J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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スポーツ文化の素晴らしさ113

2021-04-08 00:01:08 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 昨日、地元岡山のコラボ企画を紹介しました。完全なフラットではなく、少し偏りが見られるために今後の課題が残ったと。そんな中で今日、驚くべきニュースを知りました。同じ異競技のコラボですが、もっとインパクトがありました。ボーっとしていたらスルーしてしまう情報でしょうが、当ブログでは「これはすごい、時代が変わっていくぞ」と思いました。昔から開催されていたコラボ企画は会場が近くで時間をちょっとずらしたシチュエーションでしたが、この大阪の事例は同じアリーナでやってます。夢のバブルヘッダー興行です。しかもアリーナで土日2試合。
   
【チケット1枚でバレーとバスケを同時観戦 コロナ禍で実現した「Vリーグ」と「Bリーグ」競演の“舞台裏”】
「一枚のチケットを購入することで、バスケのBリーグとバレーのVリーグの試合が一度に見られる。アリーナスポーツを盛り上げるための新しい試みが、3月20日と21日、大阪のおおきにアリーナ舞洲で行われた。手を組んだのは、大阪を本拠地にするBリーグの『大阪エヴェッサ』とVリーグの『サントリーサンバーズ』。」
「3月20日、正午から始まったVリーグのサントリーサンバーズ対大分三好ヴァイセアドラーには2315人、午後5時5分から行われたBリーグの大阪エヴェッサ対レバンガ北海道には2224人の観客が集まった。両試合とも白熱し、選手たちの熱いプレーで観客も盛り上がっているように見えた。」
「■共催の目的と利点
 ここ数年、アリーナスポーツに対する投資が活発化している。特にBリーグは大河正明前チェアマン、島田慎二現チェアマンと歴代トップが、プロスポーツ興行をエンターテインメントとしても魅せるという方針を示し、アリーナの必要性を唱えてきた。
 こうした背景があり、大阪エヴェッサのシニアマネージャー・櫻井亮さんは、2019年10月頃、同じ大阪を拠点にするスポーツチーム同士で手を組めないかとサントリー側に打診していた。」
「『Bリーグは中期計画でアリーナ改革がありましたし、Vリーグの方も将来的にホームアリーナの要項を強化することがわかっていたので、「一緒にやりませんか?」と提案したのです』(櫻井さん)」
「櫻井さんは新たなファンの獲得、認知度の向上、コスト面で共催のメリットがあると語った。
「Vリーグ(男子)、サンバーズさんの客層はやはり女性が多い。一方で、われわれのチーム、Bリーグ全体でみても、客層は男女半々。チケットの購入データを見る限り、お互い客層はかぶっておらず、新しいお客さんを発掘するきっかけになると思いました」
 大阪エヴェッサの観客層は、大阪中心部から北部で、男女とも20代後半と40歳前後がボリュームゾーンだという。40歳前後は小学生の子を持つファミリー層が中心だ。
「われわれも20代後半の女性はボリュームゾーンの一角ですが、そこをさらに強化したかった。継続的に若い層を取り入れていかないと、ファンの高齢化が起こります」(櫻井さん)」
「新しい客層の開拓はサントリーにとっても課題だった。
『バレーのファンは20代から40代の女性が多いが、バスケはよりファミリー層が多い。ファミリー層が(サントリーサンバーズを)今後知ってもらうきっかけ作りにしたかった』(吉田さん)
 さらに、コスト面でのメリットは両者に大きな魅力だった。
「双方ともに試合に必要な機材を持ち込むと、当然コストがかかります。共催できれば、できるだけエヴェッサの使用機材を使うことで、サンバーズさんの試合開催費用を含めた総コストを下げられます。費用を抑えることで、互いに試合演出などに使うこともできます」(櫻井さん)
 損益計算書をお互い見せ合い、業務の重複部分を確認していった。」
引用:AERA.dot

       
 かつて、同じスタジアムでのダブルヘッダーとしては、地元岡山でファジアーノ湯郷ベルの伝説?まではいきませんが、興行がありました。2007年に実現していますが、最初で最後でその後は二度と噂も出ませんでした。やってはみたが、「もうやらない」という事になったのか。やはりスタジアムでは設営も規模が大きくて大変かもしれません。その点アリーナではそこまで設営資材は多くないので、やろうと思えばできるのかもしれません。

 上の大阪の事例は同じ男子チームでもバレーは女性層が多いが、バスケはファミリー層が多いとか。お互いライト層の発掘ができて、メリットがあったのでしょう。岡山に例えてみるとどうかな。女子バレーと男子バスケという事で、バレーはやはり男性客の比率が多い、それに対してバスケは若干女性客が多いのかな。これもまた新しいファンの開拓ができるのではないでしょうか。トライフープさん、ぜひ大阪を見習って、いつかシーガルズとの同日同会場興行を実現させて欲しいです。クラブ同士仲がいいと聞いているし。「ZIPアリーナ祭り」いいじゃないですか。

 そして当ブログがこの大阪の事例で一番注目する点が、新しいアリーナ興行スタイルの確立です。いわば「アリーナ祭り」。1競技だけではJリーグやNPBの後塵を拝すが、2競技がタッグを組めばパワーアップします。よくVリーグの興行では第1試合、第2試合とありますが、この場合は2試合とも地元チームが出場するので、ずっと楽しめる。
 沖縄など今後巨大アリーナが次々と建設されます。その中で「アリーナ祭り」が開催されたら、そっちへの注目も強くなるかもしれない。これは広くスポーツ文化を考えると素晴らしい事です。
 NPBはそこまで意識しなくても、Jクラブはちょっと危機感を持つかもしれませんね。でも危機感ではなく、地元の盛り上がり現象の創出として歓迎し、連携を模索すべきです。どこかの県民性のように交わりたがらず、メリットばかり考えるようでは地域もスポーツ文化も発展しません。
 そして岡山。報道では北長瀬地域に「シーガルズアリーナ」の建設計画があると聞いています。Vリーグの興行だけでは回せないと思っていましたが、「アリーナ祭り」とかいいかもしれませんね。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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