リスペクトコラムです。
今日は未来のJクラブを覗いてみましょう。サッカー関係者だけで作ったJクラブが10年ほど前にたくさんできました。スポーツ興行で一定の儲けを出すだけでいい、サッカー以外のスポーツは放っとけばいい、地域密着?行政が何か言ってきたら対応すればいい、そんなところも昔はいくらかあったのかもしれないし、今もあるのかもしれない。
Jリーグ百年構想が叫ばれていても、川崎さんや湘南さんのようなクラブはなかなか増えません。実現は難しいのでしょうか。そんな中で東京で面白いクラブが登場していました。
【人々を結び、サッカー通じて新宿から世界に豊かさをもたらす サッカークラブ Criacao Shinjukuが、2021年シーズン新体制を発表】
「『サッカーを通じて、世の中に感動を創造し続ける存在でありたい」をミッションに、サッカーにとどまらず地域貢献や人材育成を 通じて、世界一のサッカークラブを目指す、新宿区サッカー協会代表チームCriacao Shinjuku(クリアソン新宿)は、J5相当の関東1部リーグからJFL昇格を目指す2021年シーズンの新体制を発表いたしました。」
「クリアソン新宿と新宿 新宿区との包括連携協定
昨年11月24日、新宿区と包括連携協定を締結。学校法人や東京電力と並び、新宿区が締結する初めてのスポーツ団体となりました。新宿からJリーグ、世界一のサッカークラブを目指すクリアソン新宿は、スポーツ振興だけにとどまらず、 観光・産業振興や多文化共生の推進など、6項目で新宿区と連携し、豊かな新宿の実現を目指しています。」
「WE LOVE SHINJUKU! FOOD ―コロナ禍に立ち向かう新宿の飲食店に、今、支援のパスをー
2月3日「WE LOVE SHINJUKU! FOOD」と題して、コロナ禍に立ち向かう新宿区の飲食店支援のための クラウドファンディングを開始しました。東京都内で最も数が多く、また様々な業態がある新宿区の飲食店は、 新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。サッカークラブが飲食店と支援者を結ぶ役割を担い、 多文化共生の象徴である飲食という文化を守る一助になりたいと開始しました。(支援募集は3月9日まで。2月11日時点で83%を達成)」
「クリアソンについて<Criacao Shinjukuとは>
新宿区サッカー協会代表チームとして、世界一のクラブを目指している。2005年、大学サッカーサークルのメンバーを中心に 創設。2009年に東京都社会人リーグに加盟。2014年に都リーグ1部に昇格後、2018年に4度目の挑戦で関東大会 を優勝、関東リーグへ。2019年は関東リーグ2部を1年目で優勝し昇格。2020年11月には新宿区との 包括連携協定を締結し、地域社会の発展、多文化共生の推進などで連携。「Enrich the world.」を掲げ、サッカーを通じて 社会を豊かにすることをミッションとする。運営は株式会社Criacao。」
「<株式会社Criacaoの事業について>
「人」の可能性に着目し、大学スポーツ界発のリーダー人材育成を目的として2014年に開始した 「Criacao Leaders’ College」、東京大学・京都大学をはじめとした、体育会本部主催のリーダー向けセミナーの プログラム作りなど、キャリア教育の観点からも、年間3000人以上の体育会大学生と関わっています。また、 日本ブラインドサッカー協会との連携で実施される「ブラインドサッカー研修」や、サッカーに限らないトップアスリートが、 スポーツを通した学びを提供する「トップアスリート研修」など、スポーツ×教育の領域で様々な事業を展開しています。」
引用:PR TIMES
スポーツ振興だけにとどまらず、 観光・産業振興や多文化共生の推進など、地元行政と連携し、豊かなホームタウン地域の実現を目指すとあります。コロナ禍の中で新宿区の飲食店支援のための クラウドファンディングも素晴らしいですね。スタグルの飲食店をブランド化で囲ってしまうだけのよその事例とは大違い。人材育成事業も素晴らしい。ビジネス分野に踏み込めるかどうかもJ1にふさわしいクラブの目安と認識しています。そして、ブラサカとの連携と、Jクラブにふさわしい要素(事業部分ですが)はほとんど満たしているのでは。
現在、東京都リーグ1部に所属。クラブ運営会社は体育会学生のキャリア支援をはじめとした人材育成を主たる事業とし、それらの事業の一部門としてサッカークラブを位置づけており、クラブ所属選手も「㈱Criacao社員」と「社員外選手」に大別されるとか。下部にはセカンドチームやユース、フットサルチームもあります。去年Jリーグ百年構想クラブ(旧Jリーグ準加盟)を申請され、今年2月に認定され、本格的なJリーグ入りを目指すチームとなっています。
選手を観てみると、元Jリーガーがわんさかいました(カテゴリは今季のもの)。
GK:岩舘選手(J1浦和)、DF:瀬川選手(J2栃木)、井筒主将(J1徳島)、米原選手(J3盛岡)、小林選手(J1鳥栖)、MF:黄選手(J1大分)、伊藤選手(J2相模原)、池谷選手(J3讃岐)、森村選手(J2町田)、FW:大谷選手(J3盛岡)、岡本選手(J3鳥取)
特に目を引くのが瀬川選手と小林選手。瀬川選手は昨季栃木さんの名物選手として楽しませてもらいました。一人ファン感とか女装とかツイッターが面白過ぎました。栃木さんを退団されて下のカテゴリのチームへ入団されたと聞きましたが、そうですかここでしたか。将来性を買ったのでしょう。そして、主将になったパンゾーこと小林選手。柏で愛され、確かマリノスさんで音楽を絡めた活動されていたと聞いていました。こうして一覧で見ると、地域リーグとしてはかなり豪華な顔ぶれですね。都リーグからすぐにでもJFLに昇格しそう。
サッカーだけやっとればええんじゃではなく、事業内容も総合スポーツクラブCriacaoの運営、企業・大学等への教育事業及び人材支援・コンサルティング事業、ビジネスコンサルティング事業と手広いです。当ブログ好みの将来性のあるクラブです。また、紹介したいと思います。
立派なハコがあっても、東京23区内にJクラブは無い。早くどこかやってくれないかという声が前からあります。今回の新宿さんの事例を観て、少し未来では唯一の23区内のJクラブとして新宿さんが席巻しているかもしれないと思いました。
そして、新宿さんのようにJリーグ入りを目指す元気なクラブを最近いくつも見かけます。福山シティはもちろんの事、渋谷シティFCという新宿さんに近いクラブもあれば、尾道に広島ユナイテッドという福山さんに近いクラブも登場しています。広島でそういう動きがあれば岡山県にも出て来たりして。以前に倉敷トライブというチームがありましたが、今どうされているのだろう。その昔はいわきFCや今治さんのようなクラブが登場していましたが、最近はまたちょっとカラーが違う(こっちのカラーの方が好きだな)気がします。また機会があれば紹介したいと思います。
クリアソン新宿公式HP:https://criacao.co.jp/soccerclub/
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