そうなると今までは違うメンバーが入って来て、面白くなるかなと思っている。
勝:なでしこの選手達は海外でも活躍している。熊谷選手はCLで優勝している。
岡:日本人選手にもどんどん海外に挑戦してもらい、.WEリーグは海外から選手を呼んで両方向に行けるようにしたいと思っている。
   
〔日本サッカーを文化に.WEリーグができることは?〕
岡:.WEリーグはWomen Empowerment(女性たちが輝く社会の実現・発展)の略であり、WE(私たち)という意味もある。一方通行ではなく、みんなで作り上げるリーグにしたい。サッカーだけでなく、私達が話をしているのは地域(コミュニティ)の課題を発見して、選手が地域と一緒に課題の解決策を探っていくような活動を各クラブにして欲しいと思っている。そういったところでまた社会との繋がり、社会的な貢献ができる良い経験になって欲しい。
勝:地域地域によって抱えている問題とか違うと思う。
岡:例えば商店街に行って、閉店が多い商店街の空いているスペースで何ができるのかっていうのを選手と一緒に地域のリーダーなりが考えてもらう。私達が解決策を提示するのではなく、選手が考える、そういった力も付けて欲しいと思っている。

 岡島チェアのプロフィールを改めて見るとやはり米国の流れ。以前に書いた欧州スーパーリーグ騒動と同じ流れに見えます。どこを目指しているのか。米国女子プロリーグなのか、欧州のプロリーグなのか。ただ、地域課題の解決は地域密着という面で欧州の流れに近いと思うのでまだ期待は残りますね。
 目標の達成度が18%ですか・・・本当にグワーと行くのでしょうか。グワーと行って50%で終わったりして。WEリーグは官製リーグというイメージを持っていますが、国の施策でも計画とは程遠い箱ものとか多いですよね。日本サッカー界のネガティブな「箱もの」になりませんように。いわゆるプロモーション問題と思いますが、大手広告代理店とかと提携していないのでしょうか。Jリーグは開幕以降は博報堂で、最近電通に替わったとい聞いています。
   
 番組内でコラボしているという映画も漫画も映像で見るだけで、具体的な作品名は読み上げられず、サラッと流されたようなイメージ。この辺りも現在のWEリーグの存在感を象徴している気がします。ちなみに調べてみると、コラボ映画は「クイーンズ・オブ・フィールド」という作品、コラボ漫画は「さよなら私のクラマー」という作品(アニメにも)でした。うーむ、やはり存在感薄いなぁ。もっと頑張らないと。
 もう一つわからないのが、なぜターゲットをサッカー少女に狭めるのか。今のなでしこリーグは年配も含む男性のファン・サポーターが多い。なぜ観るだけのファン・サポーターではなく、「サッカー少女」というプレイヤーを観るのか。そりゃ週末は試合で来ないでしょう。サッカーをやらない「女性」でいいじゃないですか。この辺りもよくわからない価値観。
 
 有名外国人選手を移籍させるとありますが、例えば誰なんでしょうか。いくら頭をひねっても具体的な選手名がすぐに出てこない。ワンバック選手?くらい。Jリーグ開幕の時はW杯で活躍したあの選手、でしたが女子W杯で活躍したのは誰ですか? 知らないのは当ブログだけなのかもしれませんが。この辺も本当に移籍効果が出るのでしょうか。というか大勢来てくれるのかな。
 一つだけ希望が持てるのは地域課題の解決かな。簡単にはいかないでしょうが、米国流の商業主義に走るよりはましかなと。当ブログに一つの持論があります。Jリーグクラブもみんな川崎フロンターレのようなクラブ内容にしたら、それは素晴らしいプロリーグになるというもの。WEリーグクラブもぜひ川崎さんをお手本に運営して欲しいです。クラブ関係者が観に来られているかもしれませんが、この記事(最下部にアーカイブあり)に付加価値を集約しているので参考にして欲しいです。(もちろん地域課題解決型の先駆者です)
 あとはいかにして、官製リーグから民営リーグになれるか。どれだけ早く日本協会から抜けて距離感をキープできるかだと思います(Jリーグは一定の距離感がキープできていると思います。秋春制も否決しているし)。田嶋ジャパンの傘の中に居続けては未来は期待できないと個人的に思います。岡島チェアさん、これからも険しい道だと思いますが、頑張って欲しいと思います。
WEリーグ公式HP:https://weleague.jp/
WEリーグ(なでしこリーグ)関連(プロ化)関連: /  / / / / /
なでしこリーグ関連: / / / / / / / / / / / / / /
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

コメント
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