J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

観客の集客方法について23

2015-07-13 00:03:42 | ファジアーノ岡山

 事例紹介コラムです。
 4日の山陽新聞朝刊に「大台割れ正念場」「成績とともに入場者下降線 巻き返しへ知恵絞る」というタイトルで、今シーズン実施している「チャレンジ1」についての特集記事がありました。以下、抜粋して紹介。
   
 今シーズンは開幕以来、平均1万人を維持してきたものの徐々に減少。ホーム愛媛戦でついに大台割れ。開幕から約4ケ月、ホーム9戦目で初めて平均1万人を下回った試合。開幕のホーム岐阜戦は10,995人、2戦目のC大阪戦は15,820人を数えて、順調に推移。その後、勝ち切れない成績に比例して入場者数は下降線に。クラブによれば、年間パスや前売券が好調な一方、初観戦者の購入が多い、当日券が停滞ぎみ。
【夏夜祭】
 今回のプロジェクトは「ホスピタリティー日本一」を合言葉に、天候や勝敗にかかわらず、魅力的で快適なスタジアムの観戦環境を整え、ファン拡大を図ろうというもの。プロジェクトの成否を左右するのが目前に迫る夏休み。例年、初観戦者が多く、新規顧客にどれだけ満足してもらえるかが、リーグ終盤を迎える秋以降の入場者数にも影響。「夏夜祭」と呼ぶ7、8月のナイトゲーム4試合様々な企画等を計画。広報活動も強化する方針。
【危機感】
 2009年から右肩上がりだったJ2岡山の入場者数は昨シーズンは平均8,404人。終盤まで昇格争いがあったが、初の減少を記録。毎試合1万人超の熱狂的な応援に後押しされ、J1自動昇格を勝ち取ったJ1(現)松本とは、地域の「熱量」に差があったとも。J2岡山が「1万人」という高い目標を掲げた背景には、現状への強い危機感が存在と締めくくっています。

 比較対象として山雅さんの名前が挙がっていましたが、山雅さんの環境はホームスタジアムは、最寄駅から歩いて行けない、ホームタウン人口も少ない、独立リーグやbjチームと男子プロチームと競合している環境で、しかも長野県の第2都市のチームで、県庁所在地(長野市)には別のチームが競合しているという、元々はとても1万人超になりにくい環境でした。去年の山雅さんに関するコラムを観てみました。
 山雅さんは昨シーズンの入場者数はJ2では13万人と1位で、J1、J2合わせても8位であり、優勝した湘南さんは23位ということを考えると驚くべき数字。地域リーグ時代だった2009年に、天皇杯2回戦でJ1浦和を2-0で撃破した試合が一つの転機とあります。この試合を転機に一般ファン・サポーターの増加とともに市長までもが応援。'07年に平均2千人台だった観客動員が、'09年には5千人になり、最終的に1万人を突破。あの試合は、サッカー不毛の地だった松本に、「見る文化」が根付いた瞬間とか。その後には、故松田選手の加入と、同じ3番を受け継いだ田中選手の加入というストーリーが垣間見えます。

 山雅さんのこういう一つのストーリーを観ると、当ブログで「Jクラブの付加価値」でよく使用する表現である、ホスピタリティなどの「ソフト面」だけではなく、看板商品である「選手」、それを取り巻く環境面などの「ハート面」が大きいと感じます。以前の記事観ると、山雅さんからJ1川崎へ移籍した船山選手が「松本が地域との距離がすごく近いと思っていたけど、川崎はそれを上回った」というシーンがありましたが、船山選手がそう口にするくらいに、選手と地域との「距離感」が近いという事がよくわかります。
 素人なので、細かい難しい部分はよくわかりませんが、以前に読者の方からの依頼で、岡山と山雅さんを比較した特集記事↓を出しています。岡山は山雅さんと同じ道をどうして歩めないのかと思っている
方は、一つの参考になるかもしれないので、ぜひお読み下さい。ちなみによくサイトを観に行きますが、山雅後援会という組織は素晴らしいようですね。
岡山・松本比較関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150216

 話は変わり、今日ウルトラスで開催された、ファジのアウェー大宮戦のPVに参加してきました。その模様は明日。

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