北の王者へ 北海道コンサドーレ札幌３０

　リスペクトコラムです。
　年末にサンタの格好をして小児病棟に選手が行く社会貢献活動と言えば、川崎さんの「ブルーサンタ」で、なかなか他のクラブではそこまでの活動は見られなかったのですが、さすが札幌さん、やはり付加価値が高かったですね。
　　　　　　
【北海道コンサドーレ札幌　福祉施設訪問　サンタ隊】
「毎年12月に行っている福祉施設訪問を、札幌市内及び近郊の福祉施設から募集いたします。北海道コンサドーレ札幌と一緒にクリスマスイベントをさらに盛り上げ、楽しいひとときを過ごしましょう！参加者の方には、北海道コンサドーレ札幌とご協賛いただいたスポンサー様よりクリスマスプレゼントをご用意しておりますのでお楽しみに！たくさんのご応募をお待ちしております。応募施設が多数の場合は抽選とさせていただきますので予めご了承ください。
実施期間
　2019年12月4日(水)～12月20日(金)
　・土日を除きます。
　・スケジュールの都合上、希望日・希望時間に添えない場合がございます。
訪問対象
　札幌市内および近郊の福祉施設」
引用：Ｊ１札幌公式ＨＰ

【「福祉施設訪問サンタ隊（12月4日～20日実施）の実施報告」】
「実施日　12月4日(水)～12月20日(金)
・実施場所：病院、養護学校、高齢者施設、障害者施設、児童施設など計25施設で実施されました。
北海道コンサドーレ札幌の参加者
　濱大耀選手、檀崎竜孔選手、白井康介選手、阿波加俊太選手、吉田仁監督(バドミントン)三枝力起選手（バドミントン）、住友聡選手（バドミントン）、三浦蔣誓選手(バドミントン)吉原康司選手(バドミントン)、ドーレくん、コンサドールズ
内容
■ドーレくん＆コンサドールズによるダンス披露
■参加者とのＰＫ対決
■デモンストレーション・パス交換・羽根打ちなどのふれあい
■参加者からの質問コーナー
■参加者へプレゼント贈呈
※北海道コンサドーレ札幌のグッズの他、石屋製菓様より「サク　ラング・ド・シャ」、ポッカサッポロ北海道様より「リボンナポリン」、BOAT　RACE振興会様より「クマホンぬいぐるみ」「ウェットティッシュ」「オリジナル3ポケットケース」「入浴剤」、をご提供いただきました。」
引用：Ｊ１札幌公式ＨＰ

　参加者へのプレゼントは公式グッズの他に、スポンサー企業からの提供商品だったようです。この事業で素晴らしいのは、Ｊ１札幌だけでなく、バドミントンチームも参加している事。同じように異競技チームを運営している湘南さん、新潟さんにも見られない光景で極めて先進的です。あと、訪問先の福祉施設を公募している事。こういう話はよくあるのが、医療系のスポンサー系列の施設に行ってしまう事。スポンサーなので、ある意味当たり前なのかもしれませんが、広く公募できているのが札幌さんの懐の深いところですか。
　野々村社長の意向も入っているのかもしれません。選手が学校訪問するのは今やどこでもやっているごく普通の活動で、こういう福祉系の施設に行けているかどうかが付加価値がどこまで高いのかを考える指標だと、個人的に思っています。
　一昔前は地元岡山よりも成績も悪く、財務的にも良くなかったあの札幌さんが今やＪ１で上位をうかがう存在になってきました。野々村社長で、このような地域・社会貢献活動もしっかり行ってきたから今の好調があるのだと思います。今季はぜひＡＣＬ出場かタイトルを狙って欲しいと思います。

　あと、公式ＨＰを観ていて思った事が、「スポンサー」というステークホルダーが存在しない事。「パートナー」です。その中でも、来シーズンからは協賛金を提供してクラブを側面支援する「サポートシップパートナー」（よく見たらサポショですね）が「リレーションシップ・パートナー」という名称に変わります。これは金銭面の支援だけでいいという気持ちから、一緒に北海道のために協働していこうという強固な意志が伝わってきます。まさにＪ１にふさわしい価値観ですね。振り返って地元岡山を見てみると、「スポンサー」でした。まぁほとんどがそうでしょうが。この札幌さんの域に達するまで、どれだけかかるのでしょうか。
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