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.WEリーグ(なでしこリーグ)について27

2020-10-17 00:35:25 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 昨日、WEリーグに関するニュースが流れて、もう一歩進んだ具体像が見えてきました。来秋開幕という事で、当ブログで昔から強硬に反対していた日本協会(田嶋会長)の秋春制が実現してしまった格好で、複雑ではあります。Jリーグ(村井チェアマン)はどう思われているのか。しかも日本協会は、Jクラブのレディース化を推進しているので、遠回しにJリーグに圧力をかけている形になっています。こういうところはどうなのかと個人的に思います。
   
【来秋開幕サッカー女子WE.リーグ 日テレや広島11クラブ参入】
「『WEリーグ』は15日、初シーズンの参入クラブにプレナスなでしこリーグ5連覇中の日テレや女子チームを新設するJ1広島など、当初予定を上回る11クラブを選出そたと発表した。」
「参入基準では15選手以上とのプロ契約、5千人以上収容のスタジアムの確保、3年以内に職員の半数以上を女性とすることなどが求められた。オンラインで記者会見した岡島喜久子チェアマンは、財政基盤やスタジアム、地域性を重視したと説明。」
「リーグのスポンサーには数社が内定しているといい、各クラブへの配分金は年4千万円。放送については、Jリーグの放送権を持つDAZN(ダゾーン)を含めて複数社と協議中とした。」
引用:さんデジ

 この11チームが「オリジナル11」になる訳ですね。来年2〜7月にプレシーズン大会を開催し、来年9月に開幕を迎える。岡島チェアマンのコメントによると、「外国人選手を入れてほしいと伝える」といい、国内リーグの強度を高めることが、女子日本代表の強化につながり、外国籍選手は5人までが登録が可能とか。
 補助金としてリーグから各クラブへ4,000万円、出資金として各クラブからリーグへ2,000万円を調達し、差し引き2,000万円の分配金があるそうです。また、各クラブに15人以上のプロ契約選手(年俸の上限がないA契約が5人)が在籍することや、最低年俸制(270万円)を導入します。そのプロ化した11チームを見てみましょう。
   
【WEリーグ参入クラブ】
〔Jクラブレディース:7クラブ〕
・浦和レッドダイヤモンズレディース(なでしこリーグ1部)   ・大宮アルディージャ(新規)
・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(なでしこリーグ1部)  ・日テレ・東京ヴェルディベレーザ(なでしこリーグ1部)
・AC長野パルセイロ・レディース(なでしこリーグ2部)  ・アルビレックス新潟レディース(なでしこリーグ1部)
・サンフレッチェ広島F.C(新規)
〔それ以外:4クラブ〕
・マイナビ仙台レディース(なでしこリーグ1部)  
  ・ちふれASエルフェン埼玉(なでしこリーグ2部)
・ノジマステラ神奈川相模原(なでしこリーグ1部)     ・INAC神戸レオネッサ(なでしこリーグ1部)
【現なでしこ1部でWEリーグに参入しなかったクラブ】
・伊賀FCくノ一三重  ・セレッソ大阪堺レディース  愛媛FCレディース
【今後WEリーグ入りを目指すJクラブレディース(2部以下)】
・ニッパツ横浜FCシーガルズ(2部)

 3部の高槻さんも少しガンバさんの色があるのか、残ってるのか、もう無いのかというところです。大宮さんの初代監督はあの佐々木監督だそうですね。すっかりJリーグ色に染まってしまいました。異色なのが仙台さん。元々はJ1仙台のレディースチームだったのに、コロナ禍の影響で今季終了後に経営権をスポンサーに譲るそうです。コロナ禍とはいえ、日本協会の方針と逆の流れになったのが趣深い。今後も親クラブに資金力が無いレディースはその流れに続く可能性があります。ふと思うのと、来季WEリーグが始まって、個人的にどういう目で見てしまうかといえば、やはりJレディースよりもそれ以外の純粋な女子クラブを応援するだろうなと思います。例えば、エルフェンさんと浦和さんの試合だったら、普通にエルフェン頑張れ!メガクラブに負けるなとなるでしょう。よく、企業チームと市民クラブだったら市民クラブに情が移りがちになる事と同じ現象かなと。あくまで個人の主観ですが。そしてもう1つ。じゃぁ今後WEリーグが順風漫歩で発展できるのかという点ですが、当ブログではむしろ不安点の方が多いです。列挙してみました。

【WEリーグの不安点】
・リーグの付加価値の低さ
 かなりわかりにくい、インパクトの低いプロリーグです。例えばロゴは「.WEリーグ」となっており、この最初の「.」は何?どういう意味?正式名称も付いているはずが、メディアでは「WEリーグ」になってる。これは不可解。
・官製リーグの色の強さ
 公式HPもしょぼく、スローガンばかり羅列されており、女子リーグ特有の華やかなが全く無い。まるで日本協会、いや田嶋会長のプロバガンダのように映ります。本来ならば主役はファン・サポーターのはずが、今のWEリーグは主役が協会関係者になっている印象がある。これはまずい流れです。
・チェアマンの存在感
 岡島チェアマンはアメリカ在住で、日本にほとんどいません。悪い言い方をすれば「傀儡」です(ごめんなさい)。会議もすべて?ほとんどがオンライン参加の様子。我々一般ファン・サポーターには全く人物像が伝わらず、馴染みも無い。そういうトップの組織。それでは付加価値は高まらない。
・スター選手の不在
 かつてのなでしこブームがあった時期は、沢選手、宮間選手など世界に誇れるスター選手がいて、そのスター選手を観に、スタジアムもJクラブ並み(確かCスタも1万人の時があった覚えが)の数字をはじき出していました。が、今はそんなスター選手は見当たらない。ちょっと考えても全く名前が出ません。
・代表チームの停滞
 ブームの裏返しになでしこジャパンの躍進がありました。W杯優勝など世界に輝き、W杯優勝選手を観に、多くのファン・サポーターがスタジアムに足を運びました。現在のなでしこジャパンは冬の時代。FIFAランクは11位(過去最高は3位)と世界トップ10から脱落。まぁだからプロ化の手を打った訳ですが。
・秋春制の弊害
 田嶋会長お肝入りで半ば強引に導入された訳ですが、これが今後どういう化学反応を示すかを注目しています。例えば地方協会(寒冷地)、Jクラブの意向を受けた各クラブ、スポンサー関係から「夏休みに子ども達が行けないし、春秋制に戻すべき」という意見が殺到する可能性があります。多くの声を反映させた方策ではなく、田嶋会長が個人的に昔から唱えていた大会制度なので、実際に運営してみたら多くの弊害が出る恐れがあります。

 以上、また辛口になりましたが、それくらい急なプロ化を危惧している訳です。田嶋さんのカラーがギラギラしている印象の新リーグ。ファン・サポーターファーストではなく、設立の意義の強調など協会ファーストの印象が強い異色なプロリーグです。発展してくれればいいのですが、今のイメージは日本女子プロ野球と同じで、マイナー感がぬぐえない。何年か運営してみて結局廃止とならないようにお願いしたいですね。ちなみに今は飛ぶ鳥を落とす勢いのアメリカ女子プロリーグ(WPS)ですが、2008年に開幕する前は、過去にWUSAという女子プロリーグが'00年に発足して3年で倒産したそうで、それ以降はWリーグというセミプロリーグがトップとして試合されていたようです。WEリーグはくれぐれもWUSAの二の舞にならないように。

 ただ、せっかくプロリーグができた訳ですから応援はしたい。辛口だが「改良する所は改良して欲しい」(他にもそういう対象はあります)という気持ちで、ブログによる情報発信・共有を通して見守っていきたいと思います。確かにヨーロッパを中心にプロ化が進み、日本は大きく後れを取った面もあります。ただ、一個人の主観が公的組織を支配してはいけないと思います。あと・・・来秋からベルとシャルムは4部になるんですね。4部って・・・ブームの頃は1部で岡山ダービーだったのに、諸行無常ですね。
WEリーグ公式HP:https://weleague.jp/
WEリーグ(なでしこリーグ)関連(プロ化)関連: / / / /
なでしこリーグ関連: / / / / / / / / / / / / / /
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers

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