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Jリーグをつかおう! Jリーグ社会連携(シャレン)9

2020-01-19 00:16:44 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 前回のFOOT×BRAINで、Jリーグの米田理事が登場し、Jリーグシャレン(社会連携)について熱く語りました。ネットや静止画ではなく、素顔の米田理事を見たのは実は初めてで、こんな人なんだと思いました。思ったよりも庶民的な方だなと。当ブログでもよく語っていたシャレン。改めてその意義や具体例、米田理事の思いがよくわかりました。内容を抜粋してみました。
   
 Jリーグ女性最年少理事の米田惠美は公認会計士試験に20歳で合格し、2018年に34歳の若さでJリーグ理事に就任。昨その活躍で年3月にはForbes誌の表紙を飾る。米田理事が起こそうとしている革命は「Jリーグをつかおう!」。誰もが一歩踏み出せる社会を作りたくて、その置石としてクラブを使っておらえたらどうだろう、クラブがハブになれるんじゃないかと思っている。Jリーグを今以上に盛り上げ、人々を笑顔にする壮大な未来がある。
 米田理事の仕事は、社会連携と言われるホームタウン活動を中心とした地域に出ていくような活動が中心で、「誰もが気軽にスポーツを楽しめる環境(スポーツ文化の確立)を目指す基本理念」でJリーグの理念自体が地域密着で百年構想だった。その実現を目指した米田理事が打ち出したキーワードが「Jリーグをつかおう!」。
 
 「Jリーグをつかおう!」はJリーグの人気、発信力、繋ぐ力、エンタメ力、知名度を利用し、自治体や地域企業、住民、サポーター達と社会の課題を解決していくもの。Jリーグ開幕25周年の2018年5月、理事就任から2か月で、これまでサッカーとタッチポイントがなかったような主婦やNPO、医療関連者など300人以上が参加したワークショップを開催。そこで「Jリーグをつかって、地域や社会の為に何かやれることはないか?」「どういう未来を作りたいか?」をテーマに、一緒になってホームタウン活動のアイデアが少しづつ芽吹き始めている。
   
【実際に行われているJリーグを使った取り組み】
①J1湘南「湘南まなべるまーれ」
 スポンサー企業がクラブの人気度を活かして、クラブが地元の子どもたちに呼び掛け、スポンサー企業への社会科見学を実施。地元企業の活動に触れることで、湘南地域で働く若者が増えればと去年スタートした。
   
②J2徳島「ヴォルティスコーチによる健康プログラム」(徳島県美馬市×大塚製薬×J2徳島)
 ホームタウンの一つ、美馬市の市民の健康指導の一環で、地元企業の大塚製薬と連携して健康プログラムを作成。クラブの現役コーチたちがトレーニングノウハウを市民に提供。来場促進につながり、市民とクラブの新たな絆も生まれている。
     

③J2町田「渋滞緩和を目指したウォーキングイベント」(東京都町田市×小田急電鉄×J2町田)
 クラブとホームタウンの共通の悩み「慢性的な交通渋滞」で、特に試合日は更に悪化。最寄り駅とは5km離れ、Jリーグ屈指の難所と言われる環境。行政とクラブが連携した対策が、敢えての駅からスタジアムまでのウォーキングイベント。専用アプリ使用全員の合計歩数が1,000万歩に到達すると、小田急ロマンスカーの特別号「ゼルビア号(仮称)」の運行できる(今年2月に運航決定)というご褒美で、驚くほどリピーター(アウェーサポも含む)が多く、健康促進にも役立てている。
   

④J1横浜FM「救命処置の啓蒙活動#命をつなぐアクション」(神奈川県×FastAid×J1横浜FM)
 救命処置の啓蒙活動を実施。スタジアムイベント等で救命講習を実施。2011年、急性心筋梗塞でこの世を去ったミスターマリノス・松田直樹選手への思いもあり、救える命を一つでも増やすために、命を救う術を一人でも多くの人に伝えるために、Jクラブが起点となって発信。
   

⑤J1川崎「発達障害の子どもたちの観戦ツアー」(神奈川県川崎市×全日空×JTB×富士通×J1川崎)
 発達障害の子供たちを対象とした観戦ツアーを、大分トリニータと協力して開催。発達障害を持つ子供たちにサッカー観戦を通じて世界への可能性を感じてもらおうと実施。全日空やJTBも協力してスタジアムまでの移動をサポート。富士通はVRで子どもたちの目線を再現。スタジアム周辺に体験ブースを設置し、障がいへの理解を促した。スタジアムでは光や音をコントロールできる設備を用意し、子ども達が安心して観戦できる環境を整備。
   

⑥J2甲府「キャリスタ同窓会」(明治大学×地元企業×J2甲府)
 また、明大生が発案した就活イベント。若者達が楽しむ試合観戦やウォーキングサッカーで、地元企業とのマッティング。企業にとっても若者は大切な宝物ですし、学生にとっても就活のためだけに戻るのは少し難易度が高いかもしれないが、楽しみながら就活を行える効果が期待できる。
   

⑦J3秋田「福+(ふくたす)プロジェクト」(中央大学×地元企業×J3秋田)
 学生発案で、中央大と地元企業とクラブが連携し、高齢者の健康や孤立などの問題解決を目指した、高齢者同士のコミュニティづくり。試合日にピッチでグラウンドゴルフ大会の決勝を開催。
   

⑧J3鹿児島「スタジアムde宿題」
 地元子ども達でまだ終わっていない宿題を、スタジアムでやれるという言い訳づくりに貢献。

【LOVE&CRAZY】
 米田理事が掲げるポリシー。クラブは地域に対する愛もあり、こういうのに関わろうとする人は誰かに対する愛もすごく強い。その一方で真面目になりすぎたり、保守的になっていたりする人が多いので、その背中を押そうという思いで命名。ワクワクしよう、ちょっとくらいはみ出してもいいというメッセージが込められている。
 Jクラブのホームタウン活動は年間2万回、1クラブ当たり約370回でほぼ毎日行われている計算。それゆえに活動を支える担い手が不足しているという問題がある。クラブが一番欲しいのは担い手。働き方改革で兼業や副業が増えているので、週1回はJクラブの仕事をしていますという人が増えていくと、東京と地方の行き来が生まれてくると思われる。
   
【Jリーグラボ】
 働き方改革で余裕ができた、丸の内にいる一流企業や名門大学の人々など、優秀な頭脳に地域クラブ活性化の担い手になってもらうことを目的にスタート。「逆参勤交代」とも言えるスタイルで、アイデアや人材を丸の内で集め、地域との橋渡しを行うもの。ラボには地域クラブならではの悩みを抱えるクラブ関係者も参加し、クラブと気軽に意見交換できるのも狙いの一つ。ここでの取り組みはすでに各地域へ人やアイディアの流れを生み出している。実際にラボ参加者が地域クラブを訪問。観光資源を直接目で見て、どのように活かせるか。参加者自らが考えて動き出している。東京から地方へ、Jリーグは新たな改革で地域活性化を目指している。
     
 面白かったですね。これでシャレンというものが広く周知できたと思います。最初の頃から、このシャレンを見てきた者としての現在の感想は、更にもう少しわかりやすく整理されたらいかがかと。上の事例では同じシャレンでも、子どもの宿題から交通渋滞の緩和や発達障害まで範囲が広すぎて、どこまでが社会・地域貢献活動や、ホームタウン活動で、どこからが社会連携なのか、よくわからない。Jクラブも完璧に把握できていないのでは。
 まだ、始まったばかりなので、米田理事も整理できていないのかもしれませんが。当ブログでは改めて記事にしますが、シャレンの先のステージとして、「社会実践(シャジツ)(仮名)」があると認識します。イメージは川崎さんの陸前高田市の川崎での物産展。これは社会連携を越えたもの。また詳しく。
Jリーグシャレン公式HP:https://www.jleague.jp/sharen/
  〃     公式FBページ:https://www.facebook.com/shakairenkeiofficial/
シャレン(Jリーグの社会連携)関連⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20200106
    〃                 ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190814
    〃                      ⑥:
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190722

    〃                      ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190517
    〃                      ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190508
    〃                      ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190121
    〃                      ②https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190107
    〃                      ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180521

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