かっぱらぱ編集室 つれづれ

かっぱら編集長がつづる日常のあれこれ。

不登校のきみへ⑬ 自分を客観的に見る視点「メタ認知」を鍛えよう

2019-05-26 18:59:49 | 不登校のきみへ

スクールカウンセラーは心理の専門家と言われているけど、

お恥ずかしい話だけど、

そんな自分が「パニック障害」になりかかったことがあるんだよ。

 

それは、今から4年くらい前かな~。

 

仕事で子どもたちの様子を見るために、学校の中を歩いていた時、

階段を上っている途中で、突然、胸が苦しくなって息苦しさを感じたんだ。

心臓の鼓動も早くなっている。

 

「なんだ、これは…」と気持ちは焦るんだけど、

 

どうにかしなきゃと冷静になって、

「これはきっとパニック障害だな~」って思ったんだ。

(パニック障害について詳しく知りたい人は、ここを見てね。)

息は苦しいけど、頭はいろいろと考えている状態。

 

「みんなここでパニックになるんだな~。

いくら苦しくてもパニック障害で死ぬことはないって聞いたな~。

死ぬかもしれないって思うと、余計苦しくなるって聞いたな~。

取りあえず深呼吸をしてみよう」

と、深呼吸をしようとするんだけど、思うように息が吸えないんだ。

 

「息が吸えない。困ったぞ…」と、

苦しいけど、どこか冷静さを保とうとしている。

それが良かったんだと思う。

 

しばらく呼吸をくり返していたら、

少し息が入ってくる時があって、

そのまま、ゆっくり息をしたらまた少し息が入ってきたんだ。

 

「大丈夫だ。このまま何とかなる」とゆっくり呼吸をくり返していたら、

動悸も少しずつ収まっていったんだ。

 

上記のように、自分の心や体の状態を客観的に見つめる視点を「メタ認知」と言うんだ。

(メタ認知について詳しく知りたい人はここを見てね。)

実際にストレスのかかっている場面では、このメタ認知を働かせることがとても有効なんだよ。

苦しい中でも、「息がすえないぞ」「ゆっくり呼吸をしてみよう」など感情に流されないで

頭で考えるようにするんだ。

 

多くの場合、自分自身の考えによって不安な気持ちが作り出されているので

作り出している自分に気づくことができれば、

自分の気持ちをコントロールできるようになっていくよ。

 

私の場合は、カウンセラーという仕事をしているから自分でコントロールできたけど、

それが難しい場合は、(スクール)カウンセラーに症状や状況を話して、

何がきっかけになっているかを一緒に分析してもらうと良いよ。

パニック障害は、認知行動療法(考え方を変えて実際に行動してみる方法)で直すことができるんだよ。

 

 久しぶりに学校に行くと、心臓がドキドキ破裂しそうになると思う。

でも、あえて

「心臓がドキドキしているな~」

「不安でいっぱいだな~」

「困っている自分がいるな~」

と自分の身体や心の状態に注目して考えるようにすることで

不安に飲まれることなく、再登校に向けて少しずつ進んでいけるようになると思うよ。

 

メタ認知は、日頃から

たとえば「今、私はパソコンに向かっている(事実)」とか

「目の前の時計が10時を示している(事実)」とか

「もう眠たいと思いながら(気持ち)、ブログを書いている(事実)」など

事実と自分の心を客観的に観察する練習をすると鍛えることができるよ。

ぜひやってみてね。(^^)

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