kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

別れは・・・

2006-02-25 | Weblog

ただいま お寺の事務所。

住職が御葬儀のため 私が法事。

このところ 御葬儀続き・・・

お寺なんだから当たり前?と思われますが、

当山では長生き出来るお寺で有名?!

ここ数年 御葬儀が重なることしばしば・・・

必ず3件はダブル?トリプル?ブッキング。

何とかやりくりをして 必ず住職が行けるようにするのが、

まっちゃんの腕にかかっている。

どのお別れも 決して良い訳がなく、

悲しみの中に静かに 亡き人を偲び、感謝する心を

儀式を通して伝えられるよう精進するのが務め。

幸い大きな事件に巻き込まれて 亡くなる檀家さんは無く、

静かにお送りすることが出来ている。

どのお別れも平等ではあるが、

天寿を全うと言われる御葬儀と、

やはり若くして 

不測の事態で別れなければならないお送りは、

一層気が入る。。。


本日の御葬儀

>33歳 責任ある仕事に従事し、

 いつもと変わらぬ 帰路。

 愛用のバイクとともに 帰らぬ人となった青年は 
 
 家族の、友人の悲しみに

 いちばん 心を痛めてるに違いない。。。
 
 「また明日!」そのことばが 耳元に木霊する。

なんともやりきれない思いは 

責任ある職に誇りを持つ私たちにも

大きな影を落とす。

ただ 一心に亡き心に添い、

なくした家族の涙とともに 手を合わせる。

読経の響きは いつまでも消えることはない。

「有り難う」と聞こえる その声に

私たちは 顔を上げなければいけない。


「南無阿弥陀佛」

私がいただく 佛のこころが 

必ずや 誰のこころにも

灯火を指し示してくれることでしょう。