kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

小学校 最後の参観

2009-02-26 | Weblog
午後1時40分から授業参観です。

2クラスしかない学年で毎年変わる担任の先生、

6年間も共にするのでさとるの裏も表も知り尽くしている仲間。

一度も学校へ行くのがイヤだと言ったことの無いさとる。

産まれた時はこんな日が来るとは思わなかったけど、

過ぎてみれば子どもは大きくなり、

なるようにしかならないことを教えてくれました。

本日 小学校最後の授業参観

残念ながらまっちゃんは参観出来ませんが、

代表して最後までこの目に焼き付けたいと思います。

そして、多くの人によって育てられた命を、

その先も大切に繋げられるよう心したいと思います。

3月19日の卒業式に向かいカウントダウンです。

「おくりびと」

2009-02-25 | Weblog
残念ながら未だアカデミー作品は見ていません。

映画館での希望以上の音量に対応出来ないので、

いつもDVDを借り、自宅の小さな画面で見ています。

その小さな箱も長年の劣化(ブラウン管)により、

夜のシーン等は判別不能になるので地デジ対応に向けて

未だに家族会議中です。

連日の「おりびと」報道に世も浮き足立ち、

今まで関心の無かった、またあえて避けていたヒト達も、

こぞって見ている姿に日頃『生と死』は共にあることを

記している私はとても喜んでいます。

時々 このブログでも書いていますが、

ヒトの一生は長さではなく、

おくられる者が

おくる者に如何に

命の尊さ、愛しさ、儚さを伝えられるか?!

だということだと思うのです。

そんな中、今回の映画を切っ掛けに

希薄に感じられる家族の絆をもう一度結び直す

機会が与えられたのではと思っています。

お互いの命の在り方を語る時間を持っているヒトは

日本では10%にも見たないとか・・・

いつも記するように『死』は特別ではありません。

ヒトの数だけ生き方の違う人生ですが、

ヒトは命の屍を乗り越え、立ち止まり、振り返り、

この世に生きた証しを、命をつないだ軌跡を残し、

そして、終点の見えない旅の果てには、

自分自身に『有り難う』と言える人生であって欲しいと思います。

自宅以外で亡くなるヒトが80%の今、

家族に看取られる人生だけが幸福ではなく、

おくられるヒトの命が、生き方が、

おくるヒトの心にどう根付くのかではないでしょうか。

映画「おくりびと」が目指す生き方の先に、

必ず自分自身が「おくられる」身であることを教えてくれている

そんな気がするのです。

そして納棺師が家族を整える最後の役目であるのならば、

人生最後の儀式を託された僧侶はどうするべきなのか?

改めて記したいとおもいます。


コングラッチュレーション!!

何時の時代もヒトが模索する出来事に目を向け、

例え一つの描写としての作品ではありますが、

見る者になにか思い起させる力がこの作品にはあるようです。


来月にはもうDVDとして発売とか?!

大きな波が引いた後にじっくりと見たいと思います。

学ぶこと

2009-02-23 | Weblog
“学ぶ”ということは“活かす”ということだと思います。

そして自分自身の“肥”にすることだと思うのです。

『人の振り見て我が振り直せ』常に私が学んでいること。

何ごとかあった時に真っ先にどうしてこうなったか?を考え、

そして、私だったら・・・と相手の立場に立ち思い、

なかにはそんな悠長なことを

言っていられない事態もありますし、

時には感情的になり冷静な判断がつきにくい時もありますが、

そうした中でも一方的にならずに話し合いをする

そう出来るのが【ことば】を持つ

人間の最高の魅力でもあると思うのです。

そして双方の理解をより深めるには、

やはり多くの学びが必要なのです。

実は先日 泊まった宿でフロントの方の態度で

ちょっと不快に感じる事がありました。

一度だけならば気のせいだと、何とも思わなかったのですが、

残念ながら2・3度同じ態度が見受けられたので、

一旦は無視をして帰ろうとお思いましたが、

それではお互いの為にはならないと思い、

直接お話をさせて頂きました。

何をしたかはどんなにごまかしても、

どんなに繕っても自分自身がよ~~く分かっている事、

言われた事に見覚えがない等といってはみても、

きっと寝覚めは悪いはずです。

私だって何処かで

誰かに不快な思いをさせているかもしれません。

そう考えれば誰にも何も言えませんが、

それでもここであったのが縁であるならば、

その態度で不快に感じたヒトが居るという事を

伝えるべきだと考えました。

そして、本日 その件について本社の方から丁寧な

お電話を頂きました。

私が泊まった宿は一流と言われる母体の一部、

貰ったクレームが例え小さな出来事だったとしても、

迅速に対処するのが相手への思いやりだと、

今日頂いた電話で改めて勉強させてもらいました。

私を知っている方は私がみみっちい事や勘違いで、

イチャモンをつける人間では無いことを、

分かってくれると思いますが、

人生の中で誰かに対し苦言を呈して言うことはそうありません。

そんな中で出会った出来事に、

起きてしまった事へのその後の接し方で

良い方にも悪い方にも転ぶものだと、

改めて学んだ次第です。

流石一流所と言われるホテルグループの本社の方、

一生 話す機会のない方と電話越しではありましたが、

そこから伝わる誠意にかえって恐縮してしまいました。

その方と出会えたことにフロントの人たちに

逆にお礼を言わなければなりません。

今後も何事かあった時、ケンカ腰ではなく何をどう伝えるかが、

今までの学びの見せ所です。

S様 お電話有り難うございました。



悲しい出来事 その6

2009-02-22 | Weblog
火災現場での消防士以外の人間は

とても無力です。

只 天に向かって昇る火の粉と煙を眺め、

けが人が出ない事を祈るしかありません。

昨夜 用事で家族で出掛けた時の事、
目当てのお宅に行く道中に立ち上る煙を発見

その付近に知り合いが居るので慌てて近くへ

既に消防車は来ていましたが、燃え盛る炎の勢いには勝てず、

何とか近隣への被害を食い止める事が精一杯でした。

もう少し多くの消防が出ていれば・・・と思いましたが、

事情が分からないものが嘆いても仕方ありません。

現場は我が自治会内での事だったので、

会長などと連絡を取り合い、組長さんの安否確認に。

燃え盛る家の真隣に位置するその方の家は、

とりあえず延焼は免れ、

何とか大事に至らず本人とも会うことが出来、

胸を撫で下ろしました。

しかし、それも束の間 

焼け跡からそこに住む方が一人発見され、

何ともいい難い気持ちに・・・

あの燃え盛る火の手の中にいらっしゃったかと思うと、

胸が締め付けられる思いでいます。

人は大事の前には本当に無力です。

中に人が居ると分かっていてもどうする事も出来ません。

その場に居たことがかえって罪悪感を・・・

『火の用心』あまり意識しない火事に対して、

もう一度ひとり、一人の意識を高め、

常に心がけるということが大事なのだと改めて思いました。

今はただ、只手を合わせることしか出来ませんが、

身をもって火事の恐ろしさを教えて下さったことを、

生涯忘れはしません。

はっきりとは分かりませんが、

リビングにあったストーブからの出火という話も、

皆さんも台所だけが火の元ではありません。

乾電池一つからでも火事は発生します。

皆さんのお宅には消火器はありますか?

初期消火の効果は大きいと思います。

日頃からの訓練が実を結ぶことになるので、

普段から隣近所との連携を取りながら、

戸締まり用心、火の用心です。


残された家族が心穏やかでありますように・・・